忍者ブログ
氷厘亭氷泉の活動やラクガキをいろいろお届けしているブログです。
  1 2 3 4 5 6 7 8 9 10 11 12 13 14 15 16 17 18 19 20 21 22 23 24 25 26 27 28 29 30 31  
[355]  [356]  [357]  [358]  [359]  [360]  [361]  [362]  [363]  [364]  [365
ほんじつの「和漢百魅缶」へのアップは
ころんころっガッチャンガッシャン。「かめぶちのかんす」さんです。

かめぶちのかんす かめ渕の鑵子

讃岐の国の前山村につたわるもので、
鑵子(かんす)がころっころ転がってきて
じゃまをしてくるというもの。

かめ渕という渕の近くに粉をひきに来た村人が
よく帰り道に遭遇して困ったんだソウナ。




鑵子というのは湯わかしのことで茶釜のようなもの。

PR
ほんじつの「和漢百魅缶」へのアップは
風びゅーーーー。「あおきふくろのようなもの」さんです。

あおきふくろのようなもの 青き袋のようなもの

『鎌倉繁栄広記』などにあるもの。
建保7年(1219)1月7日、鎌倉の空にあらわれたという
1丈くらいの大きさの青いふくろみたいなかたちのもの。

けむりのような気を吹き出したかと思うと
翌日あたりまで鎌倉中はものすごい大風が吹き荒れたんだトカ。

なんなのか不明。

ほんじつの「和漢百魅缶」へのアップは
オキシゲンと混ぜましょう。「みずのもと」さんです。

みずのもと 水の素

中からうつくしい水がどんどん出て来るというもので、
きれいでふしぎなとっくりに詰められてます。

備中の国の哲西などにつたわるもの。

むかし、子供たちいじめられてたへびを助けてあげた男が、
そのへびの正体である乙姫からお礼の招待を受けて
竜宮からもらってきた宝物がこのきれいなとっくりに詰められた水の素。


(前半部分のだいたいの感じは浦島ですナ)


これによって、それまで水がほとんどなくて困ってた男の村には
湧き水が出来、川が出来、せせらぎの音がひびき、
田んぼなどがつくれる村に文明が発達したのだトサ。

ほんじつの「和漢百魅缶」 へのアップは
うめぼし入れないでね。「ねんぶつだにのいたち」さんです。

ねんぶつだにのいたち 念仏谷の鼬

但馬の国の養父郡奥米地の念仏谷に
むかし数多く住んでたといういたち達。

このあたりでおにぎりを食べようとすると、
必ずいたちが術をつかい、ころころころころりんしゃんとおにぎりが転がりだして
みんな奪い取ってしまったというもの。

この悪さをするいたち達を念仏を使って出なくしたため、
この谷に念仏谷という呼び名もついたといいます。

ほんじつの「和漢百魅缶」 へのアップは
素手で触れない。「フィジュイヂー」さんです。

フィジュイヂー

沖縄の知念や玉城につたわってたもの。

「フィジュイ」は「冷たい」、「ヂー」は「血」という意味。

死んだ人のからだに直接さわったりすると、
指や腕のあたりが腫れあがりだして、
時間がたつとそれがどんどん全身にまわり、
ついには死んじゃうといわれてました。

フィジュイヂーにならないように、
お葬式の湯灌(ゆかん)をしたりするときは、
直接さわらないようにするために手などを
布でおおってからやったといいます。



ただし、この地域以外では
特にそういうことを言ってなかったりしたようで
比嘉春潮が書いてる報告(『南島談話』3号)によると、

玉城から具志頭(玉城からみてとなりの村)にいったお嫁さんが
その家でのお葬式で湯灌をすることになり、
「素手じゃ……さわれません」と言ったら
「なんで?!そんな布なんかまいて触ったりして、仏がかわいそうだよ」と
逆に怒られて、困りながら素手で湯灌をしたら
「フィジュイヂー、フィジュイヂー、フィジュイヂーになっちゃう…」
と考えすぎちゃったせいなのか、お嫁さんはからだがそのとおり腫れあがって
死んじゃった、という俗信独特の出来事もあったようです。

ほんじつの「和漢百魅缶」へのアップは
おこげちゃん。「やきあゆ」さんです。

やきあゆ 焼鮎

背中の半分が焼けこげてるようなふしぎなあゆ。

むかし、各地をめぐり歩いてた最明寺入道が
大和の国、宇陀郡の三本松という場所で
病気にかかって倒れてしまったとき、
土地のひとびとがあゆを焼いてそれを鎌倉の滝という近くの滝に

