氷厘亭氷泉の活動やラクガキをいろいろお届けしているブログです。
本日の「和漢百魅缶」へのアップちゅどーーーんは、
おしょくじマナーはキヲツケテ。「みかんくねんぼ」さんです。

歌舞伎の世界のあれこれを
『和漢三才図会』のような形式に落とし込んで
その国に存在するすべてをザーッと事典のようにしるした本
朋誠堂喜三二の『羽勘三台図会』に出て来るもので、
おしょくじマナーはキヲツケテ。「みかんくねんぼ」さんです。

歌舞伎の世界のあれこれを
『和漢三才図会』のような形式に落とし込んで
その国に存在するすべてをザーッと事典のようにしるした本
朋誠堂喜三二の『羽勘三台図会』に出て来るもので、
あっちこっちに飛び上がって、流れ星のように
白い尾っぽをうしろに引いて飛び散りまわる柑橘類デス。
「くねんぼ」と「みかん」は、むかし歌舞伎を観に行ったときに
芝居茶屋(芝居小屋の近くにあって、席やお弁当の手配をしてくれるところ)が
出してくれた水菓子(くだもの)の常連顔で、
この『羽勘三台図会』が書かれた時代(寛政のころ)から
かなりたった時代でも、この「くねんぼ」は常連顔に君臨しつづけていました。
岡本綺堂センセイなども、小さい頃、お芝居を観にいったとき
この「くねんぼ」を食べたことを何かに書いてあったと思いますが
この芝居茶屋の「くねんぼ」、あんまりジューシーではなく、スカスカな感じだったらしいヨ。
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本日の「和漢百魅缶」へのアップは、
ザ・ビッグ・シュリンプー、「きょかせい」さんです。

漢字で書けば「巨蝦精」、おっきなエビの妖精さんです。
むかし、陳禹(ちんう)というひとが役人として赴いた先で
贈答品としてもらった大きなエビ、その数おおくて30ぴき!
なかなか多いこともあって、鼎(かなえ)の中に水をはらせて
とりあえず、その中にエビをバシャバシャボコボコ。入れて置きました。
ところが、その日の陳禹の夢の中に
浅碧色の着物をつけた眼のやたら輝くひとの群れがゾロッと姿をに現わして、
「どうぞ我々を殺さないでくだされ」と頭を下げて大直訴、
そのありさまがなかなか真に迫るものだったということもありましたし、
陳禹はもともと殺生をこのまぬ人であったし、訴人の数が30人だったので、
「これはあのエビたちに違いあるまい」と考えて、
翌朝、エビたちを海に放してやると、エビたちが全員振り返って
おじぎをしながら水底に消えていったんだってさ、という『夷堅志』などにあるおはなし。
……このあと、何か恩返しがあったか無かったかは知りません。
ザ・ビッグ・シュリンプー、「きょかせい」さんです。

漢字で書けば「巨蝦精」、おっきなエビの妖精さんです。
むかし、陳禹(ちんう)というひとが役人として赴いた先で
贈答品としてもらった大きなエビ、その数おおくて30ぴき!
なかなか多いこともあって、鼎(かなえ)の中に水をはらせて
とりあえず、その中にエビをバシャバシャボコボコ。入れて置きました。
ところが、その日の陳禹の夢の中に
浅碧色の着物をつけた眼のやたら輝くひとの群れがゾロッと姿をに現わして、
「どうぞ我々を殺さないでくだされ」と頭を下げて大直訴、
そのありさまがなかなか真に迫るものだったということもありましたし、
陳禹はもともと殺生をこのまぬ人であったし、訴人の数が30人だったので、
「これはあのエビたちに違いあるまい」と考えて、
翌朝、エビたちを海に放してやると、エビたちが全員振り返って
おじぎをしながら水底に消えていったんだってさ、という『夷堅志』などにあるおはなし。
……このあと、何か恩返しがあったか無かったかは知りません。
本日の「和漢百魅缶」へのアップは、
しおまねきみたいなアンバランスあんよ。「かいじゅつ」さんです。

