忍者ブログ
氷厘亭氷泉の活動やラクガキをいろいろお届けしているブログです。
  1 2 3 4 5 6 7 8 9 10 11 12 13 14 15 16 17 18 19 20 21 22 23 24 25 26 27 28 29 30  
[267]  [268]  [269]  [270]  [271]  [272]  [273]  [274]  [275]  [276]  [277
ほんじつの「和漢百魅缶」へのアップは 
ひょっひょっと笑ったよ。「くびくるま」さんです。


くびくるま 首車

夜中に車輪がごとんごとん、ことんことんと転がって来て、
ひょっひょっという笑い声と共に
車輪の上にひとの首が姿を見せるといいます。
首は女だったり男だったり。





徳川時代の説話に見られるかたわくるま(片輪車)の話をモトにしているもので、
山田野理夫『日本妖怪集』などにその呼び名の見られるものです。





PR
ほんじつの「和漢百魅缶」へのアップは 
さるさるしゃーーっ。「さるびんざさら」さんです。


さるびんざさら 猿拍板

びんざさらを使って音をふりふり鳴らしてる猿のばけもの。
田楽舞いなどが展開される構成の百鬼夜行絵巻などに
描かれているのが見られるものです。





ほんじつの「和漢百魅缶」へのアップは 
ビッグえい。「おおえい」さんです。

おおえい 大荷魚

播磨の国の明石の海に棲んでいた大きなえい。
東窓后と西窓后という王妃様にしばしばちょっかいを出していましたが
浮須三郎左衛門という若者に退治されました。


たこやまぶし」(蛸山伏)に出て来る大だこと同じ伝説が残っており、
その前後関係が気になる存在です。





11月の「和漢百魅缶」千穐楽のアップは、
ぶひぶひーんごーー。「ようぎょ」さんです。


ようぎょ 容魚

漢字で書くと「容魚」
「容」の字は魚偏に容の字がついてるのが本来の用字です。



牛に似てるというふしぎな魚で、
豕(ぶた)のような声で鳴くといわれてます。






ほんじつの「和漢百魅缶」へのアップは
お酉さまの日の鳥しばり、さんのとり!!
ぱたぱた熊野のつかいぢゃ。「そうとうう」さんです。

そうとうう 双頭烏

あたまがふたつ生えてるというからすで、
悪疫よけのためのおまもりふだなどに
これが描かれてたことが
明治前期ころの甲府などで見られたことがあるそうです。




天保のころ、「熊野のつかいである」と告げながら
これが加賀の白山にあらわれて、
われのすがたを見た者は悪疫にかからぬ等と言ったというソウナ。





山中共古『影守雑記』にしるされてるものです。
共古が甲府に行ってたときに見たというところからのメモなので
ほかの地域にどのくらいあったのかはまだ未詳。



おつげをして「見た者は悪疫をのがれるぞよ」のパターンなので
あまびえとかとおんなじ手法のものですネ。







今年も、酉の日しばり、クリアーです!!


ほんじつの「和漢百魅缶」へのアップは 
がさごそ。「おかざりのえび」さんです。

おかざりのえび お飾りの海老

お正月のおかざりにつかっている海老(えび)が
がさごそと動きだして壁などを歩き回ったというもの。
狸のしわざだったトカ。




ほんじつの「和漢百魅缶」へのアップは 
シルバー・ザ・フン。「ぎんぎゅう」さんです。

ぎんぎゅう 銀牛

銀の糞を出すというふしぎな牛。
真っ白い毛並みをしてるともいわれます。




ほんじつの「和漢百魅缶」へのアップは
魔術の液体。「こぜん」です。

こぜん 狐涎

漢字で書くと「狐涎」で
野狐(やこ)たちのよだれをあつめて、
それを溶かしこんだ水で顔を洗うと
顔面が怪奇な異形のものに変ずるという巫術の一ッ。


そのほかにも、邪法の材料として狐涎は使われてもいたようで、
壷にいっぱいこれを溜めたものが
悪い術つかいの所蔵品の中にあったなどの描写は
書物などに出て来たりもしたようです。





