氷厘亭氷泉の活動やラクガキをいろいろお届けしているブログです。
ほんじつの「和漢百魅缶」へのアップは、
食べると大熱発。「だいろくてんしゃのくるみ」さんです。
食べると大熱発。「だいろくてんしゃのくるみ」さんです。
駿府の城内の第六天のやしろの境内に生えてた胡桃(くるみ)の木は、
実がたくさんなることで知られてましたが、
決して手をつけたり食べたりしてはいけないと言われてたといいます。
実がたくさんなることで知られてましたが、
決して手をつけたり食べたりしてはいけないと言われてたといいます。
もし食べてしまいでもすると、たたりがあって、
その者はたちまちに高熱が出て、うわごとを言い続けて苦しんだんだソウナ。
その者はたちまちに高熱が出て、うわごとを言い続けて苦しんだんだソウナ。
ほんじつの「和漢百魅缶」へのアップは、
ほんものじゃないなぞのにんげん。「むらさきいろのたびのおんな」さんです。
ほんものじゃないなぞのにんげん。「むらさきいろのたびのおんな」さんです。
江戸の三年坂のあたりにあったお屋敷に出たというもの。
部屋のそうじをしてるのが、その日は病気で寝込んでるはずの女だったので、
へんだナと思って確かめにゆくと、その女はたしかに部屋で臥せっており、
もう一度戻ると、そうじをしてた女のほうは消え失せてたといいます。
部屋のそうじをしてるのが、その日は病気で寝込んでるはずの女だったので、
へんだナと思って確かめにゆくと、その女はたしかに部屋で臥せっており、
もう一度戻ると、そうじをしてた女のほうは消え失せてたといいます。
そういえば、紫色の足袋(たび)をはいてたのが妙だナと思った
と印象に残ってたというハナシ。
と印象に残ってたというハナシ。
『梅翁随筆』などに書かれてるはなしにみられるもので、
このお屋敷ではほかにも、たびたび謎の火が燃え上がったり、
夜仕事をしてると行灯のあかりのなかで顔がのびちぢみしたり、
へんなことがしょっちゅうあったといいます。
このお屋敷ではほかにも、たびたび謎の火が燃え上がったり、
夜仕事をしてると行灯のあかりのなかで顔がのびちぢみしたり、
へんなことがしょっちゅうあったといいます。
ほんじつの「和漢百魅缶」へのアップは、
柏崎の九尾。「おがここのつあるきつね」さんです。
柏崎の九尾。「おがここのつあるきつね」さんです。
しっぽが9本あるという年を経たきつねで、
越後の国の荒浜に棲みついて、
里のひとびとを様々に困らせてたといいます。
越後の国の荒浜に棲みついて、
里のひとびとを様々に困らせてたといいます。
むかし源頼家(みなもとのよりいえ)が奥州征伐をした帰りの道中、
人々の願いを受けてこれを退治したとされます。
人々の願いを受けてこれを退治したとされます。
越後の国の刈羽郡に伝わるはなしに出て来るもので、
荒浜にある「狐塚」の由来として語られてます。
尾が9本あるという設定部分は、九尾の狐の物語からの影響がつよくうかがえます。
荒浜にある「狐塚」の由来として語られてます。
尾が9本あるという設定部分は、九尾の狐の物語からの影響がつよくうかがえます。
ほんじつの「和漢百魅缶」へのアップは、
越のなかやま。「みょうこうさんあしだてぼう」さんです。
漢字で書くと「妙高山足立坊」で
越のなかやま。「みょうこうさんあしだてぼう」さんです。
漢字で書くと「妙高山足立坊」で
越後の国の妙高山に宿ってる大天狗。妙高山中にすむ「てんぐ」(天狗)たちを従えてます。
妙高山のいただきには阿弥陀堂があって、
木曽義仲の秘仏だったという阿弥陀像が祀られてるそうです。
木曽義仲の秘仏だったという阿弥陀像が祀られてるそうです。
ほんじつの「和漢百魅缶」へのアップは、
つのもげじいさん。「おおえやまのおくがろう」さんです。
つのもげじいさん。「おおえやまのおくがろう」さんです。
大江山の酒呑童子たちの御殿の奥づとめをしてる老鬼で、
年のせいでつのがほとんど欠けてたりするのが特徴。
年のせいでつのがほとんど欠けてたりするのが特徴。
川柳や戯文などでいわれるもので、
奥御殿に勤める老人な武士を見立てたもの。
『柳多留』には「大江山角のもげたが奥家老」という句があって知られてます。
奥御殿に勤める老人な武士を見立てたもの。
『柳多留』には「大江山角のもげたが奥家老」という句があって知られてます。
ほんじつの「和漢百魅缶」へのアップは、
饅頭を足に呑ませる麹町。「まんじゅうぞう」さんです。
象におまんじゅうが結びついた理由は、日本に渡来した象に
真菰・笹葉といっしょに「あんこぬきの饅頭」が餌として与えられてたことや、
それに由来して「象の饅頭」という安い菓子が売られたりすることに拠ります。
饅頭を足に呑ませる麹町。「まんじゅうぞう」さんです。
あまいものをこのんで食べる大きな象。
お酒をこのんでのむ「しょうじょう」(猩々)たちとは対となる存在です。
お酒をこのんでのむ「しょうじょう」(猩々)たちとは対となる存在です。
酒を好む「猩々」を上戸の代表とすることへの対句として、
下戸を代表するものとして「象」を立てる、
川柳などでの言葉あそびを基本題材としたもの。
下戸を代表するものとして「象」を立てる、
川柳などでの言葉あそびを基本題材としたもの。
象におまんじゅうが結びついた理由は、日本に渡来した象に
真菰・笹葉といっしょに「あんこぬきの饅頭」が餌として与えられてたことや、
それに由来して「象の饅頭」という安い菓子が売られたりすることに拠ります。
また、山王祭に象の造り物が出るちょうど次の日が、
ご嘉祥(ごかじょう。お城で羊羹や饅頭などのお菓子を拝領する日)であることも
結び付けれてるようです。
ご嘉祥(ごかじょう。お城で羊羹や饅頭などのお菓子を拝領する日)であることも
結び付けれてるようです。
プロフィール
■雅号
氷厘亭氷泉(こおりんてい ひょーせん)
■ホームページ
■職業
イラストレーター
絵草紙&錦絵研究人
まんが描き
こっとんきゃんでい 主宰
山田の歴史を語る会 同人
新・妖怪党 党しゅ
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