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氷厘亭氷泉の活動やラクガキをいろいろお届けしているブログです。
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ほんじつの「和漢百魅缶」へのアップは、
やまいが寄らぬわいな。「こしょうのみ」さんです。

こしょうのみ 胡椒実

家の戸口などにぶら下げたり置いたりする
魔よけとして語られるもので、胡椒(こしょう)を吊るしとくと
病気たちが家のなかに入って来ないなどといいます。



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ほんじつの「和漢百魅缶」へのアップは、
開闢時分ふわっふわっ。「あまくだりしもみ」さんです。

あまくだりしもみ 天降籾

太古のむかしに天のうえから降って来たとされる稲のもみ。
天地開闢のときに降って来たとされるものが
寺社の宝物として飾られてたところもいくつかあるようです。





ほんじつの「和漢百魅缶」へのアップは、
にょろにょろ仏門のおかげだ。「かわのかみのだいじゃ」さんです。

かわのかみのだいじゃ 河伯の大蛇

日光につたわる山菅の橋(神橋)の由来のひとつに出て来る大蛇の夫婦。
むかし勝道(しょうどう)上人が稲生川が渡れないため、
護摩を3年のあいだ焚いて祈った結果、ふたりがすがたをあらわして
橋のようになってくれたので、川を渡り二荒山に入ることが出来たとされます。


『二十四輩順拝図会』後編 に載せられてるはなしに見られるほか、
『和漢三才図会』(巻66・下野八王子権現)でも似た流れのはなしが記載されてて
ふたりが「蛇身の苦しみから楽にしてくれるなら川を渡るたすけをしてやろう」
と語りかけて来ます。


山菅の橋(神橋)の由来のはなしには
これとは別に深沙大将が登場するものがあります。




ほんじつの「和漢百魅缶」へのアップは、
影うつりこむ。「みかげつた」さんです。

みかげつた 御影ッ田

富士山の影が映り込んだとされ、
特別なものとされてた田んぼのこと。
これを所有すると持ち主は病気になるといわれてました。
また、 牛や馬を入れると、よごれたことに怒るとされ、
入れてはいけないともいわれたりしてたといいます。



上野の国の大荷場などに伝わるもの。
個人が所持するのは忌まれるため、寺社のための田んぼとして
共同であつかわれたりします。




ほんじつの「和漢百魅缶」へのアップは、
邪教のかみ。「えんいこじん」さんです。

えんいこじん 遠夷胡神

邪法をひとびとに与えて影響させ、
魔国にすると説かれる異邦の魔神たちを示すことば。



「遠夷」は異国のえびすといった意味。
「遠夷胡神の邪教」などの言い回しは『閑邪論誠』はじめ、
神仏以外の破邪についてを説いた本にみられます。





ほんじつの「和漢百魅缶」へのアップは、
竜宮にと急ぐなり。「わなしかたはのおぶね」さんです。

わなしかたはのおぶね 無輪片葉の御舟

海中の竜宮城にゆくことの出来るふしぎな舟。


ひこほほでみ(彦火火出見)のお神楽に登場したりするもの。
まなしかつま(無間勝間・『古事記』)、まなしかたま(無目篭・無目堅間・『日本書紀』)
などとモトモト記されてたものが転訛したもの。



ほんじつの「和漢百魅缶」へのアップは、
まくらにつかっちゃイケナイヨ。「ますまくら」さんです。

ますまくら 枡枕

おこめをはかったりする枡(ます)をあたまのしたにしいて
枕(まくら)のかわりにするのはよくない、縁起が悪い
といって、むかしはいましめられてました。



帯(おび)なども枕として用いることは忌まれたりしてます。





ほんじつの「和漢百魅缶」へのアップは、
お盆シーズンに泳いじゃだめだよ! 「ぼんざかな」さんです。

ぼんざかな 盆魚

お盆の時期に川などに入ると、
盆魚に引き込まれてしずめられてしまうので、
泳ぐのはいけないといわれてたソウナ。



下総の国の相馬郡などでいわれてるもの。
「盆河童」などとほぼ近い路線のもの。


ほんじつの「和漢百魅缶」へのアップは、
雷様たちの通行料金。「こかいがわのわたし」さんです。

こかいがわのわたし 小貝川の渡

雷様たちのあいだでの「小貝川の渡り賃は高い」そうで、
常陸の国や筑波のほうから小貝川を渡って下総の国のほうに
雷がやってくることは無いんだソウナ。



かみなり雲の動きを語ってる言い回しにみられるもので、
川が境界になってることを「渡し賃が高いので渡らない」
としてるあたりがおもしろい例。




ほんじつの「和漢百魅缶」へのアップは、
相馬だから昔が将門さま。「まさかどどぐう」さんです。

まさかどどぐう 将門土偶

下総国の相馬郡市之代村につたわるもの。
明治7年(1874)に道路工事をしたとき土中から出て来た土偶で、
みんなから「将門の土偶だ」と呼ばれたので、
工事後に埋めてほこらが建てられました。



土偶の埋められた場所は「将門土偶の墓」と称されてて、
木造のほこらがあったころは、戸を開けてなかをのぞきこんだりすると
風邪をひくなどと子供たちは注意されたりしてたソウナ。



ほんじつの「和漢百魅缶」へのアップは、
金がでる。「どかいあく」さんです。

どかいあく 土塊握

漢字で書くと「土塊握」
なんのへんてつもないそのへんの土塊(つちくれ)を
ギュッとてのひらで握ると、それがたちまち純金のかたまりに変ずる
というまやかしの術。





ほんじつの「和漢百魅缶」へのアップは、
ぐるぐるなまず。「おおなまず」さんです。

おおなまず 大鯰

竹生島にいると語られてる大きな竜。
竹生島が生じたのちにやってきて、
その島のまわりを七めぐりに守護してるといいます。


『竹生島縁起』にみられるもの。
もともと縁起物語のなかで語られてた「かいりゅう」(海竜)と
はなしが別々だったのですが、海竜が変じてこれとなった
というはなしがくっつけられてる場合もあります。



プロフィール
■雅号
氷厘亭氷泉(こおりんてい ひょーせん)
■職業
イラストレーター
絵草紙&錦絵研究人
まんが描き
こっとんきゃんでい 主宰
山田の歴史を語る会 同人
新・妖怪党 党しゅ
■自己紹介
ちッちゃかわいいキャラや、ドット絵、ゲーム系のイラスト、妖怪、和物など多岐色々に描いたり、紙もの、立体もの、デザインものなどなどグッズを造ったりしております。

■ PIXIV
■ instagram
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2019年5月より、Tシャツトリニティでシャツを展開させてます。


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