氷厘亭氷泉の活動やラクガキをいろいろお届けしているブログです。
ほんじつの「和漢百魅缶」へのアップは、
復讐するため化けてる山猫。「はたのさえもんのつま」さんです。

復讐するため化けてる山猫。「はたのさえもんのつま」さんです。
伊予の国の伊予郡に伝わるもので、
明神山に住んでたという大きな山猫。
夫の山猫を撃って退治した、三秋村に住む鉄砲の名人・端の左衛門(はたのさえもん)の妻を
喰い殺して、そのすがたに化けていのちを狙ってました。
明神山に住んでたという大きな山猫。
夫の山猫を撃って退治した、三秋村に住む鉄砲の名人・端の左衛門(はたのさえもん)の妻を
喰い殺して、そのすがたに化けていのちを狙ってました。
たまたま正体を見てしまった村人の助言で正体を知った左衛門は、
いつも持って出る弾とは別にもうひとつ鉄砲の弾を隠し持って仕事に出て、
鉄砲の弾が無くなったと思った山猫の隙をうかがって、
これを退治出来たといいます。
いつも持って出る弾とは別にもうひとつ鉄砲の弾を隠し持って仕事に出て、
鉄砲の弾が無くなったと思った山猫の隙をうかがって、
これを退治出来たといいます。
「みょうじんやまのやまねこ」(明神山の山猫)とは夫婦で、
こちらは雌の山猫。
こちらは雌の山猫。
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ほんじつの「和漢百魅缶」へのアップは、
まつやにシールドの会。「みょうじんやまのやまねこ」さんです。

まつやにシールドの会。「みょうじんやまのやまねこ」さんです。
伊予の国の伊予郡に伝わるもので、
明神山に住んでたという大きな山猫。
ひとびとを襲ったりしてましたが、
三秋村に住む鉄砲の名人・端の左衛門(はたのさえもん)によって退治されました。
ずどん
明神山に住んでたという大きな山猫。
ひとびとを襲ったりしてましたが、
三秋村に住む鉄砲の名人・端の左衛門(はたのさえもん)によって退治されました。
ずどん
身体中に松脂(まつやに)で固めており、生半可な攻撃では
びくともしないまもりを持ってたといいます。
びくともしないまもりを持ってたといいます。
ほんじつの「和漢百魅缶」へのアップは、
ちいさいちいさい存在。「たばこのたねのこよみみるひと」さんです。

ちいさいちいさい存在。「たばこのたねのこよみみるひと」さんです。
たばこの小さな小さな種のなかに住んでるひとで、
そこで暦に印刷されてる小さい細字を眺めて読んでるといいます。
そこで暦に印刷されてる小さい細字を眺めて読んでるといいます。
「たばこの種の中くりぬいて、そのまた中に蔵たてて、蔵の小窓で暦見る人」など、
小さいものづくしな昔話などに出て来る非常に小さい存在の表現。
小さいものづくしな昔話などに出て来る非常に小さい存在の表現。
「たばこの種」は非常に小さい粉ぐらいの粒なので、
「ちいさいもの」の代表格としてあつかわれた結果、
極小族の住居として選抜されたようです。
「ちいさいもの」の代表格としてあつかわれた結果、
極小族の住居として選抜されたようです。
ほんじつの「和漢百魅缶」へのアップは、
姫をいただくために刀×100。「おんば」さんです。

姫をいただくために刀×100。「おんば」さんです。
阿波の国の海部郡などに伝わる、山に棲んでる大きな体の妖怪。
美しい姫を欲しがって、「ひと晩のうちに刀を100本造ることとができたら寄越せ」
という条件をだして来ました。
美しい姫を欲しがって、「ひと晩のうちに刀を100本造ることとができたら寄越せ」
という条件をだして来ました。
お湯を使って鶏を夜中のうちに鳴かせて、
刀が99本できたところで夜明けになったということにして、
追い払うはなしがいくつも昔話として語られてます。
刀が99本できたところで夜明けになったということにして、
追い払うはなしがいくつも昔話として語られてます。
黄金の甑(こしき)あるいは蒸篭(せいろ)をあたまにかついでて、
それにさらった人間を入れて運んだりもします。
大源太というちからのとても強い樵夫(きこり)が、
山の中でこれに入れられてしまったが、見事に退治したというはなしも語られてます。
それにさらった人間を入れて運んだりもします。
大源太というちからのとても強い樵夫(きこり)が、
山の中でこれに入れられてしまったが、見事に退治したというはなしも語られてます。
同様のはなしは「山姥」あるいは「鬼」とも語られてて、
そのような存在であることがわかります。
そのような存在であることがわかります。
鉄をごうごう熱したあと、手でそれを軽くすーっとすごくダケで
刀はできてしまった等、刀の造り方の部分の描写もキチンとみられておもしろい昔話。
刀はできてしまった等、刀の造り方の部分の描写もキチンとみられておもしろい昔話。
ほんじつの「和漢百魅缶」へのアップは、
即身蛇体、お能のバージョン。「ぼとう」さんです。

