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氷厘亭氷泉の活動やラクガキをいろいろお届けしているブログです。
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ほんじつの「和漢百魅缶」へのアップは、
とんでもない海のあれくるい。「わたつみのいかり」さんです。

わたつみのいかり 海神の怒

康和4年(1102)4月に、下総の国の高見浦(外川)で
巻き起りつづけたという、ものすごい震動と天にとどくほどの怒涛。



朝廷はこれを海神の怒りであるとして、
玉依姫(「わたつみのむすめ」)のまつられてる東大神を
海へと向かわせる祭礼をとりおこなわせたところ、
海は鏡のように鎮まり、天下はおだやかになったソウナ。



香取郡の東大神(玉子大明神)には、
このときに海中から見つかった霊玉がおさめられてるとも語られてます。



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ほんじつの「和漢百魅缶」へのアップは、
海の神さまのおひめさま。「わたつみのむすめ」さんです。

わたつみのむすめ 海神の女

むかし、下総に流れ着いた「まるきぶね」に入ってたというめがみさまで、
海上郡の外川で漁師の妻に助けられました。
お腹の子供と共に、夫である神をたずねる旅の途中、
嵐にあって漂着したそうで、
外川や桜井の村人たちに手助けされて、男の赤ちゃんを産んだといいます。



海の神のむすめであると名乗っており、
玉依姫(たまよりひめ)だと考えられてます。



香取郡の東大神(玉子大明神)は、この女神をまつっており、
そこから高見浦(外川)の浜辺まで神輿を長距離渡して行く祭礼には、
女神を助けたひとびとが祭礼に深く関わってます。



海の女神が舟に乗って流れて来るかたちは
土佐の国の「おわんのごぜんさま」(お椀の御前様)などにもみられます。
ほんじつの「和漢百魅缶」へのアップは、
施錠された舟。「おつるぶね」さんです。

おつるぶね お鶴舟

むかし、四国に流れ着いた
錠つきの「はこぶね」に入ってたという美しいおひめさまで、
伊予の国の日振島につきましが、生首を持っていたことから
恐れられて海に突き戻されました。


ふたたび島に流れ着いて来たので、怖がったひとびとは
このおひめさまを殺してしまいました。
その後、おひめさまの霊がまつってくれとあらわれたので、
若宮としてまつられ、特に女のひとをまもってくれる存在となったそうです。



箱舟は幅3尺長さ4尺ほど、
生首は袱紗(ふくさ)につつまれた男の首だったといいます。




ほんじつの「和漢百魅缶」へのアップは、
うずらぶねでどんぶっこ。「ふじのごぜん」さんです。

ふじのごぜん 藤御前

むかし、四国に流れ着いた「うずらぶね」(うつぼぶね)に入ってたという
美しいおひめさまで、伊予の国の北条にとどまって、
絹の織物をつくって暮らしてました。



狩りに出てた殿様が、たまたまそのすがたを目にして
無理に屋敷へ連れ帰ったのですが、決して意に添おうとしなかったので、
蛇を大量につめ込んだ樽(たる)のなかに御前を入れて殺してしまいました。



翌年、御前のたたりで殿様は落馬して亡くなり、
村々にも流行り病が広がりました。
御前の霊は藤ノ御前神社としてまつられ、流行り病もなくなったそうです。




御前はみやこで罪に問われたために
難速津から流されたなどと語られてました。
ひめさかさま」(姫坂様)のようにうつぼ舟で流された、とされるはなしのなかでは
これも理由としてよく挙げられるもの。


蛇責めにされるはなしの展開も、各地に広くあるものです。
ほんじつの「和漢百魅缶」へのアップは、
伊予の方角の海流のほうに移って、「ひめさかさま」です。

ひめさかさま 姫坂様

むかし、四国に流れ着いた「うつろぶね」(うつぼぶね)に入ってたという
母親と幼いおひめさまで、まだ無人だった伊予の国の安居島にとどまってましたが、
島を訪れて舟に宝物があることを知った漁師によって殺されてしまいました。


殺されてるを知ったひとびとによって
母娘の霊は姫坂神社としてまつられ、
悪さをした漁師の家はたたりを受けて絶えたソウナ。






この母親はみやこで罪に問われたために流されたなどと語られてました。
うつぼ舟で流された、とされるはなしのなかではこれも理由としてよく挙げられるもの。



ほんじつの「和漢百魅缶」へのアップは、
つきかえされちゃう、うつろ舟。「わきやごぜんさま」さんです。

わきやごぜんさま わきや御前様

むかし、四国に流れ着いた「うつろぎぶね」に入ってたというおひめさまで、
土佐の国の幡多郡の沖の島でひとびとに引き上げられましたが、
再度ふたをとじられ海に突き返されてしまいました。



数日後、わきや御前は屍となって網にかかり、
それから島では魚がまったく捕れなくなってしまったといいます。
沖の島のひとびとは、うらないを行なって
おひめさまの屍を神社を建ててまつったところ、再び魚は捕れるようになったソウナ。



