忍者ブログ
氷厘亭氷泉の活動やラクガキをいろいろお届けしているブログです。
  1 2 3 4 5 6 7 8 9 10 11 12 13 14 15 16 17 18 19 20 21 22 23 24 25 26 27 28 29 30  
[416]  [417]  [418]  [419]  [420]  [421]  [422]  [423]  [424]  [425]  [426
ほんじつの「和漢百魅缶」へのアップは
モシモシひびけるふしぎな石。「ぽんぽんせき」さんです。
 
ぽんぽんせき ぽんぽん石

「天王寺詣」でもおなじみの大阪は四天王寺にある石で
鳥居の脇にたってる四角い穴のあいてる石。

これをたたくとぽんぽんとイイ音がして
そのあと耳を近づけてみると、あの世にいる親類の声が
聞こえてくるなどと言われています。

ぽんぽん
PR
ほんじつの「和漢百魅缶」へのアップは
ながれながれてオーシャンへ。「くだりへび」さんです。
 
くだりへび 漂遥蛇 

陸奥の国につたわってるもので、川の上流から
ジャンブラジャンブラと、かまくびもたげた蛇が流れてくるというもので
これを目撃してしまうと、三ヶ月以内に命をパッと奪われてしまうソウナ。

この蛇は、

山で8年間修行をしたという蛇なんだそうで、
これから川をくだって海にゆき、さらに8年修行をすると
晴れて立派に竜神さまになれる、というキャリアな蛇さん。

何年か山にいて、竜みたいなものになるというのは
ほらぬけ」とかとおんなじ感じなのですが
なんでも、この山から海への移動を人間に見られると
修行が白紙になってしまうということから
命を奪う、なんというパワフルな報復にでるんだそうですが
なかなかのうっかりやさんだと言えばうっかりやさんのような気もしたりしなかったり。
ほんじつの「和漢百魅缶」へのアップは
猛獣専門食堂。「じはく」さんです。
 
じはく 茲白

大陸につたわる獣のひとつで、見た目は馬のようななりをしてますが
主な食となるべき獲物は「虎」や「豹」といったたけだけしい獣たち、だという
食物連鎖のかなり高位におたちあそばされるようなおかたでありやす。
ほんじつの「和漢百魅缶」へのアップは
ワレワレハ要求ス。「まちいぬ」さんです。
 
まちいぬ 待ち犬 

美濃の国の川上村につたわったいた山のなかにでるもので、
ひとが歩いているまえにポッと現われて
「ほしいほしい」とオクターブ低めの鳴き声をたてたんだとか。

何が欲しいのかは、あんまりよくわかりません。
まぁ、犬(おおかみ)が人語をしゃべってくる時点でビクッとなっちゃうので
要求の語の時点でおどかし要素はグンバツですが。
ほんじつの「和漢百魅缶」へのアップは
訪問の常連。「かんえもんどんのたぬき」さんです。
 
かんえもんどんのたぬき 勘右衛門どんの狸

近江の国は高島郡につたわるもので、ある勘右衛門さんのいえに
やたらと出没していたといういたずら狸どもです。

夜中に「かーーーんえもんどーーん、かんえもんどん」と
家の戸をたたいて、家のものを起こしては楽しんでたようですが
あんまりにもよくこの手を使ってたそうで
回数がかさむにつれて、家のものは「あ、これはまた狸だな」と
大体わかっちゃうぐらいになってしまったソウナ。

なんで勘右衛門どんのいえが好きだったんだろ。
エサでももらってたのかね?
ほんじつの「和漢百魅缶」へのアップは
おしりの用心ごようじん。「がいなぜ」さんです。

がいなぜ がい撫

丹波の国は桑田郡あたりにでるというおばけで
おしっこやらうんこやら、寸法はどっちでもかまいませんが
ひとがおしりを出して用を足してると、すーっと現われて
おしりをなでて行くというものだそうな。

「かいなで」とかとはほとんど同じものですわいな。
ほんじつの「和漢百魅缶」へのアップは
ハヤキコトカゼノゴトシ。「にめんはっそくのいじゅう」さんです。
 
にめんはっそくのいじゅう 二面八足の異獣 

享保7年(1722)に蝦夷のある山がまっぷたつに崩れちゃったときに
見たことがないような獣たちがいっぱい駆けて出て来たそうなのですが
その獣の群れたちのなかで、ひときわ異相をはなってた、というもので
風のようにはやく駆け抜けてどこかに行ってしまったので
「なんだあれは!!」と眺めるのがせいいっぱいだったソウナ。

