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氷厘亭氷泉の活動やラクガキをいろいろお届けしているブログです。
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ほんじつの「和漢百魅缶」へのアップは、
おみずがパワー。「みみあるはくじゃ」さんです。

みみあるはくじゃ 耳ある白蛇

耳の生えてるような、ほんの数寸の真っ白い小蛇。



寂然僧正がこれをみつけて、
とてもかわいいと思って持ち帰って庭に置いておきましたが、
近くにあった水盤の水でちからを得たのか、
暴風雨を起こして天にのぼって去ったといいます。







『米府紀事略』巻7にみられるはなしで、
仙波良能が語ってくれたものとして記載されてます。
竜が仮にすがたをかえて地上を散策してる形態などのようです。





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ほんじつの「和漢百魅缶」へのアップは、
お盆のへびさん。「だんどびんど」さんです。

だんどびんど

下総の国の相馬郡の羽中に伝わるもので、
お盆の13日に家々をめぐる行事で用いられる、
藁(わら)と真菰(まこも)で造られた大きな竜蛇。



盆綱の行事で用いられるおおきな蛇体の造り物の一ッ。
家々をめぐってご先祖様を迎えたあと、お盆が過ぎると
すりばち沼にこれを流して送り出しをします。





ほんじつの「和漢百魅缶」へのアップは、
祈祷の結果。「わたなべりゅうじん」さんです。

わたなべりゅうじん 渡辺竜神

武蔵の国の豊島郡中村に伝わるもの。
あたまの9つある竜蛇で、川に棲みついてひとびとを襲ったりしてました。



もともとは、豊島家に仕えてた渡辺という名前の家臣で、
太田道灌(おおたどうかん)を討つための祈願をつづけた結果、
それが叶ったのと引き換えに死後に竜蛇のすがたになってしまったようです。



これを鎮めるためにひとびとは弁財天を勧請して来て、
「九頭竜弁財天」として祀ったといいます。


ほんじつの「和漢百魅缶」へのアップは、
白いやつ。「くずはくりゅう」さんです。

くずはくりゅう 九頭白竜

磐城の国の刈田郡曲竹村に伝わるもの。
あたまの9つある白い竜蛇。



白九頭竜(しろくずりゅう、しろくずれ)神社の
名前の由来として語られてたというもので、むかしこの地から
この竜蛇が空に飛びあがって行ったのが名前のモトになったといいます。



「しろくずれ」というのは、この地で
藤原国衡(ふじわらのくにひら)が討ち滅ぼされたこと(城崩れ)が由来で、
白九頭竜というのはその後に用いられるようになったと考えられてるようです。




ほんじつの「和漢百魅缶」へのアップは、
安房のでっかいの。「くずりゅうさま」です。

くずりゅうさま 九頭竜様

安房の国の朝夷郡の江見に伝わるもの。
房州の山々をまるごと巻けるほどに大きい、
9つのあたまをもつおそろしい大蛇。



太古のむかしに神様によって退治され、9つのあたまを
それぞれ大甕(おおがめ)のなかに入れて埋めたといいます。
江見にある蛇山の名前の由来とも語られてます。




ほんじつの「和漢百魅缶」へのアップは、
成仏したいじゃ。「じゃやなぎのだいじゃ」さんです。

じゃやなぎのだいじゃ 蛇柳の大蛇

上総の国の埴生郡蔵持村に伝わるもの。
村が出来てひとびとが暮らしはじめる以前から、
この地に住んでたという70尺以上もある大蛇。



明暦3年(1657)2月10日、女のすがたに化けて
長南宿の大林寺にあらわれて
和尚さんからお血脈を授かってみほとけの功徳を受けると、
柳谷にある柳の大木にまきついて息絶えたといいます。



