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氷厘亭氷泉の活動やラクガキをいろいろお届けしているブログです。
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ほんじつの「和漢百魅缶」へのアップは、
赤いものみて、「ちのからす」さんです。

ちのからす 血の鴉

鴉(からす)に、血が流れ出た場面を眺められたり、
血を拭った紙などを見られたりすると、その人物のいのちは
なくなってしまうのでよくないと考えられてたといいます。





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ほんじつの「和漢百魅缶」へのアップは、
ざしきわらしのすきな建具。「しほうばしら」さんです。

しほうばしら 四方柱

ひとつの大きい柱に対して
4方向すべてから敷居などの建具が接してるかたちの建築のこと。
陸奥の国の三戸郡などでは「ざしきわらし」(座敷童)は
その柱の根っこの部分から出て来るといわれてたりもしました。



四方柱があるような造りの家は、
もともと部屋数のある大きな屋敷であるという前提が存在するので、
そちらの部分を大きく含んだ内容のものだとみられます。
ほんじつの「和漢百魅缶」へのアップは、
おにおにファーマー。「まめをそだてていたおに」さんです。

まめをそだてていたおに 豆を育てていた鬼

「節分の豆が芽を出したら、鬼の世にしてやる」
という約束があるため、一生懸命に豆に水をあげてた鬼。




そんなときたまたま、芽が出た豆があり、
神様は「おぐろもち」(もぐら)と「ねずみ」を送り込んで
地面の下からわからないようにその芽の根を切らせて枯らし、
鬼たちが人間を全て食べてしまう事態を回避したことがあったソウナ。




阿波の国をはじめ、各地で語られる
「節分の豆」に関するはなしに出て来るもの。
もぐらたちが隠密工作をしたあとも、
鬼は水を与えつづけてたといいます。



もちろん、芽が出ないように節分の豆は各地で
煎ったもの、焦げるまで熱したものが用いられてます。
ほんじつの「和漢百魅缶」へのアップは、
水を支配する田の精霊。「そおど」さんです。

そおど

水の精霊たちで、田んぼの水などをまもってます。
「そおづ」とも呼ばれます。




笹谷良造は、「ひょうすべ」などの「ひょうず」は
この「そおど」「そおづ」から来てる音なのではないかという考察をしてます。
もとは「山田之曽富騰」などの語で『古事記』に見られることばで、
「くえびこ」のこと。
ほんじつの「和漢百魅缶」への アップは、
はばたく水霊。「たづ」さんです。

たづ

水の精霊たちのことで、鳥のようなかたちで
人間の前にすがたを立たせるものだなのだトカ。



ことばについての解釈説のなかに登場してくる存在で、
「たつ」は鱗類(竜蛇)の状態、「たづ」は禽類(鶴鸛)の状態である
などとも示されたりしますが、くわしい事実はよくわかりません。



ほんじつの「和漢百魅缶」へのアップは、
魔民たち。「だいろくてんのまみん」さんです。

だいろくてんのまみん 第六天の魔民

魔王に率いられている悪魔たちのことで、
人間たちの世界にわざわいをもたらしたり、
世を乱したりします。


「阿弥陀仏の怨敵」などとも表現されます。
ほんじつの「和漢百魅缶」へのアップは、
対太陽兵器。「しだのゆみ」さんです。

しだのゆみ 羊歯弓

おおむかし、もぐらもち(もぐら)たちが
お日様に対していくさをしかけた際に用いた
羊歯(しだ)からつくったという弓矢。




豊前などに伝わる昔話に出て来るもので、結果的に
もぐらもちたちは敗軍し、その罰から協力した羊歯たちも
日光があたるとすぐしおれて枯れるような植物になってしまったのだソウナ。



ほんじつの「和漢百魅缶」へのアップは、
やぶやぶ。「だいろくてん」さんです。

だいろくてん 大六天

深い草藪(くさやぶ)や森林などにまつられてるもので、
不用意に立ち入るとたたりがある場所などに設けられてたりします。
「大六天」と書かれたりしますが「第六天」とも書かれるとおり、
本来は第六天魔王(魔羅・波旬)のことを示してたものですが、
民間で祠などとして設置されたものにはこのような属性のものがかなりあります。
ほんじつの「和漢百魅缶」へのアップは、
むてき武将。「むしけらたちのねんりき」さんです。

むしけらたちのねんりき 虫けら達の念力

杜氏(とし)という武将は
どんな合戦にも負けることがなかったのですが、
その理由はふだんからあらゆる生物、どんな小さい虫さえも、
愛をもって接して殺すことがなかったからで、
その生物たちの恩返しの念力があわさって、必ず勝つことが出来たのだソウナ。



近世の仏教などで虫や禽獣を大切しろ、無益な殺生はいけない
というたとえばなしのなかで語られることのあったもの。
杜氏は戦国の世のひととありますが、大陸の戦国時代なのかと想像されます。





ほんじつの「和漢百魅缶」へのアップは、
お米にうらみ。「すなのかずほどのむし」さんです。

すなのかずほどのむし 砂の数ほどの虫

田んぼで人間がお米をつくるのに際して、
掘り返されたり耕されたりして
いのちを失う大量の虫たちのこと。



この虫たちのたましいが、お米ひとつぶには入り込んでるので、
ごはんを食べるごとに人間は罪を重ねてるのぢゃ
――と語られてたソウナ。




近世の仏教などで語られてたもので、
お米や日々の食事について語る文脈のなかで出て来たりしたかんがえかた。
所作罪であるなどとも説かれます。



田を耕作する過程で、蛙や蚯蚓・地虫たちがしんでしまうので、
その供養をおこなうという行事は民間にもあって、
その基盤にもなって来てるかんがえかたのようです。




ほんじつの「和漢百魅缶」へのアップは、
末路にゆかれぬ、「まつのかん」さんです。

まつのかん 松の棺

松(まつ)の木を棺桶の材料に用いるのはよくない、
「末路に行くことが出来なくなる」ので死後のたましいによくない、
と語られてたりしました。


武蔵の国の秩父郡などでいわれるもの。
松と末路の語呂あわせによって語られてます。
杉(すぎ(の木を用いるのが良いと言われて来ました。
ほんじつの「和漢百魅缶」へのアップは、
まつられてたらしいもの。「だいにちびらのまりしてん」さんです。

だいにちびらのまりしてん 大日比羅之摩利支天

「まりしてん」の異名のひとつ。


野口如月『稲敷郡志』の奥野村の項目では、
常陸の国の島田村にある石神の祠(石や木でつくった陽物を奉納することで知られた)は、
古くは天竺の「大日比羅之摩利支天」を祀ったものだったのだろう
という説明を記載してます。



和漢百魅缶│2023.05.17
プロフィール
■雅号
氷厘亭氷泉(こおりんてい ひょーせん)
■職業
イラストレーター
絵草紙&錦絵研究人
まんが描き
こっとんきゃんでい 主宰
山田の歴史を語る会 同人
新・妖怪党 党しゅ
■自己紹介
ちッちゃかわいいキャラや、ドット絵、ゲーム系のイラスト、妖怪、和物など多岐色々に描いたり、紙もの、立体もの、デザインものなどなどグッズを造ったりしております。

■ PIXIV
■ instagram
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2019年5月より、Tシャツトリニティでシャツを展開させてます。


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