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氷厘亭氷泉の活動やラクガキをいろいろお届けしているブログです。
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ほんじつの「和漢百魅缶」へのアップは
熊本県からはいどうぞ。「ぼうあんざかのたぬき」さんです。
 
ぼうあんざかのたぬき ぼうあん坂の狸

肥後の国の熊本にある
ぼうあん坂というところに棲んでたというたぬきで、

ひとが通りかかると
石ころや竹の切れっぱしなどを投げつけて
いたずらした来たといいます。

しろぼうず」(白坊主)にもよく化けたトカ。

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ほんじつの「和漢百魅缶」へのアップは
大分県からはいどうぞ。「しょうべえばばあ」さんです。
 
しょうべえばばあ しょうべえ婆

豊後の国の北海部郡につたわるもの。
しょうべえという男の老母を喰い殺して、
その姿になりすましてたという大きなねこです。

ねこたちが集まっておすもうをしていたのをたまたま目撃した猟師が
「しょうべえ婆はまだ来んか」とか「しょうべえ婆には勝てゃせんわい」と
ねこたちが言ってるのを聞いたことから、老母に化けてることが知れて、
退治されたといいます。



猫が老母に化けてた昔話の型ですが、名前のでる場が
猫たちの相撲(しょうべえ婆は、遅れてやって来る)というのが
ほか(峠でおそわれる…とか)とは少し違うところ。

ほんじつの「和漢百魅缶」へのアップは
長崎県からはいどうぞ。「さすれい」さんです。
 
さすれい

対馬の国につたわるもの。
神仏のたたりや、道を歩いてる途中に亡霊などにぶちあたってしまって
病気になってしまったりすることをこんな風に呼んでたソウナ。

ほんじつの「和漢百魅缶」へのアップは
佐賀県からはいどうぞ。「りょうじ」さんです。
 
りょうじ 竜字

肥前の国の藤津郡などにつたわるもの。
虹(にじ)のことで、打ち捨てられた米つぶ(ごはんつぶ)から
これが立ち上がるといわれてました。

よくないものとされてて、これをゆびさすと
ゆびが腐るといいます。



わるいものとして虹が語られてるのは
先月、こんかいの47都道府県しばりのふりだしとして出した
北海道のアイヌの「ラヨチ」などもあります。

ほんじつの「和漢百魅缶」へのアップは
福岡県からはいどうぞ。「じゅみょうがい」さんです。
 
じゅみょうがい 寿命貝

筑前の国遠賀郡の乙丸村につたわるもの。
大きなほらがいで、その肉をたべたひとは不老長寿になったといいます。

「人魚」の肉などと同じで、この肉をおおむかしに食べた女の人が
不老長寿になってしまい、この土地にいられなくなって
各地を転々とした末に(この時点で百年くらい過ぎてる)
奥州に住んでたという言い伝えが残ってます。

ほんじつの「和漢百魅缶」へのアップは
高知県からはいどうぞ。「ひぶた」さんです。
 
ひぶた 緋豚

土佐の国につたわるもの。
家畜として飼われた豚から1000ひき目に
こういう豚が生まれるといわれてました。


狩りをつづけて1000匹の猪を撃つと
たたりがあるので999匹目で忌んで止どめる
――と考えられてた俗信がモトになってて、
それが畜産の場に遷ったもののようです。

ほんじつの「和漢百魅缶」へのアップは
愛媛県からはいどうぞ。「にょいのたけづつ」さんです。
 
にょいのたけづつ 如意の竹筒

伊予の国につたわるもの。
欲しいものをのぞみながら祈ると
中からその欲しいものが出て来るというすごい竹筒。

むかし、横谷の毘沙門天に毎日お参りをしてた正直な男が、
毘沙門天からこれを授かり、たいそうな長者になったソウナ。


松山の長者平(ちょうじゃがなる)という地名は
この長者が住んでたところからついたそうです。

ほんじつの「和漢百魅缶」へのアップは
香川県からはいどうぞ。「ぎんつちのおに」さんです。
 
ぎんつちのおに 銀槌鬼

讃岐の国などにつたわるもの。

ぎんつち(布のつやを出すためにたたく槌)で、
布もないのにむだに打ち盤をたたいたりすると
出て来るといわれた怖いもの。



からっぽの唐箕をまわしちゃいけない、とか、
何も入ってない臼をついたりしちゃいけない、といった
いましめに出て来る怖いものの一ッ。


「ままおっか」(下総国佐倉・からっぽの唐箕をまわすと出て来る)などの仲間ですナー。


ほんじつの「和漢百魅缶」へのアップは
徳島県からはいどうぞ。「ほうじょうざかのたぬき」さんです。
 
ほうじょうざかのたぬき 北条坂の狸

阿波の国の三好郡の北条坂という坂道にいたおたぬきさん。

若い女性のすがたに化けてあらわれて

「おんぶしてくれ」

と歩いてるひとに頼んできたといいます。
背負ってると突然「あははははは」と笑い出て
岩石にすり変わってしまったソウナ。

ほんじつの「和漢百魅缶」へのアップは
山口県からはいどうぞ。「こめくいいし」さんです。
 
こめくいいし 米喰石

これで、47都道府県すごろくのしばりは本州ぜんぶ踏破ですぞ。

長門国の万倉大岩郷にたくさんある石のうちの一ッ。
むかし、大きな牛に化けて近くの村の田んぼのおこめをもぐもぐ食べてました。
困った村人が徹夜で番をして牛のあとをつけていったところ、
どの石が正体だったのかがわかったので、
それを動けなくして以後、おこめに被害はなくなったといいます。
ほんじつの「和漢百魅缶」へのアップは
島根県からはいどうぞ。「まるやまのだいじゃ」さんです。
 
まるやまのだいじゃ 丸山の大蛇

石見の国の邑智郡の丸山にあった
小笠原家のお城にすんでた2匹のだいじゃ。

敵が攻め込んできたときなどは、このだいじゃが
交互に濃い霧を吹き出してお城をつつんでまもったりしてましたが、
毛利家に攻め込まれて篭城をしたとき、
たまたまさむらいが庭で弓を射ったところ、
小蛇に化けてただいじゃの片方に当たってこれが死んでしまい、
霧がはれて丸山城も滅ぼされてしまったんだトカ。


いくさのときにお城を守護してくるおはなしは
各地のお城にありますが、2大巨頭はへびときつね。

ほんじつの「和漢百魅缶」へのアップは
鳥取県からはいどうぞ。「おたねさん」です。
 
おたねさん

境港につたわるおきつねさんデス。
むかしあった松林(いまの境港駅のあたり)のなかにあった
いちばん大きな松に宿ってたといいます。

善い人はだまさず、悪い人だけをいじめていたソウナ。

泥棒があったときに「おたねさん」に頼むと、その犯人の家の前で
毎晩コンコン鳴きわめいて教えてくれたといいます。


毎年京都の伏見稲荷におまいりに行ったりしてもいたトカ。

プロフィール
■雅号
氷厘亭氷泉(こおりんてい ひょーせん)
■職業
イラストレーター
絵草紙&錦絵研究人
まんが描き
こっとんきゃんでい 主宰
山田の歴史を語る会 同人
新・妖怪党 党しゅ
■自己紹介
ちッちゃかわいいキャラや、ドット絵、ゲーム系のイラスト、妖怪、和物など多岐色々に描いたり、紙もの、立体もの、デザインものなどなどグッズを造ったりしております。

■ PIXIV
■ instagram
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2019年5月より、Tシャツトリニティでシャツを展開させてます。


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