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氷厘亭氷泉の活動やラクガキをいろいろお届けしているブログです。
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ほんじつの「和漢百魅缶」へのアップは 、
陽の毒。「たいようかき」さんです。

たいようかき 太陽火気

漢字で書くと「太陽火気」で
太陽火気から生じるもの、太陽火気を含んで生じるものは、
毒をもつ存在になるというかんがえかた。



魚などでいうとふぐなどはこれに属してるため、
毒を持ってるのダなどと『論衝』などでは説かれてました。



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ほんじつの「和漢百魅缶」へのアップは 、
おこり快癒鮒……じゃなくておこぜ。「かまどさまのおこぜ」さんです。

かまどさまののおこぜ 竈様のおこぜ

吉備の国などにつたわるというもので、
瘧(おこり)をわずらったひとが出たときは、
竈神さまに「おこぜ」を供えて祈ると良いといわれてたソウナ。



このことを記してる緒方惟勝『杏林内省録』によると、
「おこぜ」は竈神の大好きな魚だからと語られてたといいます。
一般に「おこぜ」は山の神が愛好してるとされてますが、
それにつながってるものだといえそうです。


瘧疾を治すための俗信には鮒を用いるものがみられ、
かためのふな」(片眼鮒)や「おいどさまのふな」(お井戸様の鮒)などがあります。


ほんじつの「和漢百魅缶」へのアップは、
おこり破邪鮒「おいどさまのふな」さんです。

おいどさまのふな お井戸様の鮒

常陸の国の行方郡の蔵川に伝わるもので、毎年10月25日に
「お井戸様」と呼ばれるところで釣られていた1匹の鮒(ふな)のこと。
これをお酒でじっくり煮込んだものが、一年のあいだ神社で保存されたりしました。
もし瘧(おこり)になって苦しむひとが出た場合は、
この鮒をさげて来て食べると治るとされてたソウナ。



名古屋の「かためのふな」(片眼鮒)なども同じく瘧疾を破邪するとされています。



ほんじつの「和漢百魅缶」へのアップは 、
おこり撃墜鮒。「かためのふな」さんです。

かためのふな 片眼鮒

尾張の国の名古屋の闇森八幡社の森の池にいる鮒(ふな)で、
瘧(おこり)になったひとはこれを1匹もらって来て
祈るとよいとされてました。治ったら、お礼として
鮒を2匹にして池の中に返していたソウナ。




ほんじつの「和漢百魅缶」へのアップは 、
回禄フラワーまたいろいろ。「しどめのはな」さんです。

しどめのはな 地梨花

しどめの花をむやみに摘んできたり、
家に持ち込んだりするのは
火事になるからだめだといわれてたソウナ。


常陸の国などでいわれる俗信。
しどめはくさぼけの異名の一ッ。


花に関する祝融回禄の俗信は
うすももつつじ」(淡色躑躅)や「かじばな」(火事花)など赤い色の花に多い。
ほんじつの「和漢百魅缶」へのアップは 、
ふつうにはミエナイ。「おとなのてんぐ」さんです。

おとなのてんぐ 大人の天狗


立派な僧侶や行者のようなすがたの天狗ですが、
ふつうに見ようとしてもすがたは見えないといいます。



むかし夕食を食べ終わると大和の国の吉野郡の洞川から、生駒山まで
茶のみ話をするために遊びに来てた「前鬼の和尚さん」と呼ばれる老僧が、
生駒山の小坊主たちに


「子供の天狗ではなくて、大人なすごい天狗を連れて来て、見せてくれ」


とせがまれ、法会のときに連れてきたことがあったという。
前鬼の和尚さんが「こうして見てみろ」と、自身の着物の
袖(そで)をくぐらせて見せたところ、そのすがたが見えたソウナ。







