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氷厘亭氷泉の活動やラクガキをいろいろお届けしているブログです。
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ほんじつの「和漢百魅缶」へのアップは
ぱちぱちぽわー。「むじなのたきび」さんです。

むじなのたきび 狢焚火

飛騨の国の吉城郡などにつたわる
むじなたちの化け種目の一ッで、

夜道などで遠くにたき火のような明かりが見えるというもの。

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さて、ほんじつの「和漢百魅缶」へのアップは
ちゃぷん。「てんぐのひょうたん」です。

てんぐのひょうたん 天狗の瓢箪

てんぐ」(天狗)たちの飲んでる
おいしい、ふしぎなお酒がはいってる容器。
ときどき、置き忘れたまま放置されてるときがあったりして、
人間がひろったりするはなしがあります。

タトエバ、『土佐奇談実話集』(1957)にのってるはなしですと

安政のころ、土佐の国の新改村で手習いなどの師匠をしてた
維盛という名前のさむらいが、天狗たちが木の上で祝言をあげていたのを
たまたま目撃、

朝になって天狗たちが帰るまで眺めてたところ、その場に
この「ひょうたん」がひとつ、置き忘れてあったので
持って帰って弟子たちと飲んでみたところ、
ふつうの酒とはくらべものにならない、
とんでもなく美味しいお酒だったトサ。

とざい、とーーーーーざーーーーーーーいーーーーーーー。

あけまして三が日もうちすぎまして
和漢百魅缶」も、例年どおり本日より操業開始でございます。
ということで、いつものためしの連続アップ興行。
それではご覧くださいませ。

まつたけししょう(松茸師匠)
いもほりぼう(芋堀坊)
文渓堂『怪談豆人形』に登場してる大きな寸法の妖怪
(ほかの妖怪たちが小人島から来てる妖怪だから)3体のうちの2体。
「松茸師匠」というのは名前がないので勝手につけちゃった "呼び名" ですが
(――命名主は、妖怪のみいらとかをつくってる式水さん)
「芋堀坊」のほうは、もともとの本文にあるもの。

みくにのきつね(三国の狐)
「王子の狐」のように、きつねにだまされたふりをして逆にだまし
さんざんっぱにら飲み食いしたお勘定を任せていっちゃう、
というはなしに出てくるすこしお気の毒なきつねさん。
『北国巡杖記』では逃げるときの文に「九尾」とか出て来ますが
こいつは文飾上の表現のようで、しっぽがその数というわけではない感じ。

ぎいぎい
おそれられていたものの正体は……な、はなし。

なわいけのぬし(縄池主)
お膳を貸し出してくれるシリーズですが、
破損時のおしおきが結構てきびしい主さまです。

なりふろがま(鳴風呂釜)
大陸では釜いがいにも鍋も甑(こしき)も鳴ったりしますが
吾が国でも、風呂釜が鳴る、というものがありました。
去年から蒐集強化命令が出てる佐賀県もの。

おんじ
志摩につたわるだいだらぼっち。

とくいのあげたか(得意之揚鷹)
服部撫松の漢文「怪化奇談伯労化鷲」 に出てくるもの。
明治の戯文に出てくる、「開化鳥」ななかまたちのひとつです。



――とりあえず、操業はじめは異常なく
トンテンカラリンこれだけアップ。
本年もまたどしどしとアップして参りまするので
いずれもさまにおかれましては、いつものごとく
また製造ごとに御笑覧のほど、よろしくお願い申し上げたてまつりまする。



とざい、トーーーーーーざーーーーーーーーーーーーい。
あけましておめでとうございます。
2014年、本年の試筆をさっそくぶるるる。とアップでございます。

2014年本年の試筆『礙日春隴』


午どし、ということで、
衣冠に身をととのえて馬にまたがってるという大陸のかみさまのひとり
ゆじ(兪児)さんに、バンと新春のひのでを持ち上げていただきました。

あってるのかちがうのかは
まだあんまりわからないのですが
衣冠をつけてて騎馬姿、というのは
日本の「ぎば」とかにも遠からず影響があるんじゃないかしらん、
とも考えてますが、どうなんでしょうな。


