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氷厘亭氷泉の活動やラクガキをいろいろお届けしているブログです。
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ほんじつの「和漢百魅缶」へのアップは
くらがりおしっこ。「くそう」さんです。
 
くそう 瞿叟

漢字で書くと「瞿叟」(どちらの字にも「虫へん」がついた漢字が本当です)で
ひとに砂とかをかけて病気にさせる「短狐」などの仲間の異虫。

小さいむかでみたいな虫で、
ひとの影におしっこをかけて来たりします。

これをされるとそのひとの体には腫物や瘡などが出来てしまうといいます。
鶏腸草(けいちょうそう)などをつぶしたものをつけると良く効くトカ。

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ほんじつの「和漢百魅缶」へのアップは
まめまめまめまめ。「うとうちゅう」さんです。
 
うとうちゅう 烏豆虫

漢字で書くと「烏豆虫」で、黒い豆みたいなかたちの虫。
これにむらがられて血を吸われちゃうのは
お殿様になれる兆しだともいわれてたようです。

がぷがぷ。

ほんじつの「和漢百魅缶」へのアップは
うっかりもの。「つばめうお」さんです。
 
つばめうお 玄鳥魚

つばめが渡りをするときに、
海の上で休むために小枝などをくわえていくのですが、
うっかり浮かばないものをくわえていってしまって休むことが出来ず、
海中に没してしまったつばめはだんだん魚に変じて
そのうち翼のあるとびうおに変化しちゃうのだと言われてたソウナ。


とびうおについての俗信のひとつ。
鳥と海の生き物が変化の関係にあるというのは、
古い時代からの想像のひとつ。


海の上で小枝とかを浮かべて休む、というのは雁に似た俗説もありマスネ。
天草のあたりに伝わってたそうです。

ほんじつの「和漢百魅缶」へのアップは
追尾しちゃえ。「あほうのひ」さんです。
 
あほうのひ あほうの火

讃岐の国につたわるもので、よる沖に出て漁をしてると
その船のうしろをくっついて飛んでくるという怪火。

海で死んだひとの亡霊がこれになるとも言われてました。

ほんじつの「和漢百魅缶」へのアップは
へーびーたかみね。「くちなわのいしゃどん」です。
 
くちなわのいしゃどん 蛇の医者どん

肥後の国の河内村あたりにつたわるもの。
へびを殺して蛇捨て場に捨てるときは、
竹の棒に古いわらじなどといっしょにぶっ刺しておかないと、
これがやって来て、へびをよみがえらせちゃうといわれてました。

蛇捨て場は、河内川の河原などにあったそうです。


へびを殺したりしたときにわらじなどをつけて捨てて
よみがえらないようにする俗信はほかにも四国など各地にあったようです。


ほんじつの「和漢百魅缶」へのアップは
とことこぺろ。「あぐとねぶり」さんです。
 
あぐとねぶり 踵舐り

陸中の国の九戸あたりにつたわるもの。
夜あるいてると後ろをついてきて、ひとのかかとをぺろっとなめたりするといいます。

二戸郡の「あぐとぼっぽり」のなかまデスナ。

ほんじつの「和漢百魅缶」へのアップは
おぺんぺんおぽんぽこ。「しゃみせんまつのたぬき」さんです。
 
しゃみせんまつのたぬき 三味線松の狸

土佐の国の三里村の仁井田にあった三味線松という松の木にすんでたたぬき。
三味線をひく女の姿に化けて近くをとおるひとを化かしたりしました。

「しゃみせんまつ」(三味線松)は木自身も音を鳴らす
と言われてて、ふしぎな松として知られてましたソウナ。

ほんじつの「和漢百魅缶」へのアップは
ころりん否定。「にぎりめしのたたり」さんです。
 
にぎりめしのたたり 握飯祟

にぎりめしを転がしたりして粗略にあつかったりすると、
山に行ったとき体にこぶが出来たりすると言われてました。

信濃の国の上伊那郡などでいわれてた俗信です。

ごはんつぶこぼしたりするとダメ!眼がつぶれる!――などの
延長線上にあるものですが「こぶ」が出来るってあたりは、なかなかミョー。


ほんじつの「和漢百魅缶」へのアップは
アップがダウンでのぼりがくだり。「さかはしご」さんです。
 
さかはしご 逆梯子

上と下を逆さにしてはしごをのぼりおりに使ったりすると、
必ず足を踏み外したり倒れたりしてはしごから落っこちて、
一生あとの残るけがなどをしたりするからしていけないよ、といわれてたもの。

伊豆の国の田方郡など、いくつもの地方でいわれてた俗信です。

ほんじつの「和漢百魅缶」へのアップは、
端午の節句なのでなんとなくグリーンだくさんな画面。「えんちょやぶのたぬき」さんです。
 
えんちょやぶのたぬき えんちょ籔の狸""

伊予の国喜多郡の茶谷と長田のあいだの道にあった
「えんちょやぶ」という木がいっぱいしげってたあたりに出たという化けだぬき。

むかし、わっぱ(木で出来た曲げ物の容器)をかぶって
おまわりさんや兵隊さんに化けてひとを化かしたりしてたそうですが、
(↑明治以後のバリエーションなんでしょう)
狩りの罠にはさまれて泣いてたのを、よしごろうというひとに助けられて以後、
悪さをしなくなったといいます。


悪さをしなくなってからは、ひとが通りかかると
「よしごろうよーい、よしごろうよーい」と呼ぶ声をたてたりしたそうです。




「よーい」というのはひとを呼ぶときのかけ声で「やーい」と同じようなもの。
各地の狸のはなしには、悪さをしてたので
人間に焼き殺されそうになったり、ぶたれたりした狸が、その後、
そのひとの名を呼んだりするようになったものがいくつもいて、
これはそれに似た感じのおたぬき。

ほんじつの「和漢百魅缶」へのアップは、
すけべストーン。「たぬきのいし」さんです。
 
たぬきのいし 狸の石

讃岐の国の鵜足郡岡田村につたわるもの。

田んぼのあたりにぽつんと落ちてる石だそうで、
このうえをヒョイとまたいだりすると、
下から毛の生えた手がニューと出て来て、
ひとのまたを触ってきてびっくりさせて来たりしたといいます。
 
ある年のこと、このあたりで大水が起きたあと
たぬきが一匹死んでて、それ以後は
この石のいたずらが聞かれなくなったといいます。

殉職なすったのね。なむあみだぶつ
ほんじつの「和漢百魅缶」へのアップは
あいさつせい!「ぬかづか」さんです。
 
ぬかづか 額突塚

和泉の国の北掃部村の春木というところの
街道沿いにある塚で、この前を通り過ぎるときに
礼をしたり拝んだりしないと、馬から落っことされたりしたといいます。

誰の塚だとかいうことはワカンナイそうな。

プロフィール
■雅号
氷厘亭氷泉(こおりんてい ひょーせん)
■職業
イラストレーター
絵草紙&錦絵研究人
まんが描き
こっとんきゃんでい 主宰
山田の歴史を語る会 同人
新・妖怪党 党しゅ
■自己紹介
ちッちゃかわいいキャラや、ドット絵、ゲーム系のイラスト、妖怪、和物など多岐色々に描いたり、紙もの、立体もの、デザインものなどなどグッズを造ったりしております。

■ PIXIV
■ instagram
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2019年5月より、Tシャツトリニティでシャツを展開させてます。


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