ハロウィンにあわせての西洋ものも輸入しちゃう連続アップ興行!!
それでは、ずらーっと15体、参りましょう参りましょう。
とざいとーーーざーーーーーーい。
■ カンネレド・ノズ(Cannered Noz)
お洗濯なかたから今回はアップです。
夜中にお洗濯をしてる怪異ってのはヨーロッパに割とひろくいるそうで
そのうちにまたズラリとならべて「布さらし」でも踊らせたい感じです。
■ シードッグ(Sea dog)
「海」なんとかシリーズのひとつです。猟犬らしいです。
■ オールドマンウィロー(Oldman willow)
日本でいえば「やなぎばばあ」の格です。
柳の木ってヨーロッパの石づくりの家にも似合いますよね
なんとなく薄ねずみ色ががったあの枝の色合いとかも。
■ シュネーフロイライン(Schneer fraulein)
一時期、フロントラインかとかんちがいしてました。
おくにのことばで「雪のおとめ」という意味なんですとさ。
■ からはんにゃ(唐般若)
まさかの、伝承細胞をもたない絵だけしかい妖怪の登場です。
しかも、メイドインジャポン。
■ ドルーデ(Drude)
スリラーやホラーな映画の著名なコレクターでもある芦屋小雁さんの
吸血鬼の本では、「ドルド」の名前で出て来ていて、
これが胸の上にのっかることを「ドルド圧し(ドルドおし)」と翻訳してました。
なんか音だけきくとカワイイ響き。ドルドおし。
■ ホブルディーズ・ランタン(Hobbledy's lantern)
ハロウィンですから、ランタンともして行きますか、なおかたも。
■ ボーマン(Bo men)
日本では、子供をおどかすときつかう魔物な声に
「もー」とか「がー」とかの音が使われていたんだそうですが(既に太古な世界)
ヨーロッパでは「ブー」とか「ボー」って音が使われてたみたいで
その手の音はおばけたちの名前にひそんでいるのぢゃ、――とかいうウワサ。
■ ソトレ(Sotret)
「座敷わらし」っぽいおばけはこの「ソトレ」みたいにヨーロッパにもいますし、
世界的にみても数多くいるみたいです。
■ ニャンドゥタタ(Nandutata)
「最強ふらり火」の南米版みたいな感じのおかたです。
「ニャンドゥ」ってのは大きな陸上をドスドス駆ける鳥をさすスペイン語。
(「最強ふらり火」……百鬼夜行絵巻のさいごにまるい火の玉やお日様ではなく
ふらり火がかかれてるものがあって、それをさしてる我々の俗称)
■ カバンダ(Kabandha)
もろに「刑天」です。それだけ。バナナじゃなくてアムリタをのみます。(虚言)
■ アリア(Aria)
太平洋あたりのものを増やしたかったのでニュージーランドから。
■ ホロマタンギ(Horomatangi)
同様に、ニュージーランドから。
『幕末降臨伝ONI』っていうゲームに「かつおたんき」っていう名前の
魚の妖怪?が出て来るのですが、なんとなく音が似てるので
「ホロマタンギ」っていう文字を打ち込むたびに「かつおたんき」の音が
平行して脳裡によぎる病気を発していました。(おばか)
■ ピクシーアローズ(Pixie arrows)
唐土では、古代人の石器などは雷様のものと思われたりしていましたが
泰西では、ピクシーだとかエルフだとかのものになったりするのです。
ところかわればしなかわり、ちょっとはなしもかわるもの。
■ れんだらにょ(恋多羅女)
世界万国というスケールにはなりませんでしたが、
ある程度ヶ国からアップしました今回の連続興行の主任は
どこにあるのかわからないふしぎな異国(これも万国のうちですので)
そんな中から、女護の島の女帝さまにご登場ねがいました。
そんなわけで、ちょっと時間がおしましたが、
いつものごとく当日当夜に枚数を描いて出しての連続アップ興行
まず、今回もこんなところにて舞い納めでござります。
とざいとーーーざーーーーい。
醗酵され地蔵。「もろみじぞう」さんです。

羽前の国は狩川の冷岩寺のまえに立ってたお地蔵さんで、
お酒を造ったとき、そのもろみをひとすくいかけて上げるとよいと言われていたもの。
ほうぼうの家からこれが来るので
(むかしむかしは、にごり酒を各家でもつくってたので)
各地によくある「塩かけ地蔵」みたいに、からだじゅうがもろみまみれ。
むかし、この大量ぶっかけもろみが腐敗して、とんでもなく臭くなったので、
ある男が「お地蔵さんも難儀だろう」と感じて(ほんとは単純にくさいから)
キレイにそうじしてさしあげたところ、その一家がことごとく重い病気になったそうで
以後は、それをおそれて誰もそうじをしなくなったんだとさ。
もろみをぶっかけられっぱなしでいるのがダイスキだったと見えます。
鳴き声がカワイイ。「いどさん」です。

むかしむかしの国名でいうと、たねの国、
種子島に分布しているかっぱの仲間で、
種子島には、「かわのひと」あるいは「がらっぱ」と呼ばれている仲間もいますが、
こちらの「いどさん」もそんな仲間のおひとかた。
(「いどさん」という呼び名の語源はあんまり明らかじゃないそうなのですが
とりあえず、鹿児島大学の報告書には「井戸様」って用字があったので採っています)
お彼岸のころになるとうしみつ時に「ぴーぴー」と鳴き声をあげながら、
春には山からおりる、秋には山にのぼってゆくと言われていて、
(このあたりの鳴きながらお彼岸に往来する性質は、西海道に多いかっぱの生態)
「お彼岸の頃はそういう時刻に山や水辺に近づくな」と言われててたりしたんだソウナ。
鬼でもニコニコ現金ばらい。「こしき」さんです。

漢字で書きますと「賈市鬼」と書きますこちらさんは、
市場に現われたりする霊鬼。
人間とまったく変りのない様子で商売をしたり、
生活をしてたりするといいます。
(似たものに、市場でごまかされちゃう「市糴鬼」というのがありますが
これとは違って、ちゃんとした人間界の経済活動に混じって商売をしてるようです)
死んだ人間がそのまま
おんなじ顔、おんなじ風貌でまたこの世でワキワキ動いてるので、
どうした偶然のとりあわせか、うっかり生前の知り合いと
ばったり出遭ってしまったりすると、「おやっ」という事になってしまいますトヤラ。
吸血鬼が飲むかというと、飲まない。「けつしゅ」さんです。

生前に暴利をむさぼり、度をこした飲酒を行なったひとの霊鬼が
売りつくさないといけない真っ赤なお酒で、
霊鬼がみずからを傷つけて出した血で出来ているんだトカ。
唐のころ、
ある酒ずきな男が山で迷子になったとき、ポツンと酒屋の旗がみえたので、
さっそく入って酒を注文すると、出て来たのは真っ赤なお酒。
気持ちが悪いのでためらっていましたが
口に入れてみるとこれがすこぶる美味なお酒。
「こいつは意外だ。うまいうまい。ステキステキ」
と、ごくごくのみほして、男はおかわりを求めましたが、
「はい」と受け答えつつも、店の者は涙をこぼしつつ、
自分が霊鬼でこれは自分を傷つけてしぼり出した血酒である事と、
とても痛いがこれを売り切らねば報いから脱けられぬ事を告げたので、
さすがに男は恐ろしくなり、店を飛び出して帰り、以後は酒をやめたんだトカ。
絵草紙&錦絵研究人
まんが描き
こっとんきゃんでい 主宰
山田の歴史を語る会 同人
新・妖怪党 党しゅ
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