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氷厘亭氷泉の活動やラクガキをいろいろお届けしているブログです。
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妖界東西新聞の今日の号は、
急遽入って来た藤田まことサンの訃報をうけ、
もともとアップしようとしていたニュースを差し戻して
追悼ものに変更しました。

体調復帰途中の急逝なので、
惜しいこと、この上ありませぬ。 黙祷。

……………………………………

本日の「和漢百魅缶」のアップは
歯に痛みを与えます、「せきちゅうし」さんです。

せきちゅうし 赤虫子

手もとにどんな形かの資料はなかったので、こんな形に。
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きんかん葛湯ってのを飲んだんですけど、
こんなもんだろ、と目分量でお湯をいれたら
なっかなっかのドロンドロンっぷりで、
コップをかたむけても、口に届くまでが、のたのた鈍行列車でした。(笑)

のったのったと進むといえば、てなことで本日の「和漢百魅缶」は
うみへび様でござります、「うじゃ」さんです。

しっぽの先にパープルにきらめく宝珠がついてる、
という海蛇で、これが現れるのは豊年のしるし、というもの。
 
うじゃ 海蛇

しっぽに宝珠が付いとります、というのは、
弁天さまをまつっているお宮などに飾られてる
図像とか絵馬とかにある白蛇の絵にもあるものですが、

豊年の予言がありました、とのフレコミで売り出されたりしていた
「神社姫」の画にある、しっぽの先っちょの剣みたいな形の物も、
こういったものと関連性の深いものなんでしょうナ。うん。
いまさっき、某サイトのお天気表示の「雪」にあたるイラストを
はじめて目撃しました。(笑) 見かけたこと、ありそで無かった。

などと、めずらしいものをみた直後にデータを作った今日の「和漢百魅缶」は
ぷかぷかとびます。「むじながさ」さんです。

笠がふわふわ浮いて飛んでる、といったもので
その正体は、姿をひそめたムジナが
しっぽをヘリコプターみたいにぐるぐるまわして
笠を浮かせているんだトカ。
 
むじながさ 狢笠

最近の噂話は、よくわかんない正体不明のものを好んで飛ばせたがりますけど
昔の噂話ってのは、具体的な、身近なグッズを飛ばもの方が多いのですよネ。
ここらへんの感覚の差、かんがえてみると面白いかもデスナ。
単に資料のノートから調達している昔話をよりぬいてるので
別に、某団体がゴチャゴチャだの船室にどうのこうのだの
といったニュースがあったから、というワケでは……、
多分ないのですよ、ハイ、そうなのですよ、ホエール。

とか言いつつ、「和漢百魅缶」に本日アップしますのは、
雷公 VS くじら。「らいとう」さんです。

むかし、唐のころに雷州の地で発生した
雷公(かみなりの神様)と、海のくじらたちの大闘争は、
ピカピカバリバリ雷は吹っ飛ぶわ、
ギャーギャーゴウゴウ叫び声は響きまくるわ、で
相当のスマッシュ!でまくりの大乱闘。

一週間ちかくもそれが続いていたある日のこと、
連日ひびいていた音が止まって、ちかくの村人が
「アア、やっとたたかいおわったのことよ」
と、海辺に出て来たら、すっかり何も居なくなってて、
どっちが結局、勝利をおさめたのかも、わからずじまいだったそうです。

(ただ、海面は真っ赤になってたそうですが――コワイ――)

雷公たちの攻撃は大体想像がつくのですが、
くじらたち、どうやって大乱闘してたんでしょうかね、
そこらへんのほうが気になります。(笑)
 
らいとう 雷鬥

「らいとう」の漢字表記、「雷鬥」は、「雷闘」でもいいんですが、
まぁ、原典にしたがって「鬥」の字のほうにしておきました。

でも、パッと見たら「かみなりもん」かと思っちゃいますナ。「鬥」の字。
もう小学校のころから知ってるゲーム屋さんの店名が
今日、みてみたら突如、変貌していて、
(店舗や店員さんはそのまま、本当にただ改名したダケ)
一体ナゼに? しかもなんで2月に? と、悩んだりしましたが、

