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氷厘亭氷泉の活動やラクガキをいろいろお届けしているブログです。
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ほんじつの「和漢百魅缶」へのアップは
長野県からはいどうぞ。「はくばがふち」さんです。
 
はくばがふち 白馬ヶ淵

信濃の国、佐久郡の面替(おもがえ)にあった淵で、
この近くに白い馬がさしかかると急にいななき出して駆け出し、
淵にどぶんと沈んでしまったといいます。

淵の主が白馬を引っぱり込んでしまうのだと言われてて、
何度も何度もこういった事故が続いた結果、
面替では白い馬を飼わなくなってしまったといいます。


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ほんじつの「和漢百魅缶」へのアップは
山梨県からはいどうぞ。「だいじゃのようじ」さんです。

 だいじゃのようじ 大蛇の楊枝

甲斐の国の巨摩郡大泉村につたわるもので、
むかし、八右衛門という男が
山火事で焼け死にそうになってた小さいへびを助けてあげたところ、
夢の中に大蛇が出て来てお礼といっしょにもらったというふしぎな楊枝。

これを地面につきさすと泉が湧き、
地面から抜き取ると泉が止まったといいます。

ほんじつの「和漢百魅缶」へのアップは
神奈川県からはいどうぞ。「たちうす」さんです。
 
たちうす 立ち臼

相模の国の座間などにつたわるもの。
山の坂道などを歩いてると、むこうのほうから立ち臼が
ころころ転がってきて行く手をじゃまして来ます。
横によけようとしてもずっとついて来ます。

きつねの化け種目の一ッとも考えられてたそうです。



「立ち臼」は、お餅をついたりするときに使うような臼のこと。
藤沢市教育文化研究所『藤沢の民話』(第2集)には、
これに遭遇して進めなくなってしまったひとが
タバコを吸って休んでもこれがいなくならずに困った、というはなしがあるので、
よくある対処法(タバコで休憩)が効かない事例もあったのかしらん。

ほんじつの「和漢百魅缶」へのアップは
東京都からはいどうぞ。「うえむらのどぶ」さんです。
 
うえむらのどぶ

江戸の本所七ふしぎに数え上げられている不思議のひとつで
、このどぶにごみをポイと捨てたり、小便をしたりすると、
どぶから何かが出て来て、どぶの水の中にひっぱりこまれてしまうよというもの。

このどぶは、本所入江町にあったもので、
町屋と武家地の間(横川とは逆側)のせまいお堀。

ほんじつの「和漢百魅缶」へのアップは
千葉県からはいどうぞ。「かんかんやま」さんです。
 
かんかんやま かんかん山

下総の国の酒々井にある山で、
地面のしたから「かんかん」とお米をつく音がして来たりしたといいます。

穴ぼこがあって、むかしはそこから
お膳やお椀を貸してくれたりもしたソウナ。


――千葉の北部には、
お米をついてる音をさせて来たり、お膳とかを貸してくれるものに
「かくれざとう」(隠座頭)を想定してる地域がいくつか見られるので
これも、かくれざとう→かくれざと なシリーズのひとつなのでしょうナー。


ほんじつの「和漢百魅缶」へのアップは
埼玉県からはいどうぞ。「へいじゅうのよめ」さんです。
 
へいじゅうのよめ 平十の嫁

武蔵の国の川越などにつたわるもの。
むかし平十という男が川で魚を釣ってると、
そこへきれいな女がどこからともなく現われて
「へいじゅうさん、へいじゅうさん、嫁にしてくれ」
と言って来て、そのままお嫁になったんだソウナ。

平十の嫁は次の日から木綿をよって糸にして、
キキリコチャンバタリコチャンと1疋の布を織り上げると
「へいじゅうさん、これを南錦白が300両、高いといったら200両と言って売って来てくだされ」
と渡します。


