忍者ブログ
氷厘亭氷泉の活動やラクガキをいろいろお届けしているブログです。
  1 2 3 4 5 6 7 8 9 10 11 12 13 14 15 16 17 18 19 20 21 22 23 24 25 26 27 28 29 30  
[70]  [71]  [72]  [73]  [74]  [75]  [76]  [77]  [78]  [79]  [80
ほんじつの「和漢百魅缶」へのアップは、
焚き物にも用いず。「ししくさ」さんです。

ししくさ 猪臭木

ししくさの木は、山小屋をつくるときの材料に
つかってはいけないとされてました。
また、焼くと猪(しし)のにおいがしてよくないとされ、
薪木としてつかうのも忌まれてたと言います。



土佐の国などでいわれるもの。
「ししくさ」は、細葉椨木(ほそばたぶのき)のこと。
PR
ほんじつの「和漢百魅缶」へのアップは、
千年を経たる柳は。「せんねんやなぎ」さんです。

せんねんやなぎ 千年柳

1000年の齢(よわい)を経た柳(やなぎ)の木は、
そのすがたを松(まつ)に変じることがあるんだソウナ。



ほんじつの「和漢百魅缶」へのアップは、
近くに行くとみえなくなる。「じやけ」さんです。

じやけ 地焼

原っぱなどに夜になると
急に燃えたつように火が起こったりすること。
遠くからだと見えるけれど、
近くに行くと見えなくなってしまうとも。


地面のなかにしみこんだ、ひとの血が燃える
「燐火」の一種だと語られたりしてました。



ほんじつの「和漢百魅缶」へのアップは、
はっきり魔界のおかた。「まかいじん」さんです。

まかいじん 魔界神

魔界にいる魔神たちのこと。



『百鬼異形之図』などに描かれてるもの。
具体的にどういった魔神であるのかなどはハッキリしません。
背中や腰に御幣をつけてるのは、王摩系統の妖怪絵巻に
「神」の字がつく名前のものにデザインとしてよくみられる付属品。
(魔界神も「神」の字がついてるため)



『百鬼異形絵巻』には巻頭の目録に「魔界神」の名はみられますが、
この図様がその順番の位置に確認出来ないため、
錯簡か欠落が明確にあるといえます。



ほんじつの「和漢百魅缶」へのアップは、
かおでかん。「おにのごしょ」さんです。

おにのごしょ 鬼御所

とても大きなひげもしゃな男の顔面だけの妖怪。



『百鬼異形之図』や『百鬼異形絵巻』に描かれてるもの。
縁先の障子の蔭から出て来てる様子が描かれてて、
福原京など御所に出た妖怪のはなしなどを想定することは出来ますが、
具体的に何を想定してるのかはよくハッキリしません。






ほんじつの「和漢百魅缶」へのアップは、
うしさんも追いかけます。「ゆうのうし」さんです。

ゆうのうし ゆうの丑

人間が至るべき覚(さとり)をたとえたもので、
心をまどわす「ねんそ」(念鼠)たちを捕らえ退けようとするものの、
それは困難であると語られます。



「念は老鼠の如く、覚は猫児の如し」などと、
仏門でのたとえのなかに出て来るもの。
ゆう(牰)の漢字は「黒目の牛」といった意味ですが、
「……の丑」とさらにつなげてる部分は少し不自然なカンジもあります。
本来の字は猫児(みょうに。こねこのこと。「かくみょう」)で、
なかなか捕らえられないということなのですが、
『撰集抄』の陽明文庫のものにこの表記が用いられてます。
ほんじつの「和漢百魅缶」へのアップは、
老鼠を捕ることは難し。「かくみょう」さんです。

かくみょう 覚猫

「覚猫」で「念鼠」の対となるもの。
人間が至るべき覚(さとり)をたとえたもので、
心をまどわす「ねんそ」(念鼠)たちを捕らえ退けようとするものの、
それは困難であると語られます。



「念は老鼠の如く、覚は猫児の如し」などと、
仏門でのたとえのなかに出て来るもの。
びょうしゃ」(猫叉)は「猫児」の用字の異なる本にみられるもの。
ほんじつの「和漢百魅缶」へのアップは、
さとりの象徴。「びょうしゃ」さんです。