この柳の大木が「蛇柳」と呼ばれてて、その下を掘ると出て来る大蛇の骨は
きりきずによく効くといわれてたといいます。


ほんじつの「和漢百魅缶」へのアップは、
空へまいりまーす。「じゃぶちのだいじゃ」さんです。

じゃぶちのだいじゃ 蛇淵の大蛇

淡路の国の桑間川にあった淵に棲んでた大蛇で、
寛延3年(1750)11月17日の夜に飛び上がって
天にのぼって行ったといいます。



『淡路国名所図会』巻2には、大蛇が天上するのにあわせて
広範囲の村々に大きな雹が降ったことが記載されてます。


ほんじつの「和漢百魅缶」へのアップは、
怒る配偶蛇。「いけのめんじゃ」さんです。

いけのめんじゃ 池の雌蛇

播磨の国の加古郡の崎宮神社に伝わるもので、
この地にあった池に棲んでたというおおきな大蛇。
ひとびとを襲ってまるのみにしつづけてました。



池には夫婦である「いけのおんじゃ」(池の雄蛇)も棲んでおり、
共に悪さをしてたとされます。




推古天皇のころ、近くを治めてた長田久須比によって
夫の大蛇を退治されて怒り、さらに悪さをするようになりました。
聖徳太子がたましいを飛ばして各地のひとびとの苦しみを調査した際に、
この悪さを知り、近くに「すさのおのみこと」をまつる神社を建てさせた結果、
この地をはなれて海へ去ったといいます。




和漢百魅缶│2023.04.03


ほんじつの「和漢百魅缶」へのアップは、
首になっても飛んで来る。「いけのおんじゃ」さんです。

いけのおんじゃ 池の雄蛇

播磨の国の加古郡の崎宮神社に伝わるもので、
この地にあった池に棲んでたというおおきな大蛇。
ひとびとを襲ってまるのみにしつづけてました。



推古天皇のころ、近くを治めてた長田久須比という武将が
小さな息子と一緒に3月3日に潮干(しおひ)のあそびをしてたところ、
これが出現して子供を食べてしまいました。
怒った久須比が剣で大蛇の首を斬り落としましたが、
首は火炎を吹きながら追い駈けながら力尽き、
久須比も病を得て数日後に亡くなったといいます。



池には夫婦である「いけのめんじゃ」(池の雌蛇)も棲んでおり、
共に悪さをしてたのですが、雄蛇が殺された後は
さらに暴れまわるようになってしまったといいます。




4月のはじまりの「和漢百魅缶」へのアップは、
やまたのおろちのしっぽ」さんです。

やまたのおろちのしっぽ 八岐大蛇の尻尾

筑前の国の井手浦に伝わるもので、
むかし塔ヶ峰にいた「やまたのおろち」を「すさのお」が退治して、
そのとき斬り放たれたしっぽが、
井手浦の山田の森に飛んで落ちて来たとされてます。



これが落ちて来た結果、豊作がおとずれたので
1月8日に行われる八日座祭り(しりふり祭)がはじまった
と由来づけられてます。



山田の森は、しっぽの落下地点だとされることから
「やまだ」と呼ばれると語られてました。
また、 すさのおがおろち退治をしたとき、この地のひとびとが
射手としてたすけたので「射手」が「井手浦」の語源になった
とも結び付けられてたソウナ。




ほんじつの「和漢百魅缶」へのアップは、
対向舟。「あわよし」さんです。

あわよし

筑前の国の田野浦などでいわれてたもので、
夜に舟をすすめてると向かい側から風向きに逆らって
ぐんぐん進んで来るというふしぎな舟。


衝突してしまった!!――と、思った途端には
もう消えてなくなってるといいます。



「あわよし」というのは「まやかし」といった意味合いのことばだそうです。






ほんじつの「和漢百魅缶」へのアップは、
おもちの音。「なんじょうのおと」さんです。

なんじょうのおと 杵の音

「四十九日の餅」を搗く音のこと。
筑前の国の遠賀郡などでは、
お餅づくりをするために、この音を家の者が立てると共に
家から亡くなったひとのたましいは離れるといわれてました。



「なんじょう」はお餅を搗く「杵」の呼び方として筑州や長州にみられることば。
土佐の「しじゅうくにちのもち」(四十九日の餅)の例なども参照。


プロフィール
■雅号
氷厘亭氷泉(こおりんてい ひょーせん)
■職業
イラストレーター
絵草紙&錦絵研究人
まんが描き
こっとんきゃんでい 主宰
山田の歴史を語る会 同人
新・妖怪党 党しゅ
■自己紹介
ちッちゃかわいいキャラや、ドット絵、ゲーム系のイラスト、妖怪、和物など多岐色々に描いたり、紙もの、立体もの、デザインものなどなどグッズを造ったりしております。

■ PIXIV
■ instagram
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2019年5月より、Tシャツトリニティでシャツを展開させてます。


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