氷厘亭氷泉の活動やラクガキをいろいろお届けしているブログです。
本年もいよいよ大晦日ですので
描き納めイラストのアップです(毎回、描き納めと称しつつ
アップしたあともラクガキはいっぱいしてるわけですが)
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描き納めイラストのアップです(毎回、描き納めと称しつつ
アップしたあともラクガキはいっぱいしてるわけですが)
■おに(鬼)
■かきのせい(柿の精)
大晦日の日は囲炉裏の灰のなかにおむすびや団子を埋めておくと、
つぎの年に火事や火傷しないよ!
こいつを「鬼の供養」って呼ぶぜ!(武蔵国)たのしい俗信
(『日本怪異妖怪事典 関東』も参照してね)
明年もよろしくおひきたてのほど、
つぎの年に火事や火傷しないよ!
こいつを「鬼の供養」って呼ぶぜ!(武蔵国)たのしい俗信
(『日本怪異妖怪事典 関東』も参照してね)
明年もよろしくおひきたてのほど、
おんねがいあげたてまつりまする。
ほんじつの「和漢百魅缶」は2022年ことしの舞い納め
千穐楽で連続アップ興行でございます。
いつものごとくいろいろなところから12体、連続で更新させていただきました。
それでは、それぞれのひとくちメモをしつつ
おのおの記事へのリンクをご紹介。
とざーーーーーい、とーーーーーーーーーーーーざーーーーーーーーーいーーーーーー。
■ ろこうきょうしし(盧溝橋獅子)
ぜんぶの数をかぞえてみようとするとみんなそれぞれ結果がバラバラだ
という盧溝橋の名物「ふしぎ」で今回は、はじまります。
実際どうも新発見確認として埋もれてた獅子の像が次第次第に増えて来てもいるらしく
公称されてる数も、時代によって一定じゃなかったりもします。
■ ばけさいこ(化柴胡)
薬研[やげん]の画像妖怪(もぐらみたいなので、「薬研むぐら」とひょーせんとかは呼んでます)と
一緒に描かれてるものに、生薬[きぐすり・しょうやく]の画像妖怪たちもいるのですが
いろいろな種類を増やしてけばパターンが増やしてゆけるゾ
――ということで段々増やしてます。こちらもそのひとふり。
■ こうきゅうとつ(鋼穹肭)
『妖界東西新聞』に新規デザインで出演する画像妖怪たちには「兵器妖怪」枠もあるのですが
(これも芳幾シショーや小林清親・梅堂豊斎・伊東忠太のころからいるものの末裔)
例年ですとだいたい「防衛基地に配備されました」とか「新披露の実験演習がありました」
というあつかいなのですが、今年は、去年や一昨年に出たそれらが
実際にいくさのちまたに出てる――という修羅道な展開も多々あって、
なかなかハラハラする浮世ではあります。
■ おうし(欧糸)
『山海経』に出て来るあんまり描かれる機会がない、
遠い国にいる風景のなかの存在からもひとつ。
本文ではとても具体的に「ひざまづいて樹に寄り添って糸を吐いてる」と記述されてるのですが
これは、古くからいわれてる
「『山海経』の後半のほうの巻にある妙に姿勢について詳しい記述は、
失われてしまった古い時代の山海経の図にあった「絵」のかたちが文字で残してあるのダ」
――といった部分を想像出来るような箇所のひとつでもあります。
■ あんねんとう(安然塔)
商人たちのえんぎかつぎのなかでの例のひとつ。
絵のなかで登場してるデザイン違いの「びんぼういちじく」(貧乏無花果)ちゃんたちは
そのまま今日の妖界東西新聞にも出演していただきました。
■ えつしゃ(閲叉)
天竺のヤクシャたちの音写の書き方のひとつ。
『往生要集』のなかとかにも出て来る書き方です。
■ おこうしんさんのままはは(お庚申さんの継母)
庚申様の前世が出て来るむかししばなしに出て来る、いじわるな継母。
庚申の日に「おじや」をつくって食べちゃいけないよ! →どうして
庚申様が「おじや」がだいっきらいだからだよ! →どうして
庚申様が継母にたびたび、きらいな「おじや」を食べさせられたからだよ!
