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氷厘亭氷泉の活動やラクガキをいろいろお届けしているブログです。
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本棚のせいりせいとんにいそがしい日々です。
分類がおおざっぱなので、今回はちゃんと分類をしつつ……やるつもり!

と、そんなさなかにアップする「和漢百魅缶」は
化けましておめでとう。「ばけしろへび」さんです。
 
ばけしろへび 化白蛇

気仙沼に伝わる昔話にあるもので、
母ひとり娘ひとりのふたり暮らしの家がありまして、
その家に、ある日からキレイな若者が通ってくる、娘とイイ仲になる、
しかし、どこの誰かがわからない、

そんなとき、母親が考えたのは
糸をつけた針を若者のキモノにくっつけといて、
糸をつたって家をつきとめちゃおう、という尾行方法。

さっそくやってみたところ、たどりついたはナゾのアナ。
中には白蛇がいたのでした。

――と、いう神代の頃からある型の昔話のおひとつデす。
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じゃんじゃがじょわーん。本日の「和漢百魅缶」のアップは、
時期はずれですが、「いこ」さんです。
 
いこ 葦姑

上元の日、1月15日に一年の運勢をうらなうために
おまつりされるという女神さまのひとり。

やっぱり同じ日、
1月15日におこなわれる「紫姑(しこ)」をおまつりして
いろんな事の、吉ナノカ凶ナノカをおたずねしちまう、
「紫姑卜」(しこぼく)と、おなじよーなものなのだそうな。

なーむー。
さ、さ、さっさささー。本日の「和漢百魅缶」は
歓楽国にあるというピカピカな菜っぱ、「たのしいかな」さんです。
 
たのしいかな たのしいか菜 

これ、曲亭馬琴の『夢想兵衛蝴蝶物語』などに出て来るもので、

もとの絵は、束で描かれてましたが、
あんまりギラギラビラビラした画面もなんだから、てことで、
束の中から一本だけ、ひきぬいて、画面をこしらえました。

いわく「十人が十人きらひといふものないやさいなり」
みんなが好きな野菜でござんす。へっへっへ。とのこと。


この、「タノシイカナ」という名前のおしりにくっついてる「カナ」は

五右衛門が山門のうえで言う「絶景かな絶景かな」とか
四季の詠とかの文句にある「年ものどけき光かな」とか

に出て来る「カナ」で、疑問文ではありません。


なんですか、この国語の授業みたいな解説は。
おーーーい、つまんないゾーーー。
本日の「和漢百魅缶」は、うしうしうし
水の主としてつたわっている牛さんのひとつ、「うしぶちのきんうし」さんです。
 
うしぶちのきんうし 牛淵の金牛 

「うし」が、沼や淵などの「ぬし」と言われている地域は
いくつかあって、こちらさんは、そんな地域のひとつ、
甲斐の国は、身延のほうにある、
古谷城(こやしろ)という土地に伝わっているものです。


古谷城って、はじめはお城なのかと思ってたヨ、もー。
さ、「和漢百魅缶」の本日のアップはーーーーーーーーーーーー。
ねこ(娼妓)きつね(芸妓)たぬき(幇間)しか(噺家)たい(兵隊)などと並ぶ
諷刺なポンチ絵の定番登場ばけ動物、「ねんてき」さんです。
 
ねんてき 鯰公

黒い貝がキライっていうのは「黒貝」=「こくかい」=「国会」がイヤ
ということで、ああ、いまもむかしも官員官僚さんの、おなかをいためるアレルゲン。
さ、つづきましての「和漢百魅缶」は
お芝居などではあんま殺しで有名な
東海道は宇津の谷峠に出たという「うつのやのおに」さんです。
 
うつのやのおに 宇津の谷の鬼

ここの茶店の名物で、むかしの旅人が大体買っていった
「十団子」というお団子が出来るようになったモトにもなってる
と、いうハナシがくっついてる鬼で、

むかし、ここの山にあったお寺の小僧さんが、
ひとの肉の味をおぼえてしまい、ついにその身を鬼に堕として、
道を往来するひとを襲って食べていたというもの。



「茨木童子」は、むかし床屋につとめていて、
ひげそりのときにうっかり切ってしまったお客の血をなめて、
ひとの味を知ってしまった、というひとくだりがありますが、

こちらの小僧さんは、和尚さんのキズの手当てをしてるときに
膿と血を吸い捨てていたのが、ひとの味を知りそめし、はじめ、だったとか。
さ、本日の「和漢百魅缶」にアップしましたのは
歌うたうグループとひらがな一字違いなもの。「ふうきどう」さんです。
 
ふうきどう 風鬼洞

ひとが入っていくと、これをアルソックかなんかで感知するのか、
ものすごい風が吹き出てきて、行く手をさえぎる、という
大陸は貴州にあるというへんな穴。

昨日の百魅缶で、さんざん山ぁ描いたので、今日は
和田誠センセイみたいな色で、あっさり。
和漢百魅缶」、通算2100番台のいちいち歩(ふ)は、
どんぶらこっこ、すっこっこ。「やまんばのしゃくし」さんです。
 
