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氷厘亭氷泉の活動やラクガキをいろいろお届けしているブログです。
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今月の「和漢百魅缶」、いつひら目にアップしますのは、
まぁ、なんともクッキリした呼び名。「あかいかおのもの」さんです。
 
あかいかおのもの 赤い顔のもの

先日は、近江のお寺でしたが、
本日はどんぶらこっこと四国に渡って讃岐の国のお寺、
法道寺の松の木の上からニョッキリ顔を出して
したをとおるひとをビックラさせてた赤っつらなおばけでござる。
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今月の「和漢百魅缶」よっぴら目のアップは、
つけたお方にきいてみやれ、「とっかいこう」さんです。
 
とっかいこう

近江の国の高島郡のお寺、善養寺のえんのしたで
かわいがられていた狐の一家が、恩返しのためといって
人間に化けて、近江の各村各町へ売り歩いてたというお薬。

「つけたお方にきいてみりゃれ」は、この狐たちが
この「とっかいこう」を売り歩いてるときに言ってた売り文句ですじゃ。
今月の「和漢百魅缶」、さんひらめにピラピラ出しますのは、
ああナチュラルの乾燥機。「おにばばのこしまきほし」さんです。
 
おにばばのこしまきほし 鬼婆の腰巻干し 

羽後の国の平鹿郡浅舞村につたわる、
スーパーナチュラルなお天気予報に表現されているもので、

西の空が夕暮れ時に、ものすごく大胆にまっかっか、に染まってる日は
山の鬼婆(やまんば)が腰巻を干してる、と村のひとは言い習わしていて、
次の日に強風が吹く予報としておりましたとやら。
今月の「和漢百魅缶」アップふたひらめは、
ヘモグロビンビン。「ちすいおんな」さんです。
 
ちすいおんな 吸血女

陸前の国につたわる昔話にあるもので、
ひとを襲って生き血をジュプリと飲み殺してしまう女の姿のおばけ。

十五夜の日に豆を食べてるひとは襲わずに通り過ぎるらしいので
みんな豆を喰ってこれに吸われちゃうのを防いでいたそうな。まめ。

さー、つきが替わってもボンボボンとあいかわらずの
テンポでアップに邁進しておる「和漢百魅缶」、本日のひとひらは、
なさけはおにのためナラズ、「じじばばかぼちゃ」さんです。
 
じじばばかぼちゃ 爺婆南瓜 

伊勢の国は桑名につたわる昔話で、
ガケから転落してきた鬼をたすけてあげた身寄りのない女のコが
その鬼からお礼にもらったこづちで、
鬼の言いつけどおりカボチャをボコンと叩いて見ると
ポコンボワンと、カボチャの中からじいさまとばあさまが出てきて、
ファミリーの出来た女のコは、しあわせに暮らしましたトサ、というもの。

鬼から手に入れたこづちで、運がひらけるというのは
一寸法師の話に近いですけど、

鬼を救護、植物か成人、という点で、
カンゼンに桃太郎さんとは真逆の世界。

和漢百魅缶」、2010年9月のアップ千穐楽は、
淡路の海かーらー、ドンブリザッパンプーン、「あいがのうみぼうず」さんです。
 
あいがのうみぼうず 安乎の海坊主

淡路の国は安乎(あいが)の海原に、
ときどき顔を出しては船のひとびとをビックリさせていたものです。

特に漁船に水ぅくみ込んで沈めたりだとか、
船頭に問答をいどみこんで来たりだとか、いったことは無くて、
業務内容は、ただ、海面に顔だしたりへっこましたりしていたダケで、

実のところは、おばけおばけした「海坊主」というよりも、
アシカとかオットセイみたいな海獣のひとつだったものと思われます。
今月も千穐楽のいっぽ手前、「和漢百魅缶」本日のアップは、
へびの胃にスー。「かいう」さんです。

かいう 海芋

日本では昔話や落語(蛇含草って呼ばれてます)
などを通じてくっちゃべられてるふしぎな毒草で、
 
むかし、歙客(きょうかく)という男が山の中を歩いていると
ゴソゴソガサガサっとやぶだたみの中から大蛇がニョッキリ。
大きくふくれたお腹をみせながらひとつの草を口で引き抜き、
葉っぱをバリバリ、ペッ。

すると大蛇はその上に寝ころんで、しばし、安静の大獄。
客先生がこれをつぶさに観察していると、
だんだんと大きなお腹がへこんでいって、
ジャバラもかるく、大蛇はまたやぶの中へ消えていきましたトサ。

客先生は考えた。
「なるへそ、あの草は腸満でパンパンなる腹を癒す薬効ありしか」
さっそく、大蛇がシーツにしていたのと同じ草を撰り摘んで行きました。


さて、道中すすんで、ある旅籠。
客先生がひと息ついてると、別の部屋から「ハラガイテェ」の声が聴こえたので
されば、さっきの薬草をつかって治してやろう、と
グツグツコトコト煎じて服させました。


