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氷厘亭氷泉の活動やラクガキをいろいろお届けしているブログです。
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ほんじつの「和漢百魅缶」へのアップは、
不熟あるいは禍となりあるいは福となる。「せんふごじん」さんです。

せんふごじん 鮮不五稔

漢字で書くと「鮮不五稔」で、
どんなに君主が悪政をとって国が無道であろうとも、
すぐに五穀がまったく実らなくなるような
「わざわい」が発生することはないこと。



「天賛」(天のたすけ)によって起こるとされる作用で、
五穀がキチンと成長して収穫がおこなえます。




瞬時に五穀が育たなくなって王朝が滅びることはない――
とはしてますが、実質は「そんな状態なのにわざわいが起こらない」ことが
「わざわい」であるとも言えます。




いっぽう、『論衡』(異虚篇)では「天賛」によって
五穀がキチンと収穫出来てしまうこと自体が、既に王朝のほろびる
「わざわい」にあたるハズだと難じています。


「五稔」は「5年間のみのり」とも、「五穀」のこととも解釈されています。
『春秋左氏伝』や『国語』では「5年間」のほうで読むのが普通ですが、
『論衡』の場合は特に「五穀」のほうの意味で読むようです。



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ほんじつの「和漢百魅缶」へのアップは、
キラキラ幻覚。「てんじょうにはな」さんです。

てんじょうにはな 天井に花


何もないはずの庵室や陋屋の天井に
極楽浄土のようなきらびやかな花が見えるというまぼろし。




魔物などが見せるまぼろしで、
相手が悪人の場合は悪い意味でこころを安楽なものにしますし、
相手が修行者の場合は乱しもします。




くうげ」(空華)のようなものではなく、現実に
花が咲いているように見えるというもので、もっと幻覚に近いもの。
ほんじつの「和漢百魅缶」へのアップは、
淫泆のきざし。「てんじょうか」さんです。

てんじょうか 天井花

漢字で書くと「天井花」で
天井に花が芽吹いたり咲いたりするようなことは、
家にとってよくないことと考えられてました。



天井に花が咲いてるのは、なかで暮らしてる人間が
「淫乱」、「淫佚」になることにつながると語られています。


ほんじつの「和漢百魅缶」へのアップは、
へびちゃんたちの笠。「へびのおおい」さんです。

へびのおおい 蛇の蓋

鬼神たちが頭のうえにつけている
傘蓋のような竜蛇たちの束のこと。



「じゃがい」(蛇蓋)や「りゅうがい」(竜蓋)を
やまとことばにやわらげたもの。







ほんじつの「和漢百魅缶」へのアップは、
ひとの霊にほかならず。「じょれい」さんです。

じょれい 助霊

漢字で書けば「助霊」で
まつるための土偶や木像の胸や腹のあたりを空洞にしておいて、
そのなかに小合などに生きたまま詰め込んだ
蛇(へび)鴉(からす)猴(さる)などを入れて、
かみさまの霊力をたかめるとされるもの。



小合は、蓋のしっかりとついた小さな容器などのこと。



「淫祠」に対する論のなかで、このようなことは
妖蘖(ようげつ)を助けることにしかならないとしばしば説かれ、
「たたり」などの原因はむしろこういう行動にこそあると批難されてました。



ほんじつの「和漢百魅缶」へのアップは、
国信くんのパパ。「めかたのさだかね」さんです。

めかたのひでかね 目加田秀兼

あたまが舌ダケのこった「しゃれこうべ」で、
からだは普通の人間だというふしぎな境遇の武士。




このひとは、目加田秀光(目加田十郎)の弟・目加田万八そのひとで、
モトは源頼光・頼信に仕えていましたが、使用人によく手を出していた結果、
女房どのから戸に顔ダケ挟まれた状態で煮え立ったお湯をどくどく注ぎ込まれて、
顔の肉や両眼が焼け失せてしまったんだソウナ。



たまたま死ななかったものの、それからは
「へんげ・ばけもの」と近所のひとに恐れられた結果、
遠い丹波の山奥に家族と共に隠遁して暮らしてました。



たまたま、悪者を探して山に入って宿を求めてた坂田金平・碓井貞景が、
この家に泊まったことから、秀兼の息子である目加田国信は
都へ行って武士として活躍するようになります。




目加田国信(目加田大蔵)は
『公平武者執行』や『公平入道山めぐり』に登場してます。
これらの浄瑠璃での姓は「めかた」とも「めがた」ともあって一定しません。



正体来歴を打ち明けるまえ、酒を進められたときに
「むかしは坂田金時という者たちとも、よく酒をのみました…」
など語ったりしていたため、坂田金平からは
「なぜか吾々に近しい者(主君や親四天王たち)のこともやたらと知っているのはあやしい」
として「へんげのもの」だとも思われてました。







