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氷厘亭氷泉の活動やラクガキをいろいろお届けしているブログです。
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ほんじつの「和漢百魅缶」へのアップは
包むものじゃないよ。「ふうしき」さんです。

ふうしき 楓子鬼

漢字でかきますと「楓子鬼」と書くのがこちらさん。
「楓鬼」(ふうき)とも呼ばれてて、俗信なグループのもののひとつ。

大陸ものからも、植物をだいぶ増やしてますネ。


木の枝の上にニョキニョキと生えたりするというひとのような形をしたもので、
日照りがつづいてるときにこれに泥をペタペタペタッとぬると
ふしぎと雨が降ったと言います。

てるてるぼうずの逆の、数あまたある雨乞いのおまじないのひとつなのですじゃ。
 

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ほんじつの「和漢百魅缶」へのアップは
利用価値たかきフレイム材木。「かざんぼく」さんです。

かざんぼく 火山木

広南の海にあるという大きな火山に生えていたというふしぎな木。
この火山は4月から12月までは火にまみれているけど、
そのあと火がおさまって草や木が生えてたと言います。

この木は薪に使うと燃え尽きることがなく、
その繊維をとって織り上げると燃えない布(火浣布)になったソウナ。

まぁステキ!

ほんじつの「和漢百魅缶」へのアップは
やなぎ、芽をふく、「ふくえいりゅう」さんです。

ふくえいりゅう 復栄柳

葉っぱの落ちてしまった柳(やなぎ)が、ひと晩のうち
急にまた葉っぱで青々しげってしまうというふしぎ。

よいことの起きる前兆などと言われていました。

ほんじつの「和漢百魅缶」へのアップは、
むかしの倭国はビッグだよ。「さんそ」さんです。

さんそ 山鼠

今月の和漢百魅缶は、はんぶん「日本」(和)のもの、
はんぶん「大陸」(漢)のもの、一週間ずつ――みたいな構成でお送りしております。

と、いうことで、きょうから月末千穐楽までは
大陸の本の中からまたチョイス!チョイス!チョイス!で突き抜けますぜ。


で、こちらの「さんそ」さん、漢字で書くと「山鼠」なのですが
この「山」の字はダテではなくて、山のように大きな鼠というのがその図体
牛みたいに大きいというねずみなんだトカ。



これは、『梁書』のなかに出て来る記述に出て来るもので
それによると、その生息地は、倭国。


倭国には、これを食べる「だいじゃ」もいる!! と言われてたそうです。
とんでもないね。ワンダー倭国。
ほんじつの「和漢百魅缶」へのアップは
サンダガたんぼ。「よめがた」さんです。

よめがた 嫁が田

5月22日、は、なぜだか知りませんが
「田んぼ」に関するものをアップするという慣例ができてしまったので、
和漢百魅缶では、今年もこういうチョイスになりました次第です。

――おととし、「ちわがいけ」をアップしたのですが、偶然、おんなじような
じじいばばあいし」がチョイスされたのが去年の5月22日だったので慣例化――


と、いうことで、こちらの「嫁が田」さんですが、
遠江の国の掛川にあった田んぼです。

むかしお嫁にきつく当たってた姑が
真夏日にお嫁にひとりで田植えをさせていたところ、
お嫁が疲れ果てて田んぼで死んでしまい、
その後、その姑も雷の直撃を受けて死んでしまったことから、
こういう呼び名が出来たんだソウナ。



ほんじつの「和漢百魅缶」へのアップは
昨日が山なら、こっちは島、「うぶめじま」さんです。

うぶめじま うぶめ島

備前の国の児島郡の呼松につたわるもので、
夜な夜な泣き声がきこえてきたというちょっと怖い島。

むかし、能勢寿三という殿様のもとにいた召使いのひとり(お腹に子がいた)が
何か家法にそむいたかどでこの島に捨てられて死んだそうで、
それが泣いているんだと言われてたようです。

