忍者ブログ
氷厘亭氷泉の活動やラクガキをいろいろお届けしているブログです。
  1 2 3 4 5 6 7 8 9 10 11 12 13 14 15 16 17 18 19 20 21 22 23 24 25 26 27 28 29 30 31  
[1]  [2]  [3]  [4]  [5]  [6
ほんじつの「和漢百魅缶」へのアップは、
うみのさち・かわのさち。「ぎょれい」さんです。

ぎょれい 魚霊

漢字で書けばそのまま「魚霊」で
人間をはじめとした陸のものたちに獲られ、
いろいろに消費された鱗魚たちの霊たち。



漁師さんたちが獲物となった魚たちを
供養する際の典礼に用いられる呼び方。
「魚霊を慰め豊漁を寿ぐ」とか「魚霊を慰む」とか
「海神魚霊この粗奠を請け安護敦厚ならんことを冀う」とか用いられます。



事業に従事する組合などによる
供養塔(魚霊碑・魚霊塔)が設けられてる例もあります。





さて、いよいよ2025年も6月しまいで365日の折り返し、
いつものごとく夏の押戻しキャラもデザインしてアップです。
今回は、たけいじょむぼんのすけ(竹意生無煩之助)でござる。
ずどんずどん。



たけいじょむぼんのすけ 竹意生無煩之助
PR
ほんじつの「和漢百魅缶」へのアップは、
植物と相性わろし。「アペケシ」さんです。

アペケシ

植物の種をまいた直後に、その近くを
アペケシ(薪の燃えじり)を持って歩いてはいけないと言われてました。
近くをアペケシが通ると、出て来るはずの芽が
みんな出て来なくなってしまうのだソウナ。



アイヌのひとたちに言われてた俗信で、
火(アペ)のちからが不用意にかかってしまうことを説いたもの。



ほんじつの「和漢百魅缶」へのアップは、
ウワーマジムンたちの逆。「ウワーヨージョー」さんです。

ウワーヨージョー

人間が重い病気になったときに、その身代わりとして
ウワー(豚)をおいのりに捧げて屠ると、
平癒祈願がよく通じるとむかしは考えられてました。



「ヨージョー」は「養生」で治療などの語義。
南西諸島で言い伝えられてたもので、沖永良部島では
明治中期ごろまで行われてたといいます。



ほんじつの「和漢百魅缶」へのアップは、
ころころごろごろ。「うにといが」さんです。

うにといが 海胆と栗毬

磯で海胆(うに)を採って遊んだりすると、
山に行ったときにどこからともなく栗毬(いが)が落っこちて来て、
必ず身体に当たって来ると語られてたソウナ。



陸中の国の閉伊郡などで言われてた俗信。
形状の相似からのものだといえます。


ほんじつの「和漢百魅缶」へのアップは、
コーケココー。「ミードゥヤーナキ」さんです。

ミードゥヤーナキ


ミードゥ(雌鶏)が日暮れどきや夜が更けてから、急に
ときをつくって鳴き立てることで、よくないことの前兆だと考えられてました。
そのようなミードゥは、首に小銭を吊るして
海に流したりもしたといいます。



沖縄などで言われてたもの。
雌鶏が鳴きたてることを凶兆とするのは天下一般にみられるもの。




ほんじつの「和漢百魅缶」へのアップは、
まよけくさ。「ホロケウキナ」さんです。

ホロケウキナ

魔よけや悪疫よけのために用いられてた植物で、
病気が流行ったりしたときは、これを
部屋にぶらさげておいたりもしたといいます。



樺太のアイヌのひとたちなどに用いられてたもの。
ホロケウキナは「ひかげのかずら」(石松)のこと。


ほんじつの「和漢百魅缶」へのアップは、
湿地のおばけ。「ニタッタクッペ」さんです。

ニタッタクッペ

湿地に出来る「やちぼうず」たちのこと。
化けることの出来るものは、人間の子供のすがたになっていたずらしたり、
人間をたぶらかしたりしたといいます。


日高などのアイヌのひとたちに語られてたようです。


ニタッタクッペ(谷地坊主)は枯れて残った植物だけが
こんもりと盛りあがって残った状態のもの。
ほんじつの「和漢百魅缶」へのアップは、
きらきらヘアー。「イリガンブシ」さんです。

