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氷厘亭氷泉の活動やラクガキをいろいろお届けしているブログです。
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ほんじつの「和漢百魅缶」へのアップは、
おにのすみかは 「あららぎのさと」さんです。

あららぎのさと 蘭の里

鬼(おに)たちの住んでる場所だといわれてる里。



はれものが出来たとき、はやく治るように唱える
「山は三ッ石は九ッ鬼四ッ鬼の栖家はあららぎの里」という
おまじないのうたの中に出て来るものですが、
くわしい結びつき方はよくわかりません。




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ほんじつの「和漢百魅缶」へのアップは、
人間だけに含まれるやつ。「れいこんてんせい」さんです。

れいこんてんせい 霊魂天性

漢字で書くと「霊魂天性」で、動植物などのうち、
人間だけが持ってるとされてる「たましい」のようなもの。
これがあるために人間は
ほかのものとは異なる考えや動きが出来るんだトカ。




明治のはじめに編まれた『皇朝身滌規則』という
夏越祓(なごしのはらえ)などについて書いた神道書などにみられるもの。
天の神々が人間に分け与えたものだとされます。
ほんじつの「和漢百魅缶」へのアップは、
八重な桜。「ぼたんざくら」さんです。

ぼたんざくら 牡丹桜

牡丹桜の木をふつうの家の庭に植えるのはよくない、
といわれてて、植えたりすると
家の者が病気になる、病人が跡を絶たないなどとされてたりしました。



桜の木については全般的に各地でこういわれてたことがあって、
阿波の国の那賀郡では牡丹桜は位が高くて
お寺に植えられるべき植物だと思ってるのでそういうことが起こるなどと結び付けてます。


五月になりまして、はじめましての「和漢百魅缶」へのアップは、
日の照るところはモッタイナイ。「ちぼとけ」さんです。

ちぼとけ 血仏

お産のときに出る後産のことで、
お日様のあたらない、墓地のなかなどに埋めて
キチンと処理をしないとよくない、
あるいは悪いものになると考えられてました。



上野の国の勢多郡などでいわれるもの。
横野村などでは、キチンとした埋め方をしないと
そのお産でうまれた子供がひどく病弱になったりするなどと語られてました。



ほんじつの「和漢百魅缶」へのアップは、
すしやまのおに」さんです。

すしやまのおに 須志山の鬼

備中の国の須志山に住んでたという鬼で、
里にやって来ては物を奪ったり人を襲ったりしてたといいます。


修業でこの地に訪れてた弘法大師が、
鬼に対して悪行をやめるように説得しましたが、
鬼は言うことを聞かず、弘法大師に向かって
山から何十年も泥を投げつけつづけたといいます。



対する弘法大師は弥高山から鬼に向かって石を投げつけてたので、
須志山には弘法大師の投げた石が大量にあり、
弥高山には鬼の投げた泥がたくさんあるんだと語られてました。



「山に石が多い」ということなどを語る伝説に多くあるはなしの一例で、
それが弘法大師にあてはめられたタイプのものだといいます。
ほんじつの「和漢百魅缶」へのアップは、
雲中鬼形有之。「うしだけのひかりもの」さんです。

うしだけのひかりもの 牛嶽の光物

宝徳2年(1450)7月16日、越中で
ものすごい大風雨が起こったときに、牛嶽から出て
艮(うしとら)の方角さして飛び去ったという大きな光物。
その雲中には鬼形のようなものが見えたといいます。



『康富記』にあるというもの。
「山河草木悉損失云々」ということも書かれてますが、
このときの風雨で損害が出たのか
光物が出たときの衝撃によるものなのかはハッキリしません。



ほんじつの「和漢百魅缶」へのアップは、
ばりばりばりばり。「やまのかみのあるくおと」さんです。

やまのかみのあるくおと 山の神の歩く音

伊予の国の浮谷郡などで言われてたもので、
山の中で鳴り響いて来る「ばりばり」というような音。
山の神が歩きながらたててる音だといわれてて、
これを聴いてしまった者は病気になってしまうトカ。