こどものてんぐ」(子供の天狗)の翌年に
前鬼の和尚さんが連れて来た天狗。
特殊な見方でしかすがたが見えないというかたちは、天狗には限定されませんが、
「そでごしに見る」というやり方はほかにも広く見ることが出来る例。


ほんじつの「和漢百魅缶」へのアップは 、
松の木の上であそびましょ。「こどものてんぐ」さんです。

こどものてんぐ 子供の天狗

子供な天狗たちで、7歳8歳くらいの
子供のようなすがたをしてるといいます。



むかし夕食を食べ終わると大和の国の吉野郡の洞川から、生駒山まで
茶のみ話をするために遊びに来てた「前鬼の和尚さん」と呼ばれる老僧が、
生駒山の小坊主たちに


「天狗を見知ってるなれば、連れて来て見せてくれ」


とせがまれ、法会のときに連れてきたことがあったという。
前鬼の和尚さんが「あれじゃ」と示すほうを見れば、
松の木の上で数人が遊んでるのが見えたソウナ。





ほんじつの「和漢百魅缶」へのアップは 、
わたってくるぞ。「としょうああくま」さんです。

としょうあくま 渡渉悪魔

佐渡の小木にある蓮華峰寺に伝わるもの。
むかし佐渡から能登の国までが浅瀬の陸つづきで、
悪魔たちが佐渡へ入って来て人々を苦しめていました。
蓮華峰寺のお地蔵さんは弘法大師の作だといい、
このお地蔵さんが悪魔たちを一夜のうちに踏み投げて、
もう来ないようにしたんだソウナ。



ほんじつの「和漢百魅缶」へのアップは 、
じーなじなじな。「どようのじな」さんです。

゛どようのじな 土用の田螺

夏の土用のときに田んぼをはいずりまわって
豊作を招くという「じな」たち。



「じな」は「たにし」(田螺)のこと。
「越前三郎加賀五郎」といって
越前では土用三郎(土用に入ってから3日目)
加賀の国では土用五郎(おなじく5日目)に田んぼを休んだりするが、
これが来るともいわれてる。



ほんじつの「和漢百魅缶」へのアップは 、
夜空のもじゃもじゃ。「もつらさま」さんです。

もつらさま もちら様

夜空にみえる星の呼び名。
上野の国などで呼ばれるものです。



昴(すばる)の星のことで、
都丸十九一は「もつら」という語は「もつれ」から来てるものかと書いてます。





ほんじつの「和漢百魅缶」へのアップは 、
丑寅の方角ですとっぴ。「うしとらえんじ」さんです。

うしとらえんじ 丑寅槐
家の敷地のうしとらの方角に槐(えんじゅ)の木を植えると、
魔よけになるといわれてるもの。
下野の国などでいわれてる俗信。






ほんじつの「和漢百魅缶」へのアップは 、
回禄フラワー系統。「からちご」さんです。

からちご 河原児

からちごの花をむやみに摘んできたり、
家のすぐ近くに植えたりするのは
よくないといわれてて、
火事になるからだめだなどといわれてたソウナ。



上野の国などでいわれる俗信。
河原児(からちご、かわらちご)は翁草の異名の一ッ。
田畑のまわりにむかしは多く生えてたようです。



花に関する祝融回禄の俗信は
うすももつつじ」(淡桃躑躅)や「かじばな」(火事花)など、赤い色の花に多い。
プロフィール
■雅号
氷厘亭氷泉(こおりんてい ひょーせん)
■職業
イラストレーター
絵草紙&錦絵研究人
まんが描き
こっとんきゃんでい 主宰
山田の歴史を語る会 同人
新・妖怪党 党しゅ
■自己紹介
ちッちゃかわいいキャラや、ドット絵、ゲーム系のイラスト、妖怪、和物など多岐色々に描いたり、紙もの、立体もの、デザインものなどなどグッズを造ったりしております。

■ PIXIV
■ instagram
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2019年5月より、Tシャツトリニティでシャツを展開させてます。


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