ほんじつの「和漢百魅缶」へのアップは
のぼりくだりのなぞのひと。「てんぐのどうちゅう」です。

てんぐのどうちゅう 天狗の道中

出羽三山のひとつ、羽黒山などにつたわるもの。

何十人単位の行列がお山をのぼったりおりたりするのを目にするのですが、
実際お山の途中で会ったひとに「これこれぐらいの行列が先に来ましたでしょう」とたずねると
「そんなの来てませぬよ、アハハ」と言われてしまうというもの。

てんぐ」たちが移動してるのを見たんだ、などと言われてたみたいです。

ほんじつの「和漢百魅缶」へのアップは
みーづーくーーーさーしーーみーー。「かんたい」さんです。

かんたい 艦鯛

漢字でかくと「艦鯛」なこちらさんは、
小林清親が戯文のためのカートゥーンとして描いたものを
わりとそのままリデザインしたものでありゃます。

(カラーが黒鯛なのは、モトの絵のままです)

読んで字のごとく、軍艦隊みたいな鯛(たい)たちで、
魚を軍艦にする、というより、軍艦を魚としてあつかっちゃった感覚です。
ぷくぷく。

ほんじつの「和漢百魅缶」へのアップは
ビッグなイール。「おおうなぎ」さんです。

おおうなぎ 大鰻魚

三河国は宝飯郡の千束(せんぞく)につたわるもので、
おおむかし、ここにあった大きな池の中に住んでたという
ものすごーく巨大なうなぎ。

とおりかかる人間をパクッと食べていましたが、
坂上田村麿(さかのうえのたむらまろ)に退治されたと言います。

坂上田村麿に退治されたことで、
もうパクッと食べられちゃうおそれはのぞかれたのですが、
そのあと、この池の水は毒をもって、飲むひとを苦しめたそうで、
またまた里のひとたちは大困り。

そこで、この池をたくさんの柴でもって埋め立てたので、
そのつかった柴のたばの数から、「千束」という地名が出来たんだソウナ。



九尾の狐は、毒をだす石になりましたが
この大きなうなぎは、毒の池になったワケ。

ほんじつの「和漢百魅缶」へのアップは
そのまま。「どうばかりあってかしらのなきもの」さんです。

どうばかりあってかしらのなきもの 胴計あって頭のなき者

名前のとおり、あたまは無くって、
胴体だけしかない姿をしてるおばけ。

もう、単純に、「そのかたちでびっくり!」という型の造型で、
古いタイプの小説とか奇談集とかにも割と出て来やすいものです。



リデザインの参考にしたのは大阪の吉文字屋から売り出されてた
『古今百物語』っていう本に出て来たもので、
そちらさんは一ッ目とか頭だけの妖怪たちと一緒に座って描かれてます。
ほんじつの「和漢百魅缶」へのアップは
ぽこぉ、がぼぉ。「かみがせのこい」さんです。

かみがせのこい かみが瀬の鯉

阿波の国の三好郡、川崎村の
かみが瀬と呼ばれてるあたりにいたという鯉(こい)で、

これを見てしまうとそのひとは死んでしまうとか、
水の中に引きこまれてしまうとか言われていました。

ぬしのようなものだったんでしょうかね?
あまり詳しくはわからなかったので、そこらへんは水の底です。

ほんじつの「和漢百魅缶」へのアップは
戯仏さまの中から、「いけすかんのん」さんです。

いけすかんのん

戯文などの中にチラチラ見えるもので、
なんだかとっても感じの悪いたたずまいの観音さま。

「観音」と「いけすかぬ」を合成してデサインされてるもの。
わかりやすいネ。
プロフィール
■雅号
氷厘亭氷泉(こおりんてい ひょーせん)
■職業
イラストレーター
絵草紙&錦絵研究人
まんが描き
こっとんきゃんでい 主宰
山田の歴史を語る会 同人
新・妖怪党 党しゅ
■自己紹介
ちッちゃかわいいキャラや、ドット絵、ゲーム系のイラスト、妖怪、和物など多岐色々に描いたり、紙もの、立体もの、デザインものなどなどグッズを造ったりしております。

■ PIXIV
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2019年5月より、Tシャツトリニティでシャツを展開させてます。


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