――という流れになってます。
■ ティダヌヤク
日食や月食は、お日様やお月様が厄を受けてるから見ちゃいけない
という考え方は広い地域にあって、これは南のはしのほうの例。
もはや、現代人にとってはただの「天体ショー」になってるような事柄ですが
いろいろとそこに入ってた考え方や想像をたのしむのは
むかしのひとたちの伝承成分の基礎部分を知る上ではいちばん重要な部分です。
■ たいそうえんこ(大棗園胡)
大陸にも、お膳やお椀を貸してくれるようなはなしはいっぱいあるとのことで
これもその具体的な例のひとつ。
胡仙たち(狐たち)が貸してくれるというのも
日本にも各地によく出て来るものですし、かなり広域にあるものなんだナと
感じていただけるかと思います。
■ りゅうぐうのふりそで(竜宮の振袖)
門松が売れなくて、もういいや、竜宮城にあげますーーーーと言って
おじいさんが水のなかにたたきこんだ門松の、返礼品として登場するたからもの。
最終的にはおばあさんの誤解の怒りで燃やされるわけですが、
このむかしばなしは「無い袖は振れない」の語源であるという形式で語られるものでも
あります(あくまでことばあそびで連結してるわけで、故事語源とはまた異なる性質のもの)
安然塔を出したのでその反動としてちゃんと福なものが出て来ますよ。
■ アバストド
針千本の魔除けのパターンのうちのひとつ。
八重山のほうに「アバサー」とは異なった呼び方のほうを見たのでそっちで。
■ ハシナウカムイ
今年の千穐楽の主任はアイヌの畋猟神から。
豊年満作。富貴富貴。
歳末の和漢百魅缶さいごですから、こちらもおなじみ
魔力が外へ散り出して魔国にならないようにの「押戻」(おしもどし)な
キャラも更新です。今回は「竹普晴輪之助」(たけのふせいりんのすけ)と
日食の項目もあったことを受けて名付けておきました。ズドンズドン。
それでは、本年も無事にひとまわり、
いちねんかん、和漢百魅缶をアップできました。
これもひとえに、いずれもさまがたのご引き立てあればこそでございます。
また明年もかわらず、ごひいきご引き立てのほど、
こいねがいあげたてまつりまする。
とざーーーい、とーーーーーーーざいーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーー。
千穐楽で連続アップ興行でございます。
いつものごとくいろいろなところから12体、連続で更新させていただきました。
それでは、それぞれのひとくちメモをしつつ
おのおの記事へのリンクをご紹介。
とざーーーーーい、とーーーーーーーーーーーーざーーーーーーーーーいーーーーーー。
■ ろこうきょうしし(盧溝橋獅子)
ぜんぶの数をかぞえてみようとするとみんなそれぞれ結果がバラバラだ
という盧溝橋の名物「ふしぎ」で今回は、はじまります。
実際どうも新発見確認として埋もれてた獅子の像が次第次第に増えて来てもいるらしく
公称されてる数も、時代によって一定じゃなかったりもします。
■ ばけさいこ(化柴胡)
薬研[やげん]の画像妖怪(もぐらみたいなので、「薬研むぐら」とひょーせんとかは呼んでます)と
一緒に描かれてるものに、生薬[きぐすり・しょうやく]の画像妖怪たちもいるのですが
いろいろな種類を増やしてけばパターンが増やしてゆけるゾ
――ということで段々増やしてます。こちらもそのひとふり。
■ こうきゅうとつ(鋼穹肭)
『妖界東西新聞』に新規デザインで出演する画像妖怪たちには「兵器妖怪」枠もあるのですが
(これも芳幾シショーや小林清親・梅堂豊斎・伊東忠太のころからいるものの末裔)
例年ですとだいたい「防衛基地に配備されました」とか「新披露の実験演習がありました」
というあつかいなのですが、今年は、去年や一昨年に出たそれらが
実際にいくさのちまたに出てる――という修羅道な展開も多々あって、
なかなかハラハラする浮世ではあります。
■ おうし(欧糸)
『山海経』に出て来るあんまり描かれる機会がない、
遠い国にいる風景のなかの存在からもひとつ。
本文ではとても具体的に「ひざまづいて樹に寄り添って糸を吐いてる」と記述されてるのですが
これは、古くからいわれてる
「『山海経』の後半のほうの巻にある妙に姿勢について詳しい記述は、
失われてしまった古い時代の山海経の図にあった「絵」のかたちが文字で残してあるのダ」
――といった部分を想像出来るような箇所のひとつでもあります。
■ あんねんとう(安然塔)
商人たちのえんぎかつぎのなかでの例のひとつ。
絵のなかで登場してるデザイン違いの「びんぼういちじく」(貧乏無花果)ちゃんたちは
そのまま今日の妖界東西新聞にも出演していただきました。
■ えつしゃ(閲叉)
天竺のヤクシャたちの音写の書き方のひとつ。
『往生要集』のなかとかにも出て来る書き方です。
■ おこうしんさんのままはは(お庚申さんの継母)
庚申様の前世が出て来るむかししばなしに出て来る、いじわるな継母。
庚申の日に「おじや」をつくって食べちゃいけないよ! →どうして
庚申様が「おじや」がだいっきらいだからだよ! →どうして
庚申様が継母にたびたび、きらいな「おじや」を食べさせられたからだよ!