このおひめさまは帝の皇女で、
重い病にかかってしまったことから流されたと語られてました。
鴨姫神社と呼ばれて、特に女性を病からまもってくれたといわれてます。



鴨姫神社という社号は、島のひとびとが海に押し戻した直後に、
舟の上に鴨(かも)が1羽とまってたことが由来してるようです。


ほんじつの「和漢百魅缶」へのアップは、
わんのごぜんさま」です。

わんのごぜんさま 椀の御前様

むかし、四国に流れ着いた「おわん」に入ってたというめがみさまで、
土佐の国の幡多郡の平野の浜でひとびとに助けられました。
重い病にかかってしまったことから流されたそうで、
村人たちに看護されつつ養生してましたが亡くなったといいます。



このめがみさまは豊玉姫(とよたまひめ)だと語られてて、
平野神社にまつられ、ひとびとを病からまもってくれたといわれてます。



ひとびとに助けられて地上にあがることのできためがみさまは
「いけじの井戸」でからだを清めたとも語られてます。



ほんじつの「和漢百魅缶」へのアップは、
おふねでどんぶらこ。「しゅくじさま」です。

しゅくじさま 式子様 


むかし、四国に流れ着いた「うつぼぶね」に入ってたというおひめさまで、
土佐の国の赤岡浦でひとびとに助けられました。
重い病にかかってしまったことから流されたそうで、
村人たちに看護されつつ数日後に亡くなったといいます。



この人物は御所にいた美宜子姫(みきこひめ)というおひめさまで、
あまりにも美しかったことから嫉妬(ねたみ)の念を
ほかの者たちから受けて悪疾にされてしまったそうで、
美宜子大明神としてまつられ、ひとびとを病からまもってくれたといわれてます。



美宜子神社についてのはなしとして伝えられてるものですが
「美宜子」は帝のお后であったとも、帝の皇女であったとも語られてるようで
一定ではありません。「うつぼぶね」についても
「つづらぶね」「くりぶね」だとも語られてます。


『赤岡村史』では、「しゅくじ」に「式子」という文字をあててる他に、
「しゅくじ」は「夙」[しゅく]・「しゅく神」の意味ではないかとの解説をつけてもいます。




ほんじつの「和漢百魅缶」へのアッ プは、
霜はふるふる、おまめは枯れる。「いんそうさつしゅく」さんです。

いんそうさつしゅく 隕霜殺菽

漢字で書くと「隕霜殺菽」で
ものすごい霜がふってきて、国中の菽(まめ)をはじめとした穀物が
みんな枯れてしまうこと。君主よりも臣下が権力をにぎって
よくないおこないをしてると起こる怪異だと考えられてました。



『漢書』五行志に引かれてる薫仲舒の説では、
菽(まめ)は寒さに強いほうなのにそれが枯れると明言されてるのは、
「強い権力のある臣」を特に示してると説明してます。




ほんじつの「和漢百魅缶」へのアップは、
からすとかささぎの出入りぢゃ。「うじゃくとう」さんです。

うじゃくとう 烏鵲闘

烏(からす)と鵲(かささぎ)が群れをなして合戦しはじめ、
互いにころしあうというもの。
君主が戦に関してよくないおこないをすると起こる怪異だと考えられてました。




『漢書』五行志に引かれてる『京房易伝』には
君主が独断で専征・劫殺を行なうと、これが起こると示されてます。




ほんじつの「和漢百魅缶」へのアップは、
天下爆熱怪異。「いくじょ」さんです。

いくじょ 奥舒

恒奥(こういく)の一ッで、漢字で書くと「奥舒」。
「恒奥」や「奥」は「燠」の字で書かれることもあります。「暑い」という意味です。



天下に異常な暑さがまきおこることで、
夏には爆熱気温でひとびとが次々とおだぶつして、
冬には木や草にそのまま花や実がつくほどのあたたかさに見舞われるといいます。


『漢書』五行志に引かれてる『京房易伝』の「恒奥」の箇所には、
悪事をおこなってる罪人を誅罰しないことを「舒」と謂うとあり、
そのときにこのようなこと(夏則殺人・冬則華実)が起こると示されてます。



ほんじつの「和漢百魅缶」へのアップは、
異常な寒さがつづくねェ。「いかんぎゃくめい」さんです。

いかんぎゃくめい 異寒逆命

恒寒(こうかん)の一ッで、
天下に異常な寒さがまきおこること。


『漢書』五行志に引かれてる『京房易伝』の「恒寒」の箇所には、
徳のある者が不意に見舞われることを「逆命」と謂うとあり、
そのときに起こるのが「異寒」と示されてます。





プロフィール
■雅号
氷厘亭氷泉(こおりんてい ひょーせん)
■職業
イラストレーター
絵草紙&錦絵研究人
まんが描き
こっとんきゃんでい 主宰
山田の歴史を語る会 同人
新・妖怪党 党しゅ
■自己紹介
ちッちゃかわいいキャラや、ドット絵、ゲーム系のイラスト、妖怪、和物など多岐色々に描いたり、紙もの、立体もの、デザインものなどなどグッズを造ったりしております。

■ PIXIV
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2019年5月より、Tシャツトリニティでシャツを展開させてます。


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