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氷厘亭氷泉の活動やラクガキをいろいろお届けしているブログです。
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ほんじつの「和漢百魅缶」へのアップは、
夏のねむたさ川へさらさら。「ねむけ」さんです。

ねむけ 眠気
ひとに眠気をもたらす睡魔のようなもの。
七夕につかった笹竹を8日に川に流すことによって、
「ねむけを流す」と言われてました。



三河の国などでいわれるもの。
時季なども含めて東北や関東の「ねぶた」などと同様のかんがえのものといえます。






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ほんじつの「和漢百魅缶」へのアップは、
せっちんのうーさうさ。「うさうさがみ」さんです。

うさうさがみ うさうさ神

雪隠(せっちん)にまつられるかみさま。


「うさうさ」は「うすさま」がモトになってるようで、
雪隠に祀られる「うすさまみょうおう」(烏枢沙摩明王)のことを
さしたことばのようです。


ほんじつの「和漢百魅缶」へのアップは、
いってきまーす。「さけかいてんぐ」さんです。

さけかいてんぐ 酒買天狗

お酒を入れる瓢(ひさご)を持ったすがたで
空を移動してたりする「てんぐ」(天狗)。





絵に描かれる画題の一ッ。
宿坊を訪れたお客が「こんな山奥では良い酒なんてのはないでしょう」と
からかったら、山伏や僧侶が天狗をおつかいに出して、
話題に挙がってたのと同等あるいはそれ以上のお酒を瞬時に出す
――といった各地のおはなしとも相互の影響がありそうです。



ほんじつの「和漢百魅缶」へのアップは、
お地蔵が起こした状態異常。「じぞうのふきでもの」さんです。

じぞうのふきでもの 地蔵の癰腫

徴兵のがれをどうしてもしたい若者が、
一心に小さな石の地蔵さんに願掛けをしたところ、
原因のよくわからない「ふきでもの」が
兵隊検査のあいだ身体にぼこぼこ生じて「丙種」の不合格となり、
いくさに行かずにすんだ、といったはなしがあったソウナ。




日露戦争のころの徴兵のがれに関して
語られてたりしたはなしのようです。



ほんじつの「和漢百魅缶」へのアップは、
ごりごりことこと。「いしうすのおと」さんです。

いしうすのおと 石臼音

夜道などでどこからか石臼を挽いてるみたいな音がして来るというもの。
狐などが起こしてるといわれてました。



信濃の国の払沢などをはじめ各地でいわれてるもの。
こなひきぎつね」(粉挽狐)もおなじもの。



ほんじつの「和漢百魅缶」へのアップは、
はたおりすると日照りつづき。「らいさまがかからぬ」さんです。

らいさまがかからぬ 雷様がかからぬ

正月と5月に機織りをすると「雷様がかからぬ」といわれてて、
日照りにつながるのでやってはいけないとされてました。



磐城の国の磐前郡などでいわれてたもの。
5月6日も「雷神様の日」といわれてて、この日に田んぼに入ると
日照りつづきにつながるとされてました。





ほんじつの「和漢百魅缶」へのアップは、
穴の中にいるふしぎな老夫婦のもちもの。「あかいしゃもじ」さんです。

あかいしゃもじ 赤い杓子

どんな穀物でも1つぶだけ鍋に入れて、
「いっぺぇんなれ、いっぺぇんなれ」とかきまぜると、
たちまち鍋いっぱいにそれが増えるというふしぎなしゃもじ。




山の中にある穴のなかに住んでる
ふしぎなじいさん・ばあさんがこれを所持してました。


むかし、山でおむすびを食べてたおじいさんが、
おむすびをその穴にたまたま落としてしまい、これをこっそり盗み取って帰り、
裕福になったりするはなしなどが語られます。




加賀の国の栢野などに伝わる昔話に出て来るもの。
となりの欲張りじいさんが真似して穴に向かったところ、
「このやくざじじい、おまえがしゃもじを盗んだんだな」
と散々に殴られて頭が血だらけになって帰ってしんじゃった、などの展開が語られます。




ほんじつの「和漢百魅缶」へのアップは、
やっほーほーい。「すだま」さんです。

すだま 反響

山の中にいる、人間の声や大きな音をひびきかえしてくる存在たち。



木村鷹太郎は「やまびこ」の意味あいでこの単語・用字を用いることが多かったようで、
「すだまのせんにょ」(反響の仙女)と書いて「エコー」たちの翻訳にあてたりもしてます。


ほんじつの「和漢百魅缶」へのアップは、
天にいっぱい。「はちおくのましょう」さんです。

はちおくのましょう 八億の魔性

山田野理夫特集の際のトップバッターだった「はちおくものようかい」(八億もの妖怪)の
原作にあたる存在です。


ものすごい数の魔物たちで、
天の三十三天を上へ上へとのぼってゆく途中に存在しており、
いちばんうえの「大宇天不死不生界」(だいうてんふじふじょうかい)に到達するまでには、
八億の魔性と出遭わなければいけないので生身の人間ではいのちが足りない、と
雷様たちが語ったりします。



