さっちゅうざい、プシュー。「のみかしらみ」さんです。
洗濯→洗濯→川で小豆と米洗う音→と来ましたので
本日も部分連想ですすめます。
陸奥の国の津軽郡などにつたわるもの。
むかし、継子(ままこ)の兄弟たちに対してつらくあたってた
継母(ままはは)がいて、いつものようにいじめていたある日のこと
「川へいって葦(あし)をとってこい」
と継子たちに命じます。
継子たちがそれをとって来ると、それをぐらぐら煮立ったお湯が
たっぷりはいった釜の上に渡して、
「このうえを歩け」
と命令。もちろん、葦なのでわたるとポキッ。
継子たちをお湯の中におとして殺してしまいます。
実の父親はその事実をまったく知らずにいたのですが
小鳥たちのさえずりなどからそれを知って大憤激。
継母をまな板の上で散々に打ち叩いたところ、
継母は蚤(のみ)や蚊(か)や虱(しらみ)に変じ、
それ以後、人間たちを害するようになったんだトサ。
悪いものの遺骸から人を刺す害虫が発生したというのは、
「おにのち」(鬼の血)などと同様の構造。
川でランドリー。 「なだちがわのおおおとこ」さんです。
越後の国に伝わる巨大なおばけで、
おおむかし、名立川をまたいで
ジャブジャブと洗濯をしたりしていたと言います。
讃岐の国にあったらしい「てあらいおに」(手洗鬼)に
ちょっと近いものです。
この大男の足跡と呼ばれるくぼちが
名立川の両岸にありましたソウナ。
僧籍には化けません。「おおきないわな」さんです。
飛騨の国の吉城郡の高原川につたわるもの。
川にあった淵にぬしとして住んでたという大きないわなで、
若いおとこの姿に化けて
娘のもとに毎夜かよって来たりしたといいます。
毎夜やって来る男の正体をあやしんだ母親が、
大きな餅を進めてみたところ
一気に7つも食べてしまったのでさらにあやしみ、
男の着物に針と糸をつけてあとをつけてみたところ、
淵で大きないわなが苦しみながら
(お餅が水でふやけて腹が痛くなってた)
もがいてたので、
「お前があの男か」
ときいたところ、
「そうだ」
と言って謝ったといいます。
◆
6月の末ですので押戻しなキャラも出ます。
今回は、「たけぶらゆらびょうえ」さんです。
名前は、飛騨のあたりの村境にたてる道切りのまよけに
「家内安全、ふる兵衛ゆらゆら」と唱えるところがあるところから。
これでおしもどし。どどん。
手工でロボット。「にんぎょうばたけ」さんです。
伊予の国の河辺村につたわるもの。
むかしお寺の和尚さんが山の一角を焼いて
「ここをそば畑にしたいと思うので、
ぜひ檀家のみな手伝って開墾と種まきをしとくれ」
とたのんだのですが、
全員が「めんどうだなぁ」と作業すっぽかし。
すると和尚さんは人形をいくつも作ってエイっと拝み
村の檀家たちの性根をそれにのりうつらせて動かし、
そばをまく作業までをその人形たちにやらせたんだトカ。
人形が動いてるあいだ、檀家のみんなは
ボーッと眠ってたそうで、
それ以後、そのそば畑のあったところは
「にんぎょうばたけ」と呼ばれるようになったソウナ。
絵草紙&錦絵研究人
まんが描き
こっとんきゃんでい 主宰
山田の歴史を語る会 同人
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