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氷厘亭氷泉の活動やラクガキをいろいろお届けしているブログです。
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こんげつの「和漢百魅缶」はじまりはじまり、のアップは
化鳥怪禽は王侯のみ相手す。「かいきょう」さんです。
 
かいきょう 怪梟

きのうは朝でおなじみの雀でしたから、
本日は夜の鳥、ふくろうです。ホー。

日本でも、「ぬえ」やら「かもめ」やら「いつまで」やら、
禁裏に出る鳥のあやしい声がありますが

こちらは、大陸のなかでもその短命さをほこる国のひとつ
劉予(りゅうよ)のおさめた斉の国にまつわる鳥のあやしいお声。

毎夜毎夜、ふくろうなどの鳥の群れの声が宮殿の前で後ろで
ホーホーホーツクギャーギャーガー、
イイカゲン、その声が耳についてしまって
劉予は、「ふくろうをとっつかまえたら、銭をやる」といった
お触れまでだす始末に至りましたが、この凶兆はテキメン。
その年をもって、斉の国はラリコッパイの大崩壊を果たしましたトサ。
(もともとが紙細工な感じだったのですけどネ)
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こんげつの千穐楽にあたる「和漢百魅缶」へのアップは!
京伝に負けずに三馬もがんばる。「すずめのゆうれい」さんです。
 
すずめのゆうれい 雀の寃魂 

昨日は山東京伝センセイの絵草紙からでしたが
本日は式亭三馬センセイの敵討物からのアップです。

京伝センセイのデザインで有名なものに
『梅花氷裂』(1807)という読本などに使っている金魚の幽霊がありますが
こちらの雀の寃魂はそれと一対になるようなもので

三馬センセイの合巻(敵討ちの作品が連発してました)
『力競稚敵討』(1808)に登場しているもの。

継母の山柴(やましば)に折檻されたあと、
庭先でお湯をわかしていた大釜に落ちて死んでしまった
平方円太夫(ひらかたえんだゆう)の娘、小鳥(ことり)の幽霊で、
すずめの姿に変じて「ちちこいしちちちち父上こいしちちよちちよ」と鳴きつづけ、
最後にはその父上、円太夫のもとにすずめの群れとなって飛んでゆきます。

円太夫は、「なんだこのすずめの群れは」と思って刀で斬り払うのですが
直後にすずめが涙をこぼし、その涙のあとが(雪舟のねずみみたいに)
自分の身の上を知らせるヒントになる、というのが大体の趣向。

うまい具合に京伝センセイの金魚とはかぶってない展開で、調理が巧み。

ほんじつの「和漢百魅缶」へのアップは
紅白、色とりどり、「もみじぶくろう」さんです。
 
もみじぶくろう 紅葉梟

山東京伝センセイが『見立百化鳥』にある
へんな花木とミョーな鳥をあわせてこしらえる形式にならって作った
『百化帖準擬本草』にあるもので、

顔や体を洗うときにむかし使われていたぬか袋(もみじ袋)と梟を合成したもの。
顔はもちろん真っ赤なもみじ袋で、口からは白い水(ぬかの水)をよく出します。
ほんじつの「和漢百魅缶」へのアップは
シュワピリあわぶく。「まんにんぶち」さんです。
 
まんにんぶち 万人渕 

陸前の国は、実沢にある淵で、
水面にぶくぶくぶくポカンと湧き出てくるあわぶくは
近くにあった須藤定信(すどうさだのぶ)のお城・山野内城が
天正のころ、攻め落とされ、この淵に身を沈めた須藤家の姫やら女中やらの
恨みがポコポコと上がってる、と言われてたというものですが、

泡の正体は科学で申さば、炭酸で、
ぶしゅーっと噴き出す温泉を「妬湯」(うわなりゆ)と呼んだのに近い、
炭酸水のあわぶくの出る様の説明のためにくっつけられた昔話でござる。

ほんじつの「和漢百魅缶」へのアップは、
追跡ぷらすブッコヌキ。「かりかり」さんです。

 
かりかり

淡路の由良の海岸に出たという、
ひとをビックリさせる、どころか、ビッショリさせてしまうもので、

夜、海岸を歩いているとその後ろから、
カリカリカリ…(カラカラと同じ)と下駄で歩いてくる足音がして
やがてそれが近くまで来たと思うと、グワッと体を持ち上げられて
潮水のなかにたたき込まれてしまう、んだトカ。

半分あたりまでは「べとべとさん」だとかの足音とおなじですが
最後の一発は、なかなかデンジャラス。

狸の化け種目のひとつだと考えられています。
ほんじつの「和漢百魅缶」へのアップは
くるくるひらひら。「まきもののばけもの」さんです。
 
まきもののばけもの 巻物の化物

宝づくしの模様のなかにあるひとつ、巻物が化けたもので
むかしむかしむかしの絵本、『福神化物退治』に出て来るものです。

この本は、貧乏神たちのちからで七福神の持ち物や従者な獣や魚が
おばけになっちゃう、といった内容で、これが出て来る見開きは、寿老人の場面。
そういえば、寿老人とか福禄寿は絵に描かれるとき巻物を手に持ってたりするネ。
ほんじつの「和漢百魅缶」へのアップは、
ニュキニュキがりがり。「あまにゅうどう」さんです。