即身蛇体、お能のバージョン。「ぼとう」さんです。
法会の席にいるにもかかわらず「狩り(殺生)に行きたいなぁ」と考えてたせいで、
蛇身になってしまった狩人。
蛇身になってしまった狩人。
むかし、当願(とうがん)・暮頭(ぼとう)という兄弟の狩人がおり、
当願は山へ狩りに、暮当は志度寺の法花供養に出かけました。
法会の最中にも暮頭は狩りのことばかり考えてたので、その邪念のせいで
蛇道に落ちて毒蛇と変じて苦しむ身になってしまいます。
当願は山へ狩りに、暮当は志度寺の法花供養に出かけました。
法会の最中にも暮頭は狩りのことばかり考えてたので、その邪念のせいで
蛇道に落ちて毒蛇と変じて苦しむ身になってしまいます。
当願が帰らぬ暮頭を探しにゆくと、変わり果てて熱と異気に苦しむ弟をみつけたので、
運んで池に入れてやりました。当願は自分の左の目の玉(宝珠に相当する)をくりぬいて
別れを告げると水底へ入って行きました。
運んで池に入れてやりました。当願は自分の左の目の玉(宝珠に相当する)をくりぬいて
別れを告げると水底へ入って行きました。
能の『当願暮頭』に登場するもので、
志度寺の「当願暮当之縁起」を題材としてますがナゼか役割が逆転しており、
「とうがん」(当願)ではなく暮頭(縁起物語では暮当)が蛇道に墜ちて毒蛇になる展開になってます。
志度寺の「当願暮当之縁起」を題材としてますがナゼか役割が逆転しており、
「とうがん」(当願)ではなく暮頭(縁起物語では暮当)が蛇道に墜ちて毒蛇になる展開になってます。
詞章には、「蛇道」のほか「即身蛇体」ということばも用いられてます。
ほんじつの「和漢百魅缶」へのアップは、
蛇身になり果てつ。「とうがん」さんです。

蛇身になり果てつ。「とうがん」さんです。
讃岐の国に伝わるもので、法会の席にいるにもかかわらず
「狩り(殺生)に行きたいなぁ」と考えてたせいで、蛇身になってしまった狩人。
「狩り(殺生)に行きたいなぁ」と考えてたせいで、蛇身になってしまった狩人。
むかし、当願(とうがん)・暮当(ぼとう)という兄弟の狩人がおり、
当願は志度寺の建立供養に、暮当は山へ狩りに出かけました。
法会の最中にも当願は狩りのことばかり考えてたので、その邪念のせいで
体が蛇になってしまいます。
当願は志度寺の建立供養に、暮当は山へ狩りに出かけました。
法会の最中にも当願は狩りのことばかり考えてたので、その邪念のせいで
体が蛇になってしまいます。
暮当が帰らぬ当願を探しにゆくと、変わり果てて熱と異気に苦しむ兄をみつけたので、
運んで池に入れてやりました。当願は自分の左の目の玉をくりぬいて別れを告げると
水底へ入って行きました。
運んで池に入れてやりました。当願は自分の左の目の玉をくりぬいて別れを告げると
水底へ入って行きました。
その目の玉を甕(かめ)に入れておいたところ、
たいへん良い酒が出来るようになり、
またいつまでもそれは尽きることはなかったといいます。
たいへん良い酒が出来るようになり、
またいつまでもそれは尽きることはなかったといいます。
志度寺の「当願暮当之縁起」などでひろく知られてた縁起物語に出て来るもの。
暮当がお寺に行けなかったのは家族のたべものが無くなったせいだと語られてます。
暮当がお寺に行けなかったのは家族のたべものが無くなったせいだと語られてます。
縁起物語では、暮当の妻がこの目の玉(如意宝珠)のことを知って語ってしまい、
両眼をみかどへ献上せねばならなくなってしまいます。
宇佐八幡へと奉納される道中、竜神に奪われますが、
最後は無事に宇佐へと流れついたとされます。
両眼をみかどへ献上せねばならなくなってしまいます。
宇佐八幡へと奉納される道中、竜神に奪われますが、
最後は無事に宇佐へと流れついたとされます。
当願はその後、池から海へと住み家を移しており、
大槌小槌のあたりにいるとも語られてたようです。
大槌小槌のあたりにいるとも語られてたようです。
ほんじつの「和漢百魅缶」へのアップは、
おいしい芳醇。「ごずてんのうさまのかめ」さんです。

おいしい芳醇。「ごずてんのうさまのかめ」さんです。
讃岐の国の山田郡の木太村に伝わるもの。
正暦元年(990)8月8日に村の海に浮槎(いかだ)が流れて来て、
そこにのってたというふしぎな甕(かめ)。
正暦元年(990)8月8日に村の海に浮槎(いかだ)が流れて来て、
そこにのってたというふしぎな甕(かめ)。
その夜、村のひとびとの夢にはつのを生やした「牛頭天王」が出て来て
「よく朕をまつれば衆病ことごとくのぞき、寿を得せしめん」とお告げしたので、
牛頭天王社としておまつりしたソウナ。
「よく朕をまつれば衆病ことごとくのぞき、寿を得せしめん」とお告げしたので、
牛頭天王社としておまつりしたソウナ。
また、この甕でお酒をつくったところ、とてもおいしいものが出来たそうですが、
ある年の大水で流されて詰田川に沈み、そこをむかしは
甕淵(かめぶち)と呼んでたといいます。
ある年の大水で流されて詰田川に沈み、そこをむかしは
甕淵(かめぶち)と呼んでたといいます。
牛頭天王は夢のなかで「尾張国海部郡から流れて来た」とも語っており、
尾張の国からやって来たと考えられてたようです。
尾張の国からやって来たと考えられてたようです。
プロフィール
■雅号
氷厘亭氷泉(こおりんてい ひょーせん)
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■職業
イラストレーター
絵草紙&錦絵研究人
まんが描き
こっとんきゃんでい 主宰
山田の歴史を語る会 同人
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