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氷厘亭氷泉の活動やラクガキをいろいろお届けしているブログです。
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和漢百魅缶」二十七手目にご登場たまわりますのは、
グリーンが好きです。「やざいどん」さんです。

九州など多くまつられている「籔神」(やぶがみ)のひとつで、
気分が悪くて歩調がふらふらしてるひとなどには、
こちらさんが取り憑いてる、などと言われておりましたトカ。
 
やざいどん

「やぶ」の字は「籔」と「藪」、ドッチがしっくりくるんだろうか、というのは
いまだに自身での感覚がハッキリついてないので、使うごとに選定が大変です。(笑)
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和漢百魅缶」二十六番目にドッサドッサ大行列なのは、
インスツルメンタルではなく、アカペラがメイン。「ぼんしょうよう」さんです。

「ぼんしょう」と申しましても、「お盆にしょうゆ」の略でも「梵鐘」でもござらで、
「梵」の字プラス「唱」の字で出来上がる「梵唱」です。

いきなりドコからきたとも知れない異様なお坊さんの集団が
門前や門内にゾロゾワやって来て、ごによごにょと法会のようなものを
おっぱじめるというしろもので、なんでも
あちらの世界からのお迎えでありますとやら。

ぼんしょうよう 梵唱妖

見た目のアタマ数をボリュームアップさせるために、ちょっと鳥瞰な構図。
和漢百魅缶」二十五番目に運び出してきましたのは
オリジナルさんの中から「じゅんさいすじ」さんです。

絵がもともと出来てたものに、さぁてなんて名をつけようかと
捜した結果、怒ったときにアタマにでる血管のことを
こういう風に呼んでたものがあったので、
それをそのまま無添加採用いたして命名しました。ハイ。
 
じゅんさいすじ 蓴菜筋 

それにしても、ワザワザ「蓴菜」(じゅんさい)を血管の比喩に
採択してムカシのひとの感覚にね、脱帽ね。(笑)
和漢百魅缶」二十四日目にアップしますのは、
八百万のうちのおひとりです。「しょうがみ」さんです。

おやしろの中に鎮座まします神様がたとはまた別の、
「後ろ神」とか「そぞろ神」とか「べろべろの神」とかいった
人間にまとわりついて取り憑いたりする神様のおひとりで、
ひとを出不精にして、ものごとをおっくうにさせてしまうトカ。

しょうがみ しょう神

主に冬場にこの神様は活動してらしたらしく、
こたつでまるくなってる猫なども、「しょうがみにたかられてる」と
たわむれて呼ばれておりましたとかどうだか。
和漢百魅缶」二十三番手なおばさんは、
ジャンボな毒蛇ジャ、「あかぶち」さんです。

摂津の国に出たという大蛇で、土地の豪勇な武士
前川又七郎景安によって退治されました。

このときに流れ出た血の色が水に残って、
ふちに溜まった水の色がどことなく赤くにごっているため、
「赤渕」と呼ばれるようになりました、という
赤っぽい湖沼にはよくある、ブラッディな昔ばなしのおひとつ。
 
あかぶち 赤渕

まだ水の色が普通な段階を。(笑)
和漢百魅缶」ゾロ目な二十二番目のご登壇にかかりますのは、
昨日にひき続きましてまるっこい、「いたちのまり」さんです。

狐、猫、狸にひきつづいて化ける術を持っている動物
いたち、の化け種目として残っているもののひとつで、
純白な鞠(まり)がころころ、ぼてぽて、転がってくるというもの。
 
いたちのまり 鼬の鞠

鞠の形のおばけは、鈴入りの「千々古」(ちぢこ)などもおりますが
実のところ、数は少ないものですな。まるまる。
和漢百魅缶」二十一ターン目にニョキだしますのは、
おろし問屋はございません、「こうり」さんです。

