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氷厘亭氷泉の活動やラクガキをいろいろお届けしているブログです。
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ほんじつの「和漢百魅缶」へのアップは 
おせんにキャラメルの前の世代。「ばけおこし」さんです。

ばけおこし 化おこし

芝居小屋で売られるお菓子やおこし(粔籹)の
いれものの箱が化けたもので、
妖怪たちの芝居小屋などで、やはり
それを業務として登場したりします。



古いところでは黒本などに描かれる
妖怪の画像などに見られるものです。





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ほんじつの「和漢百魅缶」へのアップは
祠をつくって拝むどす。「ちょうふくじん」さんです。

 ちょうふくじん 長福神

福徳をさずけてくれるとされていたかみさま。
お酒をおそなえしたりするのがよいといわれてたようです。




ほんじつの「和漢百魅缶」へのアップは 
ぬるぬる地中さん。「やちべこ」さんです。

やちべこ

陸奥の国の津軽にでたという、
やち(湿地)の地中にいるという黒い海鼠(なまこ)のようなもの。
笄蛭(こうがいびる)などがたくさん付着してるともいいます。



雄と雌の2体が地面の中におり、
殺してしまったり傷つけてしまったりすると
たたりがあるといわれてたんだトカ。




ほんじつの「和漢百魅缶」へのアップは 
群体バージョン。「びんぼうがみのす」さんです。

びんぼうがみのす 貧乏神の巣

むかし、お金持ちな男と貧乏な男が住んでて、
貧乏な男も同じぐらい働いているのにどうして貧乏なのだろう
とふしぎになった金持ちの男が、ある日
るすになってる男の家で物音がしたのでコッソリのぞいてみると、
小さい子供がいっぱい家にいて、
物をいじくってぼろぼろにしたり、
物を喰ったりしてたのでびっくり。



「なにもんだぁ」と声をかけると
その小さな子供たちが一斉に自在鉤(じざいかぎ)にかけてある
大きなひょうたんの中へと消えてしまったので、
「この家が貧乏なのはあれのせいだ」と察知。



山から帰って来た貧乏な男にわけをきかせて
捨てろと提案してみますが「あれは代々家にある古いもんだから」と断られてしまい、
けっきょくその家はいつまでもそのままだったんだソウナ。





美作の国の真島郡美甘村などにつたわる昔話に出て来るもの。





ほんじつの「和漢百魅缶」へのアップは 
お肉たべたらまもってやります。「かかごせい」さんです。

かかごせい 花花五聖

漢字で書くと「花花五聖」で、「花」というのは
てんかにゃんにゃん」(天花娘娘)などの「天花」と同じで
天然痘を意味している文字。



疱瘡(天然痘)が流行ったりしたときなど、
家に患者が出たときに拝まれる五聖(五郎神)で、
お供物をささげたりして快方をいのったといいます。





ほんじつの「和漢百魅缶」へのアップは 
ワンワン。「おうみのじんろく」さんです。

おうみのじんろく 近江の甚六

近江の国の守山あたりにいたひとで、
『善悪報ばなし』に載っているはなしにあるもの。


ものすごい慳貪(けんどん)な性格で生前に家族にもやさしくなかったため、
死んだあとに畜生道におちて犬のすがたに生まれ変わってしまったんだソウナ。



犬になってしまったあと家族のもとにあらわれたとき、
棒でぶたれてしまいますが、


「わしは畜生道におちてしまった、どうか打たずにおいてくれ」と、


人語を発せたため、
あわれに思った家族がしばらく家においてやりましたが、
しばらくしてどこかに居なくなってしまいました。






ほんじつの「和漢百魅缶」へのアップは 
おこわをたべて胃に残る。「かぎょそう」さんです。

かぎょそう 化魚僧

漢字で書くと「化魚僧」で、日本の「うなぎのきゃく」(鰻の客)や
いわなぼうず」(岩魚坊主)などと同様のおはなし。



むかし天長県にすんで魚や雁をとって暮らしてた
劉萬というひとの家に乞食僧がやってきたので
おかみさんがちょうどお釜に入ってたお赤飯をほどこしてあげたところ、



「明日大きな魚が捕れるかも知れんが
 それはどうぞ殺さないでやってもらいたい」



と、僧は語って去ります。





次の日、ほんとうに大きな魚が捕れたのですが、
劉萬が僧のたのみなんか耳にしなかったョということにして
その魚をさばいてみたところ、
大魚のお腹の中にはお赤飯が入ってたんだトカ。