そんな本日の「和漢百魅缶」は、
山に出ます、山びとではないです。「やまとび」さんです。

山のなかを歩いていると、木の上の方から
ガサッガサッという何かが飛び跳ねてるような音がきこえて、
歩いても歩いても、それがついてくるよ。――と、いったもの。


音に対して人間の警戒意識が動いちゃうあたりから発するもので、
この手のものはやたらとあったりするんですが、

深々とした山とか森とかには、思った以上に音が聴こえてこない、
みたいな場所も、ポッカリ存在してたりして、
むしろソッチの 「若干、完全無音」 です、という方が
怖かったりするかも知れません。(笑)
 
やまとび 山とび

(注)
初掲載時に文字数が極端に少なかったのは
某サイトの接続環境が非常に悪くて、時間ギリギリだったためです。(平伏)
万城目正(「あの丘越えて」)古賀政夫(「崑崙越えて」)、
古関裕而(「高原列車は行く」)、佐々木俊一(「桑港のチャイナタウン」)、などなど、
古い歌謡曲のメロディーメーカーだいすきっコのひょーせんにとっては、
玉置宏さんの入院+訃報のニュース経過は、ショッキングでした、
(最近は、なつかし歌謡曲の番組にも出演してなかったし…オシイ)

そんな、今年の西暦と同じ数、2010体目の「和漢百魅缶」は
いっぱいかついでエッチラホー、「わらかつぎ」さんです。

昨日は薪(まき)で、今日は藁(わら)、
なんだか火気厳禁な素材がつづいてますが、

わらかつぎ 藁担ぎ

こちらのおばけは、
いーーっぱいのワラをかついだ人が
道の向こうからゆるゆる歩いてきて、

パッと、
すれ違う、

ふーん、いっぱい荷物で大変そうだな、どこまでいくのかな、
それにしても随分な量かついでたなー、……などと考えたりしつつ、
ふと振り返ってみると、さっきすれ違ったばっかりなのに、

ワラの山をかついだ人はどこにも居ない、消えてます、――といったもの。


ひと通りのうすい田舎道とかじゃないと、
この独特のゾクゾク感覚は生まれないですネ。
ケータイデンワのCMで、中尾サンが唄ってる
「ジェリービーンズ~♪」の声が、ときどき脳内で自動連続再生されて
困ります。(苦笑)

がたごとがたごと、本日の「和漢百魅缶」へのアップは、
ごとがたごとがた、「ものいうたきぎ」さんです。

なんだか知らないけど、納屋の中などから
小声が聴こえたり、ヘンな話し声が聴こえてきたりするので
おかしいナと思って、のぞいてみると、
声を立てていたとおぼしいものは、薪の束。

木を採ったり、狩りをしたりしてはいけない、とされてる
山の中から取ってきた木だった、といったもの。
 
ものいうたきぎ 物云う薪木

薪が、ちょっとカタカナっぽくなってますが、
特に考えて組んでません(笑)
下の方からフリーハンドですいすい描いてったら
偶然できちゃった形です。ツツツツツツ。
いろいろ資料を作成しなきゃいけないので
目下のところ、どうしましょう、な感じで、
ややテンパっておりますが、キチンとこなさねばなりません、

とかなんとか慌てつつ、本日の「和漢百魅缶」は、
房総半島のさきっポあたりから観測できる、「めらぼし」さんです。

むかし、この星が海にチョロっと顔を出して見えるのは
海が荒れて事故が多発する前触れだから、
これが見えたら船を出すのは止しにしよう、と言われてきた星で、

西洋でいうならカノープス、
大陸でいうなら南極老人星にあたる星が、ソレにあたります。
 
めらぼし 布良星

星ってのも、意外と一個のキャラとしてデザインするには
数が増えてくると、絵にしづらくなってくるジャンルですよネ。(笑)


高校の頃に大陸に伝わる星座を全キャラつくったりしましたけど、
ただ官職名が複数並んで合併してるようなのは、
(三輔とか五公とかいったカンジのやつ)
半ば、ヤケッパチで、そのまま
唐服のひとを、星の数分並べてたりしたダケでした。(笑)

