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氷厘亭氷泉の活動やラクガキをいろいろお届けしているブログです。
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ほんじつの「和漢百魅缶」へのアップは
ギャー。「ろうゆう」さんです。

ろうゆう 老鼬

文化年間のころ、武州熊谷にでたという大きな古いたち。
「老鼬」というのは『耳袋』に載せられたときについた表題で、
実際は「ふるいたち」などとひとには呼ばれてたのでしょう。

夜道で何人ものひとがなにものかに襲われて
死んでしまう事件が何件も起こってましたが、
犯人の正体は実はこれで、
人間の脇などにかじりついて血を吸ってたりしたといいます。

これが逃げこんだ穴に
落ち葉をいぶした煙をもくもく入れて、
苦しがって飛び出して来たところを打ち殺したところ、
正体が老鼬であったことが知れたトサ。

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ほんじつの「和漢百魅缶」へのアップは
人数把握植物。「ひとかげばな」さんです。

ひとかげばな 人影花

こちら、人影花さんは、昔話によくでてくるもので
「おに」(鬼)や「やまんば」(山姥)の岩屋、
あるいは山賊などの棲み家などに生えてたりするふしぎな植物。

その岩屋や家の中にいる人間の数だけ
花を咲かせるという性質をもっていて、
男は白い花、女は紅い花と
そのうちわけも色で示したりします。

ほんじつの「和漢百魅缶」へのアップは
軟骨魚類め。「さめのぬし」さんです。

さめのぬし 鮫の主

安房の国の白浜の沖にいたというものすごく大きなさめ。
背中などには貝とか岩とかがひっついてたといいます。

ほんじつの「和漢百魅缶」へのアップは
念仏イヤン。「つのがじゅうにほんあるおに」さんです。

つのがじゅうにほんあるおに 角が十二本ある鬼

薩摩の国の上甑島につたわるもの。
毎年16歳になるむすめをいけにえに出させてたという鬼。

旅の途中の僧侶がここに来て
「なむあみだぶつ」と唱えればよい、と教えられ
村人たちがいけにえをささげなければならない日に
念仏を一心不乱に唱えたら、

現われたこの鬼のつのは全部抜け落ちてしまい、
もういけにえをとりに現われなくなったソウナ。



紀伊につたわる「おすなおに」(お砂鬼)など、
つのが12本あるという特徴は
一部の「鬼」に共通して出てくる本数の特徴です。

ほんじつの「和漢百魅缶」へのアップは
ガオーメー。「ようかろう」さんです。

ようかろう 羊化狼

漢字で書くと「羊化狼」、
ひつじの群れがすべておおかみに変化してしまって、
まわりのひとにおそいかかってきたというもの。

周の幽王のころに起こったことがあるといいます。
ほんじつの「和漢百魅缶」へのアップは
ひゅひーん(嘶き)じゃじゃんじゃんじゃん(くつわ音)「しりきれうま」さんです。

しりきれうま 尻切馬

阿波の国の海部郡などにつたわるもの。
うまの頭と前脚ぐらいの身、あるいはしっぽやおしりのない身が、
ぱかぱか駈けたり歩いてたりするといいます。


「くびきれうま」とは逆な呼び名の半身です。

これが家にやって来たくつわの音がしてから豊かになった、
出て行ったから衰えた、などのはなしもあったようです。

ほんじつの「和漢百魅缶」へのアップは
お正月用にしたのがアカンかった。「しかぼねのたたり」さんです。

しかぼねのたたり 鹿骨祟

遠江の国の佐野郡につたわるもの。

文化10年(1813)水不足がおきて川の水がほとんどなくなり、
お正月のお餅をつくための水やお正月のごはんに使う水に
鹿を解体してその骨をさらしてた溜め水を使ったところ
お正月すぎごろにその村のみ、重い病がはやってしまったトカ。

ほんじつの「和漢百魅缶」へのアップは
おかおウォーーーーーール。「いたちのぬりかべ」さんです。

いたちのぬりかべ 鼬の塗壁

豊前の国の下毛郡の内河野と手月のあいだにあった
やぶの道に出たというもの。

ひとの目の前をいきなりまっくらにして
前に進めなくしたといいます。


「ぬりかべ」という呼び名でこの手の化け術をつかってくるのは、
豊後や豊前あたりには多かったようです。

ほんじつの「和漢百魅缶」へのアップは
ニャーではなく、マヨン。「からねこ」さんです。

からねこ 唐猫

てんじくのからねこ(天竺の唐猫)とも。

天竺にすんでるという大きめのねこで、
「まよんまよん」と鳴きます。

鬼はこれが苦手で、声をきいたりすると
近づいてこないようです。



土佐の国の香美郡などにつたわる
乙の姫が天竺の猿沢池に雨をもらいに旅をする昔話などに登場します。
鬼の妻にたすけてもらったとき、この唐猫の皮をもらい、
皮と鳴き声の真似をつかって鬼に食べられるのを回避したりします。

ほんじつの「和漢百魅缶」へのアップは
こんこん。「エワンリトコルクル」さんです。

エワンリトコルクル

北海道旭川のオサラッペ川と石狩川が合流するあたりに
砦をもってたというきつねの精霊。

悪い疫病たちがやって来たりしたときは、
それを防いでくれたりしたといいます。

ほんじつの「和漢百魅缶」へのアップは
こげやこげこげ。「やさいろ」さんです。

やさいろ やさい艪

隠岐の中ノ島などにつたわるもの。

海で死んでしまった人の亡霊で、
すがたかたちはみえなく、海の上で話し声な物音、
特に「よいせ、よいせ」とかけ声をかけながら
艪(ろ)をこぐ音をさせて来たといいます。

ほんじつの「和漢百魅缶」へのアップは
帰りたい帰りたい。「ごみじまのおおがま」さんです。

ごみじまのおおがま 五味島の大釜

そのむかし、加賀の国の五味島にあった大きな大きな大釜で、
誰にも特に使われることもなく放っておかれてたので、あるとき
五味島のひとたちが釜谷村へあげてしまいました。

釜谷村のひとたちがこれで早速、
味噌をつくろうとして豆を煮はじめると
釜が変な音をたてはじめて、
しまいには「五味島に帰りたい」と大騒ぎ。

村人達はすぐに大釜を火からおろして
五味島に戻そうと運び出したところ、
その途中の牛首川で大釜が飛び上がり、
川の淵にとびこんでそのままどこかへ消えてしまったソウナ。

プロフィール
■雅号
氷厘亭氷泉(こおりんてい ひょーせん)
■職業
イラストレーター
絵草紙&錦絵研究人
まんが描き
こっとんきゃんでい 主宰
山田の歴史を語る会 同人
新・妖怪党 党しゅ
■自己紹介
ちッちゃかわいいキャラや、ドット絵、ゲーム系のイラスト、妖怪、和物など多岐色々に描いたり、紙もの、立体もの、デザインものなどなどグッズを造ったりしております。

■ PIXIV
■ instagram
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2019年5月より、Tシャツトリニティでシャツを展開させてます。


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