氷厘亭氷泉の活動やラクガキをいろいろお届けしているブログです。
ほんじつの「和漢百魅缶」へのアップは
ひーけひけーエンヤコラ。「すいちゅうはくぎゅう」さんです。

むかし、兗州(えんしゅう)に出たという話が『集異記』などにも載ってるもので、
水の上にぷかっと鎖が浮いてるので、「なんだろ?」と引っぱってみると
ずいずいずいずい鎖が出てくること数丈あまり。
そのうちに何か重いものが水底から出て来たので見てみると
浮いてきたのは真っ白くてかがやいてる白い牛。
しまった、これは多分かみさまのものに違いない、と思った引っぱり手は
すぐに鎖を離したところ、牛は別段なにするでもなく、
もーー、とまた鎖をともなって水の底にぶくぶく消えていったんだソウナ。
水にまつわるおはなしには牛がよく出てくるヨ、というの好例のひとつ。
ひーけひけーエンヤコラ。「すいちゅうはくぎゅう」さんです。

むかし、兗州(えんしゅう)に出たという話が『集異記』などにも載ってるもので、
水の上にぷかっと鎖が浮いてるので、「なんだろ?」と引っぱってみると
ずいずいずいずい鎖が出てくること数丈あまり。
そのうちに何か重いものが水底から出て来たので見てみると
浮いてきたのは真っ白くてかがやいてる白い牛。
しまった、これは多分かみさまのものに違いない、と思った引っぱり手は
すぐに鎖を離したところ、牛は別段なにするでもなく、
もーー、とまた鎖をともなって水の底にぶくぶく消えていったんだソウナ。
水にまつわるおはなしには牛がよく出てくるヨ、というの好例のひとつ。
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さて本日の「和漢百魅缶」へのアップは、
ちりちりばさばさ。「かみきりあま」さんです。

すっかり暑い日差しも目立って来て、
大陸のうえのほうっかた新疆ウイグル自治区では40度をかるく越えたような今日この頃
そろそろ髪の毛を夏向きにしたいと考えてる気分も盛り込んで
九州の海に出た、らしい、「髪切」のお仲間から、アップをいたしました。
野理夫先生の本(『おばけ文庫』)に載ってた話では
なんでも、これに切られた髪は、べたつきとかにおいがすっかり無くなってて
髪の毛っぽくない髪の毛になってたともいいます。
切ったあとに、なんか髪の毛からエナジーを吸い取ってたのでしょうかね?
まぁ、くわしいことはよくわかんないので、かなり謎です。
ほかの「髪切」の仲間みたく、髪の毛をバサッと切っちゃう程度が
妥当な説明でござりますわな。
一応「かみきりあま」というのに「髪切蜑」と漢字をあてていますが、
「あま」の用字の部分については、厳密に「蜑女」や「海女」と書く「あま」なのかは
実は確証がないのですが、海に出た、というのですから、多分あってるでしょう。
ちりちりばさばさ。「かみきりあま」さんです。

すっかり暑い日差しも目立って来て、
大陸のうえのほうっかた新疆ウイグル自治区では40度をかるく越えたような今日この頃
そろそろ髪の毛を夏向きにしたいと考えてる気分も盛り込んで
九州の海に出た、らしい、「髪切」のお仲間から、アップをいたしました。
野理夫先生の本(『おばけ文庫』)に載ってた話では
なんでも、これに切られた髪は、べたつきとかにおいがすっかり無くなってて
髪の毛っぽくない髪の毛になってたともいいます。
切ったあとに、なんか髪の毛からエナジーを吸い取ってたのでしょうかね?
まぁ、くわしいことはよくわかんないので、かなり謎です。
ほかの「髪切」の仲間みたく、髪の毛をバサッと切っちゃう程度が
妥当な説明でござりますわな。
一応「かみきりあま」というのに「髪切蜑」と漢字をあてていますが、
「あま」の用字の部分については、厳密に「蜑女」や「海女」と書く「あま」なのかは
実は確証がないのですが、海に出た、というのですから、多分あってるでしょう。
本日の「和漢百魅缶」へのアップは
山でのおはしの処理法シリーズのなかから、「はしなめうさぎ」さんです。
すでにアップしてる中では「なまきばし」や「しりふきばし」のお仲間で、
土佐の国は上倉村などに伝わっていたもの。
土佐の国らへんでは、山でつくった生木や生茅のおはしは
「折って捨てる」というよりも「くちをつけた部分を地面に突き刺しておく」という
捨て方が言い伝えられてたみたいです。
そんなふうにおはしのくちがついてた部分が地面の中に入ってない状態で
ポイ捨てされていると、それをウサギがなめちゃう。
うさぎにおはしをなめられてしまうと、そのおはしを捨てた人間は
ビンボーになるぞ、と言い習わされておりましたトサ。
いろいろあるもんだね。
山でのおはしの処理法シリーズのなかから、「はしなめうさぎ」さんです。

