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氷厘亭氷泉の活動やラクガキをいろいろお届けしているブログです。
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ほんじつの「和漢百魅缶」へのアップは、
2月は子(ね)の方角。「かんち」さんです。

かんち 咸池

凶神の星として考えられてた星で、
これがある方角に向かうとよくないことを招いたり、
崩壊や破滅につながったりすると説かれてました。



水衡(水をつかさどる)星で、これを北斗星と逆まわりに動く凶星
としてあててる説は、『淮南子』などにあるもの。

ひとつきごとに卯・子・酉・午の方角にまわって1周するので、
おおよそ正月から12月にかけて
卯・子・酉・午・卯・子・酉・午・卯・子・酉・午――とめぐります。



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ほんじつの「和漢百魅缶」へのアップは、
水こんこん。「ソージマブリャー」さんです。

ソージマブリャー

「清水(湧き水)をまもる者」のことで、
奄美諸島などでは「いもり」などをこのように呼んでたといいます。




ほんじつの「和漢百魅缶」へのアップは、
天狗さんの技。「てんごうがすなまく」です。

てんごうがすなまく 天狗が砂撒く

武蔵の国の多摩郡の河内などでいわれてたもの。
頭上からぱらぱらと砂が降って来るような音や感覚がすることで、
「てんごう」(天狗のこと)が砂を撒いてると表現されてました。



「てんごう」は「てんぐ」の訛音で、各地に見られます。


藤(ふじ)の木がたくさんあったあたりで起きたそうで、
天狗がやってるという言動と共に「実際は藤の実が上から落ちて来てるのダ」
などの観察も同時に存在してたそうです。



ほんじつの「和漢百魅缶」へのアップは、
初午なのでおきつね。「さかやのきつね」さんです。

さかやのきつね 酒屋の狐

ひとの真似っこをする狐(きつね)のこと。




子供の輪のなかで誰かが
他人の真似っこをしたり、したがったりしたときに発せられてた
「ひとまねこまね、酒屋の狐、粕くれて追い出せ」
「ひとまねこまね、酒屋の狐、穴ほって落とせ」
「ひとまねこまね、酒屋の狐、わら三把もってこい、けつ真っ赤に焼いてやる」
などなどのことばに見られるもの。



これら酒屋の狐ということばを含む文句は、
各地にいろいろにかたちを持たされて広く分布してたようです。


粕(かす)は酒粕(さけかす)のこと、
「酒の粕くれて、追い出せ追い出せ」と囃されてる地域も多くあります。



ほんじつの「和漢百魅缶」へのアップは、
互にかわるべつのもの。「たいしゃせんち」です。

たいしゃせんち 代謝舛馳

あるものが別のあるものに代わってしまって、
互いにまったく別の存在になってしまうこと。



『淮南子』俶真訓にあることばで
「二者代謝舛馳 各栄其成形」や「志与心変 神与形化」とあり、
別の存在になったものは
形(かたち)の変わってしまったと同時に、
神(こころ)も別のものになってしまうといいます。





舛馳(せんち)は多様にいりみだれあう・ちがうものが互いにある
という意味合いで、舛駁(せんばく)ということばで『荘子』に用いられてもいます。




ほんじつの「和漢百魅缶」へのアップは、
鶴さんや。「しゅかんこうい」さんです。

しゅかんこうい 朱冠縞衣

漢字で書くと「朱冠縞衣」で
丹頂の特徴を持つ鶴(つる)たちの精霊。



「縞衣」は色を染めてない生のままの糸で織られた
真っ白い衣服のこと。もともと丹頂鶴の形容の一ッで、
それにあった衣裳で人間のすがたにへんげする
といったトコロ。
ほんじつの「和漢百魅缶」へのアップは、
繁盛繁昌。「たいりょうだるま」さんです。

