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氷厘亭氷泉の活動やラクガキをいろいろお届けしているブログです。
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ほんじつの「和漢百魅缶」へのアップは、
かみなりよけ。「えだまめのから」さんです。

えだまめのから 枝豆殻

お月見(十五夜)のときに飾られて、
食べたあとの枝豆(えだまめ)の殻で、それを
家の裏口や戸口に挿しておくと雷避けになると語られてました。

陸中の国の花巻などでは、
男のひとが食べた殻だと効き目が高いとされてたようです。





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ほんじつの「和漢百魅缶」へのアップは、
大根ガード。「せがきのはた」さんです。

せがきのはた 施餓鬼の幡

施餓鬼(せがき)の行事に用いられた紙の幡(はた)を、
行事が済んだあとちぎってもらって来て、畑に立てておくと
害虫が来なくなるといったもの。



各地で、大根(だいこん)の畑に用いられることが多かったようです。



夏に行われる行事に使われた竹や枝・花を田畑に立てると
虫よけになるとする俗信は多く、これもその一ッです。「せがきのはな」(施餓鬼の花)も同様。
幡や紙幣のようなものを「花」と称してる場合もあります。
ほんじつの「和漢百魅缶」へのアップは、
害虫ばいばい。「せがきのはな」さんです。

せがきのはな 施餓鬼の花

施餓鬼(せがき)の行事に用いられた花を、
行事が済んだあと、畑に立てておくと害虫が来なくなるといったもの。


夏に行われる行事に使われた竹や枝・花を田畑に立てると
虫よけになるとする俗信は多く、これもその一ッです。




ほんじつの「和漢百魅缶」へのアップは、
おこめおこめ。「いつのうかのめ」さんです。

いつのうかのめ 厳稲魂女

粮(おしもの)の精霊のこと。


『日本書紀』の神武天皇の顕斎の場面で称されてるもの。
「おしもの」は食べ物のことで稲・米を示してます。



神武天皇がこのときに行ってる「飴」づくりのときの材料として
表現されてるとも考えられてるようです。
おなじ箇所で挙げられてるものには「いつのぬつち」や「いつのやまつち」などもいます。



ほんじつの「和漢百魅缶」へのアップは、
いつのやまつち」さんです。

いつのやまつち 厳山雷

薪(みかまき・まき)の精霊のこと。
『日本書紀』の神武天皇の顕斎の場面で称されてるもので、
「厳山椎」とも書かれます。「やまつち」は山の霊・神という意味。



おなじ箇所で挙げられてる「いつのぬつち」(厳野雷)とおなじく、
神武天皇がこのときに行ってる「飴」づくりのときの
材料(燃料)として表現されてるとも考えられてるようです。


ほんじつの「和漢百魅缶」へのアップは、
草さん。「いつのぬつち」さんです。

いつのぬつち 厳野雷

草の精霊のこと。
『日本書紀』の神武天皇の顕斎の場面で称されてるもので、
「厳野雷」(いつののつち)とも訓まれるほか、
「厳野椎」とも書かれます。「ぬつち・のつち」は「のづち」と同義。



神武天皇がこのときに行ってる「飴」づくりのときの
材料(燃料)としての草が表現されてるとも考えられてるようです。



ほんじつの「和漢百魅缶」へのアップは、
魚がこなくなっちゃう、「えびす」さんです。

えびす

海岸や入江などに「えびす」が流れ着いたり、やって来ると、
そこでは2年間は鰊(にしん)が来なくて
捕れなくなってしまう、と言われてたソウナ。


鯨(くじら)に関しての言い伝えで、
松前の漁師さんたちの間で言われてたというもの。



ほんじつの「和漢百魅缶」へのアップは、
断髪時代。「とうろうのばけもの」さんです。

とうろうのばけもの 灯篭の化物

ぼーっと背が高くて灯篭(とうろう)の屋根みたいな髪型のおばけ。
戯文などの表現にみられるもので、大正から昭和のはじめにかけての頃の
短く切ったり、そこにパーマをかけたりしたモダンな髪型を揶揄して呼んだもの。
「かっぱのおばけ」なども同義。





ほんじつの「和漢百魅缶」へのアップは、
ころころ山道。「むじなのまり」さんです。

むじなのまり 狢の鞠

むじなの化け種目の一ッで、鞠(まり)に化けて、
山道をころころ転がってくるというもの。



下野の国の都賀郡などでいわれるもの。
この地域の「むじな」は生物的には「たぬき」のことを示してます。
いたちのまり」(鼬の鞠)も同様なもの。





ほんじつの「和漢百魅缶」へのアップは、
火事花シリーズ。「へちぼけのはな」さんです。

へちぼけのはな 草木瓜の花

へちぼけの一輪咲きの花をむやみに摘んで来るのは、
火事になるからだめだといわれてたソウナ。

下野の国などでいわれる俗信。
へちぼけは草木瓜(くさぼけ)の異名の一ッで、「しどめのはな」と同様のもの。




花に関する祝融回禄の俗信は「ぼけのはな」(木瓜の花)、
うすももつつじ」(淡桃躑躅)や「からちご」(河原児、翁草のこと)、
かじばな」(火事花、錦帯花(たにうつぎ)のこと)など赤い色の花に多くあります。




ほんじつの「和漢百魅缶」へのアップは、
ぱんと飛び散る火の玉。「てんかじん」さんです。

てんかじん 天火人

上野の国の那波郡の上福島に伝わる怪火。
ふわふわと飛びまわってたかと思うと、背後から
飛び上がって花火のように飛び散り、
それにおどろき倒れたひとの血を吸ってたといいます。



この土地の殿様で上杉家によって討たれた
「那波又太郎」(なわまたたろう)の亡霊だと語られてたり、
飛脚がこの火を斬ったところ馬ぐらいのおおきな貂(てん)が死んでおり、
以後ぷっつり出なくなったので、その大貂が化けてたのだ、と語られてたりしたそうです。





「天火人」というのは、昭和初期の報告文で
筆者の高井義信によって独自につけられたと明示されてる宛字で、
「てんかじん」という名称のモトモトの語義は不明瞭です。




蛍(ほたる)の出る時季に出現したともいいます。






『日本怪異妖怪事典 関東』の天火人の項目では正体が「狢」「大狢」と載ってますが、
これは参考資料(高井義信)にある「貂」の字の誤読なので
「むじな」ではなくて「てん」だと思って読んで下さい。
邦波は那波に直せたのにソッチも直しておくのが抜けてました。粗漏頓首。





ほんじつの「和漢百魅缶」へのアップは、
あしがひとつなら、「かさのばけもの」さんです。

一足 かさのばけもの

戯文や落語のなかででっちあげられてる用字で、
からかさおばけ」(唐傘おばけ)などのこと。


「百足と漢字で書くと、むかでと読む」


ということを聴いた者が、いろいろと述べ立てる
様々な数値と「足」との熟語の「よみかた」のひとつとして登場します。


プロフィール
■雅号
氷厘亭氷泉(こおりんてい ひょーせん)
■職業
イラストレーター
絵草紙&錦絵研究人
まんが描き
こっとんきゃんでい 主宰
山田の歴史を語る会 同人
新・妖怪党 党しゅ
■自己紹介
ちッちゃかわいいキャラや、ドット絵、ゲーム系のイラスト、妖怪、和物など多岐色々に描いたり、紙もの、立体もの、デザインものなどなどグッズを造ったりしております。

■ PIXIV
■ instagram
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2019年5月より、Tシャツトリニティでシャツを展開させてます。


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