――という流れになってます。
■ ティダヌヤク
日食や月食は、お日様やお月様が厄を受けてるから見ちゃいけない
という考え方は広い地域にあって、これは南のはしのほうの例。
もはや、現代人にとってはただの「天体ショー」になってるような事柄ですが
いろいろとそこに入ってた考え方や想像をたのしむのは
むかしのひとたちの伝承成分の基礎部分を知る上ではいちばん重要な部分です。
■ たいそうえんこ(大棗園胡)
大陸にも、お膳やお椀を貸してくれるようなはなしはいっぱいあるとのことで
これもその具体的な例のひとつ。
胡仙たち(狐たち)が貸してくれるというのも
日本にも各地によく出て来るものですし、かなり広域にあるものなんだナと
感じていただけるかと思います。
■ りゅうぐうのふりそで(竜宮の振袖)
門松が売れなくて、もういいや、竜宮城にあげますーーーーと言って
おじいさんが水のなかにたたきこんだ門松の、返礼品として登場するたからもの。
最終的にはおばあさんの誤解の怒りで燃やされるわけですが、
このむかしばなしは「無い袖は振れない」の語源であるという形式で語られるものでも
あります(あくまでことばあそびで連結してるわけで、故事語源とはまた異なる性質のもの)
安然塔を出したのでその反動としてちゃんと福なものが出て来ますよ。
■ アバストド
針千本の魔除けのパターンのうちのひとつ。
八重山のほうに「アバサー」とは異なった呼び方のほうを見たのでそっちで。
■ ハシナウカムイ
今年の千穐楽の主任はアイヌの畋猟神から。
豊年満作。富貴富貴。
歳末の和漢百魅缶さいごですから、こちらもおなじみ
魔力が外へ散り出して魔国にならないようにの「押戻」(おしもどし)な
キャラも更新です。今回は「竹普晴輪之助」(たけのふせいりんのすけ)と
日食の項目もあったことを受けて名付けておきました。ズドンズドン。
それでは、本年も無事にひとまわり、
いちねんかん、和漢百魅缶をアップできました。
これもひとえに、いずれもさまがたのご引き立てあればこそでございます。
また明年もかわらず、ごひいきご引き立てのほど、
こいねがいあげたてまつりまする。
とざーーーい、とーーーーーーーざいーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーー。
ほんじつの「和漢百魅缶」へのアップは、
たべものの権化。「ごちそうをつくるろうじょ」さんです。

しばらくすると、女は完成した御馳走のお膳を持ってきました。
食べてみると食べたことがないほどにそれは美味しかったのですが、
「よくも汚いものを食べさせたな」という怒りから
武士は老女を斬り殺してしまいました。
たべものの権化。「ごちそうをつくるろうじょ」さんです。
むかし若い武士が旅の途中で日が暮れてしまい、
困ってたときに見つけた宿に住んでた、年をとった女。
困ってたときに見つけた宿に住んでた、年をとった女。
武士に対して「ごちそうをつくって来ますから必ずここで待っててください」と
戸をすべて閉めて出て行ったのですが、いつまでたってもなかなかこないので、
武士は戸をこっそり開けて見てみました。
すると、老女は自分の
目やに・鼻くそ・耳くそ・歯くそなど汚いものを、しょっちゅう
食材に加えつつ調理をしてました。
戸をすべて閉めて出て行ったのですが、いつまでたってもなかなかこないので、
武士は戸をこっそり開けて見てみました。
すると、老女は自分の
目やに・鼻くそ・耳くそ・歯くそなど汚いものを、しょっちゅう
食材に加えつつ調理をしてました。
しばらくすると、女は完成した御馳走のお膳を持ってきました。
食べてみると食べたことがないほどにそれは美味しかったのですが、
「よくも汚いものを食べさせたな」という怒りから
武士は老女を斬り殺してしまいました。
すると老女の死骸の、目から野菜・鼻から麦・耳から芋・口からは米が
どっさり生えて来たといいます。
どっさり生えて来たといいます。
奄美の三方村などに伝わる昔話にみられるもので、
神話にみられる「おおげつひめ」(大宜都比売)などと似た展開のはなし。
神話にみられる「おおげつひめ」(大宜都比売)などと似た展開のはなし。
プロフィール
■雅号
氷厘亭氷泉(こおりんてい ひょーせん)
■ホームページ
■職業
イラストレーター
絵草紙&錦絵研究人
まんが描き
こっとんきゃんでい 主宰
山田の歴史を語る会 同人
新・妖怪党 党しゅ
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