びょうしゃ 猫叉

人間が至るべき覚(さとり)をたとえたもので、
心をまどわす「ねんそ」(念鼠)たちを捕らえ退けようとするものの、
それは困難であると語られます。




「念は老鼠の如く、覚は猫児の如し」などと、
仏門でのたとえのなかに出て来るもの。
本来の字は猫児(こねこ)で、なかなか捕らえられないということなのですが、
『撰集抄』の松平文庫のものなどでこの「猫叉」という表記が用いられてます。



ほんじつの「和漢百魅缶」へのアップは、
妄念たちのたとえ。「ねんそ」さんです。

ねんそ 念鼠

漢字で書けば「念鼠」で、
人間をまどわす妄念や悪執などのことで、
ずるがしこいふるねずみのように
捕らえ退けることが困難だと語られます。


「念は老鼠の如く、覚は猫児の如し」などと、
仏門でのたとえのなかに出て来るもの。



ほんじつの「和漢百魅缶」へのアップは、
額上に八字あり。「はちもんじ」さんです。

はちもんじ 八文字

ひたいの上に八の字のかたちの模様があるという
狸(たぬき)たちで、この肉は薬としての効果が高いと言われてたソウナ。



ほんじつの「和漢百魅缶」へのアップは、
くんよみりょうめ。「たつのま」さんです。

たつのま 竜馬

非常に大きく、
千里もたちどころに駈けてゆける能力を持つすごい馬(うま)。
海や河の水の上もおぼれることなく走ることが出来るといいます。




『万葉集』の「竜の馬も今も得てしかあをによし奈良の都に行きて来むため」
という大伴旅人の歌で「多都能馬」と音が表記されてます。
竜馬のことが日本に渡来して来て用いられたりしたもの。
ほんじつの「和漢百魅缶」への今月はじまりのアップは、
鶴と亀との齢のもとい。「にんぎょぼう」さんです。

にんぎょぼう 人魚坊


頭が人間で体が魚みたいなもの。
食べるとたいへんな長生きになるといいます。



おおむかし鶴(つる)がこれをくわえて運ん来たとき、
重たいのでうっかり落としてしまいました。
たまたま下で口をあけてた亀(かめ)がそれをまるのみしてしまったので、
人魚坊のちからで亀は万年の寿命となったんだといいます。
鶴もくわえて運んでる途中で人魚坊のつゆを摂取してたので
千年の寿命を得ましたんだソウナ。




人魚のこと。磐城の国の磐前郡などでいわれるもので、
鶴と亀はどうして千年・万年の長寿なの? というおはなしに登場します。
プロフィール
■雅号
氷厘亭氷泉(こおりんてい ひょーせん)
■職業
イラストレーター
絵草紙&錦絵研究人
まんが描き
こっとんきゃんでい 主宰
山田の歴史を語る会 同人
新・妖怪党 党しゅ
■自己紹介
ちッちゃかわいいキャラや、ドット絵、ゲーム系のイラスト、妖怪、和物など多岐色々に描いたり、紙もの、立体もの、デザインものなどなどグッズを造ったりしております。

■ PIXIV
■ instagram
妖界東西新聞

妖界東西新聞 日刊紙だから まいにち更新中

和漢百魅缶wiki 検索用に。

2019年5月より、Tシャツトリニティでシャツを展開させてます。


最新コメント
[01/24 دکوراسیون منزل]
[11/29 NONAME]
[05/08 100]
[01/13 佐藤]
[01/05 ひょ―せん]
妖怪マガジンYOMIMANDARA
月刊?妖怪マガジンYOMIMANDARA

文車堂版社妖改革宣言

新・妖怪党 部署一覧


 Logo:Cyusonzi Ryunosuke
 Design:O-Onigami Georgenomikoto
 2008 新・妖怪党




 Logo:Koorintei Hyousen
 YoukaitoLogo:Cyusonzi Ryunosuke
 Design:O-Onigami Georgenomikoto
 2008 新・妖怪党



 Logo:Koorintei Hyousen
 YoukaitoLogo:Cyusonzi Ryunosuke
 Design:O-Onigami Georgenomikoto
 2008 新・妖怪党



 Logo:Koorintei Hyousen
 YoukaitoLogo:Cyusonzi Ryunosuke
 Design:O-Onigami Georgenomikoto
 2008 新・妖怪党

最新トラックバック
フリーエリア
© 2007-2024 Koorintei Hyousen

本ブログの内容、画像の無断転載、無断転用を禁じます。

忍者ブログ   [PR]