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氷厘亭氷泉の活動やラクガキをいろいろお届けしているブログです。
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ほんじつの「和漢百魅缶」へのアップは、
二百十日をぶっとばせ。「かぜよけのきゅうり」さんです。

かぜよけのきゅうり 風避の胡瓜

竹の棒に松葉や蕎麦団子(そばだんご)と共に
胡瓜(きゅうり)をはさんだもので、 秋の二百十日のころに
田畑のまわりにこれを立てることで、台風などの風の被害をよけることが出来る
といわれてました。

陸中の国の岩手郡などでいわれてる俗信。



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ほんじつの「和漢百魅缶」へのアップは、
晴天にわかにかきくもり、「しんどうらいでんあめおにび」さんです。

しんどうらいでんあめおにび 震動雷電雨鬼火

竜や魔王・鬼神などが暴れ出る際に同時にまきおこす、
天から生ずるいろいろな現象のひとまとまり。
木々や山をなぎたおしたりします。



浄瑠璃などで用いられてる定型ことばのひとつ。



ほんじつの「和漢百魅缶」へのアップは、
こーんこーんくび。「ひらいずみのばけぎつね」さんです。

ひらいずみのばけぎつね 平泉の化狐

奥州平泉にいた化け狐で、
ひとを道で化かしたり、橋に化けて
北上川にひとを落下させたりしてました。




藤原秀衡(ふじわらのひでひら)が、弓の名手に命じて
これを退治させましたが、その首は川を流れてゆき、
一関の狐禅寺(こぜんじ)というところに流れ着き、
その霊が悪さをつづけたので、ひとびとは狐の首塚をつくって供養したといいます。




和漢百魅缶│2021.10.09



ほんじつの「和漢百魅缶」へのアップは、
びゃーんかびゃびゃーん。「びわがふちのりゅうじょ」さんです。

びわがふちのりゅうじょ 琵琶ヶ淵の竜女

美作の国の皿川にあった琵琶ヶ淵という
とても大きな淵にいたというぬし。



日照りが起きたときに雨乞いをみんなで祈ったら、
水中から美しい琵琶の曲を奏でたと言い、
たちまち空からめぐみの雨が降って来たソウナ。






ほんじつの「和漢百魅缶」へのアップは、
化け術をみやぶるパワー。「はかばのきのつえ」さんです。

はかばのきのつえ 墓場の木の杖


墓場に打ち捨てられてるチョット手頃な長さの
木のきれっぱしなどを杖にしてると、
化け術をつかって人間に化けてるへんげ動物の言葉が、
人間のものではなく、その動物のままの声に聴こえたりするんだソウナ。



昔話に見られるもので、
たまたま道の途中の墓場で、そういう木のきれっぱしを拾って杖にしてた旅人が、
人間に化けてた浄瑠璃のうまい猫を「あのひとはなんでずっと猫の声で鳴いてるんです」
と、たまたま見破ったりする展開がみられるようです。



ほんじつの「和漢百魅缶」へのアップは、
ぴかぴかぶるるー。「てんたま」さんです。

てんたま 貂玉

貂(てん)たちが発生させる青っぽいふしぎなひかり。




ほんじつの「和漢百魅缶」へのアップは、
ごはんかぁねぇ鬼。「ものかねぇよめっこ」さんです。

ものかねぇよめっこ 物食ねぇ嫁っこ


こんじょうきたねぇ(けちな)男が
そんな嫁っこが欲しいなぁと考えていたら、やってきたというお嫁。



確かにものを食べることもなかったが、
隠れて大量のごはんを炊いて食べてました。
正体は「おに」で、正月にお嫁の家にいっしょに帰ろうと男を誘い、
共に山へゆき、「えぇ酒のさかなつれてきたぞぉ」とお嫁が叫ぶと、
大量の鬼が現われ、お嫁自身も鬼のすがたになってたといいます。