たいりょうだるま 大漁達磨

手足が生えてるだるまで、
大福帳と大きなお魚を手にぶらさげてるのが特徴です。
駿河の国の清水でつくられてた張り子の郷土玩具の型の一ッ。





ほんじつの「和漢百魅缶」へのアップは、
ふわふわ竜宮ライト。「すすけたちょうちん」さんです。

すすけたちょうちん 煤けた提灯

毎年正月7日の夜中になると、
竜宮からおひめさまがこれを灯して只見川をさかのぼって、
岩代の国の河沼郡柳津にある虚空蔵さんの宝玉を
奪い取ろうとしてやって来る、と語られてました。



ほんじつの「和漢百魅缶」へのアップは、
水晶にだんだんついてく、わるいものたち。「くうかんのよごれ」さんです。

くうかんのよごれ 空間の汚れ

水晶などに次第次第についちゃうというよごれで、
これが多くなっていくと石の効力は弱まってしまうんだソウナ。



汚れを落として「清める」ためには、
ふつうに洗剤とかをつけて洗ったり、
天然の塩水につけたり、
粗塩のなかに何日か漬け込んでおいたり
などの処置をしてやるとよいんだトカ。





20世紀以後のヒーリングストーンや
天然石などに関する神秘的な言説にみられるもの。欧米からの翻訳知識のようです。



色のついてる水晶の類にはあまりつかなく、
透明な水晶にはだんだん汚れがつく。
きれいに研磨された透明な水晶には、さらにより一層こういった汚れがつきやすい
――などの言説があるようです。








ほんじつの「和漢百魅缶」へのアップは、
個々の石にあり・なし。「むらさきすいしょうのじゃき」さんです。

むらさきすいしょうのじゃき 紫水晶の邪気

紫水晶(アメジスト)には、はじめから石のなかに
邪気が含まれてることもあるそうで、そういうのにあたってしまうと
良い効果のあるしんぴてきな水晶ではなかったりするソウナ。




20世紀以後の天然石などに関する神秘的な言説にみられるもの。
欧米からの翻訳知識のようです。
ほんじつの「和漢百魅缶」へのアップは、
お湯をわかすおしごと。「かし」さんです。

かし 華歯

漢字で書くと「華歯」で
仏蓮(ぶつれん)が越後の国にある国上山で修行をつづけてたときに、
どこからともなくやって来て、
薪わりや水くみなどの労働をしてくれたという童子。


一緒にあらわれた「こくし」(黒歯)と共に、ちからが強く、
仏蓮のためのお湯をわかすこと以外にも
あちこちから木の実を集めて来たりなどのこともしてました。




仏蓮が亡くなるまで手伝いをつづけており、
ふたりは仏蓮の四十九日が過ぎると共に国上山からすがたを消したソウナ。




『日本法華験記』(巻中)や『元亨釈書』(巻11)では「華歯」、
『今昔物語集』(巻13)では「花歯」の字で書かれてます。




ほんじつの「和漢百魅缶」へのアップは、
お湯をわかすおしごと。「こくし」さんです。

こくし 黒歯

漢字で書くと「黒歯」で
仏蓮(ぶつれん)が越後の国にある国上山で修行をつづけてたときに、
どこからともなくやって来て、
薪わりや水くみなどの労働をしてくれたという童子。



「黒歯」という名称が十羅刹女に存在する名前だったため、
『今昔物語集』(巻13)などでは仏蓮が
十羅刹女の化身してやって来たものたちかな?――と考えてみる場面などもあります。



仏蓮は毎日毎日3回、お湯をわかして沐浴し垢穢を去るのも日課にしてたため、
このふしぎな童子がやってて来るまでは、
その作業に疲れ果ててしまい下僧が辞めていってしまうのが常だったソウナ。




プロフィール
■雅号
氷厘亭氷泉(こおりんてい ひょーせん)
■職業
イラストレーター
絵草紙&錦絵研究人
まんが描き
こっとんきゃんでい 主宰
山田の歴史を語る会 同人
新・妖怪党 党しゅ
■自己紹介
ちッちゃかわいいキャラや、ドット絵、ゲーム系のイラスト、妖怪、和物など多岐色々に描いたり、紙もの、立体もの、デザインものなどなどグッズを造ったりしております。

■ PIXIV
■ instagram
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