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氷厘亭氷泉の活動やラクガキをいろいろお届けしているブログです。
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ほんじつの「和漢百魅缶」へのアップは、
月輪に真榊あり。「つきのまさかき」さんです。

つきのまさかき 月真榊

月にあるとされる榊(さかき)の木、
常に存在しつづける不変のしるしだとされます。



三輪流神道の伝書では、月夜見尊をしめす象徴として
月輪のなかに真榊があると示されたりします。





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ほんじつの「和漢百魅缶」へのアップは、
笛のうでまえ天下一くらべ。「せんがんびらのてんぐ」さんです。

せんがんびらのてんぐ 千貫平の天狗

薩摩の国の揖宿郡の千貫平にいた「てんぐ」。
笛を吹くのがだいすきで、むかし田貫にいた笛の大名人と腕前を勝負しましたが、
ついに負けてしまいました。



「おまえはたいへんな名人だ、そのあかしとしてわしの笛をやろう」と、天狗がくれた笛は、
大事にまつられてましたが、昭和20年代の大きな台風のときに流されてしまったソウナ。




和漢百魅缶│2022.08.22
ほんじつの「和漢百魅缶」へのアップは、
あみあみかごかご。「むみょうらろう」さんです。

むみょうらろう 無明羅篭

漢字で書くと「無明羅篭」で
人間たちを取り囲み捕らえて、その行動や思考の範囲を狭めてしまう、
目には見えない巨大なあみかご。



羅篭(らろう)は魚や鳥を捕まえてとじこめて置く
「あみ」や「かご」のことで、仏教などでは
人間を捕らえ込んでる三界や、学僧たちを囚えおとしてる小見にたとえてます。



ほんじつの「和漢百魅缶」へのアップは、
おにぎり食べさせて回避しよう。「さんずのかわのまもの」さんです。

さんずのかわのまもの 三途の川の魔物

地獄に向かう途中の三途の川にいるというわるいもので、
亡者が川を渡る邪魔をして来るとされます。
これをさけるために死者に持たせる頭陀袋(ずだぶくろ)のなかには、
これに食べさせて時間をかせぐための
「針の入ったにぎりめし」を入れてあげるとされてました。



「針の入ったにぎりめし」は、
ぬかの粉と味噌をまるめ、針を入れてつくるもので、
頭陀袋に2つぐらい入れてあげるんだソウナ。


ほんじつの「和漢百魅缶」へのアップは、
またいじゃう。「まもの」さんです。

まもの 魔者

ひとびとのまわりにあらわれる悪魔たち。
ひとが死んだとき、死体を「魔者がまたぐといかん」と言われており、
またがれると変なことが起こる、死者がたたる、とされてました。



ひとが近くでみまもってるあいだは、魔者たちは
またぐことは出来ないようです。




三河の国など各地で、魔者に死体を「またがれるといけない」ので
通夜(つや)の晩には、近親者が最低ひとりは起きてみまもってないといけない
とされて来ました。猫たちに対していわれてることがらと同様のもの。




ほんじつの「和漢百魅缶」へのアップは、
夏のねむたさ川へさらさら。「ねむけ」さんです。

ねむけ 眠気
ひとに眠気をもたらす睡魔のようなもの。
七夕につかった笹竹を8日に川に流すことによって、
「ねむけを流す」と言われてました。



三河の国などでいわれるもの。
時季なども含めて東北や関東の「ねぶた」などと同様のかんがえのものといえます。






ほんじつの「和漢百魅缶」へのアップは、
せっちんのうーさうさ。「うさうさがみ」さんです。

うさうさがみ うさうさ神

雪隠(せっちん)にまつられるかみさま。


「うさうさ」は「うすさま」がモトになってるようで、
雪隠に祀られる「うすさまみょうおう」(烏枢沙摩明王)のことを
さしたことばのようです。


ほんじつの「和漢百魅缶」へのアップは、
いってきまーす。「さけかいてんぐ」さんです。

さけかいてんぐ 酒買天狗

お酒を入れる瓢(ひさご)を持ったすがたで
空を移動してたりする「てんぐ」(天狗)。





絵に描かれる画題の一ッ。
宿坊を訪れたお客が「こんな山奥では良い酒なんてのはないでしょう」と
からかったら、山伏や僧侶が天狗をおつかいに出して、
話題に挙がってたのと同等あるいはそれ以上のお酒を瞬時に出す
――といった各地のおはなしとも相互の影響がありそうです。



ほんじつの「和漢百魅缶」へのアップは、
お地蔵が起こした状態異常。「じぞうのふきでもの」さんです。

じぞうのふきでもの 地蔵の癰腫

徴兵のがれをどうしてもしたい若者が、
一心に小さな石の地蔵さんに願掛けをしたところ、
原因のよくわからない「ふきでもの」が
兵隊検査のあいだ身体にぼこぼこ生じて「丙種」の不合格となり、
いくさに行かずにすんだ、といったはなしがあったソウナ。




日露戦争のころの徴兵のがれに関して
語られてたりしたはなしのようです。



ほんじつの「和漢百魅缶」へのアップは、
ごりごりことこと。「いしうすのおと」さんです。

いしうすのおと 石臼音

夜道などでどこからか石臼を挽いてるみたいな音がして来るというもの。
狐などが起こしてるといわれてました。



信濃の国の払沢などをはじめ各地でいわれてるもの。
こなひきぎつね」(粉挽狐)もおなじもの。



ほんじつの「和漢百魅缶」へのアップは、
はたおりすると日照りつづき。「らいさまがかからぬ」さんです。

らいさまがかからぬ 雷様がかからぬ

正月と5月に機織りをすると「雷様がかからぬ」といわれてて、
日照りにつながるのでやってはいけないとされてました。



磐城の国の磐前郡などでいわれてたもの。
5月6日も「雷神様の日」といわれてて、この日に田んぼに入ると
日照りつづきにつながるとされてました。





ほんじつの「和漢百魅缶」へのアップは、
穴の中にいるふしぎな老夫婦のもちもの。「あかいしゃもじ」さんです。

あかいしゃもじ 赤い杓子

どんな穀物でも1つぶだけ鍋に入れて、
「いっぺぇんなれ、いっぺぇんなれ」とかきまぜると、
たちまち鍋いっぱいにそれが増えるというふしぎなしゃもじ。




山の中にある穴のなかに住んでる
ふしぎなじいさん・ばあさんがこれを所持してました。


むかし、山でおむすびを食べてたおじいさんが、
おむすびをその穴にたまたま落としてしまい、これをこっそり盗み取って帰り、
裕福になったりするはなしなどが語られます。




加賀の国の栢野などに伝わる昔話に出て来るもの。
となりの欲張りじいさんが真似して穴に向かったところ、
「このやくざじじい、おまえがしゃもじを盗んだんだな」
と散々に殴られて頭が血だらけになって帰ってしんじゃった、などの展開が語られます。




プロフィール
■雅号
氷厘亭氷泉(こおりんてい ひょーせん)
■職業
イラストレーター
絵草紙&錦絵研究人
まんが描き
こっとんきゃんでい 主宰
山田の歴史を語る会 同人
新・妖怪党 党しゅ
■自己紹介
ちッちゃかわいいキャラや、ドット絵、ゲーム系のイラスト、妖怪、和物など多岐色々に描いたり、紙もの、立体もの、デザインものなどなどグッズを造ったりしております。

■ PIXIV
■ instagram
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2019年5月より、Tシャツトリニティでシャツを展開させてます。


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