大陸の神仙な方々が食べてるという梨で、
「火棗」(かそう)と並んで千歳延命の仙薬として知られております。
 
こうり 交梨

この手の静物は、こんな具合に描くしか手はござらぬ。あふん。
和漢百魅缶」二十番目にズイズイ出て参りましたのは、
鎌倉時代のオニなヒト。「せきのたろう」さんです。

中仙道で悪さをしていたという鬼で、
この手のむかしむかしのご他聞にもれず、
里や往来のひとびとを襲っておりましたが
お武家様によって退治されております。

どちらかというと、退治されたあとの話の方が有名で、
退治した証拠として、その首を都へ運ぼうとしたところ、
突然に首が重くなって動かせなくなり、中仙道の伏見宿と御嶽宿の間に
塚をつくってそこに安置しましたとか。

「酒呑童子」や「土蜘蛛」が、退治されたあとに
その身柄が都まで持って行って晒されてたことを考えると、意外と頑固様。
 
せきのたろう 関の太郎 

角が生えてたとか、鉄棒をぶんまわしてた、とかいう「鬼」というより
もっと人間そのまんまな方ですので、絵もそんな感じに。ビシッ。
この↓ ごちゃごちゃ動いているものは、



ひさびさにアップしたflash時計でございます。
「尻目」ばかりじゃイカンということで、今回は、「新・妖怪党」の広報活動のひとつとして
キャラクターデザインは党内デザイン部のおひとり紫野雨音デザインを完全使用いたしまして、
グリグリドンドンと製作をしてみました。本日世界同時公開。しかとご拝見あれ。

新・妖怪党flash時計、くわしくはコチラからどうぞ

和漢百魅缶」十九体目に登場のおかたは、
脱皮ごとにBIGBIGBIG、「どうさい」さんです。

一年にいっぺんずつ、皮をはぎとってあげると
異常なほどの成長率で巨大化していくというふしぎなカエルで、
七年連続巨大化成長をさせると、術をさずけてくれるとかなんとか。

どうさい

大陸に伝わる「肉芝」とかの要素が混入してると思われますが
カエルを毎年バナナみたいにベロッとやるのはなかなかグロテスキュ。
和漢百魅缶」十八本目はどんな松、と、松づくしなフレーズで
生えたり下がったりしますは、「すげがささがり」さんです。

石見国に昔あった松の大木にまつわるもので、
この木を材木にしちまおうと、
オノやノコギリで樵夫がコンコンギコギコはじめると、
木の上から急に菅笠がぶらさがりはじめてくるという
なかなかふしぎ過ぎるシロモノ。

すげがささがり 菅笠下

きらないでください、という意思表示をしてくる大木は
割と多いんですが、こちらさんは、「釣瓶火」とか「薬缶吊」とか
ぶらさがってくるおばけとソレが混じった型式のものですな。
和漢百魅缶」セブンティーンスなおばけさんは、
首が延びますグイグイン。「ぼうかい」さんです。

大陸に伝わる、大蛇がひとに取り憑いている、といったもので、
眠っている最中に、体がアリエナイくらいに冷血になっちゃったり、
首がグイッと伸びたりしますんですトカ。
 
ぼうかい 蟒怪 

『子不語』に載っている話では、二丈ぐらい離れた所にある
灯りまで首が延びていってチロチロとその灯りを消していた、
という様子が記されてて、首、寝床、灯り、と日本の「ろくろ首」によく似た舞台あわせ。
プロフィール
■雅号
氷厘亭氷泉(こおりんてい ひょーせん)
■職業
イラストレーター
絵草紙&錦絵研究人
まんが描き
こっとんきゃんでい 主宰
山田の歴史を語る会 同人
新・妖怪党 党しゅ
■自己紹介
ちッちゃかわいいキャラや、ドット絵、ゲーム系のイラスト、妖怪、和物など多岐色々に描いたり、紙もの、立体もの、デザインものなどなどグッズを造ったりしております。

■ PIXIV
■ instagram
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妖界東西新聞 日刊紙だから まいにち更新中

和漢百魅缶wiki 検索用に。

2019年5月より、Tシャツトリニティでシャツを展開させてます。


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