ほんじつの「和漢百魅缶」へのアップは 
おそなえ無駄出費ゴッド。「びんぼうだいこく」さんです。

びんぼうだいこく 貧乏大黒

所有してこれを拝んでいるひとに対して、
まったくもって何も徳や福をさずけることが無く、
つぎつぎにただ無駄な出費をさせてしまうという
無駄な大黒さまの像。




笑い話などとしてあるもので、
これがあまりにも要らなくなったので「田んぼにでも棄ててこい」
といわれたお店の小僧さんが田んぼに向かって運んでいると、
知らないひとが「そんなもったいない、どうせ棄てるならこれで売ってくれ」と
わずかばかりの銭で交換。
帰って来た小僧さんが「売れましたよ」と告げると
「やっぱり大変な貧乏大黒だ、もうそのひとに無駄な銭を使わせた」
――とするのがよくある結末。






ほんじつの「和漢百魅缶」へのアップは
名画シリーズ。「こほうげんのやなり」さんです。

こほうげんのやなり 古法眼の家鳴

むかし、ある家で家鳴りが起こるのでふしぎに思っていたところ、
修行者がたまたま家に宿をとった際に「うらなって進ぜよう」とその原因を捜査。
「何か古い掛け軸はありませんか」と修行者がきくと家の者が
「よくわからない仏さまの絵ならいつからあるかわからぬ古くすすけたものがあります」
と返答。



「それを外して地頭などに差し上げるとよろしいでしょう」と修行者から言われて、
家の者が掛けられていたその絵を外して偉いひとにあげたところ、
「これは立派なものだ」とよろこばれたソウナ。





その絵を偉い人が経師屋に頼んできれいにしてもらったところ、
実は古法眼の描いた掛け軸で、
さらに偉いお殿様のもとで大切にされるようになったトサ。






ほんじつの「和漢百魅缶」へのアップは 
しゃりしゃら。「あずきをあらうおと」さんです。

あずきをあらうおと 小豆を洗う音

木曽の山の中であった、というはなしが確認されるもの。
山の中を歩いてたら、どこからかあずきを洗う音がしてきたので、
どこから聴こえて来るんだろう、と近づいてみても
音は遠くなるばかりで位置がつかめず、
けっきょく一日中山の中を歩き回っても
どこから聴こえるのかがわからなかったりしたソウナ。




ほんじつの「和漢百魅缶」へのアップは
ぽんぽんぴーひょろーとー。「ろんでのかぐらだいこ」さんです。

ろんでのかぐらだいこ ろんでの神楽太皷

隠岐の知夫里島にある「ろんで」と呼ばれる崖のあたりにつたわるもので、
雨の日や霧ぶかい夜などに海から
お神楽の笛や太皷の音が聴こえてきたりするというもの。



むかし、「ろんで」できもだめしをしようと言って
それに挑んだ胆の太い神社に仕える男が、崖から落ちて死んでしまい、
それから音がするようになった等のはなしが残されてるようです。





プロフィール
■雅号
氷厘亭氷泉(こおりんてい ひょーせん)
■職業
イラストレーター
絵草紙&錦絵研究人
まんが描き
こっとんきゃんでい 主宰
山田の歴史を語る会 同人
新・妖怪党 党しゅ
■自己紹介
ちッちゃかわいいキャラや、ドット絵、ゲーム系のイラスト、妖怪、和物など多岐色々に描いたり、紙もの、立体もの、デザインものなどなどグッズを造ったりしております。

■ PIXIV
■ instagram
妖界東西新聞

妖界東西新聞 日刊紙だから まいにち更新中

和漢百魅缶wiki 検索用に。

2019年5月より、Tシャツトリニティでシャツを展開させてます。


最新コメント
[01/24 دکوراسیون منزل]
[11/29 NONAME]
[05/08 100]
[01/13 佐藤]
[01/05 ひょ―せん]
妖怪マガジンYOMIMANDARA
月刊?妖怪マガジンYOMIMANDARA

文車堂版社妖改革宣言

新・妖怪党 部署一覧


 Logo:Cyusonzi Ryunosuke
 Design:O-Onigami Georgenomikoto
 2008 新・妖怪党




 Logo:Koorintei Hyousen
 YoukaitoLogo:Cyusonzi Ryunosuke
 Design:O-Onigami Georgenomikoto
 2008 新・妖怪党



 Logo:Koorintei Hyousen
 YoukaitoLogo:Cyusonzi Ryunosuke
 Design:O-Onigami Georgenomikoto
 2008 新・妖怪党



 Logo:Koorintei Hyousen
 YoukaitoLogo:Cyusonzi Ryunosuke
 Design:O-Onigami Georgenomikoto
 2008 新・妖怪党

最新トラックバック
フリーエリア
© 2007-2024 Koorintei Hyousen

本ブログの内容、画像の無断転載、無断転用を禁じます。

忍者ブログ   [PR]