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氷厘亭氷泉の活動やラクガキをいろいろお届けしているブログです。
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ほんじつの「和漢百魅缶」へのアップは
じゃぼーん。「とうふむすめ」さんです。

とうふむすめ 豆腐娘

五島列島の大津の磯にあるという
小さなほこらにまつられてたもの。

この前をとおる時はみんなほこらにお豆腐をそなえたそうで、
もしお供えをしなかったりすると、ときどき海から娘が出てきて
海の底に引きずり込んでしまうと言われてました。

むかし、殿様に仕える御殿女中としてはたらいてた
豆腐の大好きなこの村の娘が、殿様の御前でおならをしてしまい、
その恥ずかしさから海へ身を投げて死んでしまったのが、
ほこらのもともとのいわれだったそうです。

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ほんじつの「和漢百魅缶」へのアップは
おばさん。「かしゃつぶり」さんです。

かしゃつぶり

河東(かんとう)国という歌舞吹弾にあふれてる国にいる
というかたつむり。牛みたいにのろのろ出て来るといいます。


酔斎子『襍土一覧』に出て来るもの。
「花車」(遣り手)と「かたつむり」のぬえ合成。

本文には「かしゃつむり」という表記もあって、どっちでもイイらしい。
別名は「臥牛」(がぎゅう)



ほんじつの「和漢百魅缶」へのアップは
ねがいごとドウゾ。「チョーバンユーリー」さんです。

チョーバンユーリー 枡幽霊

沖縄につたわるもの。

むかし、妻がいる男を好きになったまま死んだ女が
幽霊になってその妻のもとに現われて
「夫をゆずれ」とせまりましたが、妻はこれに猛反対。

そこで幽霊が「じゃ、ゆずってくれたら願いごとが何でも叶う
チョーバン(枡)をやろう」ともちかけます。

妻は「そういうチョーバンなら、いいだろう、
では夫をお前にあげるからすぐチョーバンをおくれ」と条件をのむと、
チョーバンをもらったとたんに

「お前なぞ地獄に行ってもう出て来るな」

と幽霊をチョーバンでぶち叩き、見事においはらうことが出来たソウナ。


この昔話をうけて、ひとのあたまを
枡(チョーバン)のかどで叩いちゃいけない、という俗信が語られてました。

ほんじつの「和漢百魅缶」へのアップは
あーみーがだいすきー。「いしのひつ」さんです。

いしのひつ 石の櫃

越後の国の青海村につたわるもの。
海での漁をしてるときに網が
まったくうごかなくなってしまったりしたときは、
海の底にいるこれに引っかかってるのだと言われてて、
その網を引き上げるのはあきらめたりしたといいます。

むかしこの地にいた三浪長者というおおがねもちが

「夏に雪を見たい」

と考えてごはんを庭や屋敷のまわりに敷き詰めて
遊んだりした罰があたって家ごと海に流れてしまったのですが、
その三浪長者の家でつかわれてた飲用水の大きな器が
この石の櫃だったソウナ。

ほんじつの「和漢百魅缶」へのアップは
かかせぬウォーター。「かねのたご」さんです。


かねのたご 金担桶

天の上に住んでる天人たちがつかってるという
金色の桶(おけ)で、年に何回か、
これを地上の川にまでずーっと下げて、
天人たちが飲んだり使ったりする水をくんでいくんだソウナ。


安芸の佐伯郡などにつたわる天人女房の昔話に出てくるもので、
天に帰ってしまった嫁のもとへ男と子供が
これに乗って会いに行くという展開に登場したりします。


「つるべおとし」などのはなしの構造との関係性が
どのくらい深いかは不詳です。

ほんじつの「和漢百魅缶」へのアップは
さわるよりすごい能力。「さすりぼとけ」さんです。

さすりぼとけ さすり仏

美濃の国、恵那郡の原村あたりなどにつたわってた仏様。
このまえを通ると子供が出来るといわれてたソウナ。
子だくさんで大変だなどといってる家のおかみさんなどは
この前を走り抜けてったりしたといいます。

ほんじつの「和漢百魅缶」へのアップは
ゲロゲーロビビッ。「びっきのばけもの」さんです。

びっきのばけもの 蝦蟇の化物

羽前の国などにつたわるもの。
山の中に住んでる、ものすごく巨大なびっき(かえる)のおばけ。
髪の毛のもさもさ生えた妖怪に化けたりして
狩人などをパクッと食べてしまったりします。

さて2013年もどんづまりの月、「和漢百魅缶」こんげつのはじめのアップは
名前の響きがごんごんごん。「じょんごんどんのあな」です。

じょんごんどんのあな じょんごんどんの穴

むかし、肥後の国の天草郡御領の
黒崎にあったふしぎな穴。

この穴にあったほこらに恋の相手の名前を祈ると、
7日後におつげがあって恋の行方を告げてくれたりしたトカ。

こんげつの「和漢百魅缶」への千穐楽なアップは
じゃーん。きつねパレス。「きつねのいえ」です。

きつねのいえ 狐の家

きつねたちのつかう化け術の一ッで、
いきなり山道や野道から見える位置に
とても大きな家やきれいな家を見せてくるというもの。

因幡の国の八東郡などをはじめ
いろいろな地域で言われてます。

ほんじつの「和漢百魅缶」へのアップは
ぼとん。「てんじょうおち」さんです。

てんじょうおち 天井落

肥前の国の佐賀郡などつたわる、
家の天井からずろっと、へびが落ちぎってくるもの。

これが発生した家は、
家の中のだれかが死んでしまうといわれてました。

ほんじつの「和漢百魅缶」へのアップは
スイッスイッスイッスィッスター。「よばいぼしのかね」さんです。

よばいぼしのかね 夜這星の金

羽後の国などにつたわるもの。

夜這星(「よばいぼし」は流れ星のむかしのよびかた)が
空をスーッと飛んでるのをみたときに
「よばいぼしかねおとせ」と3回唱えると、
近いうちにお金がドンと入ってくるトカ、

夜這星が空に見えてる間に
石をサッと拾うことが出来ると
それが貴金属になってるトカ、

いろいろと言われてたようです。

ほんじつの「和漢百魅缶」へのアップは
今年のお酉さましばりもラスト。「ひのときのきじ」さんです。

ひのときのきじ 火の斎の雉

三の酉まである今年も、ぶじに、お酉さまの日しばりもクリアです。

こちら、「火の斎の雉」さんは、
薩摩の国の日置郡につたわるもの。

きじが村の中でいきなりけんけんと鳴き出したり、
火の玉になって飛んだりするといったことが起こったりすると、
それは火事が巻き起こるきざしだと言われてました。

むかしは、これが見られたとき
村のおかみさんたちが集まって「火の斎」(ひのとき)という行事をして
火事が起こらないように祈ったりしたといいます。

プロフィール
■雅号
氷厘亭氷泉(こおりんてい ひょーせん)
■職業
イラストレーター
絵草紙&錦絵研究人
まんが描き
こっとんきゃんでい 主宰
山田の歴史を語る会 同人
新・妖怪党 党しゅ
■自己紹介
ちッちゃかわいいキャラや、ドット絵、ゲーム系のイラスト、妖怪、和物など多岐色々に描いたり、紙もの、立体もの、デザインものなどなどグッズを造ったりしております。

■ PIXIV
■ instagram
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2019年5月より、Tシャツトリニティでシャツを展開させてます。


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