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氷厘亭氷泉の活動やラクガキをいろいろお届けしているブログです。
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ちょこちょこと、オリジナルさんをまじえつつ、
いろいろとアップしまくって参りましたロング企画「和漢百魅缶」は、

本日、節分の夜に通算2000体目をアップするにいたりました!
これもひとえに皆様のご支援とご観覧があったからこそ。
ほんとにほんとにほんとに、ありがとうござますッ!!!(涙)



――と、いうことで「和漢百魅缶」の記念すべき2000体目は、
ここで出ます。「りうんばう」さんです。
 
「おとろし」とか「ぬらりひょん」とか「うわん」とか「わいら」とか、
いまも数々かきつがれつづけてる狩野家デザインのおばけさんのうちで、

名前の記録が『嬉遊笑覧』とかにあるのに、
ぜんっぜん、その絵姿が残っていないため
まったくもってマボロシな存在、なのが、こちらの「りうんばう」さんデス。

りうんばう

「りょう運」っていう名前で「五体面」みたいなおばけが載ってる資料があって、
「り」のつく名前――という印象、そこらへんからの類推で、
顔+手足のデザインに行き着いたのが、このデザインなのですが

『星のカービィ』に出て来る「カービィ」のそっくりさん
「バタモン」とかに似てる、とか言わないで下さい。(笑)
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クツのなかに雪がジョリっと入って、先日に引き続き、
クツ下がじんわりと水分たかめで、ちべたかったです(苦笑)

そんな本日の「和漢百魅缶」(明日で2000ダヨ!)にアップしたのは
雪のかたちがラビットラビット。「たねまきうさぎ」さんです。
 
東北地方の名山のひとつ、吾妻山(吾妻小富士)の山肌に
農耕時期がはじまるよーーーーー!! という時季になると
くっきりあらわれるというウサギの形をした雪の跡。

たねまきうさぎ 種播兎

山肌に出来る特徴のある形の雪の跡は、
これまた各地につたわっていて、ほかだと、馬とか、大きな人とか、
いろいろとその形にあった呼び名が残されていて、

農作の気候をまわりの自然から敏感に知ろうとしていた
むかしのひとの経験感覚がうかがいしれますネ。めもめも。



「種まきウサギ」とか「雪ウサギ」で検索したら写真もいっぱい出て来たので
そのウサギっぽさを確かめつつ、描いてみましたピョン。
カレンダーもくるっとかわって2月。
関東地方でも雪がちらちら……というよりドカドカと降り出して来て、
明日、歩くのがいきなり大変そうじゃねーか、コノヤロウ!

というお天気にあわせてアップということじゃありませんが、
和漢百魅缶」本日のアップは、「ゆきさぶろう」さんです。

ゆきさぶろう 雪三郎

美濃につたわる「雪入道」とか「雪男」とかいったものの仲間で、
雪の降ってる夜に、家の戸をバッタンバタたたいて
子供をこわがらせたりした、というもの。

雪に関係あるおばけが、戸をたたくってのは
結構ほかにもあって、(「おしろいばばあ」とか「ゆきのどう」)
このジャンルではメジャー(?)な音。
和漢百魅缶」2010年1月の千穐楽なアップは、
ボウズのコロモを着てごじゃれ。「ほうぞうじのねこ」さんです。

信州の法蔵寺という寺につたわる昔話に出て来る猫で、
夜毎に和尚さんの法衣を持ち出してはそれに身をつつんで
他の猫の前で、説法談義をするようなしぐさをとってたといいます。

ほうぞうじのねこ 法蔵寺の猫

そのことが和尚さんにバレてしまったために
「化けるのがバレちまったか」――と、お寺から姿を消してしまいますが、

そののちは、いくつかつたわってる猫の昔話のパターンで、
化け術をつかって、お寺にニュー檀家さんを呼んだりするなど
なかなかの恩返しっぷりをつとめたネコさまでございますニャー。
和漢百魅缶」2010年1月30日のアップは、
いつもお世話になってる用具。「ふでおばけ」さんです。

文明の最先端(笑)ペンタブにも負けず、
おもに、書き文字をしたり、ベタをぬったり、なアナログ作業、
ここ最近はテレビで、カラフル&アグレッシブなお習字があったり、
まだまだ強固な態度の筆記用具【毛筆】。

それが他の道具同様に、古くなって化けたものがコチラ。

ふでおばけ 筆おばけ

色塗りにかかった時間。
うちわけ。(笑)

本体――5分
背景――55分
和漢百魅缶」2010年1月29日のアップは、
実際は、ツルっぽい、だけ。「つるのばけもの」さんです。
 
先日のちょうちん落としに引き続いて、
またもや夜道でそうぐう! な、おばけさんです。

夜中、水辺を歩いていると、目の前に
ツルが飛んでるみたいな形のものが、
ふわーふわーと見える、といったもので、
特にそれ以上のことはなにもない、といったもの。

つるのばけもの 鶴の化け物

夜道に出て来る率の高いおばけっていうのは
ひとに何かを物理的にしかけてくる、というより、
音とか光とか、視聴覚にうったえかけてくるのが豊富ですよね、

それにしても、なんで、
「ツルみたいな形のもの」って限定されてるんでしょうかね?
よっぽど、首のながーーーーーーい部分が目立ってた、とか、
森蘭丸か某航空会社のマークみたいに羽を丸くおっぴろげてた、とか
したんでしょうかね。ナゾです。



――とかいったことはおいといて、
ツルとかハクチョウって、リアルに目の前で見ると結構デカイ。
和漢百魅缶」2010年1月28日のアップは、
最近は、めっきり出番の無いワザ。「ちょうちんおとし」さんです。

