氷厘亭氷泉の活動やラクガキをいろいろお届けしているブログです。
本日の「和漢百魅缶」へのアップは、
目玉が多くなっちゃって、「うえたばけもの」さんです。

飛騨の国につたわる昔話のひとつで、
むかしむかし、弘法大師・空海が山のなかで修行をしていたら
へんな泣き声が聴こえてきたので、その声のもとをたしかめに
出ていってみると、目玉がたくさん生えた大きなばけものが
「はらがへった、はらがへった」と泣いていた、というもの。
空海は、それを見て、みずからの体をばけものの口に投げこんで
このばけものを救ってやった、という
お釈迦さんとかウサギとかが自分を食物として差し出した話の仲間みたいな
展開になるのですが、このおばけ、どうしてそんなに飢え果ててたんでしょネ。
徳を試験するための
マーラさまのさしがねだったのかしらん。
目玉が多くなっちゃって、「うえたばけもの」さんです。

飛騨の国につたわる昔話のひとつで、
むかしむかし、弘法大師・空海が山のなかで修行をしていたら
へんな泣き声が聴こえてきたので、その声のもとをたしかめに
出ていってみると、目玉がたくさん生えた大きなばけものが
「はらがへった、はらがへった」と泣いていた、というもの。
空海は、それを見て、みずからの体をばけものの口に投げこんで
このばけものを救ってやった、という
お釈迦さんとかウサギとかが自分を食物として差し出した話の仲間みたいな
展開になるのですが、このおばけ、どうしてそんなに飢え果ててたんでしょネ。
徳を試験するための
マーラさまのさしがねだったのかしらん。
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本日の「和漢百魅缶」へのアップは、
「へいろくざえもんのおやのしゅもつ」さんです。

今月の和漢百魅缶は、ずん、ずん、ずん、と順番に
ご覧になればナントナクおわかりいただけますかと思いますが、
なにかしら数が増えたりしてるものをピックアップして
お届けしております。(イマノトコロハ)
本日のアップも、そーゆーわけで
肩先に「こっち向け、こっち向け」と呼びかけてくる腫れ物が
ダブル! で出来てしまった、という
下総の国は、成田山へ向かう途中の宿場のひとつ、
臼井のあたりにあった、と、『諸国百物語』には記されてるお話からの
ピックアップでござい。
たまたま平六左衛門の家に宿を借りた旅の坊様がこれを治してやって、
平六左衛門の親のコレはコロリサラリと治っちまって、
「ありがたや」ってんで、村のものはみんなその坊様の教えに乗っかっちまった、
とかいう後半の大事な部分もあるのですが、
ま、そこらは、『日本霊異記』以来の
いつもの展開なので、贅言つくさずともよろし。
ありがたや。
インデアン。ウソツカナイ。
「へいろくざえもんのおやのしゅもつ」さんです。

今月の和漢百魅缶は、ずん、ずん、ずん、と順番に
ご覧になればナントナクおわかりいただけますかと思いますが、
なにかしら数が増えたりしてるものをピックアップして
お届けしております。(イマノトコロハ)
本日のアップも、そーゆーわけで
肩先に「こっち向け、こっち向け」と呼びかけてくる腫れ物が
ダブル! で出来てしまった、という
下総の国は、成田山へ向かう途中の宿場のひとつ、
臼井のあたりにあった、と、『諸国百物語』には記されてるお話からの
ピックアップでござい。
たまたま平六左衛門の家に宿を借りた旅の坊様がこれを治してやって、
平六左衛門の親のコレはコロリサラリと治っちまって、
「ありがたや」ってんで、村のものはみんなその坊様の教えに乗っかっちまった、
とかいう後半の大事な部分もあるのですが、
ま、そこらは、『日本霊異記』以来の
いつもの展開なので、贅言つくさずともよろし。
ありがたや。
インデアン。ウソツカナイ。
今月の「和漢百魅缶」第3のアップは、
炭火のうえでブレイクどんどこどーん。「かなわおどり」さんです。