 
あまにゅうどう 尼入道 

万象亭の『画本纂怪興』(1791)の画でもおなじみ(?)な
のちの鍬形蕙斎こと北尾政美が描いている『夭物着到牒』(1788)という
おばけをずらっと並べた絵本(売出しは仙鶴堂)に出てくるデザイン。

かたちとしては山婆みたいな怖い顔のおばけのひとつですが
他の絵本にあるようなものだと、大体、蛇みたいになってる首(体)が
ウニューーとそのまま、首として延びてるあたりが、ヒト工夫してあるところ。
ほんじつの「和漢百魅缶」へのアップは
白と黒がなぜか重要になってるのが変だメー。「へんようが」さんです。
 
へんようが 変羊河

どちらの国にも「よその国にある珎奇なもの」というものはあるわけですが
こちらの変な川は、片一方の流れの水を白い羊がのむと黒い羊に変わり、
もう片一方の流れの水を黒い羊がのむと真っ白い毛なみに変わる、と
言われているふしぎなものでござるメー。
ほんじつの「和漢百魅缶」へのアップは
昨日が笑い声でしたので、今日は泣き声。「なきけやき」さんです。
 
なきけやき 泣き欅 

木が泣き声を発する、というもののひとつで、ケヤキの木が
夜になったり、あるいは決まった時間になったりすると、泣くのがこちらさん。

植物のこの手のものは、ほじくればいろんなところにあるものですが、
武蔵の国の東村山村の梅岩寺というお寺のケヤキの大木にも
「夜に泣く」という噂がくっついてるときがあったそうですが、
こちらは「根っこから水を吸ってる音がそういう風に聞こえるノサ」という説が
「旅と伝説」に載ってる報告記事によれば、その頃には行き届いておったようです。
ほんじつの「和漢百魅缶」へのアップは
かたくない笑顔。「おふくいし」さんです。
 
おふくいし お福石

阿波の国のご城下では「ひとばしら」があったナンテ噂でも名の知れている
福島橋のところにあった門の石垣にはまっていた白い大きな石で、
おたふくに似た形をしていたので「お福石」と呼ばれていました。

この石、フツーに形で知られていただけだったのですが
そのうちに、おはなしがくっつくようになりましたようで、
夜中に、この門を通ると、この「お福石」が「けらけらけらけらけら」と
笑いかけてくると言われていましたんだソウナ。

蜂須賀さまのご家中のひとり
加藤代九郎は、この石に笑いかけられたことのあるひとりなんだそうですが
一緒になってアハハハハハと笑ってみたところ、
後日、特に怪しいことは起こらなかったといいます。
ほんじつの「和漢百魅缶」へのアップは
清盛みたいな夫婦もの。「じじいばばあいし」さんです。
 
じじいばばあいし 爺婆石

武蔵の国の秩父郡、横瀬村の赤穂木にある石にくっついてる昔話で
むかし、この地に住んでいた強欲な爺様と婆様が田んぼで野良仕事をしてると
日がとっぷりと暮れていって、ついに日没、という頃にさしかかった、
ところが予定していた仕事が終わってなかったので、爺婆、お日様にむかって

「こら、仕事が終わるまで出ていやがれ、
 戻れ戻れ戻れっ、もう一度でてこいっ」 と呶鳴ってみた。

すると、しずむお日様を扇で招きかえした平清盛のはなしみたいに
お日様がしずむのをやめてのぼって来た。


ところが


「ふふん、言うことを聞いたぜ」といった顔をしていたふたりを
お日様が、あっという間にジューーーーーーーーーッ。
まるごと石にしてしまい、そうして出来たのが「爺婆石」なんだとさー。



タイムトラベルには、このような罰がくだる、のかも知れません。
ほんじつの「和漢百魅缶」へのアップは、
タッパのお高いノドじまん。「とうがき」さんです。
 
とうがき 踏歌鬼

幽霊のしぐさやかたちによって「ほにゃらら幽霊」という俗称が
日本にもいろいろとあるのと同様に、大陸には「ほにゃらら鬼」というものが
これまたゴマンとございます。こちらの「踏歌鬼」もそのうちのおひとつ。

踏歌(踊りのときにうたわれる歌)をアーアーアアアー♪ とうたうのが
その主なおしごとで、歌がおわると、サーーッと消えちゃったといいます。

ああスーパーナチュラルのジュークボックスかな。
プロフィール
■雅号
氷厘亭氷泉(こおりんてい ひょーせん)
■職業
イラストレーター
絵草紙&錦絵研究人
まんが描き
こっとんきゃんでい 主宰
山田の歴史を語る会 同人
新・妖怪党 党しゅ
■自己紹介
ちッちゃかわいいキャラや、ドット絵、ゲーム系のイラスト、妖怪、和物など多岐色々に描いたり、紙もの、立体もの、デザインものなどなどグッズを造ったりしております。

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2019年5月より、Tシャツトリニティでシャツを展開させてます。


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