星座の名前、むかしは結構覚えたけど
だいぶ書いたり見直したりしてないから、あぶないなぁ…、
昨日と今日と、寒暖差がちょっと膨大だったので
やや、あしもとがブルブルな今日この頃ですが

今日の「和漢百魅缶」は、由井正雪が退治した!
というウワサの伊賀のひひ。「ひいひいざる」さんです。

「ひいひい」というのは「狒々」が間延びしたような発音で、
昔話などによく登場して来る、おなじみの、
山にねじろをつくって、村を荒らしたり、ムスメをサシダセ、
とか言って来る、「ひひ」のおばけです。

おーやんふいふい、とかはカンケイありません。
 
ひいひいざる 狒々猿

若い頃、諸国武者修行のために漫遊していた
由井正雪が退治した、ということになっているのですけど、

まぁ、由井正雪が…のあたりは話半分にしておくことにして、
この「狒々猿」を退治したことにまつわる場所が
「エンギのよくない場所」と言われてたりした、とかいうことを考えると、
まぁ、ナニカシラの悪者を退治した、という事実があったことは
うかがえる昔話ですネ。
昨日、某所にあげた、とあるイラストのタイトルを検索すると
けっこう結果の上の方に出て来ちゃう、という事実を
ついさっき知ったので、あ、ヤバイ、と思いつつある今日この頃、

和漢百魅缶」にアップするのは、昨日の「しゃもじ」から受け継いで
コメではなくてミズを取る、「あかとり」さんです。

カンタンに言ってしまえば「船幽霊」の呼び名のひとつで、
「ひしゃくをくれ~」の売り声が「あかとりをくれ~」に
マイナーチェンジングされているもの。
 
あかとり 淦取り

あか、というのは漢字で書くと「淦」とか「閼伽」で、「水」のこと。
おコメのことを専門な言葉で「シャリ」っていったりするのと同様に
もともとはインドのほうのコトバなので、外来語です。

決して、「かる石」とかではアリマセン。
冷凍で売ってるフライドポテトは
(マクドナルド風の細型じゃなくて、まるい櫛型のヤツ)
オーブンであっためた方がラクだと感得した今日この頃。

本日の「和漢百魅缶」にアップしますのは
おててでゴハン。「しゃもじゆうれい」さんです。

しゃもじが化けたもので、
かなり忠実に人間の姿に化けたりしますが、
手が杓文字型なのが特徴。――といったカンジのもの。

しゃもじゆうれい 杓文字幽霊

「しゃもじ」は毎食フル稼働で使ってる家庭がある一方、
ぜんぜん使ってません、という家庭もあったりして、ビビったりします。


『世界の妖怪全百科』には、雨の降る日にあらわれて
その手でひとを招いたりする、ってことが書いてあったんですが
そこらへんのことはよくワカンナイ。
和漢百魅缶」のアップです、
本日は「やまがみのさかぶ」さんです。(キィィィィーーーーン 高周波)

鉦を鳴らした時のような、細くて高い音が
遠くのほうから響いて過ぎてゆくというもので、
山に伝わるふしぎな音のひとつ。

またぎの人たちの間で言われていたもので
「さかぶ」っていうのも、「さけぶ」の東北なまりな音。
 
やまがみのさかぶ 山神の叫ぶ

実は、こちらの絵、デザインの方が先に出来てて、
あとからこれを音を発してる山の神さまにチョイスしたという手順。


背景のキラキラは、じゃっっっっかん、粒が大きかったかもしんない。
プロフィール
■雅号
氷厘亭氷泉(こおりんてい ひょーせん)
■職業
イラストレーター
絵草紙&錦絵研究人
まんが描き
こっとんきゃんでい 主宰
山田の歴史を語る会 同人
新・妖怪党 党しゅ
■自己紹介
ちッちゃかわいいキャラや、ドット絵、ゲーム系のイラスト、妖怪、和物など多岐色々に描いたり、紙もの、立体もの、デザインものなどなどグッズを造ったりしております。

■ PIXIV
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2019年5月より、Tシャツトリニティでシャツを展開させてます。


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