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氷厘亭氷泉の活動やラクガキをいろいろお届けしているブログです。
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ほんじつの「和漢百魅缶」へのアップは、
躬づから獄卒にかわり。「くろじぞう」さんです。

くろじぞう 黒地蔵


鎌倉の覚園寺にある地蔵の木像で、
猛火で焼かれたり釜煎りにされてる亡者たちの苦しみを救うために
地獄におもむいて、獄卒に「わたしがやろう」と
火を焚く役を替わるようにもちかけて火力を弱めたりしてたので、
像の彩色を塗りなおしても一夜のうちに
黒くなってしまったのだソウナ。



「火焼(ひたき)地蔵」とも呼ばれます。
煤(すす)の色から語られるようになったはなしだといいます。



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ほんじつの「和漢百魅缶」へのアップは、
大磯のしゅくばのめいぶつ。「ばけじぞう」さんです。

ばけじぞう 化地蔵



東海道の大磯の宿場の切通しにあった地蔵で、
夜な夜な美女のすがたなどに化けては
通行する人々をおどろかしてたといいます。



東海道では有名なものとしても知られており、
あるとき、人間に見事に刀で首を斬り落とされ、
以後は「首切地蔵」や「首無地蔵」とも呼ばれるようになったといいます。





ほんじつの「和漢百魅缶」へのアップは、
お団子がやっぱりだいすき。「いぼじぞう」さんです。

いぼじぞう 疣地蔵



上野の国の館林の四ツ谷にある地蔵で、
疣(いぼ)にご利益があるとして人々から願掛けをされてます。
疣が治ったらお礼として、お地蔵さんと同じ長さの竹串に
お団子を3個さして供えると良いといわれてました。


団子のお礼を贈るのは他の「いぼじぞう」(疣地蔵)たちにも同じく見られるもの。



ほんじつの「和漢百魅缶」へのアップは、
倒されちゃってたよー。「こづれがんかけじぞう」さんです。

こづれがんかけじぞう 子連れ願掛地蔵


武蔵の国の上鷺宮にある地蔵で、
大きいのと小さいのか並んでます。
病気平癒などの願掛けをするときは、体を清めて
真夜中に誰もみてないときに小さいほうを倒しておいて、
「起こして欲しければ願いをかなえて下さい」
と祈るとよいと言われてたりしました。






ほんじつの「和漢百魅缶」へのアップは、
法力のちから。「じぞうのほうれき」さんです。

じぞうのほうれき 地蔵の法力

大正のころ、陸奥の三厩の神官が
仕事先でおおいにお神酒を呑んで酔い、家に帰る途中
おしっこがしたくなったので、近くに立ってた地蔵に向かって


「おまえにほうれき(法力のこと)があるのなら、
このわしにほうれきが通じるか試してみい」と放尿。



家に帰ると、妻が苦しんでたので神官が神々に祈りを捧げましたが、
妻の容体は悪化するのみで、ついに亡くなってしまい、
おのれの軽はずみな言動を神官は悔いて涙したソウナ。



この地蔵は、三ッ石というところに立ってた地蔵だと語られてます。


ほんじつの「和漢百魅缶」へのアップは、
ながいお団子。「みみだれじぞう」さんです。

みみだれじぞう 耳だれ地蔵

下野の国の足利郡の福富にある地蔵。
耳だれや耳が痛いときに願掛けをすると
よくなるといわれ信心されてました。




治ったときにはお礼として、自分の背の高さとおなじ長さの
竹ひごにお団子をいっぱい刺したものをお供えしてたりしました。
うっかりお供えするのを忘れたりすると、
すぐまた耳の病気が再発するともいわれてたソウナ。




団子のお礼を怠たるとイケナイというのは
いぼじぞう」(疣地蔵)などでも同じく見られるもの。


ほんじつの「和漢百魅缶」へのアップは、
池の泥がおすきでござった。「どろかけじぞう」さんです。

どろかけじぞう 泥掛地蔵

河内の国の石川郡磯長村の太子にある地蔵で、
病気平癒などの願掛けをして
それが無事に叶ったときには、地蔵のからだに
泥をいっぱい塗りつけてあげるよいとされてました。