火にナベやらカマやらヤカンやらをかける時に使う「金輪」――
「ごとく」が、おのずと動き出してあっちこっちおどりまわるというもので、
よくないことが起こる兆しであると言われています。
『諸国百物語』にある話では、
これが屋敷の中に現われたときいたとのさまが
「足のふたつ生えてるにんげんさまが動き回れるんだから
足が合計さんぼん生えてる金輪が動こうがおどろうが別にフツー!」
と、「叔堅犬」の話に出て来る
「旦那さま、今度はひとりで台所でかまどに火を起こしとりました!」
「いいや、単に人間を見て真似をしてるだけじゃ、よいよい」
といった会話ばりに意に介しなかったものの
その後に、姫様がひとり死んじゃった、という話が載ってますが
実に淡々としてて、なんともいえぬ妙味がござるよ。
炭火のうえでブレイクどんどこどーん。「かなわおどり」さんです。

火にナベやらカマやらヤカンやらをかける時に使う「金輪」――
「ごとく」が、おのずと動き出してあっちこっちおどりまわるというもので、
よくないことが起こる兆しであると言われています。
『諸国百物語』にある話では、
これが屋敷の中に現われたときいたとのさまが
「足のふたつ生えてるにんげんさまが動き回れるんだから
足が合計さんぼん生えてる金輪が動こうがおどろうが別にフツー!」
と、「叔堅犬」の話に出て来る
「旦那さま、今度はひとりで台所でかまどに火を起こしとりました!」
「いいや、単に人間を見て真似をしてるだけじゃ、よいよい」
といった会話ばりに意に介しなかったものの
その後に、姫様がひとり死んじゃった、という話が載ってますが
実に淡々としてて、なんともいえぬ妙味がござるよ。
本日の「和漢百魅缶」へのアップは、
わたしは池の左膳です。「たかやまのいけのぬし」さんです。
駿河の国の、高山の池+鯨ヶ池につたわる池のぬしサマで、
むかし、近くの里の長者どんの娘のもとに夜な夜な通っては
「また明日ね、バイバイ」と小町に言われた深草の少将とは違って
ねんごろにゃんころしていたのですが、
あるとき娘が着物にコッソリ結びつけておいた布を
長者の家のものが大追跡したところ、池のぬしだというのが大発覚。
真っ赤に焼け焦げた岩石を池の中に大量になげこまれて、
神通力をたもってる池のぬしでもさすがに大敗、
ツノは折れるし、肌ちぎれ、片目はつぶれて、ヨーレヨレ。
ほうぼうのていで、きれいな水をたたえていると知られ知られた
鯨ヶ池に逃げ込んで、なりをひそめたんだソウナ。
片目がつぶれた池のぬしがやって来たことで
鯨ヶ池の魚にはよく片目のものが見られた、とは
いまはむかしのものがたり。
わたしは池の左膳です。「たかやまのいけのぬし」さんです。

駿河の国の、高山の池+鯨ヶ池につたわる池のぬしサマで、
むかし、近くの里の長者どんの娘のもとに夜な夜な通っては
「また明日ね、バイバイ」と小町に言われた深草の少将とは違って
ねんごろにゃんころしていたのですが、
あるとき娘が着物にコッソリ結びつけておいた布を
長者の家のものが大追跡したところ、池のぬしだというのが大発覚。
真っ赤に焼け焦げた岩石を池の中に大量になげこまれて、
神通力をたもってる池のぬしでもさすがに大敗、
ツノは折れるし、肌ちぎれ、片目はつぶれて、ヨーレヨレ。
ほうぼうのていで、きれいな水をたたえていると知られ知られた
鯨ヶ池に逃げ込んで、なりをひそめたんだソウナ。
片目がつぶれた池のぬしがやって来たことで
鯨ヶ池の魚にはよく片目のものが見られた、とは
いまはむかしのものがたり。
本日の「和漢百魅缶」へのアップは
やたら拾いはやめましょう。「せきひのかい」さんです。

