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氷厘亭氷泉の活動やラクガキをいろいろお届けしているブログです。
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本日の「和漢百魅缶」へのアップは、
外を食べちゃう。「ぜんひょうこ」さんです。

ぜんひょうこ 単豹虎

漢字で書くと「単豹虎」で
山奥で静か暮らし、何も身につけずに五穀を断ち、
不老長寿になってた単豹(ぜんひょう)という隠者を、
アッサリと食べてしまった虎(とら)のこと。 



避けることの出来ない堅強な運命(誰もいない山で、無防備な状態で、
餓えきった虎と遭遇する)の介入の代表例として用いられます。



 単豹が食べられてしまったはなしは
『淮南子』人間訓や『荘子』、『呂氏春秋』に書かれてて、
「内」を養い最高の状態にたかめてたけれども、
「外」を不意の介入で失ってしまった、
内外・天人の調和にかけてしまった出来事(内外虧調)として語られます。 


また、もしも単豹が事前にうらないで虎に襲われる運命を知ってたとしたら
――という文脈で、事前にそれを知っていたところで
何をしてもそれを避けられないのであればうらないは無力であるし、
知った上で確実に避けられるんであればうらなった時点で出た結果は妄言になってしまう、
という矛盾を論議するときにも用いられます。 




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本日の「和漢百魅缶」へのアップは、
いれかわりの魔物。「とうたいしょうき」さんです。

とうたいしょうき 討替生鬼

漢字で書くと「討替生鬼」で
現世をさまよったままになってる祀る者も塚もない霊鬼たち。
生きてる人間をおなじような境遇に落とすと、人間に生まれ替わることが出来る
という動機から、人間に危害を加えようと狙ってるといいます。


本日の「和漢百魅缶」へのアップは
木はやっぱり化けると犬が多い。「きゅうぼくかい」さんです。

きゅうぼくかい 朽木怪

漢字で書くと「朽木怪」で
古い朽ち果てた木などが化けたもので、
人の顔をした犬のようなふしぎなものですが、
尾はなかったりするそうです。





『五行記』などに見られるもので、
むかし魏仏陀という武将がこのようなものを弓で退治したところ、
朽木に矢が刺さってて、血がこぼれてたといいます。
「人面狗身」などと表現されます。



ほんじつの「和漢百魅缶」へのアップは、
でかにょろ。「びゃくこう」さんです。

びゃくこう 白蛟

漢字で書くと「白蛟」で
大きな池や河川などに住んでる細長い竜蛇のようなもの。
白くて、体に鱗はないといいます。







ほんじつの「和漢百魅缶」へのアップは、
11月の恒例、酉の日の鳥関係、
本日は二の酉の日ですので「うあもく」さんです。

うあもく 烏鴉目

漢字で書くと「烏鴉目」で
鴉(からす)の目の玉のことで、霊力のあるこれを服用すると
夜の闇のなかで鬼物を視認出来る能力がついてくるといいます。




ほんじつの「和漢百魅缶」へのアップは、
おじゃましません。「こくとうく」さんです。

こくとうく 黒頭狗

漢字をあてれば「黒頭狗」で
年を経て霊力を得た狗(いぬ)が化けたりして
人間をたぶらかしたりするといったもの。



むかし東海郡蘭陵の役所には、夜中になると
黒い頭巾に白い衣服の役人のようなひとが門にやって来て
「ちょっとすみません」と案内を乞うのですが、
応対に出ると忽然とすがたを消してる――ということが何年もつづきました。



あるとき、正体をつかんでやろうと
門の近くにジッと隠れてうかがってみると、
頭の黒くて体の白い老狗がトコトコやって来て、人間に化けて、
このいたずらをしてることがわかったソウナ。






『捜神記』(巻18)のはなしに出て来るもの。
狗精たちは毛並の色によって人間に化けたときの
衣服や巾冠などの色がおのずと決まってしまう、という流れは
はっくせい」(白狗精)などのはなしでもうかがえるもの。
ほんじつの「和漢百魅缶」へのアップは、
いらんかねーーゴンゴン。「ばいゆらきょう」さんです。