ほんじつの「和漢百魅缶」へのアップは、
深く、しまうべし。「ざんしんとう」さんです。

ざんしんとう 斬身刀

漢字で書くと「斬身刀」で
人間の舌を、我が身を斬る刀剣であると見立てた形容で、
「くちはわざわいのもと」ということをたとえたもの。

ほんじつの「和漢百魅缶」へのアップは、
大きな大きな「てんごまつ」さんです。

てんごまつ 天狗松

越中の国の砺波郡などで呼ばれてたもので、
古くて大きい松(まつ)の木をこう呼んだりします。



風もないのにものすごい動きで揺れてたなど、
ふしぎなことがしばしば語られており、
勝手に伐ってはいけないとされることの多いものです。



「てんご」や「てんごう」は「てんぐ」(天狗)のこと。
ほんじつの「和漢百魅缶」へのアップは、
ニョキニョキ朝廷。「ようそう」さんです。

ようそう 妖桑

漢字で書くと「妖桑」で、祥桑(しょうそう)とも呼ばれます。
一夜のうちに、たちまち巨大な桑(くわ)の木が生えて来てしまうというもの。
よくないことの前兆だと考えられてました。



むかし、殷の太戊(たいぼ)のとき、朝廷に突然
2本もこれが生えたことがありましたが、太戊はそれを反省して
善政をとることに勤めると、この桑の木もすぐに枯れてなくなり、
立派な君主であるとあがめられました。



大臣である伊陟(いちょく)から受けた「妖は徳に勝つことは出来ませぬ」
という助言にしたがって、太戊が善政をこころがけた結果、わざわいは
何も起こらずにすんだ――と語られます。






桑(そう)と穀(こく)が生えたとも語られるのですが、その場合は
後者を「かじ」の木とみるか「穀物」とみるかで解釈や描写のされかたが
まったく変わって来ます。



ほんじつの「和漢百魅缶」へのアップは、
すさのおの楽器。「あめののりこと」さんです。

あめののりこと 天詔琴

「すさのおのみこと」が所持してた立派な琴。



「おおくにぬし」が「すせりびめ」と共にこれを持ち出して
脱出をしたたとき、たまたま琴が木に触れて音が出てしまったのですが、
その音は大地がとどろき鳴りわたるような大きな音(地動鳴)で、
「すさのおのみこと」に早く起きるよう、うながしたといいます。




『古事記』に出て来るものですが、
本によっては「天詔琴」ではなくて「天沼琴」という字になっており
そちらの字ですと「あめのぬこと」とも称されます。


6月のはじまりですよーっ、な「和漢百魅缶」へのアップは、
天下が赤。「はくせつ」さんです。

はくせつ 白雪

漢字で書くと「白雪」で
鬼神たちを動かす、ふしぎなちからを持ってる
古代の音楽の一ッ。



むかし、晋の師曠(しこう)というひとがこれを美しく奏でたところ、
神々が天から降りて来ましたが、結果として大嵐と大旱魃が起きて、
晋の国は赤地(荒地のよう)になってしまったソウナ。





ほんじつの「和漢百魅缶」へのアップは、
百草の長です。「ひゃくけいし」さんです。

ひゃくけいし 百茎蓍

漢字で書くと「百茎蓍」で
茎のたくさん生えそろった蓍(し)のこと。これが生えているところには、
悪い猛獣や毒草は生じることがないとされます。



蓍(し)は、易に用いるうらないの道具として用いられた結果、
霊蓍(れいし)とも敬称されて、とても寿命が長く茎の増えつづける、
「神草」や「百草の長」であるなどの設定が加えられてゆきました。



70年または100年に1茎が生じるとされてもおり、
10茎でも700~1000年ですから、100茎となると
7000~10000年は過ぎてるという計算になったりもします。







プロフィール
■雅号
氷厘亭氷泉(こおりんてい ひょーせん)
■職業
イラストレーター
絵草紙&錦絵研究人
まんが描き
こっとんきゃんでい 主宰
山田の歴史を語る会 同人
新・妖怪党 党しゅ
■自己紹介
ちッちゃかわいいキャラや、ドット絵、ゲーム系のイラスト、妖怪、和物など多岐色々に描いたり、紙もの、立体もの、デザインものなどなどグッズを造ったりしております。

■ PIXIV
■ instagram
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2019年5月より、Tシャツトリニティでシャツを展開させてます。


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