やまんばのしゃくし 山姥の杓子 

やまんば」が使っていたというしゃもじで、
山から流れて来たコレをげっちゅー出来るのは
えんぎのいいことと言われてたソウナ。

たてなが画面でござる。ぎぎぎぎぎ。
さぁ、「和漢百魅缶」通算2100体目のアップに当たったのは
五合たべたら、五合だす!! 「りゅうぐうのくろねこ」さんです。
 
りゅうぐうのくろねこ 竜宮の黒猫

竜宮に行った女の子がもらってかえって来た黒猫で、
一日に五合分、あずきを食べさせると、
五合分、金のフンをぽこぽこ出したというもの。

しかし、

ひょうとく」とかと同様に、「もっと欲しいな」という願望が出て来ると
だめになってしまうのが、この手の昔話のいつもの型。

お姉ちゃんがこの猫を「貸しなよ!」と言って来て
大量にあずきを食べさせてしまったため、この黒猫はバッタリ。
五合以上たべることはムリだったようです。


それにしても、五合もあずきを食う、って
一日の量だと考えると、なかなかのもんだと思うなー。
お茶碗でかるく10杯分ぐらいですからネ。
アスセルファムカリウムと相性がよくない(?)みたいで、
コレが入ってる飲み物をペットボトル一本のむと、かるく頭痛がします。
なので、これが入ってるやつは、チョビチョビ小分けにいきます。
チョビチョビって書くと、なんだか、おちょこで飲むみたいですが(笑)

ま、そんなケミカルなおはなしごとは置いておきまして、
ハイ、本日の「和漢百魅缶」です。
むかしのデザインおばけなもののひとつ、「きんちゃくごけ」さんです。

きんちゃくごけ 巾着後家 

ある言葉を変換して、デザインされてる形式のもので、
ちょっと浮気な町内の後家さん、みたいなひとをさしたりすることば
「巾着後家」がモトになっているものでごぜえます。

巾着の生地と背景に使った模様は、
江戸小紋の職人さんとおんなじ方式で型をつくって
ペタペタ合成して色をつけてみました。


『MOTHER』に出て来る「おまけビューン」みたいな形が
混じってたりするんですが、

まぁ、この画像寸法じゃ、見えないので
見なかったことにしておきなさい。ハイ。

ぽんぽん。「和漢百魅缶」でございます。ぽんぽん。
ここのブログの書き込みをする時、たまに、エディタのなかにある
「データの復元をする」ってスイッチを、「記事の保存」と間違って
押しそうになっちゃうので、怖いです。ぽぽぽんぽん。

などと、つづみの音まじりに語る本日のアップは、
京の都の祗園のおたぬさま、「たつみだいみょうじん」さんです。

たつみだいみょうじん 辰己大明神

たぬきの化け種目のひとつに、

なんにもない、ただ一面の草っぱらや、ちょっとチクチクする草やぶを
歩いて渡れそうだけど、ちょっと深めだナ、という川などに見せて、歩かせる。
というものがあるのですが、

(着てる物がぬれまくるといけないから、
 当然脱いだり、たっぷりたくしあげたりするわけです。
 なので、当然、草っぱらや草やぶには不向きないでたちになる、
 それを化かされてないひとが見て、アハハと笑うという手順)

こちらのおたぬきさんがよく使っていたのは、
その逆で、川ではないと見せて、川を歩かせちゃう、というもの。

イコール

あら、橋はここね。トコトコトコトコ。と歩いてるつもりが、
あら、ここは水よ。ジャッポジャッポジャッポ。になっているという寸法。

大明神におさまってからは、
あんまりそういうことはしなくなったそうですが、
なかなか、キモノ泣かせな化かし方が好きだったおたぬきさんですこと。ほんま。
通常運行にもどった「和漢百魅缶」、にはつめ、は
「くじらなヤツいなんかいないのー?くじらー」という声が楽屋であがったので
アイヌの昔話の中からガサゴソっと「フムペフッチ」さんです。
 
フムペフッチ

あちらの言葉で、くじらばあちゃんという名前のこちらさん。

パナンべとペナンべが出て来る昔話のなかでは
(アイヌの昔話に出て来る太郎冠者、次郎冠者みたいなひと)

「おぅ、ばあさま、くっついてるシラミをとってやるよ」
と、言われて、パナンべ・ペナンべに首のお肉をたべられてしまい大激怒。
ふたりをどこまでも追っかけてくるという
かなりハードなアクションをくりひろげたりします。

パナンべは、狭い谷道に逃げ込んでセーフ。(ばあさんせまくてとおれない)
ペナンべは、広いほうをえらんじゃってアウトー。(ばあさんおいつきデストロイ)

なかなか、サスペンスな展開。
プロフィール
■雅号
氷厘亭氷泉(こおりんてい ひょーせん)
■職業
イラストレーター
絵草紙&錦絵研究人
まんが描き
こっとんきゃんでい 主宰
山田の歴史を語る会 同人
新・妖怪党 党しゅ
■自己紹介
ちッちゃかわいいキャラや、ドット絵、ゲーム系のイラスト、妖怪、和物など多岐色々に描いたり、紙もの、立体もの、デザインものなどなどグッズを造ったりしております。

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2019年5月より、Tシャツトリニティでシャツを展開させてます。


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