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氷厘亭氷泉の活動やラクガキをいろいろお届けしているブログです。
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ほんじつの「和漢百魅缶」へのアップは
ぴかぴか。「おにほたる」さんです。

おにほたる 鬼蛍

はかり岩という岩のあるあたりに出たというふしぎなほたるで、
たいまつのように明るく大きくて、
目の玉をむき出しながら飛んで来たトカいわれてますが
詳しいことは不明です。



土佐につたわる「絵本集艸」の中に記述のあるもの。
大きさとかから推測していくと、虫な感じが強いというより、
ふつうに怪火であると見て考えた方がわかりやすい感じかも知れません。





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ほんじつの「和漢百魅缶」へのアップは 
芭蕉の根のした。「ばしょうき」さんです。

ばしょうき 芭蕉鬼

漢字で書くと「芭蕉鬼」で『異聞総録』にあるおはなし。
むかし、江西のひとがある屋敷をかったところ、
庭でどこからわからない歌声や笑い声や、
なぞの美女があらわれるというふしぎがあったりします。



そのうちに、その美女が子供の髪の毛をひっぱったりする
ということをするようになったので、よく調べてみたところ、
庭の芭蕉(ばしょう)の木の下あたりでその美女が消えたことが判明したので、
芭蕉の木をとりのぞいたところ、怪事はパッタリ。



よくよく聴いてみると、十年以上前にその家の持ち主に仕えてた侍女が
あるじによって殺されて庭に埋められており、
その上にその芭蕉の木が植えられてたんだソウナ。




ほんじつの「和漢百魅缶」へのアップは 
魯仙の随筆から。「あたまがししににたむし」さんです。

あたまがししににたむし 頭が獅子に似た虫

平尾魯仙『谷の響』にあるもので、
文政のころ、千葉という男が仲間たちといっしょに
たけのこを採りに山へ行ったときに目撃したという
いもむしのようなふしぎな虫で、



長さは2尺くらいで太さが1尺、頭はお獅子に似て、
背中には鱗が生えてたといいます。

この虫は眺めていると、そのまま千葉たちの目の前をとおりすぎて
やぶへ入ってどこかへ行ってしまったといいます。




魯仙は、随筆の『南遊記』に出て来るうわばみとかの仲間なのかな?
と、いってます。



ほんじつの「和漢百魅缶」へのアップは
むかしばなしの中からの、「やまおとこ」さんです。

やまおとこ 山男

越後の国の岩船郡の蛇喰などにつたわる昔話に出て来るもの。
田んぼに水がなくなって困ってしまった男のもとに
山男があらわれて「水をいれてやるから、娘をひとり嫁にくれ」といわれます。



姉たちはいやがりますが
一番末の娘がその条件をのんで嫁に行き、
ひょうたんと針千本をつかって山男を退治して帰って来ます。




正体は大きな蛇だったソウナ。





猿や蛇が田畑へ水を入れてくれるかわりに娘を嫁に求める昔話の型のうちの一ッ。
山姥や山男の正体を大蛇とするものいくつか存在してます。





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どじょどじょどじょどじょ。「みみつきどじょう」さんです。

みみつきどじょう 耳付鰌

備中の国の川上郡につたわるもので、
とりがねが池という「じゃ」(大蛇)の住んでいた池にいるといわれてる
耳のようなものが生えてるふしぎなどじょう。




片目のおさかなとか、色のちがう貝とか、
そういったもののお仲間のようでスネ。



ほんじつの「和漢百魅缶」へのアップは 
ファイアーびんぼう。「びんぼうひつつき」さんです。

びんぼうひつつき 貧乏火つつき

伊予の国の浮穴郡などにつたわるもの。
囲炉裏でおこってる榾(ほだ)火などを火箸でつついて遊ぶと
火が怒って貧乏になるとされてて、
やってはいけないと厳しくいわれてました。


