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氷厘亭氷泉の活動やラクガキをいろいろお届けしているブログです。
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ほんじつの「和漢百魅缶」へのアップは 
ザ・まもの。「がまぶちのまもの」さんです。

がまぶちのまもの がま淵の魔物

阿波の国は名西郡の上分にある
「がま渕」というふちに住んでるといわれてたもので、
体の下半分は魚のようになってるとも。



ひとりでふちに近づいたりすると
引きずりこまれるなどといいます。






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ほんじつの「和漢百魅缶」へのアツプは
笠コケココー。「にわとりいちめ」さんです。


にわとりいちめ 鶏市女

市女笠(いちめがさ)などをかぶってるすがたのにわとり。


田楽舞いなどが展開される構成の百鬼夜行絵巻などに
描かれているのが見られるものです。





ほんじつの「和漢百魅缶」へのアップは 
おんがえし身売り。「むかぜおんな」さんです。

むかぜおんな 蜈蚣女


むかぜ(むかで)が助けてもらった恩返しに、
女のひとに化けてやってきたというもの。



肥後の国の玉名郡などにつたわる昔話に出て来るもの。
お店にわたしを売ってそのお金をお礼にと言って来ますが、
料理屋から「もうちょっと若かかったら」と安く言われてしまい、
おじいさんが「化けているんだから、もう少し若くてもよかったのに」というと
「若すぎるとお客につばをつけられるから」と、むかでがつばを嫌う
(俵藤太のむかで退治などでも使われる設定)を利かせた話になってます。





「玉名郡昔話」(『昔話研究』)でこのはなしを報告してる能田太郎は
もともとあった恩返しの話が途中で笑話に変化したものではないかとしています。










ほんじつの「和漢百魅缶」へのアップは
のせてるものに手のあるシリーズ、そのに。「かぎゅうのせ」さんです。

かぎゅうのせ 載蝸牛

頭上に手の生えたかたつむりをのせてる、翼の生えてる妖怪。
歌川艶丸の錦絵にデザインのあるものです。





ほんじつの「和漢百魅缶」へのアップは 
11月、おとりさまの日の鳥アップ。二の酉であります。「りょうち」さんです。

りょうち 竜雉

漢字で書くと「竜雉」で、
竜が雉(きじ)に変化して現われたりするというもの。



『茅亭客話』などいくつかの漢籍に見られます。
「蛇」と「雉」が変化する関係にある感じのはなしは
『異苑』や『張華伝』にもあって、そちらとの関係も濃厚な感じ。





ほんじつの「和漢百魅缶」へのアップは 
のせてるものに手のあるシリーズ。「どくろのせ」さんです。

どくろのせ 載髑髏

歌川艶丸の錦絵にデザインのあるもの。
頭上に手の生えてるどくろをのせてる、翼の生えてる妖怪。




ほんじつの「和漢百魅缶」へのアップは 
たたいてつぶさないどくれ。「じょろうぐものひめ」さんです。


じょろうぐものひめ 陰蛛の姫


じょろうぐもが化けているもの。
むかし、美作の国にいた孫六という郷士(ごうざむらい)の男が
夏の暑いころに使っていた別荘で眠っていたところ、
見知らぬ老女などに招かれてふしぎな屋敷これに出逢い、
どうかひと夜一緒にすごして下されなどと頼まれたりします。




しかし、なんだかあやしいので逃げ出したら、
ふしぎな屋敷などはなくて元の眠っていた場所。
別荘を調べてみると軒にたくさんのじょろうぐもがいたので、
巣ごとそうじをしたら、その後は
あやしいことは無かったソウナ。





『太平百物語』のなかにしるされてるおはなしです。





ほんじつの「和漢百魅缶」へのアップは 
書類おはこび員。「こうさんり」さんです。

こうさんり 黄衫吏

泰山府君などに仕えてる冥吏たちで、
黄色い衫(さん)が制服。
死簿(しぼ)などの書類を運搬したりするのがお仕事です。





ほんじつの「和漢百魅缶」へのアップは 
剃髪希望者。「かみすり」さんです。

かみすり 髪剃り

僧侶などのまえに現われて、
髪をきれいに剃髪して欲しいと頼んでくる亡霊。




髪がきれいにされてないと「いける場所に行けない」というのが理由だそうで、
きれいにしてあげるとお礼をくれたりしたりもしたといいます。





ほんじつの「和漢百魅缶」 へのアップは
いちじゅうひゃく「せん」さんです。

せん 仙

鴬囀司(おうてんす)という僧侶が諸国をまわっている途中、
鎌倉の猿畠山で見たという羽根の生えた小さい人のようなもの。
仙人たちであったソウナ。



『御伽百物語』にしるされている鴬殿司の話に出て来るもの。
鴬囀司は、はじめ飛んでるこれらを見て「異なる蜂」(ことなるはち)かと思ってたそうで、
正体が明かされるまでは「蜂」と表現されて書かれてます。





ほんじつの「和漢百魅缶」へのアップは
孝行は重視します。「とうげのおおかみ」さんです。

とうげのおおかみ 峠の狼

山の峠道に巣食っていて、通るひとびとを
ことごとく食べてしまってた恐ろしい大おおかみ。





むかし、ある男が郷里の父親が急病であるとの知らせを受けて家に帰る途中、
この狼のいる山に入ってしまい大遭遇。
男が「父のもとに急いでるのでどうぞ今は食べないので下さい」と頼むと
「孝行で感心な男だ」と言って狼は許可してくれます。



しかし別れぎわに狼が「お前のいちばんおそろしいものを聴いておこう」と訊ねたので
男は「……お金が一番苦手です」と申告。
すると狼も「おれは柿のしぶと煙草のやにだ」と申告したので、
男は郷里に帰るとすぐにそれらを調達しておき、
後日、男を食べに来たこの狼を追っ払いましたトサ。






五島列島などにつたわる昔話に出て来ます。
大蛇や変化などが弱点を語ってしまうはなしと同類のもの。
復讐にお金を大量に投げ込ませるのも同様。




この狼の場合は、しぶ・やにが身体にかかると、
毛がぼろぼろ脱け落ちてしまい、ただれた赤剥けになってしまったとされます。




ほんじつの「和漢百魅缶」へのアップは 
三笠山ひみつの美女。「みかやまのへび」さんです。

みかさやまのへび 三笠山の蛇

大和の国の三笠山に出たというもの。
蛇のからだをしていて、美しい女の顔が生えています。
山仕事に入った杣人(そまびと)たちがこれを見て
急死してしまったりしたといいます。





『怪奇談絵詞』に描かれているもの。
絵巻物上では特定の呼称はつけられていません。






プロフィール
■雅号
氷厘亭氷泉(こおりんてい ひょーせん)
■職業
イラストレーター
絵草紙&錦絵研究人
まんが描き
こっとんきゃんでい 主宰
山田の歴史を語る会 同人
新・妖怪党 党しゅ
■自己紹介
ちッちゃかわいいキャラや、ドット絵、ゲーム系のイラスト、妖怪、和物など多岐色々に描いたり、紙もの、立体もの、デザインものなどなどグッズを造ったりしております。

■ PIXIV
■ instagram
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2019年5月より、Tシャツトリニティでシャツを展開させてます。


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