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氷厘亭氷泉の活動やラクガキをいろいろお届けしているブログです。
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ほんじつの「和漢百魅缶」へのアップは、
やぁやぁ骸骨ども。「がいこつ」さんです。

がいこつ 骸骨

餓鬼たちのこと。ほそく痩せてるので、
俗にこのようにも呼ばれてました。


餓鬼たちが骨のようにがりがりに痩せてることからの呼び方。
『餓鬼舞』などの唄の文句にも餓鬼道の餓鬼たちを
弁慶が「骸骨ども」と呼んでる例が見られたりします。



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ほんじつの「和漢百魅缶」へのアップは、
ほねほね皮ひとつ。「がいこつ」さんです。

がいこつ 骸骨

人間の骨の化けたもの。
勝手に動き出したり、人間のように振る舞ったりします。
ばらばらな部品の場合も。



古くから骸骨たちは物語・絵草紙・浄瑠璃などにもしばしば登場してます。
『骸骨』、『幻中草打画』や『一休骸骨』にも、生前の欲心のままに動く骸骨たち、
病にかかって死んで葬られる骸骨たちの様子が描かれています。




ほんじつの「和漢百魅缶」へのアップは、
買いにくる、おめでたい。「きゃらのたきがら」さんです。

きゃらのたきがら 伽羅の焚殻

福神のつかいたちが、
とてもよい伽羅(きゃら)の灰を買い取りに来ること。
おめでたいおめでたい。



福助をあつかった「福助初買踊」の
唄の文句(「伽羅の焚きがら買お、やれ買お、おお買お」)
などに見られる縁起のよいおかいもの。





ほんじつの「和漢百魅缶」へのアップは、
やぼてんじんかうつがみか。「やぼてんじん」さんです。

やぼてんじん 野暮天神

野暮(やぼ)なものごとをつかさどるかみさま。
とにかく身持ちのかたいのが好き。



浄瑠璃の掛詞や戯文に古くからみられるもので、
やぼ(野暮)と天神のぬえ合成。


「やぼ」を示す「やぼてん」ということば自体が、
谷保天神(谷保天満宮)をモトにしたしゃれことばでもあるので、
音としての関係性はもともと深い御間柄。




ほんじつの「和漢百魅缶」へのアップは、
そらから降って来る。「てんのばんぜき」さんです。

てんのばんぜき 天盤石

天から降って来ることのあるという、
ふしぎな大きな岩たちのこと。

ばんぜきは「盤石」の字の音。


富士山のはじまりについての説話や縁起物語に
これが登場することもあって、
琵琶湖が出来たときに持ちあがって来た土のうえに、
天から盤石が降って来て完成した「天地和合の霊峰」なので
富士山は蓬莱山に匹敵する霊山なノダなどと語られてました。






ほんじつの「和漢百魅缶」へのアップは、
つかまえる。「ざくろ」さんです。

ざくろ

飛ん出てきた「やまこぞう」などをつかまえて食べてしまう存在。
食べ終わった骨は川に捨てます。「じゃくろ」とも。


遠江の国などで唄われる鞠つきなどの童謡にみられるもの。
「ざくろ」(じゃくろ)は「あまのざく・あまのじゃく」の
ようなものの転訛なのかどうかハッキリしません。



中道朔爾『遠州童詞謡集』には――

「山から坊主が飛んで来た 雨降ってすべって川へ落ち
 川へ落ちればざくろが把む 坊主はざくろに食べられて
 残りの骨は川へ棄てる 棄てた骨はまだある
 人々物洗ひに来て 深い方へ行ったらば 骨をくすいで あ痛 あ痛」

「川へ持っていって流せばじゃくろが把む
 じゃくろ じゃくろ じゃくろ 把みじゃくろ
 把んで放せば はなじゃくろ
 後に花があるけれど 取らずと思ふたらちょっと落いた」

――などの唄の文句が見られます。
ほんじつの「和漢百魅缶」へのアップは、
庭に植えない。「ちすいしゅうろ」さんです。

ちすいしゅうろ 血吸い棕櫚

棕櫚(しゅろ)の木は、家の者の血を吸い取って育つので、
庭に植えてはいけないと言われてました。



庭木に関する俗信に見られるもので、
大和の国をはじめ各地にみられます。



ほんじつの「和漢百魅缶」へのアップは、
服をきちんとつくる。「はりといと」さんです。

はりといと 針と糸

亡くなったひとに持たせてあげる品物のうちの一ッ。
襟(えり)に刺したり、紙に包んで持たせてあげてたといいます。



沖縄などで用いられて来たもので、
後生(グショー。あの世)に行ったあとに
向こうで衣服をつくって着られるようにするために
持たせてあげるんだソウナ。




針・糸はそれぞれ、針(ハーイ)糸(イチュー)が発音としてはより精確です。



ほんじつの「和漢百魅缶」へのアップは、
グショーのみちあけ。「はりにほん」さんです。

はりにほん 針二本

亡くなったひとに持たせてあげる品物のうちの一ッ。
襟(えり)の左側につけてあげたりします。



石垣島などで用いられて来たもので、
後生(グショー。あの世)に行くための道は、
この針で穴をあけてつくられるんだソウナ。






ほんじつの「和漢百魅缶」へのアップは、
グショーの貴重品。「はりさんぼん」さんです。

はりさんぼん 針三本

亡くなったひとに持たせてあげる品物のうちの一ッ。



沖縄や宮古島などで用いられて来たもので、
後生(グショー。あの世)に持って行く「お金」
あるいは、行くための「鑑札」だとも考えられてたそうです。


あの世で「水」を買うときの「お金」として使われる
と想定されてたようです。
針の数は、3本のほかにも5本・7本…と
奇数で増やされることもあったとのこと。







ほんじつの「和漢百魅缶」へのアップは、
化けて出ますぞ。「むしのばけたの」さんです。

むしのばけたの 虫の化けたの

むやみにあそび感覚で虫を殺したりすると、
人間のもとに化けて出て
襲われることがあると語られてました。



陸中の国の水沢などでは、虫を殺しちゃったときは
「晩に化げだら鉈もって切っぞ」と唱えて唾(つば)を吐いておくと、
虫が化けて出て襲って来ないなどと子供たちに言われてました。




お盆や彼岸に「虫を殺しちゃいけない」と語られることは
各地に広く見られますが、「晩に化けたら」などの口ずさみは
時季に限らず、もう少し範囲が広そうなもの。





ほんじつの「和漢百魅缶」へのアップは、
とんだことにあおのり。「あおのり」さんです。

あおのり 青海苔

海などに落下しておだぶつしてしまった者がなるという、
「うみのもくず」などより程度の安いもの。



戯文や笑い話などに用いられる言い回しに見られるもの。
「とんだことにあお(遭お・青)のり」などの洒落ことばも。
青海苔はお正月の簡素なお年玉としての礼物に用いられてたので、
青海苔には「粗品」などの意味合いが持たされてます。





プロフィール
■雅号
氷厘亭氷泉(こおりんてい ひょーせん)
■職業
イラストレーター
絵草紙&錦絵研究人
まんが描き
こっとんきゃんでい 主宰
山田の歴史を語る会 同人
新・妖怪党 党しゅ
■自己紹介
ちッちゃかわいいキャラや、ドット絵、ゲーム系のイラスト、妖怪、和物など多岐色々に描いたり、紙もの、立体もの、デザインものなどなどグッズを造ったりしております。

■ PIXIV
■ instagram
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