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氷厘亭氷泉の活動やラクガキをいろいろお届けしているブログです。
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和漢百魅缶」2010年1月14日のアップは、
身長六尺毛深いおじじ。「やまてて」さんです。

因幡国の知頭郡の山に出たという「山男」の類で、
特に人間に悪さをしたりするというコトは無かったそうですが、
これを目撃したよ、とかいう人がいると
山が荒れたりした事があったソウナ。
 
やまてて 山てて

山てての「てて」はおそらく「父」で、
「やまじじい」とか「やまおやじ」とかいった呼び名と根元は一緒。
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和漢百魅缶」2010年1月13日のアップは、
うっかり余計な心配ごとはイケマセン。「すがめのこへび」さんです。

むかし、極楽往生を願って、死の床でも念仏をずーっと唱えていた坊さまが
一瞬、目に入った自分の酢の入った瓶に対して

(……わしが亡うなったら、あれは誰の手にわたるんじゃろ……気になるナ)

と、考えてしまったのが雑念となってしまって、
死んだあと、小さな蛇の姿に生まれ変わってしまって、
その酢の瓶の中に入っていた、という『今昔物語』にある、むかしばなしです。
 
すがめのこへび 酢瓶の小蛇

なんで、酢の瓶が気にかかったのかがピンとこなかった方へのアドヴァイス。
むかしは、酢ってのは今より随分貴重なもので、値段が高かったのです。
和漢百魅缶」2010年1月12日のアップは、
うらめしきは源家の白旗、「いなづまごぜん」さんです。

いろんな歌舞伎の原作にもなった話を構成した事でも名高いオジサマ
乾坤坊良斎(けんこんぼう りょうさい)が書いて、紅英堂から売り出した絵草紙
『黒雲太郎雨夜譚』(くろくもたろうあまよものがたり)に出て来る、
平知盛(たいらのとももり)の奥様の霊で、

巨大な侍やらおどりだす茶碗やら骸骨やら、といったおばけたちを動かして
鎌倉武士をキョーフのドンゾコにつきおとします。
 
いなづまごぜん 稲妻御前

妙にグロリアルタッチな巨顔は、『黒雲太郎雨夜譚』の口絵で
渓斎英泉が描いてた「稲妻御前」の怖いカオを写したものです。

と、いうわけで本日は、氷泉の泉の字のモトでもある
英泉シショーとのフュージョンもの。

毛割りと銅版チックなポツポツの陰影が、フツーにメンドウよ。(笑)
和漢百魅缶」2010年1月11日のアップは、
十六利漢さまの中からのアップ2体目、「もんもうそんじゃ」さんです。

文字というものは、何万何千年前のことでも、
どんなに遠く離れた場所のものでも、
それを読むことが出来さえすれば、
情報が共通所持することが出来て大変便利このうえないものだから、

小さい頃からしっかり読み書きをおぼえましょ、
といった教えをもってる損者さま(笑)
 
もんもうそんじゃ 文盲損者

ぜんぜんカンケイないですが、
NHKのニャンちゅうの番組で放送してる「めがねのうた」が
相当ぼやんぼやんな歌で面白いです。耳に残るンだ、これがまた。
和漢百魅缶」2010年1月10日のアップは
わたしは財宝キーラキラ。「こぶろのひ」さんです。

小豆島につたわる怪火で、
むかしここにいた長者が埋めたおたからの精が
ピカピカ光りだして怪火になってるというもの。
 
こぶろのひ こぶろの火

かねめのものが埋まってるというウワサのあるところから
怪火とかおばけが出て来るというのは、
古くから大陸とかにもあるパターンで、むかしばなしの一典型。


目の部分だけが手描きで、
あとの光の部分(茶色と白茶の本体部分+後光)は
全部、文明を駆使したデヂタル描きでおます。
和漢百魅缶」2010年1月9日のアップは、
これはほぼ動物図「缶」だろう。「どこ」さんです。

「度古」の字のほかに、「土蠱」という字で書かれたり、
「土虫」(どちゅう)という名前でしるされていたりするもので、
いまの生物学でいえば、コウガイビルなおかた。

 どこ 度古

大毒がある、と、言い伝えられていたようですが、
実際のところ、こんな動くブキミヤロウな虫さんを
いじくりまわしたり、食べたり、精視したり、という冒険野郎が
さすがに太古の大陸にもいなかったようで、

1個の文献情報が、ずいぶんと後の時代(+日本)まで
ビヨーンとのびのび伝わっておりましたようです。


――実際、コウガイビルが降ってきたら、
どんな神通力ムテキなおばけよりも、怖いと思う。

うん。
和漢百魅缶」2010年1月8日のアップは、
病巣のグループチーム。「しゃくかい」さんです。

むかしの医術で考えられてた病気や痛みの原因に
「積」(しゃく)というものがあるのですが、
それがワラワラと集まって、凝り固まるって出来た
大きな大きなかたまりが、この「積塊」(しゃくかい)です。
 
しゃくかい 積塊

むかし、これがもとで亡くなった病人のお腹をひらいてみると、
これがいくつか出て来たのですが、ひとかたまりがとんでもなく固くて、
叩いても叩いてもビクともしなかったと言います。ああ、おそろしい。
和漢百魅缶」2010年1月7日のアップは、
オリジナルさんの中から、「あみせいぬ」さんです。

昨日の、「毛坊主の祠」の絵を描いている途中、
「あーれー? こんな感じの毛の線、あったなー、なんだっけなー」
と、モヤモヤしていた原因だったのがコチラデス。(ダカラドウシタ)