ばいゆらきょう 売油鑼響

漢字をあてれば「売油鑼響」で
油売りの青年の幽霊で、いつも真夜中になると
「油はいりませんかゴンゴン」と鑼(どら・かね)を鳴らしながら、
家々の前を歩く声をさせて、ぶきみがらせてたといいます。



同じ時期に、別の家の若い娘さんが病気で亡くなったのですが、
たまたまそのお墓が、この油売りのお墓のすぐとなりでした。
――すると、埋葬からしばらくたった頃の幽霊の売り声は急にニコニコした調子の
「油はいりませんかゴンゴン、かわいいかみさんもらったよゴンゴン」
というものに変わってました。


ふしぎに思った人々が調べてみると、お墓のことがわかったので、
娘さんを別の場所に葬り直すと、その夜に
「かなしいゴンゴンかなしいゴンゴン」という声がして、
以後は油売りの声を立てて現われることはなくなったんだソウナ。




ほんじつの「和漢百魅缶」へのアップは、
おおきな竹。「ていちく」さんです。

ていちく 涕竹

漢字で書くと「涕竹」で
遠い南の国に生えてるというとても大きな竹。
そのまま船に出来るぐらいのものだといいます。


この竹から生えるたけのこは味がよくて、
食べると病気に良いとも記されてます。


ほんじつの「和漢百魅缶」へのアップは、
奥義な霊宝。「げんじゅ」さんです。

げんじゅ 玄珠

漢字で書くと「玄珠」で
黒くて美しい宝珠。天下にめずらしい霊宝。
「黄帝」が所持してたといいます。



転じて、奥義を追究した境地などを示したりもします。




玄珠で象徴される奥義や叡智は、
力や知恵の強さではなく、無為自然の道だとされます。



玄珠が紛失されたとき、すごい能力を持ってる臣下たちではなく
「こつきょう」(忽怳)あるいは「しょうもう」(象罔)が
これを見つけ出したはなしから転じて、『淮南子』人間訓などでは、
無知無心、暗愚こそ明知であるということを示すことがらにも用いられてます。




ほんじつの「和漢百魅缶」へのアップは、
年ふる鹿。「びゃくろく」さんです。

びゃくろく 白鹿

漢字で書くと「白鹿」で
千年以上の歳月を経た鹿が変化するという
まっしろけな鹿(しか)。


げんろく」(玄鹿)はこれがさらに年を経てなるもの
とも考えられてます。





ほんじつの「和漢百魅缶」へのアップは、
おさかなピープル。「すいみん」さんです。

すいみん 水民

漢字で書くと「水民」で
河や池などにいる、水神に治められてるものたち。
鯉(こい)などがその正体です。



「水民」自体は鯉などの普通の異名でもあります。
五行のうらないなどでは魚は
民や家臣の動き象徴するものだとも言われてます。




ほんじつの「和漢百魅缶」へのアップは、
がぶがぶ亀。「おうき」さんです。

おうき 鴦亀

漢字で書くと「鴦亀」で
南の国にいると語られてた鳥のような顔をした亀に近いもの。
犬などを襲って咬みついてくることもあるソウナ。


『南越志』に見られるもので
「頭似鵞」(がちょうのようなあたま)だとの記載も見られます。




プロフィール
■雅号
氷厘亭氷泉(こおりんてい ひょーせん)
■職業
イラストレーター
絵草紙&錦絵研究人
まんが描き
こっとんきゃんでい 主宰
山田の歴史を語る会 同人
新・妖怪党 党しゅ
■自己紹介
ちッちゃかわいいキャラや、ドット絵、ゲーム系のイラスト、妖怪、和物など多岐色々に描いたり、紙もの、立体もの、デザインものなどなどグッズを造ったりしております。

■ PIXIV
■ instagram
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2019年5月より、Tシャツトリニティでシャツを展開させてます。


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