漢字で書くと「海朮」となりますが、その文字の意味は
海に住んでる「じゅつじゅつ」鳴くいきもの、という意味で
「朮」の字自体は、音を写す役目を果たしているようです。
南の海にいるよ、という大陸独特の、目の玉が広すぎる大雑把な記録が
『酉陽雑俎』などに載っていたり、海のいきものをいろいろ列挙した文の中に
ちょろっと顔をのぞかせていたり、するコチラさんなのですが
実際、その形がどんなのだったのか記録だけから想像をしてみると
右前足に歯があるだの、背中のほうにお口がついてるだの
なかなかパワフルなおからだ。
しおまねきみたいなアンバランスあんよ。「かいじゅつ」さんです。

漢字で書くと「海朮」となりますが、その文字の意味は
海に住んでる「じゅつじゅつ」鳴くいきもの、という意味で
「朮」の字自体は、音を写す役目を果たしているようです。
南の海にいるよ、という大陸独特の、目の玉が広すぎる大雑把な記録が
『酉陽雑俎』などに載っていたり、海のいきものをいろいろ列挙した文の中に
ちょろっと顔をのぞかせていたり、するコチラさんなのですが
実際、その形がどんなのだったのか記録だけから想像をしてみると
右前足に歯があるだの、背中のほうにお口がついてるだの
なかなかパワフルなおからだ。
本日の「和漢百魅缶」へのアップ、ぴっかぴか、は
竜宮城のまねをした。「さぎのりゅうとう」さんです。

佐渡につたわっているもので、
海の中から、ピカッとひかりが現われて
地上に生えてる樹木や建物などに向かって飛んでくる
「竜燈」(りゅうとう)のようなひかりが
夜になるたびに現われたというもの。
「その正体をつきとめてやろう」と考えた若者が
半月のごとく弓を張り、ぴゅうと光を射落としたところ
そこにボタッと落ちて来たのは一羽の鷺、
「なぁーんだ、鷺がひかってたのかぁ」
と、落着したそうなのですが
……まぁ、狐とか狸とかといっしょで、
しょっちゅう人を化け術で化かしてる動物のひとつとして
鷺たちはとらえられていましたから
若者からすると「いたずらかっ!!」という気分だったと思われますが
鷺が、ゴォーッピカピカーッと光っていたことに対する
おどろきは、どの程度であったのか、ビミョーに気になる感じもするお話。
竜宮城のまねをした。「さぎのりゅうとう」さんです。

佐渡につたわっているもので、
海の中から、ピカッとひかりが現われて
地上に生えてる樹木や建物などに向かって飛んでくる
「竜燈」(りゅうとう)のようなひかりが
夜になるたびに現われたというもの。
「その正体をつきとめてやろう」と考えた若者が
半月のごとく弓を張り、ぴゅうと光を射落としたところ
そこにボタッと落ちて来たのは一羽の鷺、
「なぁーんだ、鷺がひかってたのかぁ」
と、落着したそうなのですが
……まぁ、狐とか狸とかといっしょで、
しょっちゅう人を化け術で化かしてる動物のひとつとして
鷺たちはとらえられていましたから
若者からすると「いたずらかっ!!」という気分だったと思われますが
鷺が、ゴォーッピカピカーッと光っていたことに対する
おどろきは、どの程度であったのか、ビミョーに気になる感じもするお話。
本日の「和漢百魅缶」へのアップは、
先日のおかたさまよりチョイトだけアニキ分。「キムンモシカルカムイ」さんです。

アイヌにつたわる、ひとびとに山のめぐみをもたらしてくれるかみさまで、
「キムン」は山を示すことばでありやす。
海のめぐみをもたらしてくれる「レブンモシカルカムイ」とは
いっしょにおまつりされるものですが、おまつりする場所は
レブン(海)よりもキムン(山)のほうがチョット高い位置にあるそうな。
猟や漁に出る時は、おさけをおそなえして
獲物がたくさんありますように、と願掛けするんですとさ。
先日のおかたさまよりチョイトだけアニキ分。「キムンモシカルカムイ」さんです。

アイヌにつたわる、ひとびとに山のめぐみをもたらしてくれるかみさまで、
「キムン」は山を示すことばでありやす。
海のめぐみをもたらしてくれる「レブンモシカルカムイ」とは
いっしょにおまつりされるものですが、おまつりする場所は
レブン(海)よりもキムン(山)のほうがチョット高い位置にあるそうな。
猟や漁に出る時は、おさけをおそなえして
獲物がたくさんありますように、と願掛けするんですとさ。
本日の「和漢百魅缶」へのアップは、
うみのさち、どっさりこん、「レブンモシカルカムイ」さまです。

