ニンギョウヲツクリナサイ。「にんぎょうのぼうさん」さんです。

陸奥の国の鮫村につたわるもの。
毎年家の戸に飾って魔よけにする
麦わらの人形をつくる俗信が村にあったのですが、
ある家のおかみさんは「そんなのしちめんどくさい」と人形をつくらないでいました。
6月24日にはその人形を人形森というところにおさめに行くのですが、
そのおかみさんは麦わらをひとつかみくらい持っていっただけでした。
人形森の帰り道、
見たことのないふしぎな坊さんとすれ違ったところ、
「ごくろうごくろう、がきは火にくばってら行ってないが」
と妙なことを言って姿を消してしまったので、
おかみさんがふしぎに思いながら家に戻ると、
子供が焼け死んでしまってたんだソウナ。
6月24日にあつめられた人形は
恐山の三途の川の橋をつくるたすけをする役目をもってる、とされていました。
人形が「何かを建造するため」に使われるというのは
「ひょうすべ」などのはじまりと共通してる感じがありますが、
詳しいつながりがあるかはよく知りません。
パワフルパワフル。「がま」さんです。

肥後の国につたわるもので、
海のむこうに住んでるという物凄い怪力のもちぬし。
「ちから出せ」という意味の「がまだせ」とかいうことばは、
この「がま」から来てると言われてます。
自分より強いものがいたら勝負してやると考えてた「仁王さま」が、
船にのってえんやらぷくぷくこれに勝負を挑みにいきますが、
「がま」はお留守で、家にいたのはおかみさんだけ。
「じきにかえってくるけん、待ったりや」と「がま」のおかみさんに言われて
そこらへんをぶらぶら歩いてた「仁王様」でしたが
近所の子供から、「がま」の怪力強力豪力の噂や武勇伝を聞いて
「こわすぎる!!」 と、逃げ帰っちゃった、といいます。
「仁王さま」がちからくらべに海外渡航するほかのはなしでは
「がおう」という呼び方で出て来たりもしてるので、
「がま」というのは、その一変形(どっちが先かは知らない)と思われます。
お盆ですので、お寺のおはなし。「おにはんせん」さんです。

漢字で書くと「鬼飯銭」です。「半線」とかじゃありません。
「飯銭」(はんせん)というのは、漢語でいわゆる「食費」のことでおます。
阿波の国の慈光寺というお寺に、むかし悪い僧侶がふたりいて、
お酒や美食、女色にふけっていました。
ある夜、いつものごとく大層よっぱらって帰ってきたこの僧侶たちが、
のどがかわいたので井戸の水をくんでいると、
その中に一匹の蛙(かえる)のようなものが入っていて、
「これはなんだ」思った矢先にそれがむくむくと巨大な鬼に大変化
「悪行つみし愚か者ども、始終の飯銭を出せ、出せ」
と大音声でわめき散らしだし、その「飯銭、飯銭」の声がいつまでたっても止まぬので、
ついに悪い僧侶ふたりは寺から逃げ出して消えてしまったんだトカ。
と、いうおはなし。
このはなしから、飯銭寮(はんせんりょう)という学寮がこのお寺にはありましたそうです。
ただし、「鬼」ではなく、「婆」が井戸から出て来る別の話も伝わっています。
絵草紙&錦絵研究人
まんが描き
こっとんきゃんでい 主宰
山田の歴史を語る会 同人
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