すでにアップしてる中では「なまきばし」や「しりふきばし」のお仲間で、
土佐の国は上倉村などに伝わっていたもの。
土佐の国らへんでは、山でつくった生木や生茅のおはしは
「折って捨てる」というよりも「くちをつけた部分を地面に突き刺しておく」という
捨て方が言い伝えられてたみたいです。
そんなふうにおはしのくちがついてた部分が地面の中に入ってない状態で
ポイ捨てされていると、それをウサギがなめちゃう。
うさぎにおはしをなめられてしまうと、そのおはしを捨てた人間は
ビンボーになるぞ、と言い習わされておりましたトサ。
いろいろあるもんだね。
ほんじつの「和漢百魅缶」へのアップは
おはぐろーおはぐろー。「あさくさのけじょ」さんです。

『新御伽婢子』に話が載っているもので
雪の夜に、太田三郎右衛門(田の字に「だ」というふりがながあるので「ただ」?)
という武士が漢詩を思い浮かべながら「いい雰囲気だー」と
外をながめていると、いきなり車輪のようにでかい女の顔が出て来て
ニヘッと笑いかけて来た、というものです。
三郎右衛門がズバッと斬りつけると、この顔はパッと消えます。
すぐに下男を呼んであたりを探させると斬られたとおぼしき血のついた髪が
ひとたば落ちてたので、これが化女の髻(もとどり)であろう、と
保管していたそうですが、何年たっても、その髪は黒々つやつやしてたんだソウナ。
おはぐろーおはぐろー。「あさくさのけじょ」さんです。

『新御伽婢子』に話が載っているもので
雪の夜に、太田三郎右衛門(田の字に「だ」というふりがながあるので「ただ」?)
という武士が漢詩を思い浮かべながら「いい雰囲気だー」と
外をながめていると、いきなり車輪のようにでかい女の顔が出て来て
ニヘッと笑いかけて来た、というものです。
三郎右衛門がズバッと斬りつけると、この顔はパッと消えます。
すぐに下男を呼んであたりを探させると斬られたとおぼしき血のついた髪が
ひとたば落ちてたので、これが化女の髻(もとどり)であろう、と
保管していたそうですが、何年たっても、その髪は黒々つやつやしてたんだソウナ。
ほんじつの「和漢百魅缶」へのアップは
チュンチュンチッチッ、「やますずめ」さんです。

土佐の国にも割りと広く伝わってた「よすずめ」(夜雀)の一品種で
まぁ、単に呼び名にちっとぱかし差異があるというだけで
基本は、夜の道を歩いているとうしろからチッチッと
なんだか雀みたいな音をたてる何かがついて来る、というものです。
これを追っ払うためには
着物のたもとの部分の糸をポイと投げてやるとイイ、と言われていて
これが伝わってるあたり(四万川)のひとは
着物のたもとのトコロの糸をはじめから余分にチョロっと伸ばして置いて
いざ「やますずめ」についてこられたりした時のために備えたりもしてたそうな。
(もともとは別の魔除けな用途のために糸を出してたのかも、って感じもするネ)
チュンチュンチッチッ、「やますずめ」さんです。

土佐の国にも割りと広く伝わってた「よすずめ」(夜雀)の一品種で
まぁ、単に呼び名にちっとぱかし差異があるというだけで
基本は、夜の道を歩いているとうしろからチッチッと
なんだか雀みたいな音をたてる何かがついて来る、というものです。
これを追っ払うためには
着物のたもとの部分の糸をポイと投げてやるとイイ、と言われていて
これが伝わってるあたり(四万川)のひとは
着物のたもとのトコロの糸をはじめから余分にチョロっと伸ばして置いて
いざ「やますずめ」についてこられたりした時のために備えたりもしてたそうな。
(もともとは別の魔除けな用途のために糸を出してたのかも、って感じもするネ)
本日の「和漢百魅缶」へのアップは、
昨日のスペクタルからうってかわって、「もものはのじょろう」さんです。