ほんじつの「和漢百魅缶」へのアップは、
おばあさんは水底へ。「かにがふち」さんです。

かにがふち

土佐の国の高岡郡の芳本にある淵で、
ものすごく大きな蟹〔かに)がなかに住んでるといいます。



むかし、川に洗濯に来たおばあさんが
「いい大きな石がある」と上に乗って洗濯をしてたところ、
その大きな石(実は蟹が眠ってたダケだった〕が、のそのそ動き出して
淵の底へ沈んでしまったので、この地名が出来たなどと語られてます。





ほんじつの「和漢百魅缶」へのアップは、
スピードたぬき。「ちいさなこぞう」さんです。

ちいさなこぞう

武蔵の国の多摩郡などでいわれてたもので、
雨の降る夜に限って出て来て、人力車の前方を
5・6歳ぐらいとおぼしい裸足の子供が、こちらの速度に合わせて
ずっと歩いてることがあったといいます。


狸などが人間をからかうために化けたものだと語られてました。


ほんじつの「和漢百魅缶」へのアップは、
討首不能属性解除。「ゆうのはり」さんです。

ゆうのはり

柚の針というのは、ゆずの木の枝にあるとげとげのこと。
どうしても斬ることが出来ないふしぎな首がある場合に、
これを突いて用いると、いとも軽く斬ることが出来るんだソウナ。 



丹波の国の有頭(宇津)に伝わるもので、
むかし討ち取られて送られて来た安倍貞任・宗任がこの地で処刑され、
からだをばらばらに斬り離すことになったとき、
どうしても貞任の首がびくともしなかったので占師にうらなわせてみたところ
「柚の針を用いればよい」ということになり、作業がすすめられたといいます。



弓槻(ゆずき)の地名は、柚の針で貞任の遺骸を
突いた場所であることに由来してるといい、
その周辺には柚の木が実をつけることはないと語られてました。 



 



ほんじつの「和漢百魅缶」へのアップは、
穴にぽいぽい。「そこね」さんです。

そこね"


「そこなわれたもの」たちのことで、
いたんでしまった食品や、くだけやぶれた衣服や調度品、
あるいは心や身を闇(くら)めた存在たちをさしてます。


そこねけがれたものたちは、地に掘られた穴のなかに捨てられるものだとされ、
それが底根国(そこねのくに)汚穢国(わえのくに)である――と示されたりします。




よみの国などを示す「底根国」の「そこね」とは
こういう意味を持ってるとする俗解で、『惶根草』(巻6)には
「陰悪のそこねものを捨る処を底根の国と知るべし」と、たとえられてますが、
「底根」の意味を「損ねる」である、とあとづけ規定してる説なダケでもあります。



ほんじつの「和漢百魅缶」へのアップは、
ひのようじんカチカチ。「あぎん」さんです。

あぎん 悪祁

漢字で書くと「悪祁」で
火によってもたらされる大きなわざわいのこと。



火による災禍を示す文章語として用いられてたもので、
「悪祁の魔風」などとも書かれます。
「悪祁」というのは悪祁尼(あぐに)をちぢめたもので、
天竺の火の神である「アグニ」のことです。




火災を「祝融」と呼んだりするのと同じ方式のことばですね。


プロフィール
■雅号
氷厘亭氷泉(こおりんてい ひょーせん)
■職業
イラストレーター
絵草紙&錦絵研究人
まんが描き
こっとんきゃんでい 主宰
山田の歴史を語る会 同人
新・妖怪党 党しゅ
■自己紹介
ちッちゃかわいいキャラや、ドット絵、ゲーム系のイラスト、妖怪、和物など多岐色々に描いたり、紙もの、立体もの、デザインものなどなどグッズを造ったりしております。

■ PIXIV
■ instagram
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2019年5月より、Tシャツトリニティでシャツを展開させてます。


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