忍者ブログ
氷厘亭氷泉の活動やラクガキをいろいろお届けしているブログです。
  1 2 3 4 5 6 7 8 9 10 11 12 13 14 15 16 17 18 19 20 21 22 23 24 25 26 27 28 29 30 31  
[476]  [477]  [478]  [479]  [480]  [481]  [482]  [483]  [484]  [485]  [486
窓を開ければ寒冷前線な風が、窓を閉めれば阿鼻なる湿気が、
という両極端板バサミなる環境のなかで本日も描きました、「和漢百魅缶
文月みっかにアップっプな、おばけさんは!
ホームセンターは鬼門です。「やまんわかし」さんです。

「かっぱ」が秋に山に移動して「やまわろ」になる、といった仲間のひとつで、
「わかし」というのは、コチラさんが伝わっている肥後の国あたりの方言で「若い衆」のこと。

やまんわかし 山若衆


「かっぱ」さん達の一部にもあることなのですが、
コチラさんは「大工道具」を目にするのも苦手、という性格で、
山小屋の近くにその手の道具をぶら下げておけば
イタズラをまぬがれることが出来る、などと言われていたそうでごぜぇます。
PR
先夜は、ガックリコンコンと眠りましたのでセロトニンバランス大丈夫です、多分。
そんな感じの「和漢百魅缶」文月ふつかのおばけさんは!
なぜ火の玉に化けたのかは永久のナゾ、「かにのひ」さんです。

カニの背中はなんであんな風にゴツゴツでデッコボコなの?
――という、理由の起源が読み込まれている昔話に登場するもので、

旅の途中の虚無僧との問答(狂言の『蟹山伏』とか、富山の慈眼寺の蟹とかに近いネ)の結果
正体がカニだとバレてしまい、虚無僧の尺八でポカポカポカリ。
なぐられてしまったその痕が、カニの背中のデコボコなのです、という、
なかなかドメスティックな展開。
 
かにのひ 蟹の火

なんだかんだ言って、日本にはヘビと並んでカニの昔話が多い。
サイトのデザインを新しくするのにともなって、トップに置くイラストを
いままで使っていた和風な雲のイラストから「こっとんきゃんでい」のイラストカラーが
ひとめでわかるようなものへと掛け替えてみました。

二大家元(丸亭吉安、氷厘亭氷厘)のキャラクター
「マール」(左)と「こおりん」(右)を最上列両外郭に配置しつつ、
「こっとんきゃんでい」組成以前のキャラから、昨日アップした最新の「押戻し」ちゃんまで、
いろえんぴつからドット絵、フルCG、アクリル粘土にデカイのぼり、まで
各種とりそろえてみました次第です。

クロヌシカガミ新トップイラスト

■枠/沖田まぐろ ■構成/氷厘亭氷泉■こっとんきゃんでい
■オリジナルキャラクターデザイン/丸亭吉安(1-1,3-7,6-2,7-5)、氷厘亭氷厘(1-8)、えんじぇる亭みるく(5-5)、新・妖怪党(4-7)■錦絵/豊原国周(1-5)落合芳幾(4-4)永島芳虎(7-8)

黒・主・鏡――と、漢字表記で挿入した文字は明治時代の銅版からのかきおこしです。
最近、かきもの続きで睡眠足らずのでこぼこテンションですが
ワシワシドシドシ「和漢百魅缶」のアップでございます。
文月ついたち本日のおばけさんは!
足利時代のデザインです。「ばけながえがさ」さんです。

『百鬼夜行絵巻』の人気におされて
やや、ビミョーな知名度に立っている『付喪神絵詞』という絵巻物に
登場しているコチラさんは、いまでもお寺とか神社の儀式のときなどに
高僧やら神職などにおつきのひとが差しかけるような
持ち手のながーーーーーいカサ、のおばけさん。
 
ばけながえがさ 化け長柄傘

ふくろに入った状態で描かれているのは、
平安時代以後、こういうカサを偉いひとたちがお出かけの際に
従者に持たせ歩いていた時のカタチに由来してます。

おりたたみガサを描くとき、ふくろに入ってるカタチを描くような感覚ですナ。これ。
さぁ、6月の「和漢百魅缶」千穐楽あいつとめまするおばけさんは、
プリーズあなたのおピラピラ、「そでとり」さんです。