それでは、本年も、どうぞみなさますこやかに。


■ゆじ(兪児)■だっちょ
とざい、トーーーーーざーーーーーーーいーーーーーーー。

さて本年の「和漢百魅缶」も、
いよいよ千穐楽(せんしゅうらく)でございます
ということで、いつものためしの連続アップ興行。

今年も一年間、
じつにまたいろいろアップをいたしましたが
 
2013年、和漢百魅缶の製造履歴

こちらでいよいよあげおさめ。
それではご覧くださいませ。

つらや(つら哉)

いとんぼう(糸坊)やしりめ(尻目)の絵巻として
先年より株価が急上昇したニューフェイス・宮川春水の絵巻物から。
なんで、こう、蓮の葉っぱみたいな耳のデザインが多いのか
ちょっとキニナルところです。

さきのかんせんオルトミクソH3N2あかい(前感染オルトミクソH3N2亜槐)
さきのかんせんオルトミクソH5N1あかい(前感染オルトミクソH5N1亜槐)
さきのかんせんオルトミクソH1N1にゅうどう(前感染オルトミクソH1N1入道)

妖界東西新聞』で登場したインフルエンザの病将さまたち。
前感染オルトミクソH3N2亜槐(香港型のインフルエンザさん)は
2009年ですから、妖界東西新聞が日刊になってすぐのあたりにもう登場してるのですが
当時から「流行ってるべつのインフルエンザの型に怒る(嫉妬する)」というカタチが
出来上がりすぎてて、ちょっとかわいそうなかんじだったりします(ニガワライ)
このシリーズのいちばんはじめとして生まれた、前感染オルトミクソH1N1入道は
『YOMIMANDARA』の広告ソング「おびょうきべったり/ビールスのうた」が初登場。

しんつうなごんむしばのいたがり(心痛納言虫歯痛鳫)
病将たちのひとつ。虫歯のおかた。
ベロのかたちにつくった烏帽子が個人的に好みデザイン。

ぼうくうけん(帽空犬)
防空識別圏の話題のときに生まれた『妖界東西新聞』の登場妖怪。
かわいい。

つめのおに(爪の鬼)
夜に爪をきっちゃいけないよ!という俗信の中には
「鬼がくるよ!!」という戒めをしてるものがありまして。これは、その鬼。
からっぽの唐箕をまわすと「ままおっか」が出るとか、
からっぽの臼をつくと「びんぼうがみ」が来るとか、そういったものの仲間。

ほおずきのせい(酸漿精)
庭に植えたらいけませんシリーズ。
この手の俗信ものは、食物連鎖のプランクトンのようなもので
こういう素朴なものがどれだけ基本生活の中に入ってるか、ということが
妖怪の進化の上では実はとっても重要だったりするのです。というのが
ひょーせんの鬼質学上の基本理念です。
今後もどしどしさぐってゆきたいものですぢゃ。


