アイヌからツンツンツン。「カニツンツンピィツンツン」さんです。
アイヌにつたわるもので、「カニツンツンピィツンツンカニチャララピィチャララ」
という珍無類な鳴き方をしていたふしぎな鳥。
「おちちんぷんぷん」など、本州以南の各地にも分布してる
めづらしい鳴き声の鳥をたべちゃうはなしとおなじ種類のおはなしです。
パナンペ(むかしばなしに出てくる定番のひと)が山へ木の実を採りに行くと、
この鳥がくちの中にとびんこんできてゴクン。
すると「カニツンツンピィツンツンカニチャララピィチャララ」と
鳴き声そっくりのおならを出す体になってしまい、
ついにはそのふしぎな音色をお殿様にほめられ、ご褒美をたまわりましたんだトサ。
パナンペの真似をして大きなおならで殿様からご褒美をもらおうとしたペナンペは、
たべものの食べすぎで下痢をしてしまい、家臣たちに斬られて殴られて
血まみれになってしまいます。
除草剤の必要のおや。その2。「こうしんさまのあまんじゃく」さんです。
磐城の国、草野村北神谷などにつたわる「あまのじゃく」。
むかし「百姓たちがなまけてる」とそこらじゅうに雑草の種をまきちらして
田畑に雑草が生えるようにしてしまったので、庚申様(青面金剛)がこれに激怒
二度と動けないように今も足の下におしつぶしてるんだトカ。
庚申様をまつると作物の出来が豊かになるという俗信に連結してます。
その2、とつけたのは、その1として駿河の国などに伝わる
「あまんじゃく」(お釈迦さまの言いつけをルーズに施行して雑草をつくった)を
アップしてるからであります。
ただひとつものごみは許さじ。「ふんじけぇのぬまのぬし」さんです。
陸奥の国は東通村の下川代にある
「ふんじけぇの沼」に住んでる主で、
おんなの姿をしてると言われてます。
大変きれいずきな性格なだそうで、
雨が降ってこの沼に葉っぱや枝やごみが流れて来て
水面に浮かんでたりしても、次の日にはきれいさっぱり
ひとつも残らず無くなってたと言います。
「おなごは入るな」と言われてて、女のひとがこの沼の水に入ることは
主が怒るから、ということでかたく避けられてたそうです。
絵草紙&錦絵研究人
まんが描き
こっとんきゃんでい 主宰
山田の歴史を語る会 同人
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