その後、劉の家は没落してしまったといいます。






ほんじつの「和漢百魅缶」へのアップは、
べたつく糸のなせるわざ。「くものざとう」さんです。

くものざとう 蜘蛛座頭

大きな蜘蛛(くも)が座頭さんのすがたに化けているもので、
人間にきれいな香箱を見せてきますが、
それをさわってしまうと手が離れなくなり、何とかはずそうと頑張って
もがくうちにどうにも身動きがとれなくなってしまいます。



動けなくなったところで蜘蛛の姿にもどり、
じわじわと血を吸って食べてしまうのが目的。





『宿直草』に書かれているはなしに出て来るもので、
出された道具(あるいは出て来た道具)にさわってしまうと手が離れなくという手法は
他に昔話などにも見られるほか、一部の「つるべおとし」などにも見られます。







ほんじつの「和漢百魅缶」へのアップは
背負ってダッシュ。「おおきなおけのやまんば」さんです。

おおきなおけのやまんば 大きな桶の山姥

大きな桶(おけ)を背中におってる「やまんば」。
隠岐につたわる昔話などにあるものです。



どうしてそんな大きな桶を背中におってるんだと訊くと、
「たきつけにするものを持って帰るんだ」と答えるのですが、
実のところは人間を中に入れて持って帰るための桶。



いっしょに山へのぼって、つれさらわれてしまったおじいさんは、
山姥が少し疲れて休んでいるうちに桶からそっと抜け出して
命びろいしましたトサ。







桶に入れて連れて行ってしまう部分や脱出する箇所は、
ごはんを食わないお嫁などの昔話の途中の展開とかさなってます。



ほんじつの「和漢百魅缶」へのアップは 
退却すなわち危険信号。「ふねのおんなのゆめ」さんです。

ふねのおんなのゆめ 船の女の夢

筑前や土佐などの
漁師や船にかかわるひとたちの間につたわるもので、



夢の中に、船から下りる女や、大きなふろしきつつみをかついで
船から地上へ去っていく女のすがたが出て来るのは、
難船事故などの前ぶれとされ、船をうごかすのを忌んだといいます。





ほんじつの「和漢百魅缶」へのアップは 
ぴっかー白鷺。「しらさぎのひかりだま」さんです。

しらさぎのひかりだま 白鷺の光玉

上野の国の邑楽郡などにつたわるもので、
夜うすぐらいときなどに空中を飛ぶひかるもの。



必ず横方向にひかりの尾を引きながら飛んでる
といわれてました。









――ひょーせんがわりとちからを入れたいと感じてる
狐狸などの化け動物に対して印象のつよみが世間にまだまだ低めな感じの
鷺などの化け種目のひとつであります。




ほんじつの「和漢百魅缶」へのアップは
歌の文句をよく覚えるよ。「うたずきのきつね」さんです。

うたずきのきつね 歌好きの狐

因幡の国の八上郡につたわるもので、
山に住んでたという一匹のきつね。




きれいな節まわしで歌をうたったり、
人間たちが酒盛りをしてたりするとその近くにやって来たり
人間の姿に化けて近づいて歌を聴いてたのしんでたりしたといいます。





プロフィール
■雅号
氷厘亭氷泉(こおりんてい ひょーせん)
■職業
イラストレーター
絵草紙&錦絵研究人
まんが描き
こっとんきゃんでい 主宰
山田の歴史を語る会 同人
新・妖怪党 党しゅ
■自己紹介
ちッちゃかわいいキャラや、ドット絵、ゲーム系のイラスト、妖怪、和物など多岐色々に描いたり、紙もの、立体もの、デザインものなどなどグッズを造ったりしております。

■ PIXIV
■ instagram
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2019年5月より、Tシャツトリニティでシャツを展開させてます。


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