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氷厘亭氷泉の活動やラクガキをいろいろお届けしているブログです。
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ほんじつの「和漢百魅缶」へのアップは 
ざんぎりあたま推進紙怪。「せんべんし」さんです。

せんべんし 剪弁子

漢字で書くと「剪弁子」で、
同治から光緒のはじめごろ(1862~1870年ころ)にでたというふしぎなもの。

ひとびとの頭の弁髪(べんぱつ)を
チョキンと切ってしまったといいます。
正体は紙でつくられた人形で、
それが術によって動いてたそうです。



せんかい」(剪怪)や「しゅとうきつ」(取頭髻)の仲間。
束ねられた髪の毛を、ちょっきんちょっきんと切ってしまうものは
やはり、決められた髪型が多かった地域には多かったんでしょかしらネ。


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ほんじつの「和漢百魅缶」へのアップは
生でたべるのはやめよう。「とうせいけい」さんです。

とうせいけい 挑生鶏

広東の雷州につたわる挑生(とうせい)術の例のひとつ。
挑生術は、魚・肉・菜・瓜・茶・湯などを相手の腹の中で暴れさせる
蠱毒の仲間なおまじない。

「挑生」鶏は、鶏肉に術をかけてひとに食べさせて害するというもので、
食べられたあとの鶏肉は相手の体の中で変質し、
足が生えたり顔が生えたりして小さい鶏のようなものになり、
体内であばれだして相手を苦しめたといいます。
ほんじつの「和漢百魅缶」へのアップは 
鉄分だいすきっこ。「そてつのばけもの」さんです。

そてつのばけもの 蘇鉄の化物

美作の国の美甘村につたわる
お寺に生えてた古い蘇鉄(そてつ)の大木が化けたというもの。

大きな女のひとの姿で夜な夜な
「ざんねんな、ざんねんな」と言いながら現われて
ひとをびっくりさせてたといいます。


実は、木に鉄分が足りなくて、
それを誰かにうったえたくて出てたそうで、
それが知れてみんなが鍋や釘をお寺の蘇鉄の根元に埋めてあげたところ、
出なくなったソウナ。
ほんじつの「和漢百魅缶」へのアップは 
ソードガーディアン。「しらっさま」さんです。

しらっさま

信濃の国の伊那にまつられてるもの。

むかし、旅の途中の都のひとが

「腹の具合が悪いな」

と剣を榊(さかき)の枝にぶらさげて糞をしたのですが、
すっきりしたあとに剣をそのまま忘れて行ってしまいます。
忘れられたその剣でしたが、
ふしぎなことにぐるぐると真っ白いへびがこれにまきついて、
近寄るひとに火炎を吹いて来たため、その都のひとが再び通りかかったときまで
そのままになってたといいます。


そのことを知った剣の持ち主は
村の人といっしょに剣と白蛇を祠におまつりしたソウナ。
ほんじつの「和漢百魅缶」へのアップは
ライトじじい。「ひのたまじいさん」さんです。

ひのたまじいさん 火の玉爺さん

加賀の国の小野坂というところで
見られたことがあったという、ふしぎなじいさん。

夜道をあるいてるひとの前を明かりをつけて歩いてて、
追いつこうとしても、いつまでたってもなかなか追いつけなかったといいます。
ひかる珠のようなものを持ってたといい、
坂井数右衛門という武士がこれになんとか追いついたところ、
フーッと明かりを消して山の中に消えてしまったトカ。


一緒に、ばあさんも歩いてたようです。
ほんじつの「和漢百魅缶」へのアップは 
しくしくテンプル。「ちごのれい」さんです。

ちごのれい 稚児霊

青森の宮田につたわるもの。

荒れ寺にあらわれたふしぎな稚児(ちご)で、
夜な夜な手紙を読んでしくしくと泣いては
夜明けと共に阿修羅のような姿になって消えていきました。
その寺にたまたま泊まった旅のお坊さんがわけをきくと