すると、しばらくあって、「ハラガイテェ」の声もなくなったので
「エヘン、ウフン、様子はどうですかな」と、腹痛さんの部屋をおとづれたところ
部屋の中には水と骨ダケが転がってて、ギャーーーーー。
客先生は捕縛されましたとやら。
本日の「和漢百魅缶」へのご登場は、
But OtterDey.「かわうそのひ」さんです。
 
かわうそのひ 獺火

狐火、狸火、てんの火、いたち火、山鳥の火に青鷺火、
ひとに化けたり化かしたり出来る禽獣は、
ことごとく火の玉の化け術を持ってると言われておりまして、
コチラは名の示すとおり、かわうそたちが使ったもの。

なんだかチラチラ火が見えるなぁ、と思って歩いていると
おんなじ速度でフワフワくっついて飛んできたりしましたトカ。
和漢百魅缶」へ本日ズイトコドブンとアップしますのは
草刈りがコワイです。「とよさきぶちののし」さんです。
 
とよさきぶちののし 豊前淵の主

美濃の国に分布しております河童、「のし」たちの昔話のひとつで、
山添村の豊前淵にいたその名のとおりの一淵一城の主。

むかし、この淵の底に鎌が沈みこんできて
鎌がだいっだいっキライな、のし達は大迷惑。
困りきっていると、村人が近くに通りかかったので
「どうかおみゃーさん、水んなかの鎌、取っとくれんかネ」と
頼み込んで、これを取り除いてもらったんだとか。

そのお礼と言われて、その村人が教わったのは
馬の病気などの治療法で、その村人は
村の馬のお医者として、代々つづいておりましたんだトサ。


河童やら天狗は薬学の知識が高いコが多いよネ。
本日の「和漢百魅缶」へのアップは、ぐるっと沖縄まで飛びまして
一般通行妨害。「マヤーシモン」さんです。
 
マヤーシモン

「まよわせもの」という意味のお名前のこちらさんは、

夜道でひとを間違った道に曲がらせて
きつねやたぬきみたいに、ひとを夜明けまで
ぐるぐるへんなところを歩かせたり、

岩を大坊主みたいな巨体に見せて、
お相撲や拳闘を繰り広げさせて
徒労グッタリな朝を迎えさせたり、

まぁ、とにかく、いたずらものなんだそうな。
本日の「和漢百魅缶」でのアップ、ずらりんこ、は、
ひときり庖丁がおキライ。「しらはたやまのかいう」さんです。
 
しらはたやまのかいう 白幡山の怪雨

播磨の国の白幡山につたわっていたふしぎで、
この山の中にお武家の衆がひとりでも入って行くと
どんなにかんなにカンカンの日本晴れだった日でも
たちまちあたりが闇モードに気候変動して大雨が降ったんだとか。

リャンコが入って行くと、お山が雨天になるのは
なぜなぜなーぜどうしてなの? と思ったものの
くわしい事由はあまり明らかになってはおらない模様。
YOMIMANDARA 怪賊版

まいどおなじみな方も、そうでない方も、
妖怪がお好みの方も、あんまりそちらを見たこともない方も、
いずれもバッチリおこのみに叶います内容で
コツコツ営業中の文車堂版社から、

YOMIMANDARA-怪賊版-
ボチョンコピュン、と、本日、全世界大公開のはこびとなりました。
まえの号よりもどんどんどんことボリューム増加をとげているのが
YOMIMANDARA、今回もバッチシ見所が増えておりますので、
ご寸暇の折りなどにゼヒゼヒ御笑覧あーれー。

(表紙)
http://star.ap.teacup.com/yomimandara/103.html

 特別ふろく……「もののけ提灯」

(前編)
http://star.ap.teacup.com/yomimandara/102.html

 巻頭グラビア……「サミナガナルトの音楽の箱」 amabi~s
 教養…………「鬼と漢字と幽霊と」
 ●喜劇…………「猛烈!ババンバ劇場」 海は広いな怪しいな☆の巻(前編)
 ●小説…………「七人問答ぷらすいち」
 ●コミック………「大熱ばけいもり」

(後編)
http://star.ap.teacup.com/yomimandara/100.html

 ●評判記………「宝田都霊冶の秋に見たい怪談映画」
 ●喜劇…………「猛烈!ババンバ劇場」 海は広いな怪しいな☆の巻(後編)
 ●小説…………水神」
 ●インタヴュ……「amabi~s スペシャルインタビュー」
 ●考え物………「こんな幽霊は嫌ざんス」
 ●コミック………「掛け軸 酒とお足と幽霊と」
 ●特別ふろく……「水着な女幽霊さんSPぬり絵」

月刊?妖怪マガジンYOMIMANDARA
http://star.ap.teacup.com/yomimandara/
プロフィール
■雅号
氷厘亭氷泉(こおりんてい ひょーせん)
■職業
イラストレーター
絵草紙&錦絵研究人
まんが描き
こっとんきゃんでい 主宰
山田の歴史を語る会 同人
新・妖怪党 党しゅ
■自己紹介
ちッちゃかわいいキャラや、ドット絵、ゲーム系のイラスト、妖怪、和物など多岐色々に描いたり、紙もの、立体もの、デザインものなどなどグッズを造ったりしております。

■ PIXIV
■ instagram
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2019年5月より、Tシャツトリニティでシャツを展開させてます。


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