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氷厘亭氷泉の活動やラクガキをいろいろお届けしているブログです。
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皐月もそろそろなかばです、「和漢百魅缶」13体目のおかたは、
数百ワットのうろこです。「ひかりだい」さんです。

見た目も味も鯛の鯛も、まったくもって普通と変わらないけども、
ただひとつ、突然に激しくピカピカ光り輝きだすという奇妙点な鯛さんが、
本日のおばけさんでございます。
 
ひかりだい 光り鯛

『奇々怪界』ってゲームに「走り鯛(はしりたい)」っていう名前の
脚が生えた鯛の妖怪がおりますが、「ひかりだい」っていう名前を打ち込んでいると
何割かの率でウッカリ「ひかりたい」と打ち間違えをしそうで怖いです。ピッカーン。
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パンジャラキンキラコン、今月の「和漢百魅缶」12体目は、
狐狸のたぐいはオイルがオスキ、「むじなおんな」さんです。

油屋さんの戸をたたき、中のひとを呼んで入り込み、
商売ものをペロペロピチャクチャ失敬いたすというもので、
女のコの姿をしてやって来たそうでございます。
 
むじなおんな 狢女

日本のおばけの仲間には、「ろくろ首」や「ばけねこ」を筆頭に
やたらと「油」をなめるものが多いですナ。意外と高カロリーなのネ。
さあてさあて今月の「和漢百魅缶」11体目のおばけさんは
オリジナルさんの中から、ポポンと一羽、「まちばかり」さんです。
 
音の響きやリズムから名前を設定しておりますので、
「かり」という音に「雁」という鳥の漢字を当て嵌めて、
ソレラシ~クめかしこんでおりますが、見てのごとく
ぜんッぜん、雁の姿かたちはなしておりません。アシカラズ。(苦笑)

まちばかり 待羽雁

そういえば、過日、画材やらなにやらを買いに行った帰りに
格安のお値段で岩波文庫の『ガリヴァー旅行記』をゲッチュー致しました。
これでいつでもどこでもヤフーさんの国の場面が読めます。にへ。
さて今月の「和漢百魅缶」10体目のおばけさんは、
若い娘が、ドッキン。「こしゅう」さんです。

水族の間に伝わる霊鬼のひとりで、
嫁入り前の婦女子に取り憑いては、アブナイことに誘引するという
少年課のおまわりさん泣かせなお方。
 
こしゅう 姑秀

大陸のおばけさんですから、やっぱり本体に使用するテーマカラーは
桃色より黄色になっちゃいますな。うッふん。
今月の「和漢百魅缶」9体目のおかたは、
捜索してもいません。ザンネンでした。「かよいねこ」さんです。

式亭三馬シショーの『人間万事虚誕計』(にんげんばんじうそばっかり)に出て来る
じぃさまのうそ昔ばなしに出て来る、馬かタクシーみたいな猫さんで、
有名な「京町の猫通いけり揚屋町」という句も、
揚屋町へいくときに、テイクあキャットした様を描いてるのじゃ、などとコジツケ三昧。

 かよいねこ 通猫児

でも、こんな交通手段は、うっかり掃除をおこたると
座席に住み着いてるノミ(そりゃ相応の体格)に血を吸い干されそうでコワイです。にへ。
浪をザプザプ、今月の「和漢百魅缶」8体目のおかたは、
ザップリコンタートル、「かめえびす」さんです。

浜辺などに流れ着く遺物や遺骸のことを、むかしのひとは
アッチがわの世界から流れて来たものと考えてたという事がありまして、
こちらの「かめえびす」さんも、そういったもののおひとつ。

かめえびす 亀蛭子

何度流し返しても同じ位置に戻って来るというのは、
海流の関係で起こることなんでしょうが、そこに流れ着いたという偶然は
やっぱり不思議なことに変わりはないじゃないノ、というご結論。
さーてさーて、今月の「和漢百魅缶」7体目のおばけさんは、
昔人のデザインおばけさんの中より、「しょうもんぐち」さんです。

