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氷厘亭氷泉の活動やラクガキをいろいろお届けしているブログです。
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ほんじつの「和漢百魅缶」へのアップは、
山田野理夫生誕101周年記念月間。「かわながし」さんです。

かわながし 川流し

山田野理夫『おばけ文庫 べとべとさん』の「川ながし」に書かれてるもの。
岐阜県が舞台として設定されて描かれてます。


月の出てる夜道に、あるはずのない川があるというもので、
飛び越えるとパッと消えてしまうといいます。



足をどぼんとつけると、本体である川流し自身はは踏まれて痛いようで
「いたい、いたい」と声を出すんだソウナ。



狐や狸が化け術で見せる「川」についてのはなしが素材になってると見られます。
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ほんじつの「和漢百魅缶」へのアップは、
山田野理夫生誕101周年記念月間。「なみだいし」さんです。

なみだいし 涙石

山田野理夫『おばけ文庫 べとべとさん』の「なみだ石」に書かれてるもの。


人間にけがをさせてしまったりした石たちで、各地にあり、
「わるいことをしてしまった」という感情から、
なみだを表面ににじませて泣いてるのだソウナ。



「なみだ石妖怪は日本各地にいる」と設定されてますが、はなしとしては
信濃の国の伊那の成川弥左衛門というひとが
転がって来た石で骨折したはなしダケが描かれてます。



ほんじつの「和漢百魅缶」へのアップは、
山田野理夫生誕101周年記念月間。「はしご」さんです。

はしご 梯子

山田野理夫『おばけ文庫 べとべとさん』の「はしご」に書かれてるもの。


夜道を歩いてると、持ってるあかりが風もないのに消え、
目の前に高い高いはしごのようなものが立ってて
進めなくなってしまうというもの。



処刑されたキリシタンの供養のために建てられた
六角の石柱に刻まれた六地蔵の近くにこれは出たんだソウナ。




山形県米沢地方が舞台として設定されており、
六地蔵はキリシタンが処刑されたことに由来して建てられたものと語られてることから、
北山原にある地蔵だと明確にわかります。




ほんじつの「和漢百魅缶」へのア ップは、
山田野理夫生誕101周年記念月間。「うしろがみ」さんです。

うしろがみ 後神

山田野理夫『おばけ文庫 べとべとさん』の「うしろ神」に書かれてるもの。
おくびょうがちな人間の背後から、髪の毛を引っぱったり、
くしゃくしゃに乱してしまうという妖怪。
首筋に、水をポトっと垂らして来たり、
火のように熱い息を吹きかけて来たりもするトカ。



鳥山石燕による「うしろがみ」(後神)をしたじきにしつつ書かれたものですが、
岡山県津山地方のはなしと設定されており性質も独自のものが添加されてます。



ほんじつの「和漢百魅缶」へのアップは、
山田野理夫生誕101周年記念月間。「おぶさり」さんです。

おぶさり

山田野理夫『おばけ文庫 べとべとさん』の「おぶさり」に書かれてるもの。
宮城県の妖怪として描かれてます。



道をとおるひとの背中におぶさりかかって来るという妖怪。
仔猫ぐらいの大きさで、あまり重くはないそうです。




注意しないといけないのは、赤ん坊を背負ってるひとで、
「おぶさり」は赤ん坊が先に背中にいると、それをどかして
おぶさり掛かろうとしていたソウナ。


ただし、勝気なお母さんに注意されたことがあって以来、
赤ん坊(あるいはそのように見せた枕など)を背負ってるひとには
近づかなくなったようです。




ほんじつの「和漢百魅缶」へのアップは、
山田野理夫生誕101周年記念月間。「はくじゃのせい」さんです。

はくじゃのせい 白蛇精

山田野理夫『おばけ文庫 いったい なんびき』の「白蛇の精」に書かれてるもの。
山に棲んでる1000年以上を経た大きな白い蛇。




各地で旅芝居をしてた中村扇蔵(なかむらせんぞう)という
女形役者の化けっぷりと腕くらべをしてみたいなぁ、ということから、
扇蔵に対して「母が病気だ」という手紙を出しておびき寄せ、
化けくらべを実行したことがあったソウナ。



白蛇は「なめくじ」扇蔵が「おかね」が弱点だと打ち明けあう
――田能久と大蛇のはなしの構造をとってますが、最後の場面に
扇蔵の母親が役割として登場することで
扇蔵の「なまけごころ」をさとすはなしに仕上げられてます。






ほんじつの「和漢百魅缶」へのアップは、
山田野理夫生誕101周年記念月間、「のぶすま」さんです。

のぶすま 野衾

山田野理夫『おばけ文庫 いったい なんびき』の
「野ブスマ」に書かれてるもの。


夕暮れがたの空を、蝙蝠(こうもり)のように飛ぶというもので、
火を食べる妖怪で、口から火を吹くこともあるソウナ。


鼬(いたち)が化けたものが、この「のぶすま」なのだトカ。



鳥山石燕による「のぶすま」(野衾)にある
木の実や火炎を食べるという解説部分をしたじきにしつつ書かれたものですが、
山口県のはなしと設定されており性質も独自のものが添加されてます。
ほんじつの「和漢百魅缶」へのアップは、
山田野理夫生誕101周年記念月間。「しゃみぎつね」さんです。

