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氷厘亭氷泉の活動やラクガキをいろいろお届けしているブログです。
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ほんじつの「和漢百魅缶」へのアップは 、
炭化ゼッタイ耐性99。「やけないすみ」さんです。

やけないすみ 焼けない炭

炭にしようとしてかまどのなかに入れた木が、
いくら焼いても焼いても、焼けることもなく、
そのままのすがたのまま、こげひとつない状態だというふしぎ。



金神(こんじん)にあたってる方角に建ってたり、
金神にあたってる土を採って来て造ってしまった
炭竈(すみがま)で起こったりするソウナ。




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ほんじつの「和漢百魅缶」へのアップは 、
ちちおこ食うな。「ちち」さんです。

ちち


蚕(かいこ)たちを害する悪い鼠(ねずみ)たち。



武蔵の国の大里郡などに伝わるもの。家の屋根に蟇目の弓矢を放って
「ちちおこ食うなよおこさま増えろ」というまじないを行なうことで
蚕が食べられてしまう害をふせぐことが出来るとされてました。
「おこ」は御蚕(おかいこ)の意味。




ほんじつの「和漢百魅缶」へのアップは 、
正体不明。「まつしまのろうそう」さんです。

まつしまのろうそう 松島の老僧

ふしぎな術を自在につかうことの出来たという僧侶。
松島に庵(いおり)を結んで住んでたようですが、正体が何者なのかも、
ずっとそこに住んでたのかも何もわかりません。



源頼家(みなもとのよりいえ)のもとに仕えてた
太輔房源性(たいふぼうげんしょう)という書道・算術や諸芸に秀でた者が、
陸奥の国に行ったついでに松島を見ていこうと立ち寄った際、
宿を借りた庵のあるじがこの老僧だったといいます。




老僧が「吾れは天下第一の算師なり」と豪語したので、
算術では天下随一と誇ってた源性が勝負をいどみました。
しかし老僧が算木を源性のまわりに並べると、あたりはたちまち大海となり、
源性はぽつんとひとつだけある岩の上に取り残されてしまいます。




ものすごい風と浪に襲われて、「ああ、もう死んだ……」と思うと、
そこは朝のやわらかな光の差し込んでるモトの庵。
老僧から「慢心いまは後悔ありや」と告げられました。
源性は老僧に術の伝授を望みましたが、断られ、
このはなしを頼家に語ったところ
「そんなすごい老僧をなぜむりにでも連れ帰らなかった、おおかた狐に化かされたのであろう」といわれたソウナ。




源性が慢心の鼻を叩かれたこのはなしは、
『北條九代記』に書かれてます。




ほんじつの「和漢百魅缶」へのアップは 、
電動農機具も止めるよ。「きしだけばっそん」さんです。

きしだけばっそん 岸岳末孫

肥前の国の松浦郡などにつたわるもので、
人々にたたりをなす存在。
朝鮮出兵後、豊臣秀吉により領地を没収され
関東の筑波に遷されてしまった
波多家の者やその家臣たちの霊だとされています。



農作業中や山仕事中に突然具合が悪くなったり、
けがをしたりするのは、これに障ったせいによる
たたりだといわれてます。



常に渇きに苦しんでるともいい、
水やお茶をどんぶりや桶にたくさん入れて飲ませると、
たたられたひとが回復するともいわれていたようです。




馬や牛が突然動けなくなってしまうのも、
「岸岳末孫に憑かれた」などといわれてて、
英彦山のおふだを食べさせたりすると動くようになるといいます。





岸岳(鬼子嶽)は「こかく」(孤角)という鬼がいた山
『大佐用』vol.38)として知られます。
波多の家系も、これを退治した渡辺久(渡辺綱のむすこ)の子孫であるといいます。
ほんじつの「和漢百魅缶」へのアップは 、
へびよけだいおう。「たいほうせんねんまんねんおう」さんです。