思いもよらないところから「コレ、返しておくれよ」と、
お店の亭主がやって来たり、

「なにいってやがる、随分とあるんだぜ」と、
どこぞの親分が長屋に押しかけたり、

といった具合に、お芝居やテレビの時代劇などでもおなじみな「証文」にまつわる
「古い証文がくちを利く」という慣用表現をデザイン化させたものと推察されるお方。

 しょうもんぐち 証文口

やっぱり、「ひのくるま」とかが自家用車なんでしょうかねェ。コゲコゲ。
連休シーズンも本日でおひらきな今日この頃の「和漢百魅缶
今月の6体目は、影絵がうまそう、「あんどんぼう」さんです。

江戸時代あたりになると、庶民の家にも色々な種類の
照明が備え付けられるようになったりしていましたが、
やっぱり油皿の上に浮かべた灯心に火をつけたレベルの輝度では
今の電気照明とは比べ物にならないほど、薄暗いですし、
部屋の中に影が発生しまくりだったようです。
 
あんどんぼう 行灯坊

そんな、照明空間があったからこそ、
存在の雰囲気が保てた種類のおばけさんですナ。コチラさんは。
さて、ショウブのお湯やらアヤメのお酒やらカシワのお餅と葉っぱづくしな
端午のお節句の「和漢百魅缶」は「うなぎのゆうれい」さんです。

葉っぱに縁のあるもの、という連想ポイントから出発して、
葉…端午の節句…さっき出てないやつ…ちまき…笹の葉…

うなぎのゆうれい 鰻幽霊
笹竹…竹葉…竹葉(江戸のうなぎやさんの店名)…うなぎ…
という経路をたどって、本日のおばけさんは選定されました(呵) 
だいぶハナミズも引き潮気味です、てな日和の「和漢百魅缶」4体目は、
布地に描きました風味に、「さいごういよのつま」さんです。

井伊さまのご家中のひとりだった
西郷伊予というおさむらいの妻女の亡霊さん。
キチンと話し合いをした結果、出なくなった、
というお話の結論点から推察しますに、
なかなか大陸風味な教訓つき理詰め話な昔話のおひとつ。

さいごういよのつま 西郷伊予の妻

スキャニングの時に、布地が波立っちゃった、といった感じの風合いが
なかなかうまく出せました。ウネウネウネ。
うーのーはなーナンタラカンタラー「和漢百魅缶」今月の3体目は、
食肉ご禁制の頃のおはなし、「しかにくのたたり」さんです。

お伊勢まいりの途中で鹿肉を食べてきたという男が
江戸へ帰ってきた途端、様子がガラリとかわってしまって
ついには柳原の土手で野獣のようにネズミやらを
とって喰うようになってしまい、コレはお肉のたたりだったのだろう、
という推論に達したもの。

 しかにくのたたり 鹿肉祟

もしかすると、お肉になっちゃった鹿が、いわくつきの鹿だったせいかも
知れないのですけど、そこらへんのことは厳密調査が叶いませぬ。
チャッキリチャッキリチャッキリな、今月の「和漢百魅缶」2体目は
お肉コーナーがちょっぴり怖くなりやす。「ばっぜつよう」さんです。

メーメー鳴き声を立てられてはイケナイという理由から
ひつじの舌を抜き取って盗み喰ってしまった男の舌が、
ひつじさんの怒りによってどんどんどんどん小さくなってしまい、
ついには豆つぶかお米のかけらみたいになってしまった、というお話。
 
ばっぜつよう 抜舌羊

その後、これを悔いて善行に励んだところ、
舌はモトの大きさになるし、その善働でそれなりの役目になれたし、
めでたしめでたし、という所まで話がついているところは
大陸の昔話っポさがあふれてますわいな。

***残菜話***
はなびずがどまりまぜぬ。グギョン。風邪オオヤスウリ、風邪オオヤスウリ。
プロフィール
■雅号
氷厘亭氷泉(こおりんてい ひょーせん)
■職業
イラストレーター
絵草紙&錦絵研究人
まんが描き
こっとんきゃんでい 主宰
山田の歴史を語る会 同人
新・妖怪党 党しゅ
■自己紹介
ちッちゃかわいいキャラや、ドット絵、ゲーム系のイラスト、妖怪、和物など多岐色々に描いたり、紙もの、立体もの、デザインものなどなどグッズを造ったりしております。

■ PIXIV
■ instagram
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2019年5月より、Tシャツトリニティでシャツを展開させてます。


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