お月さまのひかりを除くと、ちょうちんが唯一の照明だった時代、
その明かりを、どこからともなく、一瞬のうちに叩き落して
あたり一面を、まっくらまっくらにしてしまう、というもので、

狸や狐、カワウソ、といった、化け動物のワザとされていた事のひとつ。
 
ちょうちんおとし 提灯落とし
狸や狐の場合は、「油を好むから、ろうそくを取りにくるんだ」という
ちょっぴり合理的な風味のある俗説がつたわっています。

カワウソが、昔話の化かし役として、顔をきかせている
加賀とか能登のほうでは、これも主にカワウソの仕業とされていて、

どういうところからきたのか、根本的な理由は知らないのですが
「カワウソは赤い紙のちょうちんがキライ」とかいう俗説もあって、
一部で赤い照明器具は、この「ちょうちん落とし」除けに使われていたんだトカ。


ここらへんの設定が面白かったので、
イラストではカワウソさんをチョイス。
ブロック壊すマリオみたいに、下からジャンプです。
和漢百魅缶」2010年1月27日のアップは、
行楽シーズンの置き土産。「のじゅくび」さんです。

山にキレイな花が咲く春、色づく葉が照る秋、
おべんとうなどを持って物見遊山にやってきた人たちの
話し声やたのしむ声などが聴こえて来る、という火のおばけ。

のじゅくび 野宿火

天狗などが山の中で話し声をたててきたりするものに
ちょっと近いカンジのもので、
どこからくるのかわからない音がきこえて、ふしぎ。といったもの。
和漢百魅缶」2010年1月26日のアップは、
山道、細道、けもの道、十分注意。「やまいぬ」さんです。

肉食のケモノ、オオカミがまだ山などを歩く旅人に恐れられてた頃
山々でひろく伝えられていたもので、

群れをなして、あるいは個体でひとの後ろをつけて来て襲ったり、
術のつかえる技巧派になると、大入道をひとの前に立たせて
そのひとが「なんだこりゃ、でかい!!」と、顔を見上げた瞬間に
のどもとへガブブリ、と喰い付く、なんてわざを使ったりもしましたトカ。
 
やまいぬ 山犬

いまとなっては、山に出る怖いケモノは、クマとイノシシぐらいに。
……あ、イノシシは最近、駅前とかにも出没しちゃいますがネ。
和漢百魅缶」2010年1月25日のアップは、
どうぞギブミーライトをおくれ。「ひをかせ」さんです。

淵の主のしわざ、と言われている昔話で、
剛力を誇っていた力自慢の男が、煙草を吸いながら歩いていると
うしろから見知らぬ小さな女のコが「火を貸せ」と言って来たので、
軽くあしらっていると、

たちまちに何だかわかんない衝撃に襲われて
力自慢は気絶してバッタリ、――と、いったお話。
 
ひをかせ 火を貸せ

「かっぱ」の出て来る昔話には、いくつか似たようなものがあるパターンで、
村の力自慢が夜道を歩いていると、うしろから小さな小僧が出て来て
「相撲をとろう」というので、軽く投げ飛ばしてやる、と

力自慢が組み付いたところ、なぜか体が動かなくなってしまうし、
小僧に手がペットリくっついて離れない、
困り果ててそのまま朝がきて、よくみてみたら
小僧はただの岩でビックリ、――と、いったのがその一例。
和漢百魅缶」2010年1月24日のアップは、
ちょっぴり生えてるおツノ。「けんりつかく」さんです。

「繭栗」(けんりつ)っていうは、まだ生えたての
ちいちゃい牛のツノを表現する熟語。

同様に、ツノが生えてる鬼の子も、生えたての頃は
ちいちゃくて、かわゆきものでしょう、という
成長過程が想像されて出来ている、しろもの。
 
けんりつかく 繭栗角

全然カンケーないですが、さっき
テレビのチャンネルをコロコロ変えてたら
テレビショッピングで、商品の大きさとかを示してる画面の右上に

「デザインは異なります」

というテロップが出ていて、スゴイ説得性だな、と思ったりしました。(笑)


和漢百魅缶」2010年1月23日のおばけは、
オリジナルさんの中から、「ねじぎし」さんです。

『秘術の国クランヴー』の名づけ親、夢紫樓ニイさんと
むかし一緒にデザインしたもの、を、アップでございます。

カンタンにカイセツすると、ネジに手と顔がついてるもので、
実際、ネジを買って来てペタペタまわりに肉付けをすれば、
『MOTHER2』のキャラクターフィギュアみたいな
立体物もアラかんたんに作ることも出来る、のですが、

この、バカでかいあたまのベロベロが
絶対、重心バランスを天地崩壊させると思うので
つくる気は、かぎりなくネーじぇ。(苦笑)
 
ねじぎし 捩子軋

ネジが金物、ということで、「一本だたら」がそこはかとなく
デザインにとりこまれているのは、裏な設定事項。ぴょんぴょん。
プロフィール
■雅号
氷厘亭氷泉(こおりんてい ひょーせん)
■職業
イラストレーター
絵草紙&錦絵研究人
まんが描き
こっとんきゃんでい 主宰
山田の歴史を語る会 同人
新・妖怪党 党しゅ
■自己紹介
ちッちゃかわいいキャラや、ドット絵、ゲーム系のイラスト、妖怪、和物など多岐色々に描いたり、紙もの、立体もの、デザインものなどなどグッズを造ったりしております。

■ PIXIV
■ instagram
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和漢百魅缶wiki 検索用に。

2019年5月より、Tシャツトリニティでシャツを展開させてます。


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