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氷厘亭氷泉の活動やラクガキをいろいろお届けしているブログです。
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ほんじつの「和漢百魅缶」へのアップは、
雲中鬼形有之。「うしだけのひかりもの」さんです。

うしだけのひかりもの 牛嶽の光物

宝徳2年(1450)7月16日、越中で
ものすごい大風雨が起こったときに、牛嶽から出て
艮(うしとら)の方角さして飛び去ったという大きな光物。
その雲中には鬼形のようなものが見えたといいます。



『康富記』にあるというもの。
「山河草木悉損失云々」ということも書かれてますが、
このときの風雨で損害が出たのか
光物が出たときの衝撃によるものなのかはハッキリしません。



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ほんじつの「和漢百魅缶」へのアップは、
ばりばりばりばり。「やまのかみのあるくおと」さんです。

やまのかみのあるくおと 山の神の歩く音

伊予の国の浮谷郡などで言われてたもので、
山の中で鳴り響いて来る「ばりばり」というような音。
山の神が歩きながらたててる音だといわれてて、
これを聴いてしまった者は病気になってしまうトカ。








ほんじつの「和漢百魅缶」へのアップは、
おばあさんは水底へ。「かにがふち」さんです。

かにがふち

土佐の国の高岡郡の芳本にある淵で、
ものすごく大きな蟹〔かに)がなかに住んでるといいます。



むかし、川に洗濯に来たおばあさんが
「いい大きな石がある」と上に乗って洗濯をしてたところ、
その大きな石(実は蟹が眠ってたダケだった〕が、のそのそ動き出して
淵の底へ沈んでしまったので、この地名が出来たなどと語られてます。





ほんじつの「和漢百魅缶」へのアップは、
スピードたぬき。「ちいさなこぞう」さんです。

ちいさなこぞう

武蔵の国の多摩郡などでいわれてたもので、
雨の降る夜に限って出て来て、人力車の前方を
5・6歳ぐらいとおぼしい裸足の子供が、こちらの速度に合わせて
ずっと歩いてることがあったといいます。


狸などが人間をからかうために化けたものだと語られてました。


ほんじつの「和漢百魅缶」へのアップは、
討首不能属性解除。「ゆうのはり」さんです。

ゆうのはり

柚の針というのは、ゆずの木の枝にあるとげとげのこと。
どうしても斬ることが出来ないふしぎな首がある場合に、
これを突いて用いると、いとも軽く斬ることが出来るんだソウナ。 



丹波の国の有頭(宇津)に伝わるもので、
むかし討ち取られて送られて来た安倍貞任・宗任がこの地で処刑され、
からだをばらばらに斬り離すことになったとき、
どうしても貞任の首がびくともしなかったので占師にうらなわせてみたところ
「柚の針を用いればよい」ということになり、作業がすすめられたといいます。



弓槻(ゆずき)の地名は、柚の針で貞任の遺骸を
突いた場所であることに由来してるといい、
その周辺には柚の木が実をつけることはないと語られてました。 



 



ほんじつの「和漢百魅缶」へのアップは、
穴にぽいぽい。「そこね」さんです。

そこね"


「そこなわれたもの」たちのことで、
いたんでしまった食品や、くだけやぶれた衣服や調度品、
あるいは心や身を闇(くら)めた存在たちをさしてます。


そこねけがれたものたちは、地に掘られた穴のなかに捨てられるものだとされ、
それが底根国(そこねのくに)汚穢国(わえのくに)である――と示されたりします。




よみの国などを示す「底根国」の「そこね」とは
こういう意味を持ってるとする俗解で、『惶根草』(巻6)には
「陰悪のそこねものを捨る処を底根の国と知るべし」と、たとえられてますが、
「底根」の意味を「損ねる」である、とあとづけ規定してる説なダケでもあります。