あの世に出発したてな幽霊さんたちが、
この世のなごりか、道連れか、生きてるひとの袖をひっぱりちぎって
フワフワと持っていってしまうというもの。
 
そでとり 袖取り 

古めかしいところをとりまして、幽霊さんの人体部分には
足をつけたままにしました。
お芝居の幽霊がみんなの頭の中のメジャーにのしあがる以前は
足があるのが普通でしたからナ。活歴活歴。(嘲)

本日で、今年もちょうど上半期から下半期への橋がかり。
おばけさんたちがポロポロもれだしたりしないように
新たな「おしもどし」サンもアップでござる。「たけはねあおく」さんです。
 
たけはねあおく 竹羽粟生玖

マイドオナジミの竹に加えて、このシーズンのご神事、
夏越祓(なごしのはらい)に使われる、紙のひとがたを小物に装備させました。
今月の「和漢百魅缶」にじゅうきゅう缶めのおばけさんは、
お魚ですわぇ、「すすぎのせい」さんです。

先日に引き続きの魚類陣ですが、コチラは昔話からのご取材。
魚とりの仕掛けにかかってしまったスズキが、その仕掛けの主の夢枕に
「どうか助けてくれ、助けてくれたら礼はする」――と、語りかけてきたと
いうのがその出現ですが、この主はこれを聞き入れずにスズキを収獲。

結局、仕掛けの主は怒った「鱸の精」に恨みをかってしまい、
ついには家も没落してしまったのだトカ。
 
すずきのせい 鱸の精

「いわなぼうず」とかと同様な、魚+お顔なデザインに仕上げております。
今月の「和漢百魅缶」にじゅうはち缶めのおばけさんは、
おりじなるさんの中から、深海の香りただよふ、「ばけたぎざめ」さんです。

サメの仲間にいる、こんな尻尾が細ッながくて
くちびるの部分がピンク色、みたいなものを芯にしてあるものです。

「サメ」自体は、一部の乱暴者を除いて、どちらかというと
みんなの食べるオイシイお魚資源だったせいもあってか
「サメ」のおばけってのは実はそんなに数は無いんデスヨネ。
 
ばけたぎざめ 化丹木鮫

背景のジャリジャリ感がすき。
今月の「和漢百魅缶」にじゅうなな缶めのおばけんは、
打撲のときにはこのコナグスリ、「かっぱのさらぐすり」です。

悪さをした「かっぱ」をひっくくって懲らしめたら、
「すみません、すみません」との言葉に続いて
とってもよく効く医薬品の処方について教えてくれた、という
昔話によくある形式のうちのひとつで、

これは、ナント、そのおくすりの材料であるところの
「かっぱのお皿」まで、もらうことが出来たという一例。
 
かっぱのさらぐすり 河童の皿薬

 
「かっぱ」さん達の間では、どんな感じなんでしょうね、お皿をつかうって……。
「ツメノ アカヲ センジテ」みたいな感覚なんでしょうかね。むむむ。
今月の「和漢百魅缶」にじゅうろく缶めのおばけさんは、
血圧高いです。「かんしゃくのむし」さんです。

昨日に引き続いての絵草紙からのデザインおばけさんシリーズです。
というわけで本日は、癇癪(かんしゃく)のモトになるおばけ虫なコチラさんをアップ。

山東京伝の『化物和本草』、感和亭鬼武の『嗚呼蜃気楼』の両冊でも
ジャポニズムの殿堂・北斎がコチラさんの絵を描いておりますが、
リデザインの参考にしたのは『嗚呼蜃気楼』にあったもの。

こしみのじゃ無くて、アゴヒゲなの。コレ。
 
かんしゃくのむし 疳癪虫

癇癪……怒り……という展開から、「怒り」といえば「ぶどう」だろう(The Grapes of Wrath)
ということで、ぶどうゼリーを、タラリトートーしました次第です。
今月の「和漢百魅缶」にじゅうご缶めは、
十返舎のセンセイの絵草紙から、「ごぜらのおんりょう」さんです。

