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氷厘亭氷泉の活動やラクガキをいろいろお届けしているブログです。
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ほんじつの「和漢百魅缶」へのアップは、
大土小土の子。「つちはたち」さんです。

つちはたち 土二十歳

暦のうえの「おおつち」(大土・大槌)「こつち」(小土・小槌)の期間に
生まれた子は体が丈夫ではなく二十歳まで育たないことがある――という言い伝えで、
石などに関する堅い・虎などに関する強い名前をつけると
すこやかに育つといわれてました。



むかしの名づけに関する言い伝えの一ッ。
「おおつち」は庚午から丙子の7日間、「こつち」は戊寅~甲申までの7日間で、
だいたい年に6回ぐらいやって来ます。



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ほんじつの「和漢百魅缶」へのアップは、
いっぱいモスキート。「かぶち」さんです。

かぶち 蚊淵

讃岐の国の阿野郡の松山村にあった淵で、
ものすごく蚊(か)がいると語られてました。



むかし、弘法大師が
「蚊が多すぎて困ってる」と頼んで来た老夫婦を救ってやったとき、
調伏した蚊たちを棄てたのがこの淵だと語られてたんだソウナ。



ほんじつの「和漢百魅缶」へのアップは、
みふねやま」さんです。

みふねやま 御船山

肥前の国の武雄にある山で、
おおむかし神功皇后(じんぐうこうごう)が乗って帰った御兵船を泊めたところ、
その船がたちまち巌山と化してなったものだと語られてました。




藤原国門(武雄神社大宮司)の言上書や、
『武雄社本紀』などに記述が見られます。



筑後の「ふなづかやま」(船塚山)など、太古の時代の船が山に化した
とする伝説は各地に広くあるようです。
ほんじつの「和漢百魅缶」へのアップは、
船が山になっちゃうやつ。「ふなづかやま」さんです。

ふなづかやま 船塚山

筑後の三池郡の唐船と甘木のあいだの山に、むかしあった丘で、
たたくと木を叩いてるような音が響くふしぎなものだとされてました。



おおむかしに、唐船がここに漂流して来て、
その船がたちまち石と化してなったものだと語られてました。



ほんじつの「和漢百魅缶」へのアップは、
肥後どこさ、「せんだいがわのへび」さんです。

せんだいがわのへび 川内川の蛇

筑後の国の三池郡などでうたわれてた、
「あんたがたどこさ」のわらべうたに登場するもの。
煮られて食べられちゃいます。


「あんたがたどこさ、肥後さ、肥後のどこさ、川内川さ、
川内川には蛇さがいてさ、それを捕ってさ、それを煮てさ、
馬から蹴られて痛かった」などの歌の文句がみられます。



「せんばやまのたぬき」や「せんばやまのえび」とは同等な存在。




ほんじつの「和漢百魅缶」へのアップは、
赤い土の色の原因。「きのやまのりゅう」さんです。

きのやまのりゅう 木野山の竜

備中の国の上房郡の木野山に伝わるもの。
大きな池に住んでて、近くの畑を夜な夜な荒らしてました。



むかし、池の近くでいつも遊んでた女の子が、
のどがかわいたので池の水をのんだところ、
たちどころに大きな竜にすがたが変じてしまったといいます。



畑が荒らされて困ってるという様子を知った強い武芸者によって斬られて退治され、
すがたを消しましたが、そのときに流した血によって、
木野山のあたりにある赤土が出来たと語られてます。
ほんじつの「和漢百魅缶」へのアップは、
絶体絶命のときだけ使うのじゃぞ。「さんしゅのたくせん」さんです。

さんしゅのたくせん 三種の託宣

とんでもない魔物や
身の危険に遭遇したときにダケ、撃つ
と言い伝えられてる鉄砲の弾で、
天照皇太神・八幡大菩薩・春日大明神の加護がこめられてるといいます。



絶体絶命の最期の状況になったときに撃つと、たすかる
――とされており、これを使ってしまったら
猟師を廃業するものダとも語られてたそうです。




南海道の猟師たちに用いられてたおまもりの弾丸で、
これらの神々は正しくは「三社託宣」と呼ばれるものなので、
「さんしゃ」→「さんしゅ」と転訛した呼び方の一ッのようです。



ほんじつの「和漢百魅缶」へのアップは、
豊凶しめす「よのなかざくら」さんです。

よのなかざくら 世の中桜
讃岐の国の三野郡の財田村に生えてる桜(さくら)の木で、
弘法大師の持ってた桜の杖が成長したとされ、
花がたくさん咲いてる枝のある方角で豊作を知らせるといわれてました。



ほんじつの「和漢百魅缶」へのアップは、
ながしおに。「おにのえ」さんです。

おにのえ 鬼の絵

飛騨の国の大野郡などに伝わるもので、
節分の翌日に魔よけのために川に流して鬼たちを払うもの。


付木(つけぎ)に鬼の絵を描いたもので、
節分の飾りに使った魚(干鰯(ほしか)や田作(たづくり))と共に
川に流されてました。



付木は薄くへいだ木の板で、火をつけるときに用いられていたもの。


ほんじつの「和漢百魅缶」へのアップは、
白隠禅師の絵にあるやつ。「はすのはぎつね」さんです。

はすのはぎつね 蓮葉狐

やぶれた大きい蓮(はす)の葉っぱに
隠れひそんでる狐(きつね)。
白隠『法具変妖之図』に描かれてるもの。別に呼び名などは存在してません。



ほんじつの「和漢百魅缶」へのアップは、
赤ちゃんヘアスタイル。「きけんしゅう」さんです。

きけんしゅう 鬼見愁

漢字で書くと「鬼見愁」で
悪鬼たちに赤ちゃんのたましいを
奪われないようにするための髪型のこと。


生まれたあと、赤ちゃんの髪の毛を
頭の右か左どちらかいっぽうダケ、ひとかたまり残して剃っておき、
髪が伸びたら今度は以前とは逆側ダケ、ひとかたまり残して剃る、
というのをしばらくつづけるというもので、
ころころ特徴を変えることで
悪鬼たちがその子を判別出来ないようにするという手段。




中国で行われてたもの。「鬼見愁」と呼ばれる同様な魔よけの髪型には
いくつかのパターンがあり、左右をいれちがいに剃るのはそのうちの一ッ。





ほんじつの「和漢百魅缶」へのアップは、
ゆらゆらかごかご。「ちくらんじん」さんです。

ちくらんじん 竹籃神

漢字で書くと竹籃神で
竹籃(たけかご)に着物をかぶせて人形のようにしたものを用いたうらない。
これを揺り動かしながら歌をうたうと、こちらからの質問について
竹籃神自身が揺れて、その回数で答えを示してくれるんだソウナ。



これを行なうときは家の入口でお線香を焚く、
などのお作法も言われてたようです。



竹籃神術は、中国でおこなわれてた「こっくりさん」などのようなもので、
一般の子供たちが遊んでたといいます。
プロフィール
■雅号
氷厘亭氷泉(こおりんてい ひょーせん)
■職業
イラストレーター
絵草紙&錦絵研究人
まんが描き
こっとんきゃんでい 主宰
山田の歴史を語る会 同人
新・妖怪党 党しゅ
■自己紹介
ちッちゃかわいいキャラや、ドット絵、ゲーム系のイラスト、妖怪、和物など多岐色々に描いたり、紙もの、立体もの、デザインものなどなどグッズを造ったりしております。

■ PIXIV
■ instagram
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2019年5月より、Tシャツトリニティでシャツを展開させてます。


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