岩代の国の二本松に住んでた薬屋久兵衛というひとが
山からいい具合にふるぼけた石碑を持って来て庭石にしていたら
アラワレタ、というおばけで、『怪談藻塩草』などに載ってるもの。
家のなかに髪をみだした女の姿で現われたり、
一斉に家中のあかりを吹き消して青い怪火を浮かばせたり、
いろいろと怪事を巻き起こして来ましたので
「これは、この石碑を持ってきたのが悪かったのじゃ」と考えて
ごめんなさい、と山の中のモトあった場所に戻したら
ぱったりしずまったということですから、まぁめでたしめでたし。
この手のおはなしは、同類のものが各地にあって、
特に石とかに多いですが、「瓦のお告げ」などのように
「もとに戻してくれ」の要求が高いものもあったりして、
瓦石もいろいろあるわいナ。
やたら拾いはやめましょう。「せきひのかい」さんです。

岩代の国の二本松に住んでた薬屋久兵衛というひとが
山からいい具合にふるぼけた石碑を持って来て庭石にしていたら
アラワレタ、というおばけで、『怪談藻塩草』などに載ってるもの。
家のなかに髪をみだした女の姿で現われたり、
一斉に家中のあかりを吹き消して青い怪火を浮かばせたり、
いろいろと怪事を巻き起こして来ましたので
「これは、この石碑を持ってきたのが悪かったのじゃ」と考えて
ごめんなさい、と山の中のモトあった場所に戻したら
ぱったりしずまったということですから、まぁめでたしめでたし。
この手のおはなしは、同類のものが各地にあって、
特に石とかに多いですが、「瓦のお告げ」などのように
「もとに戻してくれ」の要求が高いものもあったりして、
瓦石もいろいろあるわいナ。
本日の「和漢百魅缶」へのアップどんどんどどん、は
某「真面目な幻獣」さん。「こりのようかい」さんです。
生生瑞馬シショーがつづった『一閑人』って本に出て来る
「古狸の妖怪」という文字面どおりの狸のおばけで、
むかしむかしのある夏のこと、
「まちなかじゃあ色々さわがしくって集中できないよね」と言って
吉野山のお寺の空き部屋を借りて勉強に集中していた
静斎と蘆庵という性格が正反対のふたりがおりました。
性格が正反対なものですから
いろいろお互いにブツクサしながら勉強してたのですが、
一番大きかった性格の違いは
静斎は日没とともに眠くなって朝までグググガピーな性格で
蘆庵は夜になってもガッツンガッツンまぶたが開いてるという性格だった点。
なので、この「古狸の妖怪」が
部屋のそとで石を投げたり、カツカツ足音をたてたりしても
蘆庵は夜あまり眠らない性格だったのでこの妖怪にびっくりし、
静斎はググググガピーと高いびき。
なんだか、かわいそうな蘆庵クンですが
一方の静斎は朝まで熟睡な性格だったために
そのあと、ふたりのいた部屋に雷が落ちて火事になった時は
髪がこげちゃうまで眠ってたんだトサ。
某「真面目な幻獣」さん。「こりのようかい」さんです。

生生瑞馬シショーがつづった『一閑人』って本に出て来る
「古狸の妖怪」という文字面どおりの狸のおばけで、
むかしむかしのある夏のこと、
「まちなかじゃあ色々さわがしくって集中できないよね」と言って
吉野山のお寺の空き部屋を借りて勉強に集中していた
静斎と蘆庵という性格が正反対のふたりがおりました。
性格が正反対なものですから
いろいろお互いにブツクサしながら勉強してたのですが、
一番大きかった性格の違いは
静斎は日没とともに眠くなって朝までグググガピーな性格で
蘆庵は夜になってもガッツンガッツンまぶたが開いてるという性格だった点。
なので、この「古狸の妖怪」が
部屋のそとで石を投げたり、カツカツ足音をたてたりしても
蘆庵は夜あまり眠らない性格だったのでこの妖怪にびっくりし、
静斎はググググガピーと高いびき。
なんだか、かわいそうな蘆庵クンですが
一方の静斎は朝まで熟睡な性格だったために
そのあと、ふたりのいた部屋に雷が落ちて火事になった時は
髪がこげちゃうまで眠ってたんだトサ。
プロフィール
■雅号
氷厘亭氷泉(こおりんてい ひょーせん)
■ホームページ
■職業
イラストレーター
絵草紙&錦絵研究人
まんが描き
こっとんきゃんでい 主宰
山田の歴史を語る会 同人
新・妖怪党 党しゅ
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