平十がそのとおり売りに歩くと、
お殿様が300両でその布を買い上げてくれます。

しかしその後、雲からつる草がぶらさがって来て、平十の嫁はそれにつかまり
「迎えが来たので家に帰ります」といっていなくなってしまいましたトカ。


天に浮かんで帰っちゃうあたりは、天女な昔話に近いものですが、
このお嫁の正体がなんなのかはヨクワカリンセン。

ほんじつの「和漢百魅缶」へのアップは
茨城県からはいどうぞ。「かっけどの」さんです。
 
かっけどの 脚気殿
常陸の国の真壁郡上野村などにつたわるもので、
脚気(かっけ)にかかったときにおこなうおまじないに出て来ます。

脚気を治したいときは、ほうきに
「これ申し脚気どのいずくの方へ縁つき候共一切構ひなく御座候」
という脚気殿への離縁状を水引でむすびつけて、
川の中に立てればいいと言われてました。

ほんじつの「和漢百魅缶」へのアップは
群馬県からはいどうぞ。「かおなで」さんです。

 かおなで 顔撫

上野の国の利根郡根利村などにつたわるおばけ。
雨の降ってる日に坂などを歩いてると、歩いてるそのひとの
顔をなでてきたりしたと言います。

「ほおなで」などの仲間です。

『根利の民俗』に載ってるはなしによれば、
よくみたら、触ってたのは桑の木の垂れた葉っぱだった、
というはなしもあったそうです。


ほんじつの「和漢百魅缶」へのアップは
栃木県からはいどうぞ。「しょうまなこ」さんです。
 
しょうまなこ 小眼子

下野の国の安蘇郡野上村などにつたわるおばけ。
2月8日に里にやって来て家々に近寄って来るといいます。
これをよけるために竹かごを家にさげたりしたそうです。

2月8日といえば、セットになってるのは12月8日。(ことはじめ、と、ことおさめ)
12月のほうですと、「だいまなこ」というのが来るそうな。
だいぴぴんしょうぴぴん。

ほんじつの「和漢百魅缶」へのアップは
福井県からはいどうぞ。「おしずのへび」さんです。
 
おしずのへび お静蛇

越前の国の丸岡城につたわる片目の大蛇。

むかし、城を築くときに人柱を立てねばならないということになり、
お静という夫を亡くした美女が
「わたしの息子たちを士分にして下さるなら人柱に立ちます」
と申し出て無事にお城が完成したのですが、
けっきょく、息子たちのはなしは立ち消えになってしまったので、
それに怒ったお静の霊が大蛇と化してしまったといいます。

蛇が片目なのは、お静が眼疾のせいで隻眼だったため。

また、お堀にいた「白いなまず」もお静の化身と言われてたそうで、
明治のはじめ、これをつかまえて見世物に出したひとの眼がつぶれたりしたといいます。

ほんじつの「和漢百魅缶」へのアップは
石川県からはいどうぞ。「どうかんむし」さんです。
 
どうかんむし 道閑虫

加賀の国の鹿島郡久江村につたわるもので、
稲にあつまってくるカゲロウの一種をこういう風に呼んでたそうです。

寛文7年(1668)に加賀藩の検地の中止を願い出て、
はりつけにされた園田道閑(そのだどうかん)の霊が
これに変化したと言われてました。

ほんじつの「和漢百魅缶」へのアップは
富山県からはいどうぞ。「みとのいし」さんです。
 
みとのいし 水戸石

越中の国の新川郡につたわるもので、
田んぼの水を調節するために置かれてる水戸石(みとのいし)を
踏みつけたり、またいだりするといけないというもの。

これを踏むのは親の顔を踏むのとおなじ、とか言われてました。

特に、女の人がこれをまたいだりするのはよくないと言われてて、
またいだりすると水戸石さんがぷんぷんと怒って
鼻がぺちゃんこな顔の子が生まれるとされてました。

プロフィール
■雅号
氷厘亭氷泉(こおりんてい ひょーせん)
■職業
イラストレーター
絵草紙&錦絵研究人
まんが描き
こっとんきゃんでい 主宰
山田の歴史を語る会 同人
新・妖怪党 党しゅ
■自己紹介
ちッちゃかわいいキャラや、ドット絵、ゲーム系のイラスト、妖怪、和物など多岐色々に描いたり、紙もの、立体もの、デザインものなどなどグッズを造ったりしております。

■ PIXIV
■ instagram
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2019年5月より、Tシャツトリニティでシャツを展開させてます。


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