たいほうせんねんまんねんおう 大鵬千年万年王

漢字で書くと「大鵬千年万年王」で
蛇(へび)よけのおまじないに出て来たりする名前。
蛇たちの害を祓う王のような存在であるとみられます。






ほんじつの「和漢百魅缶」へのアップは、
服飾のみだれ。「ほうざんかんけん」さんです。

ほうざんかんけん 方山冠犬

漢字で書くと「方山冠犬」で
方山冠をかぶってる、頭のないふしぎな白い犬。



かんむりをかぶってる犬に属する禍怪は、
君主が道に外れてるときに現われるとされます。
前漢の昌邑哀王(賀)が、いっとき位についてたときに出現したといます。





ほんじつの「和漢百魅缶」へのアップは 、
つむじかぜもくもく。「こうきじょろう」さんです。

こうきじょろう 黄気如楼

漢字で書くと「黄気如楼」で
ものすごい飄風(ひょうふう)によって
多くの建物がなぎたおされたりしたあとに、
天に向かってたち上ったりするという、地の気。


よくないこと、あるいは
敗軍のきざしなどであるとうらなわれたりするといいます。


飄風はつむじかぜのこと。


ほんじつの「和漢百魅缶」へのアップは、
藻をまとってざざぶーん。「もまむし」さんです。

もまむし 藻真虫

なん石もの量におよぶ大量の生きたままの「まむし」が
藻にぐるぐるからまった状態で
海から打ち上げられるといったふしぎなもの。



ときどき起こったようで、天下に何かが起こる、
よくないものと考えられてたようです。






ほんじつの「和漢百魅缶」へのアップは、
間違いでなっちゃったはなし。「べんてんさまのぬし」さんです。

べんてんさまのぬし 弁天様の主

弁天様に「かつお舟の頭(せし)になれますように」
と願掛けをしたところ、弁天様の聴き間違えから「ぬし」になってしまい
大蛇のすがたになって、沼に入ってしまった青年。




沼の主になってしまったまま、何年も家に帰らなかった青年でしたが、
あるとき人間のすがたで家に戻って来ました。
「眠っているときに決して部屋を見てはいけない」と告げて眠りについたのですが、
家の者は約束をやぶって部屋を見てしまいます。
大蛇のすがたをみられた青年は、以後は
二度と家には帰って来なかったといいます。




常陸の国の大貫村のはなしだとつたわるもので、
弁天様が聴き間違えをしてしまった結果という展開は、やや特殊な展開。
一緒にお参りをして「笛の名人になれますように」
と願掛けした青年のほうはキチンと笛の名人になってます。




ほんじつの「和漢百魅缶」へのアップは 、
ひのようじん、あいつとめまする。「ゆうふう」さんです。

ゆうふう 融風

漢字で書くと「融風」で
夏、火にまつわる星の現われてる月の
丙子の日に吹くという風。
火の神である祝融(しゅくゆう)がもたらすというもので、
火災の前兆だとうらなわれたりします。




ほんじつの「和漢百魅缶」へのアップは 、
まじないの虫。「じょうごうむし」さんです。

じょうごうむし 金蚕

金蚕(きんさん)の虫の一種。
蠱毒などに用いられるもののようです。



『重訂本草綱目啓蒙』では「きんさん」の一名としてあげられていますが、
日本には無いものであると示してます。


ほんじつの「和漢百魅缶」へのアップは 、
いざいざ鎌倉に出るぞ出るぞ。「へいけのぼうこん」さんです。

へいけのぼうこん 平家の亡魂

鎌倉の北条家の屋敷にしばしば
あやしいことを起こしていたという平家の霊たち。







プロフィール
■雅号
氷厘亭氷泉(こおりんてい ひょーせん)
■職業
イラストレーター
絵草紙&錦絵研究人
まんが描き
こっとんきゃんでい 主宰
山田の歴史を語る会 同人
新・妖怪党 党しゅ
■自己紹介
ちッちゃかわいいキャラや、ドット絵、ゲーム系のイラスト、妖怪、和物など多岐色々に描いたり、紙もの、立体もの、デザインものなどなどグッズを造ったりしております。

■ PIXIV
■ instagram
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2019年5月より、Tシャツトリニティでシャツを展開させてます。


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