タスカッタ。「ひこうべつ」さんです。

漢字で書くと「被甲鼈」です。
鼈(すっぽん)の精で、よろいかぶとに身をつつんだ武士のすがたをしてます。
むかし、崑山県にすんでたじいさんが、
たくさんのひとびとが罪人のようにしばられて
船に押し込められ悲しんでる夢を見ました。
つぎの日、
船に乗った商人を見かけたので、船の中をチョイと見てみると
縄でつながれた鼈(すっぽん)がびっしり。
その様子が夢の罪人たちと重なったので、
じいさんはこの商人から鼈を全部買い、川へ放してやりました。
すると、その日の夢に
数百人のよろいかぶとを着たひとが現われて
じいさんに礼をしてゆきました。
じいさんはその後、すこやかに長生きしたソウナ。
『夷堅志』などにあるはなしで、
すっぽんには甲羅があるから、よろいかぶと、
というあたりのストレートさがステキステキ。
おきたまへ、おきたまへ。「ちとう」さんです。

漢字で書くと ↑ 絵の如し。「置頭」であります。
姿はふつうの人間とまったく変わりませんが、
頭の取り外しが可能で、
髪をいじったりくしけずったりするときに
頭を外して机の上などに置いたりしちゃう妖怪。
ある男が、たまたま頭を取り外して髪をととのえてる女を見つけびっくり。
逃げ出した途中でひとに助けを求めて
「ここここ、こんな妖怪をみた」
と話したら
「なんだ、頭ならおれらも外せるよ」
と頭を外して地面に置いたので、さらにびっくりした、
などのはなしが残ってます。
『老人夢語』や『虫鳴漫録』など
いくつもの本に収録されてるはなしに出て来る妖怪で、
日本でも「ろくろくび」が知名度をあげる以前は、
この方式のびっくりさせかたをとってる妖怪のはなしがいくつかあります。
(たつたひめとか)
樺太などには、むかし人間は首の取り外しが自由だった
という昔話が残ってたりもします。
案外、ふるい部類の人間の想像要素なのかも知れませんね。
治ってよかったね。「こくす」さんです。

漢字で書くと「斛斯」で、きのうの「赤丁子」とおなじで
その霊鬼の生きておまんま食ってたころの人名です。
とんでもなくひどい痛みの腰痛によって死んでしまったひとで、
魂魄がそのまま霊鬼になったもの。
むかし、徐熙という医術にも長けた役人のところにこれがあらわれて、
毎晩「うぎぃぃぃぃ」と腰の痛みに苦しむうめき声をあげて
「腰の痛みをなおしてくだされ」と頼んできたので、
徐熙が草で人形をつくり、それに施術をして、斛斯の霊をまつってあげたところ、
ある日、見知らぬ男が訪ねてきて
「腰の痛みが快癒しました、ありがとうございました」
と述べて消え、その後、斛斯の声はきこえなくなったソウナ。
せきていヘーイ。「せきていし」さんです。

漢字で書くと「赤丁子」でありやす。
むかし、洛陽にすんでた牟頴(ぼうえい)という男が
酔っ払って道端で眠ってたときにみつけたどくろで、
きれいに埋葬してくれた牟頴に恩義を感じて
恩返ししてくれたといいます。
赤丁子は、もともと大盗賊だった男で、
「赤丁子」と名前を呼んでくれればいつでも現われて、
欲しいものを何でも盗んできてくれたりしたソウナ。
恩返しのときに名前を呼んで幽霊を呼ぶかたちのはなしは、
日本にも「ナカニシヘーイ」や「ナカンダカリヌスーヨーイ」などが伝わってます。
ナカニシヘーイの仲間だヨーイ。「ナカンダカリヌスーヨーイ」さんです。

沖縄の儀間などにつたわるもの。
「仲村渠のスーやーい」という意味だそうです。
同様のものが「ナカニシヘーイ」(仲西ヘーイ)にもあります。(参照→『大佐用』)
そちらだと、おたすけをする時は牛の姿で出て来て、乗せていってくれる話になってるので、
こちらも、幽霊の姿から変身したかたちは牛だったのかも知れません。
(みた資料では、特に描写されてなかった)
むかし、モーイ親方が夜道を歩いてると、
夜の墓場で誰かがあんどんをつけて何かをしていた。
ヘーイヘーイと墓に近づき、何をしてるのか見てみると人が洗骨をしており、
きくと銭がないので夜中に洗骨してるというはなし。
ふびんに思ったモーイ親方が持っていた銭をあげて家路にかえります。
すると次の日から夜道をあるくと
幽霊が出て来るようになったので、「誰なの」と話しかけると
「この前、墓で助けていただいた骨です、恩返しをぜひしたいです」
「そんなことしなくていいよ」
「いえ、そんなわけには」
「じゃ、何か必要があったら呼ぶよ、そしたら来てよ」
「わかりました」
用事があるときは
「なかんだかりぬすーよーい」
と呼んでください、といわれたモーイ親方。
あるときモーイの父親は首里から
明日までに急いで饒波と満名から税として
山のようにかぼちゃ等を運ばなければいけないという難題を命じられてしまって、
そんなに早くは無理だと大困り。
そこでモーイが名乗り出て、その役を請け負うことに。
さっそく墓へ行って「なかんだかりぬすーよーい」と呼んでみると、
幽霊とマジムン出て来て「さぁ、おのりなさい」
モーイ親方はそれにまたがって饒波と満名へ行き
見事に用事をこなして褒められましたトサ。
ナフサじゃないよ。「なくさのまくらがえし」さんです。

播磨の国の七種(なくさ)山に出たというもの。
山の魔物がやってるとされてて、山小屋で眠っていると必ず、
目がさめるとまくらの位置が全然逆の方向になってたりしたといいます。
このときに猫の出てくる夢を見たりすると災いが起こるともされてて、
そんな夢をみたときはすぐに一旦山をおりて機会を改めたといいます。
治癒。「へびのいしゃ」さんです。

へびのしっぽに棲んでるというお医者で、
へびを叩いたり焼いたりしても、
ちょっとのキズだったりしたらこのお医者が治療してしまうので
へびはなかなか死なないというもの。
因幡の国の八東村などにつたわってるもので、
似たようなものは各地にいるようです。
蛇がよみがえってしまう俗信では、
「くちなわのいしゃどん」など仲間がおります。
絵草紙&錦絵研究人
まんが描き
こっとんきゃんでい 主宰
山田の歴史を語る会 同人
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