手鞠唄(てまりうた)と言いますと、大体は
せんばやまの狸を食っただの、みかんの国の行列についてっただの
そういったものが人口膾炙していますが、こちらの
桃の葉を刻んだらキレイとブサイ女郎が出て来た、というものも
手鞠唄のなかに出て来るへんなもののひとつでござい。
と、いうわけで、あとは
「外国の文化を吸収してばかりで、自国の旧い事にくらいのはイカン!」と
発奮してた昆石センセイが1894年に出版した『時代子供うた』にも
入ってる、こちらさんがたが出て来る手鞠唄を記して本日は紹介おまり。
お月様お月様 ナタ一挺お貸し
何にしやる 桃の葉を刻む
桃の葉の中から
うつくしい女郎と 汚い女郎と 化粧して出やる
ドコへ行きゃる 熊野へ行ゃる
熊野の道で日が暮て 千本榎へ火を付けて
付けても付けてもあかりが無い
向ふの障子を蹴破って おうま三びき飛び出して
後のお馬が言ふことにゃ
あの猿焼いて喰お この猿焼いて喰お
(狸喰うよりワイルド)
昨日のスペクタルからうってかわって、「もものはのじょろう」さんです。

手鞠唄(てまりうた)と言いますと、大体は
せんばやまの狸を食っただの、みかんの国の行列についてっただの
そういったものが人口膾炙していますが、こちらの
桃の葉を刻んだらキレイとブサイ女郎が出て来た、というものも
手鞠唄のなかに出て来るへんなもののひとつでござい。
と、いうわけで、あとは
「外国の文化を吸収してばかりで、自国の旧い事にくらいのはイカン!」と
発奮してた昆石センセイが1894年に出版した『時代子供うた』にも
入ってる、こちらさんがたが出て来る手鞠唄を記して本日は紹介おまり。
お月様お月様 ナタ一挺お貸し
何にしやる 桃の葉を刻む
桃の葉の中から
うつくしい女郎と 汚い女郎と 化粧して出やる
ドコへ行きゃる 熊野へ行ゃる
熊野の道で日が暮て 千本榎へ火を付けて
付けても付けてもあかりが無い
向ふの障子を蹴破って おうま三びき飛び出して
後のお馬が言ふことにゃ
あの猿焼いて喰お この猿焼いて喰お
(狸喰うよりワイルド)
ほんじつの「和漢百魅缶」へのアップは、
ばばーん。昨日より凶悪にしまして、「しとりのいけのだいじゃ」さんです。
なかなか昔話や俗信の数を保有するのが困難なお国のひとつ
(単に、こっとんきゃんでいの情報機関に資料が少ないだけデスガ)
淡路の国にアッタトサと伝わるもので、
しとりの池という池に住んでいて、人々を食べたりゴックンしたりと
いろいろと害をなしていた超大蜿蜒たる大蛇さまです。
これが居たのでは、人民を安心させることはできぬ、と
これを射たのが、土地のとのさま船越五郎左衛門。
一矢、二矢と馬上から自慢の弓から射て放てば、
苦しみもがいておどりかかってくる大蛇。
追い追われつ追われつ追いつ、うろことひづめの大競争。
ついに城までついたとき、城門になだれかかってきた大蛇を
家臣のひとり納地という武士が、刀でエイヤッ。
首がころんと落っこったのですが、その時、大蛇の最後のちから
毒気をあたりにふりまいて、納地・殿の馬・五郎左衛門、
いずれの命も奪っていきましたトナ。
ばばーん。昨日より凶悪にしまして、「しとりのいけのだいじゃ」さんです。

なかなか昔話や俗信の数を保有するのが困難なお国のひとつ
(単に、こっとんきゃんでいの情報機関に資料が少ないだけデスガ)
淡路の国にアッタトサと伝わるもので、
しとりの池という池に住んでいて、人々を食べたりゴックンしたりと
いろいろと害をなしていた超大蜿蜒たる大蛇さまです。
これが居たのでは、人民を安心させることはできぬ、と
これを射たのが、土地のとのさま船越五郎左衛門。
一矢、二矢と馬上から自慢の弓から射て放てば、
苦しみもがいておどりかかってくる大蛇。
追い追われつ追われつ追いつ、うろことひづめの大競争。
ついに城までついたとき、城門になだれかかってきた大蛇を
家臣のひとり納地という武士が、刀でエイヤッ。
首がころんと落っこったのですが、その時、大蛇の最後のちから
毒気をあたりにふりまいて、納地・殿の馬・五郎左衛門、
いずれの命も奪っていきましたトナ。
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