「自分は病で死に、いいなづけだった娘は遠い都へ行ってしまったので、悲しんでる」

ということだったので、手紙を奪い取ってかまどにくべて焼いたところ、
もう姿を出さなくなったといいます。
ほんじつの「和漢百魅缶」へのアップは
つるつる。「はぎわら」さんです。

はぎわら 禿童

「禿童」という意味の、「ひょうとく」などのなかま。
壱岐につたわるものです。

竜宮にいるという子供で、あたまをつるつると撫でて
欲しいものや願い事をいうと、
それがすぐ出て来たり叶ったりするというふしぎなもの。
「美々しい家になったし、こんな童はいらないな」
と竜宮に返してしまったら、望んだ物事はすべて
モトに戻ってしまったという結末。
ほんじつの「和漢百魅缶」へのアップは 
なぜか大忿怒。「おおみねのいそう」さんです。

おおみねのいそう 大峰の異僧

美作の国勝田郡の会蔵坊(かいぞうぼう)という行者が、
大峰に行ったときに出遭ったというよくわからないふしぎな僧侶。

はなしをしてるうち、会蔵坊が

「拙僧の国では今頃もう茄子(なす)が実を結んでる」と語ると

「そんなことは無かろう、こんなに早くからは茄子は実らぬ」

と異僧が返答。

「いや、まことじゃ。近くであるなら今でも下山して見せてやるわ」

と会蔵坊が言うと、異僧はたちまちのうちに
物凄い忿怒の形相になったといいます。
怖くなった会蔵坊がすぐに国に帰ると、
茄子畑は荒れ果てており、
会蔵坊の娘はずたずたに裂かれて
その畑のわきに転がってたんだトカ。


じつにナゾ。
ほんじつの「和漢百魅缶」へのアップは 
いたらぬ水のそこもなし。「うみうば」さんです。

うみうば 海姥

海の中に住んでいる妖怪。
波のあいだから出て来て浜のひとに声をかけて来たりもします。
こちらの「海姥」さんは、
『合浦』などを下敷きにしてつくられたらしい能(『うみうば』)に
出て来ることが確認できます。

やまんば」(山姥)を受けてのものなのだろうと想像されます。
ほんじつの「和漢百魅缶」へのアップは
こんばんは。「さんからけい」さんです。

さんからけい 山から鶏

夜になると山から出て来て
おじいさんの家の戸口で

「さんからけいが来たど」

と声をかけてはビクビクさせてたという妖怪。

なんだかわからなかったが斬ってみたところ、血が点々とつづいてて、
正体は山の中にいたでっかい鶏(にわとり)の化けたものだったと知れたトサ。




越後の国の山古志村などにつたわるもの。
「さんからけい」というのは「山(サン)から鶏(ケイ)」で
音読みで正体がわからないなぞなぞは、蟹の妖怪などにもある方式のもの。
ほんじつの「和漢百魅缶」へのアップは
泣くパイン。「にほんまつのあかご」さんです。

にほんまつのあかご 二本松の赤子

麻布の松平左近の屋敷から生えてたらしい松の木で、
赤子の泣くような声をたてたりしたといいます。

麻布七ふしぎの一ッともいわれてます。
けど、くわしいことはつたわってはおらんです。
ほんじつの「和漢百魅缶」へのアップは
おぐしあたらせていただきます「かみそりたぬき」さんです。

かみそりたぬき 剃刀狸

長門の国の俵山にいた狸で、ひとを化かしては
あたまの髪の毛をつるつるに剃ってしまったといいます。

この手のものは、関西以西には
狐・狸とわず、かなり数多くみられます。
プロフィール
■雅号
氷厘亭氷泉(こおりんてい ひょーせん)
■職業
イラストレーター
絵草紙&錦絵研究人
まんが描き
こっとんきゃんでい 主宰
山田の歴史を語る会 同人
新・妖怪党 党しゅ
■自己紹介
ちッちゃかわいいキャラや、ドット絵、ゲーム系のイラスト、妖怪、和物など多岐色々に描いたり、紙もの、立体もの、デザインものなどなどグッズを造ったりしております。

■ PIXIV
■ instagram
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2019年5月より、Tシャツトリニティでシャツを展開させてます。


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