「火つつき貧乏」などとも。





ほんじつの「和漢百魅缶」へのアップは 
耳がおおきすぎるます。「いらずやまのぬし」さんです。

いらずやまのぬし 入らず山の主

土佐の国長岡郡の立川などにつたわる昔話に出て来るもので、
入らず山と呼ばれてるはいってはいけない山の中にいるとされるぬし。



山小屋にはいってこられると
小屋いっぱいになるほどの大きな耳をもってて、
ふとい音(大きな音)をどれだけ出せるかの勝負を挑んで来たりします。




猟師さんがこれに対して持ってた鉄砲を
こっそり耳の穴に向かって撃ちこんだところ
「音は細いが穴によくとおるな」
と言って走り去ってしまったソウナ。





大きな音くらべをして鉄砲の音をたてて対処するはなしは
やまじじい」(山爺)や「やまちち」(山父)のはなしとしても四国には多く残されてます。



ほんじつの「和漢百魅缶」へのアップは 
黒は立身。「しゅっせねこ」さんです。

しゅっせねこ 出世猫

駿河の国は駿府城のなかにある
河内屋敷あたりにときどきいたといわれてるふしぎな猫で、
『駿国雑志』などに記されてるものです。




これをたまたま目撃できたひとは
非常に立身出世をしたりするんだトカ。





ほんじつの「和漢百魅缶」へのアップは 
黒は立身。「しゅっせねこ」さんです。

しゅっせねこ 出世猫

駿河の国は駿府城のなかにある
河内屋敷あたりにときどきいたといわれてるふしぎな猫で、
『駿国雑志』などに記されてるものです。




これをたまたま目撃できたひとは
非常に立身出世をしたりするんだトカ。





ほんじつの「和漢百魅缶」へのアップは 
食事の知られているやつ。「へらほう」さんです。

へらほう

よく走ったりするというもので、
たべものをたべますが
ごはんのようなやわらかいものだけを食べて、
かたいものは決して食べなんだトカ。




狩野家の絵巻物に描かれる「ぬっぺほふ」の画像を
もとにして描かれているものです。
いにしえにいたということや、似た物が奥州に出たとのことが
絵巻物の書き入れにありますが、実際の伝承なのかは不明です。






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化けるおたぬき。たぬきみみ。「さけのみたぬき」さんです。

さけのみたぬき 飲酒古狸

むかし京のみやこの酒屋に
ひとりの下女が酒を飲みにやってきたけれど、
やたらと犬がその下女に向かって吠えるので
ふしぎに思っていたら下女は脱走。



逃げ走る下女のかぶりものが落ちると獣の耳があり、
古狸が化けてるのだと知れたので打ち殺したソウナ。






『看聞御記』の応永24年5月8日の記事にみられるはなし。
「抑聞今日一条辺酒屋下女一人来」とあって、一条あたりの酒屋に出たと知れます。





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妙沖さまぁぁ。「みっかびのかたばのあし」さんです。

みっかびのかたばのあし 三ヶ日の片葉葦

遠江の国の三ヶ日につたわるもの。
むかし流罪にあって土地を移される途中、この地で亡くなったとされる橘逸勢(たちばなのはやなり)を
したってやって来た逸勢の娘・妙沖尼(みょうちゅうに)の美しさに惚れた村のある若者があったのですが、
その後、妙沖尼が都へかえってしまったことをはかなんで死に、
その思慕のおもいが都のある西の方角だけに葉の生えてる
片葉葦になったのだソウナ。






プロフィール
■雅号
氷厘亭氷泉(こおりんてい ひょーせん)
■職業
イラストレーター
絵草紙&錦絵研究人
まんが描き
こっとんきゃんでい 主宰
山田の歴史を語る会 同人
新・妖怪党 党しゅ
■自己紹介
ちッちゃかわいいキャラや、ドット絵、ゲーム系のイラスト、妖怪、和物など多岐色々に描いたり、紙もの、立体もの、デザインものなどなどグッズを造ったりしております。

■ PIXIV
■ instagram
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2019年5月より、Tシャツトリニティでシャツを展開させてます。


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