『結神末松山』(むすぶかみすえのまつやま)という絵草紙に出て来る
おばけ趣向のひとつで、丹平(実は真野兵太郎)が、
殺した瞽女(ごぜ)さん達の集団にまとわりつかれて
ついには両眼が痛み出し、因果応報、眼がつぶれてしまうという筋。
 
ごぜらのおんりょう 瞽女らの怨霊

兵太郎の帯にしがみついてゾロゾロあとについてくる怨霊さんたちを
国貞シショーの挿絵を参考にリデザインをしたのが本日のイラストですが、
絵草紙の中に登場している他の場面の絵には
怨霊が石地蔵にのりうつって、形が怨霊のものになる、という
とってもお芝居向きなものがあって、なかなかコワ素敵です。びくびく
こんげつの「和漢百魅缶」にじゅうよん缶めのおばけさんは、
土佐流の百鬼夜行絵巻の中から、「すきがお」さんです。

現在も、ある程度の数が残存している百鬼夜行絵巻の中の何本かに
登場している「鍬」(すき)が顔になってるデザインのおばけさんです。
(早稲田大学に所蔵されてる百鬼夜行絵巻には、確か居たはず)

すきがお 鍬顔
本地が農具ですので、アグリカルチャーチックな風物を込めて仕上げました。
うり科うり科うり科うり科うり科。
さー、今月の「和漢百魅缶」にじゅうさん缶め、のおばけさんは!
夜にせっせと繊維業。「おうみばばあ」さんです。

「麻績」(おうみ)というのは麻糸をつくる作業のひとつで
繊維をしぼって、よって、糸にしていく工程のこと。

よく、たぬきやきつねが化ける、糸をつくる作業の女性、の一例で、
やっぱり、いつもどおり、人間本体ではなく、近くの照明か弱点です。
 
おうみばばあ 麻績婆

かつての日本では女のひとの代表的な手仕事のひとつだった
このような糸つむぎの作業ですが、
一般家庭で糸や布の段階から自作する、という事が皆無に近くなった昨今では
もう、昔話のおばけさん達の中でしか色濃く残されていませんナ。むむむ。
プロフィール
■雅号
氷厘亭氷泉(こおりんてい ひょーせん)
■職業
イラストレーター
絵草紙&錦絵研究人
まんが描き
こっとんきゃんでい 主宰
山田の歴史を語る会 同人
新・妖怪党 党しゅ
■自己紹介
ちッちゃかわいいキャラや、ドット絵、ゲーム系のイラスト、妖怪、和物など多岐色々に描いたり、紙もの、立体もの、デザインものなどなどグッズを造ったりしております。

■ PIXIV
■ instagram
妖界東西新聞

妖界東西新聞 日刊紙だから まいにち更新中

和漢百魅缶wiki 検索用に。

2019年5月より、Tシャツトリニティでシャツを展開させてます。


最新コメント
[01/24 دکوراسیون منزل]
[11/29 NONAME]
[05/08 100]
[01/13 佐藤]
[01/05 ひょ―せん]
妖怪マガジンYOMIMANDARA
月刊?妖怪マガジンYOMIMANDARA

文車堂版社妖改革宣言

新・妖怪党 部署一覧


 Logo:Cyusonzi Ryunosuke
 Design:O-Onigami Georgenomikoto
 2008 新・妖怪党




 Logo:Koorintei Hyousen
 YoukaitoLogo:Cyusonzi Ryunosuke
 Design:O-Onigami Georgenomikoto
 2008 新・妖怪党



 Logo:Koorintei Hyousen
 YoukaitoLogo:Cyusonzi Ryunosuke
 Design:O-Onigami Georgenomikoto
 2008 新・妖怪党



 Logo:Koorintei Hyousen
 YoukaitoLogo:Cyusonzi Ryunosuke
 Design:O-Onigami Georgenomikoto
 2008 新・妖怪党

最新トラックバック
フリーエリア
© 2007-2024 Koorintei Hyousen

本ブログの内容、画像の無断転載、無断転用を禁じます。

忍者ブログ   [PR]