落語の「月宮殿」に登場するもの。
「下界の人では生きていられない」とか、「ひゃくまんのましょう」がいる
などとも語られてます。




ほんじつの「和漢百魅缶」へのアップは、
山田野理夫100周年月間、その40。「うみうし」さんです。

うみうし 海牛

海にいるという大きな図体の妖怪。
牛のようなつのが生えており、海の底にふだんは暮らしてるといいます。



人間に対して、いけにえを求めたりもしたソウナ。



山田野理夫『日本妖怪集』の「越前の海牛」で書かれてる妖怪。
これはのちに佐藤有文も採用してます。




越前で人身御供を求めてた海牛を旅の武士が退治した結果、
海牛の妻が仇討ちのために化けて武士の前に現われますが、
逆にその立派さに魅了されて結ばれて海牛の顔をした男の子をもうけ、
家族皆で海へ入ったはなしが描かれてます。





7月から山田野理夫の生誕100周年月間として、和漢百魅缶でも、
NORIO作品からの妖怪たちをまるごとひとつきドシドシおとどけしたあと
8月にも延長でやって参りましたがこれでちょうど40体となりましたので
このあたりでひと区切りとしたいと思います。



これをきっかけに山田野理夫作品を、みなさんもいろいろとお手に採って
たのしんでいただけますと、単純に「まじめな妖怪解説に混じってしまった雑音」ではなく
直に「妖怪・よみもの・作品」としての野理夫作品にキチンと触れていただけるかと思います。



また機会がありましたら、このようにつづけてみたいと思いますゾ。
ほんじつの「和漢百魅缶」へのアップは、
山田野理夫100周年月間、その39。「さがり」さんです。

さがり 下がり

木の上にぶらさがってるという首だけの馬の妖怪。
口をあけて「ひんひん」と鳴いたりします。



山道で病死した馬の霊が、近くに生えてた木に宿ったものだといいます。
ふだんは眠ってて、急に起こされたりするとドシンと落下して来ます。
うっかり下にいるとつぶされて命を落とすことになります。





山田野理夫『おばけ文庫 たたみ たたき』(「雪女郎」)や
『おばけ文庫 たんたん ころりん』(下がり)で書かれてる妖怪。
「妖怪名彙」で紹介されて知られた「さがり」を素材としたもの。
全国各地にいると設定されており、清水西五郎というひとが岡山で見たというはなしが
「一例」として描かれてます。



「雪女房」のはなしでは、仙台の阿部平作と山賊のはなしのなかに
山道にいる妖怪として登場しており、山賊の上に落下してあたまをぶち割ったり、
山賊の女房(正体が雪女房)の上に落下して肩を砕いて殺してしまう役割を演じてます。




「雪女房」のはなしは野理夫が母から聴いたはなしとして書かれてますが、
内容からみると女房の首がどこまでもついてくるという昔話が素材となった作品のようで、
「さがり」はそこに登場人物を破壊する「役」として採り込まれたものだと考えられます。





7月は山田野理夫の生誕100周年月間として、和漢百魅缶でも、
NORIO作品からの妖怪たちをまるごとひとつきドシドシおとどけ致しましたが
まだもうすこしつづけて野理夫特集中。
ほんじつの「和漢百魅缶」へのアップは、
山田野理夫100周年月間、その38。「ぬりぼとけ」さんです。

ぬりぼとけ 塗仏

仏壇(ぶつだん)のなかに飾られてる仏具を、つねに
ぴかぴかにみがいてるという仏さまの妖怪。


男のかたちのものが多いんだソウナ。





『妖怪魔神精霊り世界』の「塗仏と古もの」という項目で山田野理夫が解説してる妖怪。
狩野家の絵巻物ではなく、仏壇から顔を出してる鳥山石燕の「ぬりぼとけ」(塗仏)を
素材にしてますが、すがたかたちなどの画像妖怪としての描写や紹介は何もなく、
「器物精霊」(器物の妖怪といったニュアンス)の妖怪としてあつかっており、
まったく別個の存在になってます。



7月は山田野理夫の生誕100周年月間として、和漢百魅缶でも、
NORIO作品からの妖怪たちをまるごとひとつきドシドシおとどけ致しましたが
まだもうすこしつづけて野理夫特集中。
プロフィール
■雅号
氷厘亭氷泉(こおりんてい ひょーせん)
■職業
イラストレーター
絵草紙&錦絵研究人
まんが描き
こっとんきゃんでい 主宰
山田の歴史を語る会 同人
新・妖怪党 党しゅ
■自己紹介
ちッちゃかわいいキャラや、ドット絵、ゲーム系のイラスト、妖怪、和物など多岐色々に描いたり、紙もの、立体もの、デザインものなどなどグッズを造ったりしております。

■ PIXIV
■ instagram
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2019年5月より、Tシャツトリニティでシャツを展開させてます。


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