「旅のおぼうさんの体がよくなってください、
よくなるならばこの魚は生き返って泳いでください」

と念じて投げ込んだところ、
この焼きあゆは元気はつらつ生き返って泳ぎだし、
最明寺入道も同時に快復したんだソウナ。



半身や焼魚を水に入れて
そのあとそれが生き返って泳ぎだしたという話の一ッ。

最明寺入道は北条時頼のこと。

ほんじつの「和漢百魅缶」へのアップは
ストロング・藤。「かしわっぐるまのふじ」さんです。

かしわっぐるまのふじ 樫車の藤

肥後の国の、玉名郡南ノ関町関下にあった
樫車という呼び名の水車の近くに生えてたという大きな藤の木。

この木にさわったり、花を採ったりなんかすると
たたって来ると言われてました。

ほんじつの「和漢百魅缶」へのアップは
ピーチなモンキー。「おさるさま」です。

おさるさま 御猿様

尾張の国の甚目寺村のお寺にあった
1尺くらいの猿の木像。両手で桃を持ってます。

これを借りていって夫婦でだっこして眠ると
子が授かるといわれてたそうです。



猿の石像や木像を懐胎の祈願などに使ってた例は
明治ころまでは各地に広くあったようで、そのうちの一ッ。

ほんじつの「和漢百魅缶」へのアップは
おんぶしなさい。「だいにちいし」さんです。

だいにちいし 大日石

伊勢の国の多度の南之郷にあった石。
むかし、大日堂の礎石として使われてたと言われてて
この呼び名があります。

この石の前を通りすぎると、
背中になにかがおおいかぶさって来たといいます。

おおいかぶさられたひとが、びっくりして
なむあみだぶつと念仏をとなえたら、いなくなったのか、
背中は軽くなったソウナ。

ほんじつの「和漢百魅缶」へのアップは
ばばーん。こそこそ。「おおきなしょうじくらいのもの」さんです。

おおきなしょじくらいあるもの 大きな障子くらいあるもの

紀伊の国の竜神村などにつたわるもの。
夜中、歩いてたりすると何だか白い布をかぶってる
大きな障子くらいの幅のよくわかんないおばけが、
立ってたりうろうろしたりしてびっくりしたというもの。

何人か「こんなのを見た」と言ってるひとがいたそうです。




個人的には、なんだか「もんのとのようなまっくろなもの」(門の戸のような真っ黒なもの)と
似てるんじゃないか、と感じたので、おんなじようなデザインにしてみましたん。
ほんじつの「和漢百魅缶」へのアップは
海でざくざく。「ほれほれ」さんです。

ほれほれ 掘れ掘れ

肥後の国の菊池川の河口あたりの有明湾の沖に出たというもの。
小雨が降ってるような日に沖に出ると、男の声と女の声で
「掘れ掘れ」という声がして来るんだトカ。

漁師さんたちは、これをきくと「掘れ掘れがでたっ」といって
船を陸に向かわせて戻ったといいます。

きょうの「和漢百魅缶」へのアップは
かけらのメンバー。「せっしょうせきいなり」さんです。

せっしょうせきいなり 殺生石稲荷

岩代の国の高田村につたわる
打ち割られて飛んで来た殺生石のかけら。

小さなお稲荷さんのほこらが造られてて、
触ると害があるとしておそれられてました。


打ち割られた殺生石のかけらのひとつで、
この手のものは各地に散在しています。
長門国の「はちめんいなり」(八面稲荷)などは仲間。

プロフィール
■雅号
氷厘亭氷泉(こおりんてい ひょーせん)
■職業
イラストレーター
絵草紙&錦絵研究人
まんが描き
こっとんきゃんでい 主宰
山田の歴史を語る会 同人
新・妖怪党 党しゅ
■自己紹介
ちッちゃかわいいキャラや、ドット絵、ゲーム系のイラスト、妖怪、和物など多岐色々に描いたり、紙もの、立体もの、デザインものなどなどグッズを造ったりしております。

■ PIXIV
■ instagram
妖界東西新聞

妖界東西新聞 日刊紙だから まいにち更新中

和漢百魅缶wiki 検索用に。

2019年5月より、Tシャツトリニティでシャツを展開させてます。


最新コメント
[01/24 دکوراسیون منزل]
[11/29 NONAME]
[05/08 100]
[01/13 佐藤]
[01/05 ひょ―せん]
妖怪マガジンYOMIMANDARA
月刊?妖怪マガジンYOMIMANDARA

文車堂版社妖改革宣言

新・妖怪党 部署一覧


 Logo:Cyusonzi Ryunosuke
 Design:O-Onigami Georgenomikoto
 2008 新・妖怪党




 Logo:Koorintei Hyousen
 YoukaitoLogo:Cyusonzi Ryunosuke
 Design:O-Onigami Georgenomikoto
 2008 新・妖怪党



 Logo:Koorintei Hyousen
 YoukaitoLogo:Cyusonzi Ryunosuke
 Design:O-Onigami Georgenomikoto
 2008 新・妖怪党



 Logo:Koorintei Hyousen
 YoukaitoLogo:Cyusonzi Ryunosuke
 Design:O-Onigami Georgenomikoto
 2008 新・妖怪党

最新トラックバック
フリーエリア
© 2007-2024 Koorintei Hyousen

本ブログの内容、画像の無断転載、無断転用を禁じます。

忍者ブログ   [PR]