イリガンブシ 入髪星

空をながれる彗星のことで、沖縄などで呼ばれるもの。
これが空に観られるのは、日照りがつづく前兆とか、
天下が乱れる前兆だなどと語られてました。



イリガン(入髪)は、髷のなかに入れて毛量を足す
「かもじ」のこと。形状からの呼び方。




ほんじつの「和漢百魅缶」へのアップは、
地獄お料理。「もうじゃのすいもの」さんです。

もうじゃのすいもの 亡者の吸物

地獄で釜ゆでにされてる亡者たちを示したお吸物で、
釜に張った出汁(だし)の中でぐつぐつと煮た
三角形の真っ白い「はんぺん」が汁の身になってます。



三角形にするのは亡者たちがあたまにつけてる
紙冠を見立てたもの。



遊食会などで、地獄などが題になった際につくられてた見立て料理で、
明治36年7月16日に鳥居清忠が上野の花山亭で開催した会の献立などにも
見ることが出来ます。






ほんじつの「和漢百魅缶」へのアップは、
夏向きウェア。「ゆうれいのふく」さんです。

ゆうれいのふく 幽霊の服

幽霊や死んだときに着るみたいな服だ、ということで
余りよろしく思われてなかった頃の
木綿の真っ白いシャツや股引などの洋服のこと。


明治初期に俗に用いられてた感覚で、
明治10~20年代頃にそれらの衣料品が
人々のあいだに機能的なものとして普及する過程で
自然に消失してゆきました。




ほんじつの「和漢百魅缶」へのアップは、
南の風。「おばのむかえ」さんです。

おばのむかえ 伯母の迎え

八十八夜の頃に「まじ」(南風のこと)が吹いて来ることで、
これがやって来ると海から魚たちがサーッと素早い足でいなくなり、
一時期すっかり海からいなくなることがあるんだソウナ。



安芸の国などで「まじの風は伯母の迎え」などと言われてたもの。
季節に関する知識の一ッ。この期間は「洗ったように」魚がいなくなるので、
漁には出なかったといいます。






ほんじつの「和漢百魅缶」へのアップは、
網にくるくる。「キコエマン」さんです。

キコエマン

海で漁をしてるときに
これが網に入ってはじめにあがってくると
「漁がない」と言われてて、
験がよろしくないものだとされてました。



屋久島などで言われてたもので、
縞鯛(しまだい)などの仲間のこと。


プロフィール
■雅号
氷厘亭氷泉(こおりんてい ひょーせん)
■職業
イラストレーター
絵草紙&錦絵研究人
まんが描き
こっとんきゃんでい 主宰
山田の歴史を語る会 同人
新・妖怪党 党しゅ
■自己紹介
ちッちゃかわいいキャラや、ドット絵、ゲーム系のイラスト、妖怪、和物など多岐色々に描いたり、紙もの、立体もの、デザインものなどなどグッズを造ったりしております。

■ PIXIV
■ instagram
妖界東西新聞

妖界東西新聞 日刊紙だから まいにち更新中

和漢百魅缶wiki 検索用に。

2019年5月より、Tシャツトリニティでシャツを展開させてます。


最新コメント
[01/24 دکوراسیون منزل]
[11/29 NONAME]
[05/08 100]
[01/13 佐藤]
[01/05 ひょ―せん]
妖怪マガジンYOMIMANDARA
月刊?妖怪マガジンYOMIMANDARA

文車堂版社妖改革宣言

新・妖怪党 部署一覧


 Logo:Cyusonzi Ryunosuke
 Design:O-Onigami Georgenomikoto
 2008 新・妖怪党




 Logo:Koorintei Hyousen
 YoukaitoLogo:Cyusonzi Ryunosuke
 Design:O-Onigami Georgenomikoto
 2008 新・妖怪党



 Logo:Koorintei Hyousen
 YoukaitoLogo:Cyusonzi Ryunosuke
 Design:O-Onigami Georgenomikoto
 2008 新・妖怪党



 Logo:Koorintei Hyousen
 YoukaitoLogo:Cyusonzi Ryunosuke
 Design:O-Onigami Georgenomikoto
 2008 新・妖怪党

最新トラックバック
フリーエリア
© 2007-2024 Koorintei Hyousen

本ブログの内容、画像の無断転載、無断転用を禁じます。

忍者ブログ   [PR]