アイヌにつたわる、ひとびとに海のめぐみをもたらしてくれるかみさまで、
「レブン」は入り江とか海とかを示すことばです。
海のめぐみがあれば、山のさちもあるだろう、というもので、
もちろんそっちも一緒にまつられておりまして(山のほうが一つ格上らしい)
そちらさまは「キムンモシカルカムイ」と呼びまうす。
おさしみ恋し北の空。
うみのさち、どっさりこん、「レブンモシカルカムイ」さまです。

アイヌにつたわる、ひとびとに海のめぐみをもたらしてくれるかみさまで、
「レブン」は入り江とか海とかを示すことばです。
海のめぐみがあれば、山のさちもあるだろう、というもので、
もちろんそっちも一緒にまつられておりまして(山のほうが一つ格上らしい)
そちらさまは「キムンモシカルカムイ」と呼びまうす。
おさしみ恋し北の空。
本日の「和漢百魅缶」へのアップは、ぽん!
ツメの先が照明&暖房。「しわんぼう」さんです。ぽん!(モンドノスケ風に)

万象亭の『画本纂怪興』に描かれているもので、
名前にある「しわんぼう」そのものが「けちんぼ」を意味していることばなので
もはや、ヒネリもなにもない名前なのですが
「けち」の象徴、「ツメの先に火をともす」ということばを
バリバリに取り入れて、指からボーボー燃えてる火を絵では描いています。
ただ、そのまんまでは、ほかの同一企画のおばけと違いが出来ないので
(江戸時代以来、しょっちゅうしょっちゅう「ツメの先に…」はデザインおばけされ過ぎてる)
ひょーせんは、ツメのシルエットを身体の形にとりいれた
まるっこいものをくっつけておりやす。ホソボソ。
ツメの先が照明&暖房。「しわんぼう」さんです。ぽん!(モンドノスケ風に)

万象亭の『画本纂怪興』に描かれているもので、
名前にある「しわんぼう」そのものが「けちんぼ」を意味していることばなので
もはや、ヒネリもなにもない名前なのですが
「けち」の象徴、「ツメの先に火をともす」ということばを
バリバリに取り入れて、指からボーボー燃えてる火を絵では描いています。
ただ、そのまんまでは、ほかの同一企画のおばけと違いが出来ないので
(江戸時代以来、しょっちゅうしょっちゅう「ツメの先に…」はデザインおばけされ過ぎてる)
ひょーせんは、ツメのシルエットを身体の形にとりいれた
まるっこいものをくっつけておりやす。ホソボソ。
ズワヮーン。本日の「和漢百魅缶」へのアップは、
さてもふしぎのヒメリンゴ。「しゃとう」さんです。

大陸ではおなじみ、西王母やら仙人やらが住んでいる西方の特別環境
崑崙山(こんろんさん)のあちこちに生えているという木で、漢字で書けば「沙棠」
カラナシ(棠)みたいなかたちをしていて、
その木の実(これを個別に「沙棠果」と呼んだりもします)をシャリっと食べると
川の中に無装備で突入して行ってもダイジョーブ!!
…というレベルなのかどーなのかは知りませんが
水中に入ってもおぼれなくなるちからが備わると言われておりましたんだとさ。
また、この木を材木にした舟は沈まないと言われていて
神さま仙人行者などの乗ってる舟は、これ製だったりなかったり。
さてもふしぎのヒメリンゴ。「しゃとう」さんです。

大陸ではおなじみ、西王母やら仙人やらが住んでいる西方の特別環境
崑崙山(こんろんさん)のあちこちに生えているという木で、漢字で書けば「沙棠」
カラナシ(棠)みたいなかたちをしていて、
その木の実(これを個別に「沙棠果」と呼んだりもします)をシャリっと食べると
川の中に無装備で突入して行ってもダイジョーブ!!
…というレベルなのかどーなのかは知りませんが
水中に入ってもおぼれなくなるちからが備わると言われておりましたんだとさ。
また、この木を材木にした舟は沈まないと言われていて
神さま仙人行者などの乗ってる舟は、これ製だったりなかったり。
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氷厘亭氷泉(こおりんてい ひょーせん)
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