さて、そしてさいごは押戻(おしもどし)
こんどのニュー押戻キャラは、こちら、
たけわきみみじゅうろう」(竹弁耳十郎)さんです。


たけわきみみじゅうろう 竹弁耳十郎

これで、しっかりドッスンドッスン。
本年も、いずれもさまのご多分のご愛顧お引き立てをたまわりまして
無事に一年間しっかりアップして参れました。

明年もまた、よろしくご贔屓のほど、よろしくお願い申し上げまする。



とざい、とーーーーーーざーーーーーーーーーーい。
ほんじつの「和漢百魅缶」へのアップは
黒黒黒黒黒。「こくじんきぶつ」さんです。

こくじんきぶつ 黒人鬼物

漢字でかくと「黒人鬼物」
ひとの眠ってる近くに立ってたりするという、
真っ黒い色の人のすがたをしたもの。

これが近くにうろうろしてると
体の調子が悪くなったり、病気になったりするようです。

黒くないのもいるようで、それがこの黒人に勝ったりすると
病気が快方に向かったりしたと言います。

ほんじつの「和漢百魅缶」へのアップは
ドントイーティング。「りょうし」さんです。

りょうし 竜子

竜になるために地上のあちこちの水中にいきてるおさかな。
漢字で書けば「竜子」ですが
べつに「たつのおとしご」な形ではないようです。

うっかりこれを食べてしまってはいけないそうで、
もし食べてしまったりすると、冥吏からの通達が来て
寿命を抹消させられてしまったりもしたソウナ。
ほんじつの「和漢百魅缶」へのアップは
どろんどろんだ。「ばけだつうぼう」さんです。

ばけだつうぼう 化け座頭坊

豊後の国の直入郡などにつたわる、
たぬきたちの化け種目の一ッ。
坂道や野道などにあらわれます。

ある男は、たぬきがこれに化ける瞬間を遠くから見つけ、
「どたぬきめ、どこで悪さをする」と後をつけて行ったところ、
実はそのこと自体がすでに化け術にとらわれてる中で、
気がつくと木の切り株の上に立ってた、などのはなしもあります。


「だつう」はこの地方での「ざとう」の転訛。

ほんじつの「和漢百魅缶」へのアップは
マネーのスピリッツ。「かねくろ~ん」さんです。

かねくろ~ん 金くろ~ん

羽後の国の飽海郡の備畑などにつたわるもの。

夜な夜な木の下から「金くろ~ん、金くろ~ん」と
声をたてて人々を恐ろしがらせてたという妖怪。

正体は、埋められたままになってた
瓶いっぱいのお金だったソウナ。



呼び声としては「とっつくひっつく」などと同じようなものですが、
ひとをおどろかして、それにおじずに深く調べたひとが
妖怪の正体はお金と知るという、
金貨などの精霊の変化としては一般的な変化の仕方。

ほんじつの「和漢百魅缶」へのアップは
ぴかぴかゆらゆら。「ばくろちょうのひのたま」さんです。

ばくろちょうのひのたま 馬喰町の火の玉

陸奥の国の弘前につたわるもの。
弘前の馬喰町上空あたりに見えたというふしぎな火の玉で、
どの方角から見ても見てる方から反対側の先に
ゆらゆら飛んで見えたといいます。

ほんじつの「和漢百魅缶」へのアップは
蛇も万能変化。「へびのおおにゅうどう」さんです。

へびのおおにゅうどう 蛇の大入道

日向の国の高千穂あたりなどにつたわるもの。
山の中に住んでいる大きなへびで、
おおにゅどうな姿に化けて人間をびっくりさせたりして来たといいます。

山の中の大蛇が「山姥」などに化けるというものの仲間。
四国や九州など、各地の山にこの手のものはあるようですゾ。

ほんじつの「和漢百魅缶」へのアップは
戸袋の間より。「とぶくろのおんな」さんです。

とぶくろのおんな 戸袋女

戸袋の中から出て来たり、戸を開かなくしたりする妖怪。
女の姿をしてたといいます。

『耳袋』には江戸の数奇屋橋あたりの家に
こういうものが出たはなしが載ってます。
おさえて捕まえたりしたところ、パッと消えてしまったソウナ。

プロフィール
■雅号
氷厘亭氷泉(こおりんてい ひょーせん)
■職業
イラストレーター
絵草紙&錦絵研究人
まんが描き
こっとんきゃんでい 主宰
山田の歴史を語る会 同人
新・妖怪党 党しゅ
■自己紹介
ちッちゃかわいいキャラや、ドット絵、ゲーム系のイラスト、妖怪、和物など多岐色々に描いたり、紙もの、立体もの、デザインものなどなどグッズを造ったりしております。

■ PIXIV
■ instagram
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妖界東西新聞 日刊紙だから まいにち更新中

和漢百魅缶wiki 検索用に。

2019年5月より、Tシャツトリニティでシャツを展開させてます。


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