おなかのあたりにある唐獅子っポイ、毛の模様の描き方が、
昨日の毛坊主さんに、似てるでしょ。――と、いう毛つながり。
 
あみせいぬ 編背犬

むかしのアルバム写真っポイ、ふちどり処理です。
この、四隅につける部品、なんて名前なんですかネ?
よくよく考えてみると、買ったことが1度も無いから、知らない。(笑)
和漢百魅缶」2010年1月6日のアップは、
立ち入り禁止区域です。モソモソ。「けぼうずのほこら」さんです。

木曽にあるという古いほこらで、
このまわりに立ち入ったりするとバチがあたるヨ、などと言われる
村里などによくある、おそれおおい地点もののひとつ。
 
けぼうずのほこら 毛坊主の祠

絵の中では、毛もじゃな感じのものをデザインしてますが、
じっさいのところ、「毛坊主」っていうのは
むかし、村に何人か住んでいたり、いろんな土地を渡り歩いたりしていた
お葬式や法事などをおこなってくれる人たちの呼び名。

もしかすると、そういうひとに関係のある場所だったのかも知りませんナ。
和漢百魅缶」2010年1月5日のアップは、
やまんばのコスメグッズ。「うばかわ」さんです。

やまんばが持ってるというふしぎな道具のひとつで、
なんだかボロっちいこの皮をかぶると
どんなに若いひとでもたちまちのうちに見た目が
スペシャル高齢者になってしまうといったもの。

うばかわ 姥皮

これをもらった娘が、おばあさん姿になることで難を逃れたり、
果ては、ひょんなことから正体を貴公子に見初められたりする、
なんていった展開のむかしばなしに出て来ますが、

こういうものをもってるやまんばが居るってあたりから推測するに、
やまんばがオババな姿をしてるのも、
ある程度、世の中から自分を隠すカモフラージュをしてますよ、
ということの表示なんじゃないのかナ、と思ったり思わなかったり。
和漢百魅缶2010新春連続興行

和漢百魅缶2010年新春連続興行

世界花廻寿五録 [せかいのはなつあーすごろく]

三仏斎人 (南蛮)
マリオに出て来るメットみたいなムテキな硬さを誇る方が今年の第一番手。

ブレミー (ろーま)
『東方見聞録』の挿絵などでもおなじみの、東方異民族のひとつ。

イポポデス (ぎりしゃ)
足が馬な方々。ひづめがあるので、画びょう踏んでも痛くナイ!?

アラッサス (ふらんす)
和名でいうならネコトカゲ。なんて鳴くのかは知りません。ニャゲー、ニャゲー。

ハケンマン (どいつ)
FF11だと、チョウチンアンコウみたいな形してるひと。

タルタロ (ばすく)
バスクっていうのはスペイン北部からフランス南部にかけて住んでいるひとびと。

トーヴ (いぎりす)
ルイス・キャロル先生の狂詩に出て来るへんな古生物。

スワンフィスク (のるうぇー)
ぬるぬるしてる巨魚。全身ボンド攻撃。

カテュタユーク (いぬいっと)
実際にある木の人形を見つつ、デザインを起こしてみました。

カクタスキャット (北あめりか)
ぐーぐるで検索をすると凄くきゅあん☆なブツが出て来るのが非常に気になるシャボテン。

アブフワ (南あめりか)
南米のどふもこふも。小イキな食事法がちょっとツボ。

メネフネ (ぽりねしあ)
雑な感じの一家には寄りついてくれないそうです。

タイヤバン (呂宋)
名前がカッコよすぎる。タイヤバーーーーーーーーーン!! 主題歌つくれそう。(笑)

マッカリーポン (泰)
人間が実る木のひとつ。美少女そのものが実るケシカラン樹木。

むらちろり (日本)
世界をひとめぐりして日本にもどって来たので、お屠蘇一杯、病魔除毒。
今日は和漢百魅缶、今年の開始のアップ日
ということで、地球儀を半分あたりまで進めた去年のつづき、
十五体の連続アップをひきつづきおこないます!

ろーま、ぎりしゃ、ふらんす、どいつ、ばすく、いぎりす、のるうぇー、
いぬいっと、北あめりか、南あめりか、ぽりねしあ、呂宋、泰、日本

などとさらに西に進んで地球をぐるり、
日本にもどってくる感じに進めてアップをしてゆく予定です。

去年が東方世界大集合なら、今回は西方世界のもりだくさん。
ヨーロッパから大航海時代な感じにアメリカを縦にぶち通って
そのあとは朱印船貿易みたいなルートで神秘の島国ジパングへ。

しかも、あんまり描いたことのないトコロをねらって選定しとりますので
意外と珍しいお方にお目にかかれちゃうかも知れませんネ。にへへ。

和漢百魅缶2010年の新春初連続興行はクロヌシカガミにて
本日、随時アップでござーるどごーる。
プロフィール
■雅号
氷厘亭氷泉(こおりんてい ひょーせん)
■職業
イラストレーター
絵草紙&錦絵研究人
まんが描き
こっとんきゃんでい 主宰
山田の歴史を語る会 同人
新・妖怪党 党しゅ
■自己紹介
ちッちゃかわいいキャラや、ドット絵、ゲーム系のイラスト、妖怪、和物など多岐色々に描いたり、紙もの、立体もの、デザインものなどなどグッズを造ったりしております。

■ PIXIV
■ instagram
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妖界東西新聞 日刊紙だから まいにち更新中

和漢百魅缶wiki 検索用に。

2019年5月より、Tシャツトリニティでシャツを展開させてます。


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