なにものだったんだろうね。これ。
ほんじつの「和漢百魅缶」へのアップは
ピンプッスン。「はりさしおばけ」さんです。
 
はりさしおばけ 針刺おばけ 

江戸時代の前半(鬼質時代でいえば徳川代の前絵本紀)によくある
家にある道具をおばけに仕立てた絵のなかに見られるデザインで
針と糸との連絡からか、蜘蛛な手足が生えてるのがきゅあんポイント。
ほんじつの「和漢百魅缶」へのアップは
ザックザックでドッチラホイのこめとぎさん、「こめとぎいたち」さんです。
 
こめとぎいたち 米磨鼬

いたちが夜中に家のなかにぴょこぴょこ入ってきて、
おこめをとぐような音を響かせたりするというもので
越後の蒲原郡の大面村あたりに伝わっているものです。

このザクザクだかジャラジャラだか、ひびかせるこめとぎの音、
これは一種の、前触れ、として信じられていたそうで
この音が家の表から入ってくるように聞こえてきたら悪いことの起こる兆し
裏からやって来る感じだったら良いことが起こるような兆し、だと
言い習わされていたようです。

しずかもち」とかとおんなじ感じですな。
ほんじつの「和漢百魅缶」へのアップは
冬になってもブンブブーン。「かのむれおと」さんです。
 
かのむれおと 群蚊声

浄瑠璃や絵草紙などで使われたりしていた幽霊のおどかし手口のひとつです。

やぶの中に裸の状態で縄につなぎ、
蚊の群れに襲わせて相手を苦しめ殺してしまうという、世にもおそろしい
「蚊責め」によって殺されてしまったひとの亡霊などが起こすというもので、

責め苦を行った本人にしか見えない蚊の大群が毎晩おしよせて、
相手を苦しめたりします。

ほんじつの「和漢百魅缶」へのアップは
おめしものにこだわりがあります。「こんがすりのばけもの」さんです。
 
こんがすりのばけもの 紺絣の化物

羽後の国は雄勝郡につたわっているもので
晩くになっても外にいる子供をさらっていってしまうというおばけ。
紺色のかすりの着物をまとっていたのでこの名前があるんだトカ。
(着てるものから名前がついてる所は赤いマントとかに近いね)

寺田伝一郎の「羽後浅舞町近傍見聞記」をめくってみたら
明治32年ごろにこれが話題になって、夜になると村々の道路が
つうこうどめになったりした事が書いてありましたが
その前やその後にどの程度、こちらさんが話題の俎上にあがってたかは
あんまりよくわかりんせんでした。
ほんじつの「和漢百魅缶」へのアップは
葉っぱのかげからジロリンガー。「やぶのぞき」さんです。
 
やぶのぞき 籔覗 

竹やぶや草やぶの向うから何かがじーっとこっちを見てる
ような感じを人間にもたせてくるおばけで、
カンカクとしては、何だか後ろを誰かがついて来てるんじゃ……
とかいうものに近いものですナ。
プロフィール
■雅号
氷厘亭氷泉(こおりんてい ひょーせん)
■職業
イラストレーター
絵草紙&錦絵研究人
まんが描き
こっとんきゃんでい 主宰
山田の歴史を語る会 同人
新・妖怪党 党しゅ
■自己紹介
ちッちゃかわいいキャラや、ドット絵、ゲーム系のイラスト、妖怪、和物など多岐色々に描いたり、紙もの、立体もの、デザインものなどなどグッズを造ったりしております。

■ PIXIV
■ instagram
妖界東西新聞

妖界東西新聞 日刊紙だから まいにち更新中

和漢百魅缶wiki 検索用に。

2019年5月より、Tシャツトリニティでシャツを展開させてます。


最新コメント
[01/24 دکوراسیون منزل]
[11/29 NONAME]
[05/08 100]
[01/13 佐藤]
[01/05 ひょ―せん]
妖怪マガジンYOMIMANDARA
月刊?妖怪マガジンYOMIMANDARA

文車堂版社妖改革宣言

新・妖怪党 部署一覧


 Logo:Cyusonzi Ryunosuke
 Design:O-Onigami Georgenomikoto
 2008 新・妖怪党




 Logo:Koorintei Hyousen
 YoukaitoLogo:Cyusonzi Ryunosuke
 Design:O-Onigami Georgenomikoto
 2008 新・妖怪党



 Logo:Koorintei Hyousen
 YoukaitoLogo:Cyusonzi Ryunosuke
 Design:O-Onigami Georgenomikoto
 2008 新・妖怪党



 Logo:Koorintei Hyousen
 YoukaitoLogo:Cyusonzi Ryunosuke
 Design:O-Onigami Georgenomikoto
 2008 新・妖怪党

最新トラックバック
フリーエリア
© 2007-2024 Koorintei Hyousen

本ブログの内容、画像の無断転載、無断転用を禁じます。

忍者ブログ   [PR]