むかし喜志村の子供が大きな腫れものが出来て、
母親が毎日治るようにお参りをして祈ってたところ、
百日めに「蓮池の泥をわたしに塗っておくれ」という
地蔵さまのお告げを受けたので、そのようにしたところ
子供の腫れものは完治したのがはじまりだといいます。





ほんじつの「和漢百魅缶」へのアップは、
24日はおじぞうさんのごえんにち。「あかみじぞう」さんです。

あかみじぞう 赤身地蔵


常陸の国茨城郡の小川にある地蔵で、
痣(あざ)などにご利益があるとして信心されてます。



むかし小川城の園部家に生まれた赤ちゃんの体に
ひどい赤痣(あかあざ)があったので、家の守本尊だった地蔵尊に
祈りつづけたところ、その赤痣が日に日に地蔵の体に移ってゆき、
ついにきれいに無くなったことが由来となってます。




聖徳太子の作による木像である
と言い伝えられてる地蔵尊でもあります。
赤痣は世継ぎが生まれたことに対する
他の奥方の嫉妬の恨みから発生したというはなしがついてたりもします。




ほんじつの「和漢百魅缶」へのアップは、
かぜじぞう」さんです。

かぜじぞう 風邪地蔵

備前の国の上道郡の門田にある地蔵で、
「願掛け地蔵」とも呼ばれます。
地蔵川のほとりにあって、風邪が大流行したときに、
「治してくれたら川から上げまする」と言って
川の中に蹴り落とす願掛けが信じられたといいます。



この風邪治癒の願掛けは、明治32年(1899)ごろに
大いに流行ったそうで、ぼこぼこ川に蹴り込まれつづけたので
破損もすごくなったとのハナシ。


ほんじつの「和漢百魅缶」へのアップは、
いぼにじゅず。「つばきじぞう」さんです。

つばきじぞう 椿地蔵

相模の国の鎌倉郡の平手にある地蔵で、
「いぼじぞう」とも呼ばれてて、大豆でこしらえた数珠(じゅず)を
お供えして願掛けをすると疣(いぼ)がきれいに治るなどといわれてました。



むかしは椿(つばき)の大きな木の下に位置してたことから、
この呼び名が出来たといいます。



ほんじつの「和漢百魅缶」へのアップは、
まっくろ。「すみかけじぞう」さんです。

すみかけじぞう 墨掛地蔵

大阪の難波寺(野中観音)にある地蔵で、
願掛けが叶ったときには
墨をあびせかけてあげるのが習わしだとされてました。



この地蔵は、梅渋吉兵衛(うめしぶきちべえ)に
店の金を奪われて殺された両替屋の丁稚・長吉(ちょうきち)を
とむらうために建てられた地蔵だといいます。





ほんじつの「和漢百魅缶」へのアップは、
汗かきアラーム。「あせかきじぞう」さんです。

あせかきじぞう 汗掻き地蔵


長崎の光明庵にあった地蔵で、
何か変事の発生する前触れとして、
顔に汗が出る地蔵だとして知られてたといいます。



汗を生じて変事を知らせる地蔵は各地にあって、
これもそのうちの例の一つ。
元禄のころに日本にやって来た喝浪(かつろう)和尚によって
開眼された地蔵だと伝えられてて、漢土の人々からも信仰されてたといいます。
プロフィール
■雅号
氷厘亭氷泉(こおりんてい ひょーせん)
■職業
イラストレーター
絵草紙&錦絵研究人
まんが描き
こっとんきゃんでい 主宰
山田の歴史を語る会 同人
新・妖怪党 党しゅ
■自己紹介
ちッちゃかわいいキャラや、ドット絵、ゲーム系のイラスト、妖怪、和物など多岐色々に描いたり、紙もの、立体もの、デザインものなどなどグッズを造ったりしております。

■ PIXIV
■ instagram
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