男は逃げる途中、しょうぶこ(菖蒲)の葉に助けてもらい、
無事に家に帰ることが出来ました。
鬼たちは菖蒲に触ると身体が溶けてしまうと語られてます。



陸中の国の岩手郡などで語られる、ごはんを食べないお嫁の昔話の一ッ。





ほんじつの「和漢百魅缶」へのアップは、
背甲あぶりにゆくぞーーぃ。「くろたろう」さんです。

くろたろう 黒太郎

豊後の国の直入郡の鴫田につたわるもの。
「ひろと」という土地のひとが
淵であみをつかって魚を捕ってたところ、
ものすごく大きな魚が捕れたので、あみに入れたまま持って帰ると、


途中で淵のほうから
「黒太郎公ー、貴公は何処(どけ)ぇー行くんかー」という声が響いて来て、
「ひろとさに背甲あぶりに行くー」と大きな魚が呼びかけ返したソウナ。



これにおどろいて、あみを近くの松の木に掛けて、
そのまま逃げ帰ってしまったので、その道に
網掛(あみかけ)という地名がついたと語られます。







淵は「黒太郎淵」と呼ばれてます。
淵や池に住む大きな魚類がしゃべるというもので、
「おとぼうなまず」や「じぞうがふちのとねぼう」などと同様のもの。



ほんじつの「和漢百魅缶」へのアップは、
3人で連れしょんべんをすると……。「しょんべんじごく」さんです。

しょんべんじごく 小便地獄

3人で連れ立って一斉に小便をしてはいけない
という俗信に出て来るもので、3人で同時に連れ小便をすると
「小便地獄に落ちる」と怒られたりしたといいます。



もしやってしまったときは
すぐに着てるものの裾(すそ)を口にくわえながら、片脚でけんけんをして
「三人小便地獄へやんな、三人小便地獄へやんな」と唱えるといいソウナ。



下野の国など各地でいわれてたようです。
ただ、そういう地獄に落ちるという言い回しがあるのみで、
具体的にそれがどんな地獄であるかはほとんど説かれてません。




ほんじつの「和漢百魅缶」へのアップは、
竜宮お産のお礼。「ごりゅうとう」さんです。

ごりゅうとう 御竜灯

磐城の国の赤井村の閼伽嶽薬師につたわるもの。
むかし竜宮の乙姫さまが出産で苦しんでたときに、
ここの薬師如来に助けられたので、
そのお礼として夜になると竜宮の者たちが「りゅうとう」(竜灯)を
山に献じつづけてるといわれてました。





ほんじつの「和漢百魅缶」へのアップは、
書に親しめる。「けんだいおばけ」さんです。

けんだいおばけ 見台おばけ

本を置いて読むための見台(けんだい)の化けたもの。



楽亭馬笑『怪化競箱根戯場』に描かれてるデザイン。
三ッ目な見越入道の家に置かれてる調度品なので三ッ目のようです。



ほんじつの「和漢百魅缶」へのアップは、
相馬のがとうまど。「がまのまど」さんです。

がまのまど 蟇の窓

御殿にある花頭窓(かとうまど・がとうまど)で、
蟇(がま)の顔が浮かび上がって来たりして、
ぎょろぎょろにらみつけて来たりします。



相馬の古御所を描いた錦絵に
芳虎や芳艶などがひんぱんに描いてたもので、
のちには見世物でそれらが造り物として出る際には、
背景や仕掛けとして多用されてました。





プロフィール
■雅号
氷厘亭氷泉(こおりんてい ひょーせん)
■職業
イラストレーター
絵草紙&錦絵研究人
まんが描き
こっとんきゃんでい 主宰
山田の歴史を語る会 同人
新・妖怪党 党しゅ
■自己紹介
ちッちゃかわいいキャラや、ドット絵、ゲーム系のイラスト、妖怪、和物など多岐色々に描いたり、紙もの、立体もの、デザインものなどなどグッズを造ったりしております。

■ PIXIV
■ instagram
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和漢百魅缶wiki 検索用に。

2019年5月より、Tシャツトリニティでシャツを展開させてます。


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