しゃみぎつね 三味狐

とても巧い津軽三味線を演奏する腕を持ってるという
盲目の狐(きつね)で、てぬぐいをかぶって
門付芸人のすがたの人間に化けつつ各地を巡ってたのだソウナ。



山田野理夫『おばけ文庫 いったい なんびき』の
「三味ギツネ」というはなしで書かれてるもの。
青森の与三郎という津軽三味線の名人が旅先の宿場で出会ったという展開が描かれてます。





ほんじつの「和漢百魅缶」へのアップは、
山田野理夫生誕101周年記念月間、「かいこん」さんです。

かいこん 海魂

漢字で書くと「海魂」で
山田野理夫『日本妖怪集』第2集の「小人たち」というはなしに登場するもの。
舞台は房総の海に設定されてます。



海で亡くなったひとびとのたましいがなるという存在で、
ちいさい人間のすがたをしてて体に毛があり、
「かっぱ」のようにお皿があるといいます。




漁師の網に何体もかかることがあり、そういうときは
僧侶にお経をあげてもらうと、成仏して空にのぼってゆくソウナ。









ほんじつの「和漢百魅缶」へのア ップは、
山田野理夫生誕101周年記念月間。「とね」さんです。

とね

山田野理夫『日本妖怪集』第2集の「女二人」というはなしに登場するもので
狐(きつね)が化けてたという女性。




江戸で学問をするために土佐の国を出発した
石垣志麻(いしがきしま)という武士を、船旅の途中で救い、
将来を誓いました。しかし、出世した志麻は
「とね」の記憶も薄れ、江戸で旗本の娘「いと」を妻に迎えました。



志麻の屋敷に「とね」が訪ねて来たのは、
志麻が大坂に転任した後のころで、
「いと」が「とね」を姉として屋敷に置きましょうと提案したので
志麻はそうすることにした。しかし、やがて志麻の留守中に
「いと」は「とね」と愛し合う仲になってました。



その様子をたまたま見てしまった志麻は、
「とね」の正体が狐であることを見て斬りかかりましたが、
狐となった「とね」は「いと」を抱えて空に消えて、
どこかへいなくなってしまったソウナ。



ほんじつの「和漢百魅缶」へのアップは、
山田野理夫生誕101周年記念月間、「ひとつめこぼうず」さんです。

ひとつめこぼうず 一ッ目小坊主

山田野理夫『日本妖怪集』第2集の
「一目寺」というはなしに登場するもの。



どこかの山の温泉の近くの杉の林のさきにある
一目寺という荒れ寺に何体もいるという、
ひたいに目がひとつだけある雛僧たち。



人間たちの生首を竹かごに集めて来て、
寺の炉でぼうぼう焼いてたといいます。



及川隆平というひとが湯治に行った先で、
ここの老僧とたまたまおしゃべり友達になったというのが物語の導入になってます。
ほんじつの「和漢百魅缶」へのアップは、
山田野理夫生誕101周年記念月間その2、「まつだふじたろう」さんです。

まつだふじたろう 松田藤太郎

松田藤太郎は山田野理夫『日本妖怪集』第2集の
「有職故実の本」というはなしに登場します。



幕府の若年寄・松田新左衛門のむすこで、
仙台の養賢堂で学んだ名学者だという触れ込みで江戸に出て来た
松之介(まつのすけ)という男を信用して
幕府の儀式のための有職故実の手引きをつくらせましたが、
一夜漬けでつくられたその中身はメチャクチャな引用羅列で
まったく使い物になりませんでした。



その責めを受けて新左衛門は若年寄の座から退き、
藤太郎は自害して果てました。



江戸から逐電した松之介は、名を変え京都で歌道教授をしてましたが、
ある日に今大路道三という老人の庵に招かれました。
その庵の書斎にはめずらしい書物がたくさんあったのですが、
「妄語人ヲ害ス」と書かれてたふしぎな黒塗の箱がそこにあるのが眼につきました。



松之介があけてみると、なかには藤太郎の死骸が入っており、
「あなたも恥を知らねばなりませぬ…」と立ち上がって松之介に近づいて来たので、
松之介はほうぼうのていで逃げ出し、そのまま発狂してしまったソウナ。



プロフィール
■雅号
氷厘亭氷泉(こおりんてい ひょーせん)
■職業
イラストレーター
絵草紙&錦絵研究人
まんが描き
こっとんきゃんでい 主宰
山田の歴史を語る会 同人
新・妖怪党 党しゅ
■自己紹介
ちッちゃかわいいキャラや、ドット絵、ゲーム系のイラスト、妖怪、和物など多岐色々に描いたり、紙もの、立体もの、デザインものなどなどグッズを造ったりしております。

■ PIXIV
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