ほんじつの「和漢百魅缶」へのアップは、
ひのようじんカチカチ。「あぎん」さんです。

あぎん 悪祁

漢字で書くと「悪祁」で
火によってもたらされる大きなわざわいのこと。



火による災禍を示す文章語として用いられてたもので、
「悪祁の魔風」などとも書かれます。
「悪祁」というのは悪祁尼(あぐに)をちぢめたもので、
天竺の火の神である「アグニ」のことです。




火災を「祝融」と呼んだりするのと同じ方式のことばですね。


ほんじつの「和漢百魅缶」へのアップは、
抹香くさい魔物たち。「ぐちひん」さんです。

ぐちひん 愚痴賓

愚痴や邪見を持った僧侶などが、死後に
魔道に落ちてなるという仏魔たち。「ぐひん」(狗賓)のこと。




神仙道などで語られてたりするもので、
ぐひん(愚賓)の語義だとされます。



ほんじつの「和漢百魅缶」へのアップは、
邪見誹謗への罰。「したのしんやく」さんです。

したのしんやく 舌の神薬

蓮肉(れんにく)のような大きさのふしぎなもので、
食べてもぐもぐしてみると、とてつもなく甘いそうですが、
実は神薬だと見させられてたものは
「自分の舌」だといいます。



『続礦石集』などにあるはなしで、
宝永のころに出雲の国に「薬師経は邪見のものであり、弥陀仏のほかに仏は無し」
という主張を繰り返す僧侶がいたのですが、あるとき夢に
「なんじに神薬を与うべし」と告げるふしぎなひとが出て来て、
これをもらって食べたといいます。起きてみると僧侶は
自分の舌をズタズタに噛んでおり、翌日亡くなったソウナ。


ほんじつの「和漢百魅缶」へのアップは、
からだのなかみ。「しんおう」さんです。

しんおう 心王

漢字で書くと「心王」で、
生きてる者のからだのなかに芯として入ってるという
精神、たましいのこと。



六欲などはこれとは別に存在しており、その影響で
感情が生まれると考えられてたりしたようです。



ほんじつの「和漢百魅缶」へのアップは、
つくもがみじゃないほう。「つくりじ」さんです。

つくりじ 付裏師

「つくもがみ」(付喪神)のような、よくわからない妖怪たち。 




『付喪神絵詞』の誤記として発生してしまった
『付裏師絵詞』という作品名(『美術手帖』1958年6月号)に見られるもの。
「喪」が「裏」、「神」が「師」と誤植されてしまい、
まったくの別物になってしまってますし、絵巻物自体も図版掲載がなく、
ただ眺めてると、なにものなのかがハッキリしてませんでした。 







――魯魚の類なので当然「よみ」など存在しないわけですが、
「付喪」(つく/も)という2字1字の法則にしたがって「付裏」(つく/り)
「師」のほうは「かみ」が「がみ」と濁るように「じ」と濁らせて
「講師」(こうじ)や「読師」(どくじ)みたいな雰囲気にしてみました。


ほんじつの「和漢百魅缶」へのアップは、
地のわるもの。「ののあくろう」さんです。

ののあくろう 野の悪狼

野や荒地に棲みついてる狼狐で、
ひとびとの生活をおびやかしてわざわいをもたらす存在たち。



近世前期につくられた寺社縁起などにみられるもので、
太古のむかしや聖徳太子の時代に
各地にこういうものがいて、悪さをしてましたが、
埋立や開墾をしてゆくことで、ひとびとが住みやすくなっていった、
と描写される際に登場して来ます。


対として表現される存在に「いけのどくりゅう」(池の毒竜)などがあります。
プロフィール
■雅号
氷厘亭氷泉(こおりんてい ひょーせん)
■職業
イラストレーター
絵草紙&錦絵研究人
まんが描き
こっとんきゃんでい 主宰
山田の歴史を語る会 同人
新・妖怪党 党しゅ
■自己紹介
ちッちゃかわいいキャラや、ドット絵、ゲーム系のイラスト、妖怪、和物など多岐色々に描いたり、紙もの、立体もの、デザインものなどなどグッズを造ったりしております。

■ PIXIV
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2019年5月より、Tシャツトリニティでシャツを展開させてます。


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